JPS6359352A - 酸化性組成物 - Google Patents

酸化性組成物

Info

Publication number
JPS6359352A
JPS6359352A JP61204764A JP20476486A JPS6359352A JP S6359352 A JPS6359352 A JP S6359352A JP 61204764 A JP61204764 A JP 61204764A JP 20476486 A JP20476486 A JP 20476486A JP S6359352 A JPS6359352 A JP S6359352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
iron powder
cast iron
composition
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61204764A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06102149B2 (ja
Inventor
Katsuji Yamashita
勝次 山下
Yoshimi Kametani
亀谷 好美
Masaharu Sugiura
杉浦 正治
Takatoshi Suzuki
隆敏 鈴木
Sunao Ishikawa
直 石川
Hiroshi Takahashi
洋 高橋
Kenichi Kumazawa
熊沢 研一
Nobuyoshi Sugimoto
杉本 宣譽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Takaoka Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Aisin Takaoka Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Takaoka Co Ltd, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Aisin Takaoka Co Ltd
Priority to JP20476486A priority Critical patent/JPH06102149B2/ja
Publication of JPS6359352A publication Critical patent/JPS6359352A/ja
Publication of JPH06102149B2 publication Critical patent/JPH06102149B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、脱酸素特性および/または発熱特性に優れた
酸素と急速に反応し発熱する酸化性組成物に関する。更
に詳しくは1食品1毛皮類、衣料品等の変色、変質、腐
敗、虫害等の防止、および精密機械・部品等の防錆に用
いられる脱酸素剤。
ま九は、環境温度の低い状態、即ち冬期や寒冷地等にお
いて人体温度の低下を補うため、又は、火気を用いずに
熱源を必要とする場所・物知対して熱源を提供するため
に用いられる発熱体等に供する酸素と急激に度応し発熱
する酸化性組成物に関するものである。
〔従来の技術およびその間照点〕
酸素と反応し発熱する酸化性組成物としては。
鉄や亜鉛等の金属や有機物の酸化反応を利用する組成物
があり、脱酸素剤や発熱体等として使用に倶されている
即ち0例えば1食品の保存期間を延長させるため、従来
より一般に密閉容器内に窒素ガスを封入したシ、1A空
パックする方法が行なわれているが。
設備および作業性等の間辺から、R近は密閉容器内に食
品を入れ、更に酸素を吸収する化学薬品を通気性の容器
に入れたものを、上記密閉容器に封入し、密閉容器内の
空気中の酸素を無くするという方法が行なわれるように
なった。この方法に使用される化学薬品、すなわち脱酸
素剤としては。
例えばハイドロサルファイド、活性酸化鉄還元鉄。
炭化鉄を主剤としたもの、有機物とアルカリ性化合物を
組合せたもの等の中から適宜選択される。
ハイドロサルファイドを主剤とするものでは。
例えばハイドロサルファイドに水酸化カルシウム。
活性炭を加え、更に水を添加して通気性の容器に入れた
ものが提案されている(特許第686561号)。しか
し、この脱酸素剤は、酸素を亜硫酸ガス(以下SO!と
称するンに変え、更にそのSO!を水酸化カルシウムに
吸着させる工程を経るため。
本脱酸素剤を密閉容器内に食品と共に入れた場合。
密閉容器内でSO!が発生し、この発生したSowが。
水酸化カルシウムに完全に吸着されず1食品に移行し、
特に含有水分の多い食品には残留302の形で残り2食
品の安全性、味覚て大きな影響を与える。
また、有機物とアルカリ性化合物を組合せたものでは2
例えば有機物としてはカテコール、ピロガロール等低分
子フェノール類(特開昭57−190649)、L−ア
スコルビン酸およびその塩(特開昭59−290331
.  ブドウ糖等の還元性を有する糖類(特開昭53−
15268)などが、また。
アルカリ性化合物としては、各種アルカリ金属あるいは
アルカリ土類金属の水酸化物もしくはそれらの弱醗塩な
どが用いられている。しかし、これらの有機物は、低分
子フェノール類の場合1人体に対する毒性が問題となり
、L−アスコルビン酸等の場合価格的に非常に高価であ
シ、また。又応性が悪く、さらにまた、ブドウ糖はアル
カリ性の強い水酸化物を用いる必要があり2食品に直接
触れないにしても、容器からこぼれ、また1間違って食
する危険性を含み0食品用脱酸素剤としては不適であり
、更にはその反応性の劣ることから精密機械・部品等の
保存・輸送には使用に供し難い。
また、活性酸化鉄、還元鉄、炭化鉄等、鉄分を含むもの
を主剤としたものは、鉄の酸化反応だよる脱酸素効果を
利用したものであり、この主剤と水と保水剤、更には酸
化反応を促進する塩等の物質とからなる。具体的には、
鉄粉と食塩水を含有した珪藻土とカーボンブラックまた
はグラファイト等の炭素物質とからなる脱酸素剤(特開
昭55−79038号λまたは、主剤として黒鉛含有量
の多い炭素−鉄合金を用いた脱酸素剤(特開昭55−3
4147号)、あるいは主剤として炭素含有量が1.8
〜3.8ωt%の鉄粉を、保水剤として、わた。
紙、珪藻土等を用いた脱酸素剤(特開昭54−2286
号)等がある。
しかしながら、粉末または粒子状のカーボンブラック、
グラフフィトおよび食塩水を含有した珪藻土等を混入し
た場合、確かに酸素除去速度は速めることができるが、
実際に反応を行なうとその持続性が悪い。すなわち、粉
末または粒子状のカーボンブラック、グラファイトおよ
び珪藻土に含まれた水分が、初期の急激な反応によシ蒸
発し。
本来の保水性の役割が充分に発揮できない。このことか
ら、この反応の持続性を良くするには、初期の反応性を
おさえる必要があるが、このCとは所期の目的に反する
。すなわち、初期の反応が速く、かつ持続性があり、ま
た、さらに鉄分が完全に有効に利用される脱酸素剤を作
製することがで含ない。
また、主剤として黒鉛含有量の多い鉄粉を利用し、保水
剤に珪藻土等を利用した例があるが、いずれも鋳鉄中の
炭素含量が少なく、また、保水剤に珪藻上等を用いる場
合では、その保水性が不充分で、初期の父応が速く、か
つ持続性のある脱酸素剤を得るには至らない。
この様に、従来より用いられている脱酸素剤は。
必ずしも脱酸素特性に優れたものであるとは言えず、初
期反応が速く、かつ持続性のある脱酸素剤の開発が俟た
れていた。
一方、従来よう、化学的酸化発熱現象を利用した発熱性
組成物が使用に供されており2例えば。
■アルカリ金属の硫化物もしくは多硫化物または。
これらの含水塩と炭素質物質または炭化鉄からなり、酸
素ないしは空気と接触すると発熱する組成物(特公昭5
4−37066号、特公昭54−37067号)、■水
と反応もしくは溶解して急激に発熱する酸化カルシウム
のような無機質酸化物と水に接触して発熱する塩化カル
シウム、炭酸カルシウムのような発熱開始剤からなり、
水を加えることにより1発熱する組成物、■鉄、亜鉛、
アルミニウム、錫またはそれらの合金等の金属粉末と、
酢化触媒として硫酸鉄、塩化鉄、塩化す) IJウム、
塩化マグネシウム等の無機金J!!塩類と、保水剤とし
て活性炭、ゼオライト、珪藻土、タルク、活性白土、焼
成バーミキュライト等と水とからなり!!素との接触に
より発熱する組成物(特公昭45−5665号、特公昭
57−26704号、特開昭60=9□583らヶ、ヵ
、あ、0 しかしながら■は、外部からの注水の必要もなく、空気
(酸素ンと接触はせるだけで発熱するが。
アルカリ金属硫化物は、水により加水分解し強アルカリ
性を示し、また、酸との接触により硫化水素を生ずるな
ど人体に対する影響等が心配され。
その取シ扱いKついては、かなシの注意を要するという
欠点がある。
筐り、■は使用時まで、水と酸化カルシウムまたは塩化
カルシウム、炭醗カルシウムとの接触をさけなければな
らず、使用時に水を加えなけれげならないという不便さ
かあり、F!品の使用形態。
用途等が大きく制限されるという欠点を有する。
また、■は9代表的には近年輝光を浴びている使い捨て
カイロがあシ9発熱温度を60〜70°Cにコントロー
ルしたものとして実用に供されている。この従来のもの
は、鉄または、鋳鉄粉に200メツシュ程度のものを使
用し、保水剤に活性炭等を使用しているが、これは、鉄
または鋳鉄粉の粒径と保水剤の保水性をうまくバランス
させ1反応性をコントロールして作製したものである。
しかし、この発熱性組成物においては、初期反応が速く
、かつ持続性があり、また成分が完全かつ有効に使える
高性能のものを得ることができない。すなわち、初期反
応を速くするためには、鉄または鋳鉄粉の粒径を小さく
しなければならないが、このものに活性炭等これまで示
された保水剤を用いると、その保水性が悪く、持続性か
ないものとなシ、tた持続性を上げるためには9発熱に
よる水の放散を防ぐため、鉄または鋳鉄粉の粒径をある
程度大きくして、初期の反応性を押えておかなければな
らない。このことは、成分を完全かつ有効に使用するに
も問題が生ずる。
この様に、従来の酸化発熱現象を利用した発熱性組成物
においては1.上述の如き問題を有しており、無害で使
用し易いことは言うまでもなく、初期反応が速くかつ持
続性のある発熱体の開発が俟たれていた。
そこで1本発明者等は、これら従来の問題点を解決すべ
く鋭意研究し、各種の系統的実験を行なった結果9本発
明を成すに至ったものである。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、脱酸素特性および/または発熱特性に
優れ、しかも初期反応が速くかつ持続性のある酸化性組
成物を提供するにある。
〔発明の構成〕
本発明の酸化性組成物は、炭素含有量が2.5〜30重
fi%の鋳鉄粉と、該鋳鉄粉1001i量部して対して
30〜200jtffi部の含水珪酸マグネシウム質粘
土鉱物と1〜50重量部の塩類および50〜200重量
部の水とからなることを特徴とするものである。
以下に1本発明の構成をよシ詳細に説明する。
本発明における鋳鉄粉は、鋳鉄を粉砕して得られる炭素
含有量が2.5〜30重量%の鋳鉄粉末である。この粉
末は、その粒径が100メブシユ以下であることが好筐
しい。これは、100メツシユ以下である場合、鋳鉄粉
末の表面積が大きくなシ反応が容易に生じるためである
。更に、該粒径が300メツシユ以下の微細粉末である
場合には。
よシ好ましい。ここで、鋳鉄粉の炭素含有量を2.5〜
30重量%とじたのは、該含有量が2.5重量%未満の
場合、炭素−鉄の局部電池形成が充分でなく反応性が悪
いためで、また30重量%を越えると反応に寄与する鉄
の量か減少するからである。尚、該含有量が4.0〜2
)重量%である場合には1局部電池の形成量と反応に寄
与する鉄量のバランスが良いのでよシ好ましい。
また、含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物(以下。
粘土鉱物というンは、含水珪歳マグネシウムを主成分と
し、その表面に反応性に富む水酸基を有する粘土鉱物で
ある。また、この粘土鉱物は、直径がo、oos〜0.
6μm度の繊維がらなシ、該繊維に平方に約1ox6A
程度の長方形の断面を持っ細孔(チャンネル)が存在す
るもので、それ自体が気中の湿気を吸収したり放出した
シする性質をも有する。尚、該粘土鉱物は、マグネシウ
ムの一部がアルミニウム、鉄、ナトリウム、ニッケル等
に置換されている場合もある。
具体的には、含水マグネシウムシリケートを主成分とす
るセピオライト(Sepiolite)、  シロタイ
k (Xylotile) 、 ラフリナイト(Lou
ghlinite)。
ファルコンドアイト(Falcondoi te )、
含水マグネシウムアルミニウムシリケートを主成分とす
るパリゴルスカイト(Palygorskite)  
等がアシ。
これらの1種または2種以上の混合物を用いる。
また通称で、マウンテンウッド(Mountain c
ork)。
マウンテンウッド(Mountain wood)、q
ランf>レザー(Mountain 1eather)
、海泡石(Meerg −chaum)、  アタパル
ジャイト(Attapulgite)等と呼ばれる鉱物
は、これに当る。該粘土鉱物は。
粉末状0粒状或いは板状の何れの形で用いてもよいが、
該粘土鉱物の有する孔が残留する程度に。
また、水分を含み易く、水による層を薄くして酸素の拡
散を容易にする程度に粉砕したものがよく。
20メツシュ以下、好ましくは100メツシユ以下の粒
径のものが良い。
また、塩類は、主剤の酸化反応を促進させるもので、酸
と塩基との反応により生じ、水に溶解して、水の電気伝
導度を大きくする化合物であり。
金1!4塩酸塩、金属硝酸塩、金艮硫酸塩および金属有
機酸塩などがある。この塩類は2組成物全体が中性また
は弱アルカリ性になるように選択する。
具体的には、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグ
ネシウム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリ
ウム、硝醸ナトリウム、硝酸カリウム、酢酸ナトリウム
などがある。
本発明の脱酸素組成物は、上述の鋳鉄粉と粘土鉱物と塩
類および水とからなるもので、その含有割合は、鋳鉄粉
100!量部に対して粘土鉱物が30〜200重量部、
塩類が1〜50重量部、水が50〜200重量部である
ここで、粘土鉱物の含有割合を、#鉄粉10011量部
に対して30〜200重量部としたのは。
該割合が30重量部未満の場合は、#鉄粉が水に浸され
た状態となシ、酸素の供給が困難となり。
200重量部を越えた場合は、水分が粘土鉱物にに吸収
され鉄表面への水の供給が困難になるためである。なお
、該割合が70〜150重量部である場合ては水分、酸
素の供給のバランスカ;良いので好ましい。
また、塩類の含有割合を、鋳鉄粉100重量部に対して
1〜50重量部としたのは、該割合か1重量部未満の場
合は反応を活性化するに充分な量でない九めで、501
!ffi部を越えた場合、水分が塩類に吸収きれ鉄表面
に供給されるのが困盈となるためである。なお、該割合
が5〜30重量部である場合には反応を活性化させるに
バランスのとれ次状態なので好ましい。
ま之、水の含有割合を、a鉄粉100重量部に対して5
〜200重1部としたのは、該割合が5ti部未満の場
合は2反応に用いられる水分が少なく、マた保水剤に吸
収されて鉄表面に供給されにくくなるためで、200重
量部を越えた場合には混合物が水に浸された状態となる
ためである。
なお、該割合が50〜100重量部である場合には、酸
素と水分の供給状態が良いので好ましい。
また1本発明の酸化性組成物は、所望によυ本発明の効
果を損々わない範囲で9種々の添加剤を用いることがで
きる。例えば、この添加剤としては1組成物中の水だよ
る層を薄くして酸素の拡散を容易にする目的で、珪藻土
、ゼオライト、タルク、活性炭、グラファイト、カーボ
ンブラック。
酸性白土、活性白土、モレキュラシープ、ベントナイト
、焼成バーミキュライトなどがある。また。
主剤の酸化反応を促進する目的で、銅、錫、ニッケル、
塩化鋼、塩化鉄、酸化カルシウム、硫醐鋼。
硫酸鉄、酸化鋼、酸化マグネシウム等の金属粉。
金属塩、金!4醗化物などの酸化促進剤がある。
ここで2本発明の重化性組成物の代表的な製造方法全簡
単に説明すると、以下の様である。
先ず1組成物の原料としての鋳鉄粉、粘土鉱物。
塩類および水を用意する。次に、用意した原料を。
所定量ミル、ミキサー等の混合機を用いて混合し。
本発明にかかる酸化性組成物を得る。この際、該混合は
、どの様な順序で混合してもよく2例えば−度に混合し
ても、tたは、鋳鉄粉末と粘土鉱物を先ず混合し、その
中に#X類の水溶液を加え混合してもよく、更に、最初
に鋳鉄粉末と粘土鉱物と塩類とを混合し、更に水を加え
て混合してもよい。
〔発明の作用および効果〕
本発明の酸化性組成物は、脱酸素特性および/または発
熱特性に優れ、しかも初期反応が速くかつ持続性のある
組成物である。
また1反応により水素等の発生がなく、また。
その他毒性の問題となる物質を用いないので、安全性の
高い酸化性組成物である。
この様に2本発明の酸化性組成物がかかる効果を発揮す
るメカニズムについては、未だ必ずしも明らかではない
が9次の様に考えられる。
即ち、鉄系金属を主剤とする酸化性組成物の低温湿式酸
化、いわゆる鉄の錆は、中性またはアルカリ性域では、
酸素と水の存在下で下記の反応に従って生じる。
(1)  ?!気気化及反応Fe+102+H2O−+
Fe(OH)2(アノード)  Fe −+Fe”+2
e−(カソード) ユ02+H20+2e  −=2(
OHI−(2)化学的酸化反応 (3)総括反応Fe+’02+”H2O−+ Fe(O
H)s本発明の酸化性組成物は、■炭素含有量が多い鋳
鉄を用いているので、該鋳鉄内部に局部電池が形成され
、■微細な鋳鉄粉末を用いているので。
該鋳鉄粉末の大きな表面積が有効に利用され、■粘土鉱
物により酸素や水分の供給(拡散]を容易にし、■塩類
により水の電気伝導度を大きくするので、上記の反応が
促進され、脱酸素特性および/または発熱特性に優れ、
しかも初期反応の速いものとしていると思われる。しか
も、この組成物は、保水性に優れた粘土鉱物を用いてい
るので。
水分が反応に有効に使われ、上述の効果を持続している
ものと思われる。
また、これより従来の組成物に比して、より小型で軽量
のものとすることができ、更には少量での高温保持をも
可能とした。
更に2組成物全体が中性またはアルカリ性に保たれてい
るので1反応により水素や硫化物等の発生がなく、使用
上問題となる物質を用いないので。
安全性の高い組成物である。
〔実施例〕
以下に2本発明の詳細な説明する。
実施例 1゜ 鋳鉄粉とセピオライトと食塩と水とを用い酸化性組成物
を製造した後、該組成物の性能評価試験を行なった。
先ず、300メツシユ以下で炭素含有量が14.4重量
%の鋳鉄粉10fと、保水剤として100メツシユ以下
のセピオライト粉末を第1表に示す量。
および塩類として食塩2)と水とを混合し、酸化性組成
物を得た(試料番号1〜7)。
次に、得られた組成物の性能評価試験を、脱醜素試験に
より行なった。この試験は、先ず得られた組成物をすぐ
に5011Ilの密閉ガラスピンに入れ。
振とう攪拌混合した。次に、この混合物101を。
ガラス製シャーレ(内径95ffφ、高さ10fl]1
02に入れ、更に第1図に示す実験装置のポリエステル
製試験袋(容積10A’)103に入れた。
次いで、この試験袋103内に酸素濃度センサ104金
入れ、101の空気中の酸素濃度の減少の様子を観察し
た。尚、酸素濃度センサ104で検出された酸素濃度検
出値は、試験袋103の外に設けられた変換器105を
通して記録計106で記録される。また、試験袋103
には、外部のエアーポンプ108からホース109を通
じて空気が送入されるようになっており、更に、自在シ
ール107が設けられている。これより得られた結果を
第1表に、更に試料番号4および5の結果については第
2図に示す。図中、「4」および「5」は、試料番号4
および5の結果をそれぞれ示す(以下同じ)。
比較のために、セピオライトを混合しないもの(試料番
号C1)、およびセピオライトの代わりに保水剤として
60メツシユ以下の珪藻土(試料番号C2)、またはヤ
シガラ活性炭(試料番号C8)をそれぞれlOy用いた
ほかは上述の組成物と同様のものとし比較用組成物を得
(試料番号01〜C3)、同様に性能評価試験を行なっ
た。その結果を、第1表および第2図に併わせて示す。
第1表および第2図より明らかの如く1本発明にかかる
本実施例の酸化性組成物は、比較用組成物に比較して脱
酸素特性に優れていることが分る。
実施例 2゜ 300メツシユ以下の鋳鉄粉10yを用い。
保水剤として100メツシユ以下のセピオライト10f
、塩類として食塩2gを用い、水分量を変化させて、1
時間および5時間反応後の酸素濃度を比較し、水分量の
影響を検討した。実#!は、実施例IK従い、上述4者
を混合し、第1図に示した実験装置により行なった。そ
の結果を第3図に示す。図中「工」は1時間反応後の、
「■」は5時間反応後の結果をそれぞれ示す。
第3図より明らかの如く、水分量が少ない場合には2反
応に用いられる水分が少なく、充分に反応が生じず、ま
た多い場合には、混合物が水で浸漬した状態となり、酸
素の拡散が充分に行なわれなくなり1反応が生じにくく
なっていることがわかる。
実施例 3 300メツシユ以下の鋳鉄粉と、保水剤として100メ
ツシユ以下のセピオライト粉末loy。
塩類として食塩2yおよび水6fとを混合して酸化性組
成物を得(試料番号8〜14)、実施例1と同様の性能
評価試験を行なった。尚、鋳鉄粉の炭素含有量および混
合量は、第2表に示す。得られた結果を、第2表に、更
に試料番号10および12のものについては第4図に示
す、。
比較のために、炭素含有量の小さい鋳鉄粉を用いた(試
料番号C4)、および鋳鉄粉の代わりに300メツシユ
以下の鉄粉(試料番号C5)または還元鉄粉(試料番号
C6)を用いたほかは、上述と同様の組成の比較用組成
物を得(試料番号04〜C6)、同様に性能評価試験を
行なった。その結果を、第2表および第4図に併わせて
示す。
以上よシ明らかの如く9本実施例の酸化性組成物は、比
較用組成物に比して脱酸素性に優れていることが分る。
実施例 4゜ 実施例1の試料番号5と同組成の酸化性組成物(試料番
号15)と、#鉄粉(炭素含有ji14.4重I!L%
)10gとセビオライト8gと活性炭2yと食塩2fと
水6fとを実施例1と同様の方法で得た組成物(試料番
号16)とを、それぞれ容積50m1の試料ビン(外径
35fiφ、高さ80fl。
口径20jff ) K入れて振とうし1組成物層表面
から約5ffの深さにおいた熱電対により1組成物表面
の温度変化を測定した。得られた結果を、第5図に示す
比較のために、実施例1の試料番号と同組成の比較用組
成物(試料番号C7)を作成し、同様の温度測定を行な
った。得られた結果を、第5図に併わせて示す。
第5図よシ明らかの如く1本実施例の醇化性組成物は、
比較用組成物に比して8発熱特性に優nていることが分
る。
【図面の簡単な説明】 図は1本発明の実施例を示し、第1図は実施例1〜3の
脱酸素試験に用いた実験装置を示す概略図、第2図は実
施例1の脱酸素試験結果を示す線図、第3図は実施例2
の脱酸素試験結果全示す線図、第4図は実施例3の脱酸
素試験結果を示す線図、第5図は実施例4の発熱試験結
果を示す線図である。 101・・・酸化性組成物  102・・・シャーレ1
03・・・試験袋     104・・・醗素濃度セン
サ105・・・変換器     106・・・記録計1
07・・・自在シール   108・・・エアーポンプ
” 11  *   ro10ノ 水量(9) 第3図 西女岩 1 度 (0ん)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)炭素含有量が2.5ないし30重量%の鋳鉄粉と
    、該鋳鉄粉100重量部に対して30ないし200重量
    部の含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物と1ないし50重
    量部の塩類および50ないし200重量部の水とからな
    ることを特徴とする酸化性組成物。
  2. (2)含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物の含有量が、鋳
    鉄粉100重量部に対して70ないし150重量部であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の酸
    化性組成物。
JP20476486A 1986-08-30 1986-08-30 酸化性組成物 Expired - Lifetime JPH06102149B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20476486A JPH06102149B2 (ja) 1986-08-30 1986-08-30 酸化性組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20476486A JPH06102149B2 (ja) 1986-08-30 1986-08-30 酸化性組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6359352A true JPS6359352A (ja) 1988-03-15
JPH06102149B2 JPH06102149B2 (ja) 1994-12-14

Family

ID=16495958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20476486A Expired - Lifetime JPH06102149B2 (ja) 1986-08-30 1986-08-30 酸化性組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06102149B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5399538A (en) * 1990-06-27 1995-03-21 Nikki-Universal Co., Ltd. Porous sepiolite, process for producing same and adsorptive decomposition catalyst compostion utilizing such porous sepiolite
JP2009133590A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Toyota Central R&D Labs Inc 蓄熱装置及びその製造方法
JP2009133589A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Toyota Central R&D Labs Inc 蓄熱装置及びその製造方法
JP2009149837A (ja) * 2007-11-30 2009-07-09 Toyota Central R&D Labs Inc 化学蓄熱材複合体及びその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5399538A (en) * 1990-06-27 1995-03-21 Nikki-Universal Co., Ltd. Porous sepiolite, process for producing same and adsorptive decomposition catalyst compostion utilizing such porous sepiolite
JP2009133590A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Toyota Central R&D Labs Inc 蓄熱装置及びその製造方法
JP2009133589A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Toyota Central R&D Labs Inc 蓄熱装置及びその製造方法
JP2009149837A (ja) * 2007-11-30 2009-07-09 Toyota Central R&D Labs Inc 化学蓄熱材複合体及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06102149B2 (ja) 1994-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4908151A (en) Oxygen absorbent
US4113652A (en) Oxygen absorbent
US4711741A (en) Disoxidant composition
GB1579460A (en) Oxygen absorbent
JP4458206B2 (ja) 酸素吸収剤
CA2697866A1 (en) Oxygen scavenger and a method for scavenging oxygen
JPS6359352A (ja) 酸化性組成物
JPH0416180B2 (ja)
WO2004035477A1 (ja) 新規な低次酸化チタンおよびその製造方法
JP7046399B2 (ja) 有機系脱酸素剤
JPH0938486A (ja) 脱酸素剤及びその包装体
JPH05269376A (ja) 酸素吸収剤
JPH10314581A (ja) 酸素吸収剤及びこれを用いた嫌気性菌の培養方法
KR850000200B1 (ko) 유독가스 발생을 감소한 연탄, 알탄(豆炭)의 제조법
JP2009050248A (ja) 脱酸素剤
JP4015223B2 (ja) 脱酸素剤
JPH0811056B2 (ja) 酸素吸収剤
JP2008222763A (ja) 発熱性組成物用還元鉄粉及びその製造方法並びに発熱性組成物
JPH11207177A (ja) 脱酸素剤
JPS63296683A (ja) 嫌気性ガス生成組成物
US1985900A (en) Composition for preventing silver from tarnishing
US2531114A (en) Antitarnish composition
JPS61157343A (ja) 酸素吸収剤
JP2008253238A (ja) 脱酸素剤
JPH05237373A (ja) 脱酸素剤