JPS635848B2 - - Google Patents

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JPS635848B2
JPS635848B2 JP61169951A JP16995186A JPS635848B2 JP S635848 B2 JPS635848 B2 JP S635848B2 JP 61169951 A JP61169951 A JP 61169951A JP 16995186 A JP16995186 A JP 16995186A JP S635848 B2 JPS635848 B2 JP S635848B2
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JP
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fuse
electrode
arc
power circuit
terminal
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JP61169951A
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JPS6264015A (ja
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Kurisutofuaa Ookusu Maatein
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WAI ESU SEKYURITEIIZU Ltd
Original Assignee
WAI ESU SEKYURITEIIZU Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6264015A publication Critical patent/JPS6264015A/ja
Publication of JPS635848B2 publication Critical patent/JPS635848B2/ja
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    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H85/00Protective devices in which the current flows through a part of fusible material and this current is interrupted by displacement of the fusible material when this current becomes excessive
    • H01H85/02Details
    • H01H85/04Fuses, i.e. expendable parts of the protective device, e.g. cartridges
    • HELECTRICITY
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    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H85/00Protective devices in which the current flows through a part of fusible material and this current is interrupted by displacement of the fusible material when this current becomes excessive
    • H01H85/02Details
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    • H01H85/02Details
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    • H01H85/00Protective devices in which the current flows through a part of fusible material and this current is interrupted by displacement of the fusible material when this current becomes excessive
    • H01H85/02Details
    • H01H85/38Means for extinguishing or suppressing arc
    • H01H2085/386Means for extinguishing or suppressing arc with magnetic or electrodynamic arc-blowing
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    • H01H85/00Protective devices in which the current flows through a part of fusible material and this current is interrupted by displacement of the fusible material when this current becomes excessive
    • H01H85/02Details
    • H01H85/46Circuit arrangements not adapted to a particular application of the protective device
    • H01H2085/466Circuit arrangements not adapted to a particular application of the protective device with remote controlled forced fusing

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  • Fuses (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Air Bags (AREA)
  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は3.3kV乃至38kVの中程度電圧範囲の
交流電力回路用ヒユーズに関する。
(従来の技術とその問題点) かかる回路の保護に種々の技術が使用されてい
る。イギリス国では、油式ヒユーズ・スイツチと
同時に電流制限用バツクアツプ・ヒユーズが一般
的に以前から採用されている。アメリカ合衆国で
は、一般用ヒユーズまたは一般用ヒユーズに直列
に入れた1個以上のバツクアツプ・ヒユーズのい
ずれかを採用するのが普通の形である。
放出形汎用ヒユーズは、定格遮断電流までの任
意電流値を遮断できなければならない。故障電流
のレベルに従つてとも角速かに溶融するヒユーズ
式のワイヤ・エレメントと一体化したヒユーズで
ある。ヒユーズ線の溶融時発生するアーク熱によ
り、高いガス圧が生起される。これは、理論上
は、アークを冷却し、脱イオン化そして消滅する
誘電体の急速運動を作り出す訳である。このよう
な放出型ヒユーズの有する、アーク発生前の電流
線では変圧器回路を保護するのに充分であるが、
その短絡電流の定格はかなり低レベルにあつて、
かかる回路に使用するのを酷しく制限している。
バツクアツプ・ヒユーズの既知の形の1つは、
星形断面を有する磁器コアの上にらせん形状に巻
きつけた銀か銅のエレメントを取付けた電流制限
形カートリツジ形ヒユーズで、コアは磁器製筒内
に取付けてあり、筒内の空間には砂を充填してあ
る。ヒユーズ・エレメントが溶融すると、発生し
た熱が砂を溶かし、ガラスをベースとしたフルグ
ライトをアークの周囲に生成させ、アークの熱エ
ネルギを吸収し、アークを消し去る。このような
バツク・アツプヒユーズは、ヒユーズ・エレメン
トが装置の定格上の最低の遮断電流以下で溶解す
るため、使用上不満足である。このヒユーズは回
路を遮断することはできず、全く欠陥品というこ
とになる。電流制限形ヒユーズの別の欠点は、ヒ
ユーズエレメントとして必要な、線の断面積が小
さく、且つ長いという点にある。その結果高い
I2R損と高熱発生を生じる。この種のヒユーズの
電流定格は、こうして制限を受け、代表値として
は、15kVで100Aおよび12kVで120Aがあげられ
る。
一般用ヒユーズとして使用可能な電流制限形ヒ
ユーズを設計することはできるが、かかるヒユー
ズは望ましからざるアーク発生前時間電流曲線を
通常示すが、また、ヒユーズにより護られるシス
テムの再起電圧に耐える一定能力を持つ。
故障電流全域に亘り、中圧電流に対し充分な保
護を達成する1つの方法として、一般用のヒユー
ズと電流制限用バツクアツプ・ヒユーズを直列に
接続することが行なわれてきた。2個のヒユーズ
を1つの入れもの内に取付けるか、油入切替タン
クの中かまたは空気中においた共通のキヤリアに
設置することでも差支えない。組合せスイツチ、
所謂ヒユーズ・スイツチ組合せをはずすことので
きるヒユーズ・ストライカをバツクアツプ・ヒユ
ーズに取付けるのも一つの方法である。
必要な仕事を行なうため、2個の直列に並んだ
ヒユーズ又はヒユーズスイツチの組合せを必要と
するという欠点を別として、ヒユーズのアーク前
の時間電流曲線は変圧器の下流にある低圧ヒユー
ズの問題の時間電流曲線に密接に従つており、低
電圧ヒユーズの問題の曲線または変圧器上流に設
けられている給電線の過電流保護の時間電流の曲
線の何れかとオーバーラツプしないように配電変
圧器を保護するのに用いるヒユーズの調整の問題
も大事な問題である。必要な精密な識別を行なう
ようにこれらの曲線を適合させることは、従来の
ヒユーズでは困難である。
本発明によるヒユーズと類似のヒユーズが西独
国特許出願公告第548914号公報に開示されてい
る。この先行技術に開示されたヒユーズは、容器
に入つており、中央電極が位置し、入力導線が連
結され、中央電極からある距離にしかもその周囲
に環状電極が設けてあり、この2本の電極は普通
可融素子で連結されている。環状電極はコイルを
通つて出力導線に結線される。容器には大気圧の
空気を含み蓋で密閉されている。正常な操作中
は、中央電極、可融素子、環状電極及び巻線を通
し、電流が常時流れている。万一故障状況下可融
素子が溶融すれば、直ちにアークが中心電極と環
状電極間に直接に点弧し、電圧印加コイルにより
発生した磁場は直に、中央電極の周囲を高速でア
ークを回動させ遂に消滅させる。かかる運動の
間、アークの端は中央電極と還状電極間を急速に
移動するが溶融温度まで加熱は不可能である。一
度アークができると、供給電圧に反し電圧は時間
と共に増大し、これがアーク電流を0にする効果
となるので、その時アークは消滅する。本発明に
よる装置は直流、交流のいずれにも適用でき、特
に低電圧配電網に適当であり、割合場所も取らな
いという特徴があるとされます。事実、コイルが
制限リアクトルの効果を持つと云われる様にこれ
は本質的に低電圧装置である。
前記西独国特許に記載されたヒユーズは中圧交
流動力回路の状況下での使用法を示してはくれな
い。実際、ヒユーズのこのような使用法にはいろ
いろと問題がある。高いアーク長や大きなヒユー
ズ直径(例えば1mを越える)が必要とされる。
アーク電圧は長さと共に増大するから、非常に高
いエネルギの放出や容器内における空気圧の非常
に高い増加がおこる。このような容器は、市販で
通用する構造で耐えることは出来ない。
更に前記西独国特許のヒユーズの環状電極中の
電流密度は極めて高く、従つて正規操作において
過剰な発熱やI2R損があり、これは環状電極やコ
イル中に連続電流を生じさせる。これらの要因に
より、中圧交流電力回路ではヒユーズが実用化を
不可能としている。
本発明の目的とするヒユーズは既知の放出ヒユ
ーズの上限まで、実質上は上限以上の短絡電流で
中圧交流動力回路に対しそれ自身で完全な保護す
るため使用でき、そして、このような中圧ヒユー
ズが使用できる変圧器の下手側に低圧ヒユーズの
参照曲線に精確に適合できる時間電流曲線で製造
可能である。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、中圧(3.3kV〜38kV)範囲
の交流動力回路用のヒユーズであつて、次の構成
を含むものにより、上記の目的が達成される。遮
蔽室、室内には第1電極が取付けてあり、この第
1電極は略々円形の周を有し、第1導線が接続し
うる第1端子に電気的に接続される。第2電極、
遮蔽室の内側は導体表面をなしており、この導体
表面は第1電極から一定距離はなれている。第2
端子、これには第2導線がつなげられている。コ
イル、第2電極と第2端子間の電路中に繋がれて
いる。可融素子、第1電極と第2電極間の電路内
において接続される。
付加する電気接点は遮蔽室内に取付られ、第2
端子と電気的に直接接続され、可融素子が第1電
極と付加された電気接点間を直接に接続し、遮蔽
室内には電気的負のハロゲン媒質を充填し、従つ
て、可融素子が破断すると合成の故障電流が第1
電極と付加された接点間にアークを発生し、つづ
いてアークの一方の根本は付加接点から第2電極
まで往復、電気的負の媒質中の第1電極の周りに
アークが回動し消滅することを特徴とする、可融
素子の破断に続いてコイルに電圧に印加されると
短絡電流により誘起される磁場が2つの電極間を
流れるアークを第1電極の周囲を回動させるよう
な位置にコイルは取付けてある。
動作としては、電流は普通は第1、第2端子間
を第1電極、可融素子及び付加電気接点を介して
流れる。前記西独国特許と対比すると電流はコイ
ル内を連続的には流れない。可融素子は非常に短
くできる。例えば、限流ヒユーズに通常使用する
長さ約450mmの素子に較べると、長さ約25mmとな
る。こうして正常な電流路は抵抗が非常に下り、
在来の限流ヒユーズまたは前記西独国特許に示さ
れるタイプよりは非常に低いI2R損や熱発生に至
る訳である。例えば、本発明のヒユーズにおける
電力損失は、15kVの普通作動でそれぞれ50Aと
200Aの電流を通じた場合5W及び7Wに過ぎない。
これに較べると、従来の限流ヒユーズ(200A定
格のものは作れない)では、50Aと65Wで前記西
独国特許に示されるヒユーズのタイプでは少なく
とも55Wおよび330Wの損失である。これら従来
技術の値で生成される熱は全く受入れ難く、ヒユ
ーズの壊滅的な故障に至る急激な分解を引き起こ
す。
過負荷の場合、可融素子が溶解し故障電流が第
1電極と付加電気接点間にアークを発生させる。
アークの一方の根元はそこで付加接点から第2電
極へ往復する。かくてアーク電流はコイルを通つ
て第1端子から第2端子へ流れる。この電流によ
つて磁場が誘起され、電気的に負の媒質中で第1
電極の周りに磁場がアークを回動させる。アーク
は電流が0かその近くで消滅する。電気的負のハ
ロゲン媒質である六フツ化硫黄(SF6)はアーク
の消滅を促進する。しかし、この特許に示された
装置は、故障除去能力が限定されており、故障電
流は数百A以下と考えられる。いろいろな構造の
開閉装置の中の負電気媒質中でアークが回動する
ことも知られている。しかし、ヒユーズの場合こ
の原理を利用するという示唆はなかつた。本発明
の他の特徴と組み合わせられることにより、従来
技術の欠点を解消した非常に望ましい特徴を有す
るヒユーズの設計が可能になる。
(作用) かくして、本発明に記載のヒユーズは在来の電
流制限型ヒユーズ、または前記西独国特許に示す
タイプの例えば15kVで400Aのヒユーズより遥か
に正常な電流定格を取扱うことができるし、在来
の放出ヒユーズより遥かに大きな故障電流、例え
ば、標準的な放出ヒユーズにおける15000Aに較
べ15kVで40000Aまでのピーク値をもつた電流を
取扱うことができる。従つて、1台のヒユーズで
中圧交流電力回路に対する完全な保護が行えるよ
うにヒユーズの設計を行なうことは容易であり、
一般用のバツクアツプ・ヒユーズを直列に使うか
又はヒユーズスイツチの組合せを使うことが不要
になる。本発明のヒユーズは電流制限モードでは
作動しないから、作動時過電圧を惹起できる在来
の電流制限型ヒユーズに対比し、特にシステム電
圧時には、ヒユーズはほとんどサージが起らな
い。この長所は、アークの消滅やかくて回路遮蔽
は電流0かそれに近い時にしか起きないという事
実に基づくものである。
本発明によるヒユーズから得られる時間電流曲
線が、ヒユーズにより保護される配電変圧器の下
流側で使用される低圧ヒユーズの参照曲線と一致
するように設計することは可能である。従来の電
源制御ヒユーズと対比すると、可融素子はアーク
消滅工程に全然関与しないから、設計することが
できるのである。従つて所要の時間電流曲線を心
に留めて純粋単純に設計が可能であり、可融素子
の短かさにより設計変更の範囲が更に広がる。こ
のようにして、可融素子の寸法や形状、特に、断
面形状は要求通りに設計される。チヤンバ内は陰
電気ハロゲン媒質で充填されるので、可融素子の
周辺は無酸素である。従つて、可融素子の材料に
対する広い選択範囲が可能となる。初期の電流制
限形ヒユーズの可融素子は、銀、又は銅から作
り、酸化の問題を避けて来た。本発明のヒユーズ
において、錫、アルミニウム、カドミウム、ニツ
ケルのような他の物質や種々の合金も利用でき
る。従つて必要な電気特性を得るための設計の自
由度は非常に広がつた。所要の時間電流曲線を確
実かつ一貫して与え、変圧器の磁化突入電流に充
分な余裕を示すヒユーズの設計ができる。
コイルや第2電極の設計は次のようにすること
が望ましい。コイル内の故障電流と磁場の磁束密
度との間に位相角として30゜から80゜の差異を磁束
ピーク前に発生する電流のピークと共に誘起する
ことである。
磁束のピークを電流のピークの後まで遅らせる
ことにより重要な長所が得られる。従つて回転ア
ークの角速度のピークは、電流ピークの後で、短
絡後最初の電流Oが発生する1サイクルの1/4以
内に発生する。
かくてアークは電流Oの直前に高速となり、こ
れが信頼性の高いアーク消滅を得るのに助けとな
る。更に、ピーク電流におけるアーク速度も低く
押えられ、従つてアーク電圧またアークエネルギ
を低い値に保持するのに役立つ。位相角の差異は
45゜乃至60゜が、好ましい。短絡電流に誘導される
磁場の高いピークの正準化された磁気密度もアー
クの消滅を助ける。アーク中心におけるこの密度
は、好ましくは50から100マイクロテスラ
(microteslars)/A、より好ましくは70から90
マイクロテスラ/Aである。
電流の絶対値が増加中のサイクル中、アークの
回転を減少させるとよい。この周期の間アークの
回動はアーク長、アーク電圧、チヤンバー内のア
ークエネルギと気体圧力を不必要に増加し、アー
クの消滅を一段と困難にし、圧力容器の強度を増
加せざるを得なくする。本発明のヒユーズでは、
付加接点と第2電極との間でアークの根本が点弧
するまでに多少の遅れが生じて、回動が始まる前
に多少の遅れがあり、好ましい効果を得るのを助
ける。しかし、アークが発生し、アークが第2電
極へ変流する前に、付加された接点に接触するア
ークの根本が接点の表面上の道を移動するよう
に、付加接点の形を整えることは望ましい。変流
の際のおくれはこのようにして増大する。この種
の好ましい実施例では、付加接点は環状リムを有
し、第1電極から軸上で離れ、殆ど同心円上にあ
り、環状リムはアークの根本の道を形成する。
第1電極と第2電極の関係位置を適当に定める
ことで制御も行える。アーク長とアークエネルギ
を減少するため2本の電極間距離を短縮してい
る。今日では、6mmから22mmの距離が望ましい。
ヒユーズの設計用の使用電圧は3.3kVから38kV
へ増大するにつれ、好ましい範囲での距離が増大
している。
本発明によるヒユーズの実施例においては、コ
イルは、第1電極が取付けられているチヤンバを
放射状に取まき、第1電極それ自体を放射状に取
巻くとよい。第2電極も放射状の第1電極を取巻
くとよい。
コイルの放射状の中間平面と第1電極の周囲の
放射中間平面とは、最高の磁束帯内にアークがこ
のようにおこるため、ほとんど一致する。従つて
アークを最適面に保持するのを助け、更にアーク
をできるだけ短くかつコントロールする。
便利な電流制限ヒユーズと同じように、全く使
い棄てヒユーズとして使える様に充分安価に断続
器を製造することは可能である。しかし、その代
りに、断続器は2部分構造に作る方がよい。第1
と第2電極、可融素子と付加用接点を含んだ使い
棄ての第1部分、および、コイル内蔵の保持用ハ
ウジング部分。好ましい2部分構造はコイル埋込
みの絶縁材料製である。
ヒユーズは多相供電の単一相のみに対し保護す
るように設計されている。米国では、もし故障が
1相で発生し他の相は保持されていれば、その悪
い1相だけを普通遮断する。英国その他では、1
相で発生した故障条件で3相全部遮断するのが普
通である。
本発明によるヒユーズは、出力信号を作るに
は、その信号が機械的であれ電気的であれ、第1
第2端子間を流れる故障電流に即応する手段を含
んでいる。ヒユーズの可融素子の機械故障を伝え
るためその信号を使用するなら、その場合全相と
も、ほぼ同時に遮断される。
(実施例) 以下実施例に基づき説明する。
第1図と第2図においては、中圧交流電力回路
のためのヒユーズが示されている。このヒユーズ
は、2つの部分1,2で構成されている。第1の
部分は、ケーブルのような電気の出口へ適当なコ
ネクタ4による接続を可能とする第1端子3と一
体となる。第2の部分は、例えば、ブツシング7
を有する変圧器または開閉装置のような電気装置
の任意な適当な部分に接続可能な第2端子6と一
体に組合わされている。ヒユーズの第2の部分は
ハウジング8で構成され、端部9が開放されてい
る。ハウジングは、可撓性または硬質の樹脂かゴ
ムのような適当な絶縁材で容易に注型または成形
可能である。
バンド11または締付ボルト12で係止される
コイル10はハウジング材で一体で鋳造または成
形され絶縁材中に埋め込みされる。巻線の一端は
導電リング14の形をした巻型に電気的に接続さ
れており、このリングはコイルの一番内側の絶縁
巻線を形成している。コイルの他端は導体15に
よつて、ハウジング中に鋳造か成形で埋込まれた
電導性デイスク16には内側にネジ山があり、コ
ネクタ19の外ネジを切つたステム18(端子6
を形成)としつかりと噛み合つている。ボス20
を含んだコネクタがハウジングの開放端9の方に
突出している。ボスには内側にねじ山の切られた
孔21がある。ステム18または端子6は、ブツ
シング7の差しこまれるテーパ状の開放部22へ
突出ている。ブツシング内にある導体23に、端
子6と噛み合う内側にネジ山を切つた孔が明いて
いる。
ヒユーズの第1の部分1はキヤリヤ31を有し
ていて、やはり、絶縁材料で鋳造かまたは成形さ
れ、キヤリヤは、ハウジング8の開放端でテーパ
断面33に嵌合するテーパした外表面32をもつ
ている。もし、ハウジング8とキヤリヤ31のい
ずれか一方の材料に可撓性がある場合、両者間に
良好な密封性が作用する。もし両材料が剛性を有
する場合、両部品間の中間面に1個以上のシーリ
ングリングを取付けることが好ましい。第1端子
3はキヤリヤ31を抜けて延びており、一体鋳造
か一体成形される。端子には粗れた部分34を設
け、ここは絶縁物質に食い込み、端子をして、キ
ヤリヤに対する相対運動を確実にしガス漏れをな
くしている。銅製円筒部35はキヤリヤ31中に
埋めこまれた特別の端末を有している。円筒の反
対側は内側に曲げてあり、電気導体例えばアルミ
ニウム、銅、真ちゆう製の取付ブロツク37で包
まれた絶縁材の環状支持体36内に環状体を固定
してある。取付ブロツクはボス20の孔21の内
部ではまる外ねじのスピゴツトを有している。端
子3のねじ端42の噛みあうロツクナツト39は
第1電極41を端子3に対し正しい位置に取付け
電気的な接触状態にする。第1電極41は略円形
の外周42を持つた円板であり、可融素子43は
電極上の点(周囲が便利であるが必ずしも必要な
い)を取付ブロツク37に支えられ、電気的に接
続されている付加電気接点44に対して、電気的
に接続している。電極41の周は51のように複
数の半径方向内側に延びた切れ目を持つて、多数
のペタル状の区域に分れて形成されている。銅製
円筒35は第1電極41から一定距離はなれて、
半径方向に第1電極を取巻いている第2電極を形
成している。両者間隔はできる限り短かくすべき
で、6mm乃至22mmの範囲であるとよい。
取付ブロツク37は、スピゴツト38の端から
開放している軸方向部分45と、銅製円筒の内部
に形成されているチヤンバー内へ開放している半
径部分46を有する通路を含めて形成されてい
る。球弁47は通路部分の結合部に隣接した位置
にある。適当な道具を用いれば、チヤンバ内を真
空引している間に、通路部分の内端の玉弁は玉の
位置を上下前後することができる。電気的に負の
ハロゲン化媒質を用い通路によりチヤンバを与圧
し、与圧後チヤンバ内の過圧が玉弁の位置を保持
してくれる。媒質としては六フツ化硫黄(SF6
が好ましいが、四フツ化炭素のような他のハロゲ
ン化ガス、液体、液体と気体との混合物でもよ
い。
ヒユーズは組立て品であるが、孔21からスピ
ゴツトのねじを外し、部品2により形成されてい
るハウジングから部品1軸方向に抜き取るとよ
い。しかし、図のように組立てると、短絡リング
14により移動するスプリングフインガ48は銅
製円筒35の外表面に係合し、円筒をリング14
に電気的に結合し、また、コイル10の放射状中
間面、リング14および電極41の周42は合わ
さるという配置となつている。
図のようにヒユーズを組立てると、作用上端子
3と6の間には、第1電極41、可融素子43、
接点44、取付ブロツク37及びコネクタ19を
介して、電路が設定される。この電路は正常な電
流条件中は保持され、電流にほとんど抵抗を与え
ないため、ヒユーズ損I2Rは低くヒユーズ中の発
熱もまた少ない。
電流の過負荷が発生すると、可融素子43はリ
ンクの特性や過負荷電流の大さによる期間を越え
ると溶融する。一度リンクが溶融してしまうと、
電極41の周囲42と接点44との間に点弧を生
じ、接点44のアーク根本は第2電極を構成する
円筒部35上へ方向を転ずるであろう。このよう
な整流作用は部品の関係位置により強められる。
特に電極41の周囲42と接点44との間、周囲
と円筒部35との間の夫々の最短距離によるも
の、アークまでまたはアーク内を電流が流れるこ
とにより誘起され、デイスクから放射状で且つ接
点44から離れてアークを発生する傾向のループ
状の磁力により強められる。銅製円筒部に当つて
アークが発生している場合、アーク電流が円筒部
壁を介してリング14へ放射状に流れ、従つて、
コイル10、コネクタ15およびデイスク16を
介してコネクタ6へ流れる。コイル中を流れる電
流はシヨートした円環14や円筒部35の周囲
に、主電とは位相の異つた循環電流を誘起する。
そして、電流サイクルの全期間中およびその後も
合成磁場が生成され持続する。磁束は、SF6また
は他の負電気媒質中の電極41の周りにアークを
回転させ、アークは電流O又はその附近で消滅
し、回路を断線させる。
磁場は円筒部35と円環部14中の電流からの
コイル10からの合成成分を有しているので、全
磁束はコイル内の電流と位相が異なり、電流のピ
ークは磁束のピークの前に起り、位相のずれは
45゜乃至65゜が望ましい。アークの角速度はピーク
の磁束と深く関係するので、この位相差は、アー
クは電流Oの直前では高速を有していることを意
味し、従つてアークの確実な消滅を助けている。
コイルの放射状の中間面を電極41の周の放射状
中間面に一致させた配置は、アークを最大磁束の
場となつている面に保持するに役立つ。従つて、
アークをできるだけ短くし、最小のアークエネル
ギーを確保し、アークに高い角速度を加えるのに
役立つ。磁束のピークの正規化密度はアークの中
心で、70乃至90マイクロテスラ/Aが好ましい。
第1電極の花弁状部分は重要ではなく、その電
極内の電流を放射状流路に制御するに役立ち、従
つて、電極間にアークを放射状に保持するに効果
がある。アークが電極間で回動するにつれ、アー
クは電極の直径の相異により螺旋状となり、電極
直径間の比率をできるだけ小さく保持すること
で、この影響を減少させることができる。これは
また最大磁束密度の面に短いよく制御されたアー
クを発生させるのに役立つ。最初の電流Oまたは
その附近で消滅するように、アークのエネルギは
低く、かつその角速度は高い。ヒユーズは次のよ
うにして製造するとよい。各ヒユーズは特殊ヒユ
ーズの要求に従つて選択された異なる特性をもつ
可融ヒラメントを有している。そこで、I2R損失
や発熱を減少させるため、素子をできるだけ短く
することが好ましいが、必要に応じて可融素子の
材料や断面積を変更することはできる。本発明は
1本の可融素子43に限定されるものではない。
一連のヒユーズを作る、特に有効な方法の一つと
して、電極41と取付ブロツク37間に並列に接
続される可融素子43と接点44の数を増加する
とよい。例えば、そのような各可融素子を50Aの
定格とすれば、200Aのヒユーズはこのようなヒ
ユーズ4個と並列に接続した一体型接点を含めれ
ばよい。
そのようなヒユーズの素子の溶解に当り複数の
アークを同時に点火すると、アークは1つのアー
クに合同され回転と流速が得られる。一体化すべ
き低電圧ヒユーズの参照曲線に合うよう設計され
る時間電流曲線に合せてヒユーズを製造するため
には可融素子の適切な選択が役立つ。
第3図は第1図に示したものと同じ遮蔽式の2
部分ヒユーズを示しており、対応部品は、同じ参
照数字にdを付して示される。このヒユーズは、
遮蔽56を含むキヤリヤ31a中に完全に合体し
た国際標準のコネクタ55の別種を用いているた
め、第1図に示したものとは別のものとなる。ハ
ウジング8aの外表面は、アースに接続された電
導性の遮蔽材57でおおわれている。遮蔽58も
ブツシング7aと一体化している。このようにし
て、遮蔽はヒユーズの外表面に対する電気的な遮
蔽となり、アースに接続するとき、たとえ導体部
分が生きていてもその外表面に触れても心配はな
い。類似の遮蔽は実施例に含まれる。
電極41aは、角―円錐形で示され、接点44
aから端子3aをこえ後へ延びている。これは磁
化ループフオースが半径方向面により限定され、
アークコントロールにも役立つ。
第4図は、本発明によるヒユーズの別の実施例
の第1部分bを示し、第1図の部分1に対応する
ものである。第1図のヒユーズと共通な部分は、
同じ参照数字にbを付して示す。第1図の接点4
4は完全な剛構造であるか、本実施例では、取付
ナブロツク37bに固定の剛体部分61とこの剛
体部分61に載置されている回転自由な可動部分
62で構成されている。可動部分62と取付けブ
ロツク37bの間で引張りばねが作用し、可動接
点は可融素子43bと平行なひずみワイヤ66に
よるばね作用に抗し取付けられる。
可融素子43bが溶解すると、電流はひずみ線
の方へ外れ、ひずみ線は軟化または溶解し、可動
部分62は、ばね64の作用の下に破線で示した
位置へ回転する。従つて、可動部分62の先端が
銅製円筒35bへ接近し、電極41bと可動接点
62との間に限定されるアークは銅製円筒35b
上で電流の方向を変じ、リング14の中間面で静
止する。このような配置は、特に低い故障電流時
の整流を改善するものである。
三相電気供給保護で、万一一相の可融素子の破
裂を起す故障が該相上に発生する場合、三相全部
を遮断せよという要求がよく起る。第5図乃至第
7図は上記の実施例を示すものである。
第5図は、第1図に示す第1のヒユーズ部1に
類似した第1のヒユーズ部分1dを示す。第1図
と同様な部分についてはdを付して示す。この実
施例で、端子3dのねじ端39dは絶縁部材72
の凹部71と係合し、更にこの凹部には電導性の
化合物を充填し、導体部3dと薄片ワイヤ74と
を接触させて化学的作動装置又は花火装置75に
結げる。過電流の際は、花火装置内のワイヤはワ
イヤ74と共に燃えつき、続いて可融リンク43
が溶融し、装置内の合成爆発効果により、打針7
6が強制駆動されて作動体が切れる。打針は直接
かまたは適当なリンク装置を介して、他の2相上
の機械スイツチの開放するような設計の外部の引
外し装置のバーを働かせる。
過電流を感知し、それに応じて電気信号を発生
させる方法はいろいろとある。
第6図は過電流に応じて発生する低電圧を活用
するため、第1のヒユーズ部分1eの改良の1例
が示されている。この部分は第1図に示すヒユー
ズ部分と入れ換える設計となつている。類似部分
は、第1図における参照数字にeを付して示され
ている。3相の各々に対する過剰電流感知手段
は、過剰電流が検知されると低電圧信号を他の2
相の各々の端子77に印加する。これらの低電圧
端子は花火装置又は他の化学アクチユエータ78
に接続する。アクチユエータに電圧が印加される
とプランジヤ79はこの装置のシリンダ80の内
部で引張られるという構造になつている。プラン
ジヤは丈夫な絶縁ロープ80a、例えば、
Kevlar(英国商標)のようなアラミド繊維製のも
のを介して可融素子43eに接続してある。従つ
て、プランジヤを引張ると可融素子43eは機械
的に破壊され、接点44eにアークが飛び銅製円
筒35eへ向きを変え、回転し、既述のように消
滅する。
第7図は、電力の他の相のヒユーズをはずすた
めの過電流信号を発生したり、他の相のヒユーズ
上の過電流信号に応じはずせるヒユーズの別の実
施例を示している。
類似部分については、第1図と同一な参照数字
にfを付してある。本ヒユーズはまた部分1fと
2fとを含む2部分構成ヒユーズとする。この例
において、可融リンク43fは電極41fの周囲
から接点44fまで延びている。この接点は取付
ブロツク37fに固着している支持材82上の点
81に回動可能に取付けてある。取付ブロツクは
花火装置あるいは、接点44fの端85と接点を
回わすに充分な力で係合し、可融リンク43fを
機械的に破壊する打針84を有する化学アクチユ
エータと一体にできている。アクチユエータ83
の一端子は導体86によつて銅製円筒35fと電
気的に接続し、他の端子は取付ブロツク37fに
接続する。ヒユーズの第2部分のハウジング8f
は第2のコイル87とは一体にできている。コイ
ル87は普通は大地電位かそれに近いものであ
り、コイル10を放射状に取巻いて、ハウジング
材料により定距離はなれているので、コイル10
と87とは実質的には空心変成器を形成してい
る。三相電源の三相全部のヒユーズ用の2次コイ
ル87,87a,87bは各相の88のような導
体付端子によつて直列に連結しており、端子はハ
ウジング8fを通り抜けて延び、当該コイル87
の反対端に電気的に接続している。
正常操作では、各ヒユーズは、各相用の電流通
路を第1端子3f、電極41f、可融素子43
f、接点44f、サポート82および取付ブロツ
ク37fを介して第2端子6fまで設けてある。
もし任意の相に過電流が発生し、その相の可融素
子43fが溶融し、コイル10fの軸方向中間面
で電極41fと銅製円筒35fとの間で合成アー
クが安定し、コイル10f中に電流によつて誘起
された磁場が回転を生じ次いで、電流Oでアーク
消滅となる。コイル10fを流れる電流も、他の
2相のヒユーズの2次コイル87c,87bを流
れる電流を2次コイル87中に誘起する。他の各
相では、2次コイル中を流れる電流は各ヒユーズ
の主コイル10f中に低電圧を誘起し、その電圧
は銅管35fと導体86とを介して化学アクチユ
エータに印加される。その電圧はアクチユエータ
を作動させるに充分であつて、従つて、打針84
が接点44fを回転させ各相の可融素子43fを
破壊する。各相の主電流路はこうして破壊され、
従つて、各相中にアークが飛び、回転を惹起し、
次いで、最初の故障が発生した相に対すると同様
に消滅する。
第8図に、多くの点で第1図のヒユーズと類似
したヒユーズの別の実施例が示されている。対応
部分には、第1図と同じ参照数字にgを付して示
してある。ヒユーズは2部分式で部分1gと2g
とで構成される。ヒユーズの第1部分が第1図に
示すものとの違いは、第1電極41gは第1端子
3gに、その端子の内端でねじ孔92にねじ込ま
れているボルト91により固定されている点であ
る。更に、接点44gは第1図に示されたものと
形が異り、導体材料ではなく絶縁材料製の取付ブ
ロツク37gにねじ93で固定する。導電性端子
6gは取付ブロツクを貫通して一体注型又は一体
成形されており、リング16gを貫通するねじ山
付の端部を有している。ねじ93により適当な金
属または他の材料の断熱材を取付ブロツク37g
に固着している。それぞれの絶縁部分1gと37
gを貫通する端子3gと6gの周囲の遮蔽はそれ
ぞれ部分間の碍子95により改善される。キヤリ
ヤ31gの内側樹脂面上に熱遮蔽96を施し、ア
ークで発生する熱から樹脂を保護している。遮蔽
はアルミナベースのセラミツク又はポリテトラフ
ルオロエチレンのような適当な耐熱材料により行
なうのがよい。円筒部35g内のチヤンバの排気
や加圧用の通路と弁47gは簡素化されている。
ヒユーズの部分2gは、ハウジング2gの周囲
に取付けてある主として触針の形をした、またそ
のハウジング内の開口98を貫いて弾力的に内側
に曲げられている第1図に示すものとは異なる。
コイルはストラツプ97とバツクルで固定する。
第8図の定格200A、15kVのヒユーズの特定の
実施例で、可融性リンク43gは最大定格電流で
7wを発生する抵抗を有している。電極41gと
シリンダ35g間の半径方向隙間は17mmであり、
コイル10gは10巻きである。かかる条件の下
で、アーク中心の磁場のピーク時正規化した磁束
密度は90マイクロテスラ/Aであり、ピーク時の
短絡電流と磁束の間の相の差異は60゜であつた。
ヒユーズは33000Aのピーク値を有する故障電流
を安全に遮断することが知られた。
第9図は第8図に示したのと同じヒユーズの第
1部分1hを示す。これは第8図の部分2gと同
等な別部分と共に使用し得る。対応する部分には
第1図にあるのと同じ参照数字にhを付して示し
てある。この実施例では、接点44hは、導体部
材99により支持されたリングである。可融素子
43hが溶融すると電極41hと環状接点44h
間にアークが発生し、アークのそれぞれの根本
は、電極41hとリング44hの周囲に徐々成長
し、リング44hから導体シリンダ35hへとア
ークは往復する。固有の磁性ループ力の影響に加
えて、アークの根本がクーラメタルの方へ移動す
る傾向があるため、このような過程が発生する。
もし電極41hと接点44hの小さな不変部位間
で同一時間アークが飛び続けるときに生じる腐食
に較べると電極41hや接点44hの腐食は著し
く減少するという利点をアーク運動は持つてい
る。アークはこのように暫く停止しそれから円筒
35hの間を往復する。電流の絶体値が増加し続
けている間は、電極41hと接点44hの間にア
ークを保持できる。従つて、電極41hと35h
間の高速アークの回転を避けチヤンバ内のアーク
電圧、アークエネルギ、ガス圧を下げられる。第
9図に示すヒユーズも、適当な材料の熱遮蔽材と
一体構造に作る。
第10図は、第8図に示したものと同じ遮蔽ヒ
ユーズを示している。同じようにまた、第1図と
対応する部分には、第1図と同じ参考数字にjを
付して示してある。ハウジング8jやキヤリヤ3
1jの外表面電気絶縁性の遮蔽材57jで被覆
し、使用の場合アースに接続する点が第8図のヒ
ユーズとは異なるヒユーズである。更に、ハウジ
ング8jの内表面も電気良導体59で充填し、ハ
ウジング8jとヒユーズ部分1j間の空気ギヤツ
プ内に電気ストレスの可能性を取去る。
第10図には、コイル10jの別の実施例が示
されている。これはハウジング8j用の材料で注
型か成形か何れかの一体構造とする。この実施例
では、コイルを注型または成形で、電気的良導体
のスリーブ15lに繋がつている絶縁材のブロツ
ク15cを作る。巻線の一端はスリーブ15lに
電気的に接続し、巻線の他端はリング14jに電
気的に接続されており、リングはコイル型とコイ
ルの短絡した一番内のターンを構成している。リ
ング14jはフインガ152と電気的に接続して
おり、フインガはヒユーズ部分1jの円筒35j
と、ヒユーズ部分がハウジングに挿入されると、
係合する。フインガ152のキヤリヤ153もス
リーブ151に接続されている。
スリーブ15lの内端は、ボルト、リベツト、
スポツト溶接または他の適当な手段154によつ
て、導体デイスク16jに固定されている。スリ
ーブ15l、コイル10j及びデイスク16jは
ハウジング8jとは別体で組立てしうる。これら
の部材は、所望の形状で、既に注型又は成形され
ているので、ハウジング内へ挿入可能である。
第1図から第10図に示された実施例は、凡て
コイルが第1電極に対し軸上で極めて近接した構
造であるか、他の構造でもよい。
第11図には、第1部分101と第2部分10
2で構成される別の実施例が示されている。第1
部分101は、一体注型又は成形の第1端子10
4を有する注型絶縁材料製の第1ハウジング部分
103を含んでいる。
端子はハウジング103内に形成されるチヤン
バ105の内部へ延び、第1電極106は端子内
のねじ孔の中へ延びたボルトにより端子端に固定
されている。導体又は絶縁体のスリーブ108も
ハウジング103に一体注型又は成形される。ハ
ウジングの開放端は絶縁製樹脂材で注型又は成形
された別の物体109で閉鎖され、この物体10
9は部分103の上に組付け用の舌片や溝状構成
物によつて取付ける。物体109は角―円錐状の
第2の電極111と組合される。第2端子112
は物体109の中心を通つて延び、内側端は可融
素子113により電極106に接続する。端子1
12に中心孔と弁装置114とが付いており、組
立装置の内部を弁を介して電気的に負の媒質で、
排気したり加圧したりできる。触針115は第2
電極111と電気的接続され、物体109の絶縁
材料より突き出している。強磁性材料の円筒11
0aは物体109中にカプセル化される。
第1部分101は、図に示されているように、
ヒユーズ102の第2の部分に挿入され、端子1
12のねじで切られた端117にねじ込まれたナ
ツト116により一定位置に固定される。ねじ切
り端117は導体デイスク118を介し伸びてい
る。この導体デイスクは短絡した導電性のリング
119によりコイル120の1端につながれてお
り、他端はコネクタ121により、部分102の
1平面に設けた導体リングに接続される。
組立てると、接点115はリング122と電気
的に接続される。
この実施例におけるヒユーズは第1図のヒユー
ズと同じよう作動することは明らかである。普通
操作で、電流は端子104、電極106、可融素
子113及び端末112を介して行なう。過負荷
の場合、可融素子113は溶解し、アークは電極
106と端子112との間で点弧し、その際、ア
ークの一方の根本は端子112から第2電極11
1へ向きを変える。それから電流はコイル120
を介して端子112へ流れ、電極106と111
間の間隙を縫つて通過する磁力線を有する磁場を
作る。ここの磁束密度は強磁性体の円筒110a
の存在により強化される。アークは電気的負の媒
質中では回転を生じ、電流O又はOに近い時アー
クは消滅する。
第1図から第11図に示した各ヒユーズは2部
分組立品で、コイルと一体のハウジングとハウジ
ングに組入れ可融素子を一体に組込んだ取扱いに
便利なユニツトとで構成されている。各組立品は
1個の取扱い便利なユニツトを受入れる設計のハ
ウジングを示しているが、3相用に対しては、
各々組合せコイル3個の便利なユニツト、各相に
つき1個、各チヤンバ1ユニツト取付を3チヤン
バー分包含しているハウジングを用意することが
できる。
第1図から第11図で2部分ヒユーズ・アセン
ブリを図示して来たが、入力および出力導体は同
軸でありヒユーズは水平設置を想定している。こ
の配置は必ずしも必要ではない。第12図では、
ヒユーズを一般に131で示してある1部分配置
は軸を垂直に設けるような設計になつている。ヒ
ユーズは第1端子を有する絶縁材料の注型品13
2である。ヒユーズは第1端子133を持ち且つ
絶縁材料の注型品132で構成されている。第1
端子133は2個のテーパーした開口134,1
35間の結合部ででヒユーズ体の上方にはみ出し
ている。開口134は、例えば変圧器のブツシン
グ136を受入れることができるし、ブツシング
内の導体137は機械的及び電気的に端子133
に、開口135にあるボルトナツト装置138に
より接合でき、続いて、開口部はプラグ139に
よつて閉鎖される。別の端子140もボデイ13
2と一体注型され、サポート141の中空銅製円
筒に対する関係と同じである。導体133はサポ
ート141を介して円筒内へ入り込み、端子14
0の自由端へ可融素子により結合された電極の所
まで来て止つている。コイル145は銅製円筒1
42に結合される巻線の一端を有しており、巻線
の他端は導線により端子140につながれる。円
筒142の内部を排気したり与圧したりする通路
をコネクタ147は持つており、ハウジング13
2を抜けて延びている。第1図で記載したのと同
じようにこの配列が作用するものと思う。
第1図乃至第11図において多数の実施例の2
部分形ヒユーズを示してきた。以上の構造はいず
れも1部分形構造に改造が可能である。同様に第
12図の1部分形構造は2部分形構造に改造可能
である。いくらでも改造は可能だし、いろいろな
輪郭のものを作ることは可能である。中心電極4
1の形状は、必要に応じて変更しうる。デイスク
形、角―円錐形、その他実施例で利用したもの。
第8図の遮蔽99のような熱遮蔽は示したどのヒ
ユーズにも組入れられる。その他の変更は当業者
にとつて容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は断続器の第一の形状を介し長さ方向断
面図、第2図は第1図の―線による断面図、
第3図乃至第12図は各々断続器の他の個所を通
る長さ方向の断面図である。 4…コネクタ、8…ハウジング、11…バン
ド、12…締付ボルト、18…ステム、23…導
体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 密閉容器、円形外周を有し、第1導線が接続
    されている第1端子とは電気的に接続の関係にあ
    る該容器中の第1電極、容器内に導体面を有する
    第2電極、この導体面は第1電極から一定距離を
    保つており、第2の導体を接続しうる第2端子、
    並びに第2電極と第2端子間の電路上に接続され
    るコイル、第1電極と第2端子間の電路上に接続
    される可融素子、可融素子の破壊に続き、コイル
    に電圧が印加されると、短絡電流により誘起され
    る磁場が2電極間を流れるアークに第1電極の周
    囲で回転運動を起させるような位置に取付けたコ
    イルとを備える3.3kVから38kVまでの中位の電
    圧中の、交流電源回路用ヒユーズにおいて、 付加電気接点は第2の端子と直接電気的に接続
    されている容器内に設けてあり、可融素子は第1
    の電極と付加電気接点間を直接接続しており、容
    器は電気的に負のハロゲン媒体で充填されてお
    り、可融素子が破壊されると、その結果欠陥電流
    が第1電極と付加接点間にアークを発生し、続い
    て、アークの一方の根本は付加接点から第2の電
    極へ整流され、アークは電気的負の媒体中第1電
    極の周りに回転し、ついで消滅することを特徴と
    する交流電力回路用ヒユーズ。 2 電流のピークが磁束のピーク以前に発生する
    ため、コイルと第2電極の設計は、コイルの故障
    電流と磁場の磁束密度の間に、位相角で30゜から
    80゜のずれを誘起する特許請求の範囲第1項記載
    の交流電力回路用ヒユーズ。 3 位相角のずれが45゜乃至65゜である特許請求の
    範囲第2項記載の交流電力回路用ヒユーズ。 4 アーク中心における磁場のピーク時の磁束密
    度を正規化したものが、50乃至100マイクロテス
    ラ/A、好ましくは70乃至80マイクロテスラ/A
    である特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれ
    かに記載の交流電力回路用ヒユーズ。 5 ヒユーズ容器の一部を形成する電気的絶縁体
    でコイルを現場で成形または鋳造する特許請求の
    範囲第1項乃至第4項のいずれかに記載の交流電
    力回路用ヒユーズ。 6 コイルは、第1電極が設置されている筐体の
    周囲を放射状に取巻き、コイルの半径方向の中間
    面と第1電極の円周の放射状の中間面とが大体合
    致している特許請求の範囲第1項乃至第5のいず
    れかに記載の交流電力回路用ヒユーズ。 7 筐体は電導体物質の筒状壁を有し、その壁が
    第2の電極となつている特許請求の範囲第1項乃
    至第6項のいずれかに記載の交流電力回路用ヒユ
    ーズ。 8 ヒユーズの両端は各々絶縁材のコネクタ部を
    含み、各コネクタ部は、開放端から閉鎖端に向つ
    て内部がテーパーした角錐―円錐の開口を有し、
    第1端子と第2端子は各開口部の閉鎖端へ延び、
    それぞれの開口とは同軸上で取付けられている特
    許請求の範囲第1項乃至第7項のいずれかに記載
    の交流電力回路用ヒユーズ。 9 筐体の筒状壁は、筐体の第1の軸端に絶縁性
    物質の取付ブロツクで支えられ、第1端子は筐体
    の外端から筐体の内端まで取付ブロツクを介して
    延びており、第1の電極が第1の端子に締めつけ
    られている特許請求の範囲第7項に記載の交流電
    力回路用ヒユーズ。 10 筐体の円筒壁は筐体の第2軸端で電気絶縁
    材の第2取付ブロツクに支えられ、第2端子は筐
    体の外側壁から筐体の内側端まで第2の取付ブロ
    ツクを通つて延び、付加電気接点は第2端子の内
    端に固定されている特許請求の範囲第7項に記載
    の交流電力回路用ヒユーズ。 11 可融素子が破壊した後、付加接点に接触し
    ているアークの根本が、第2電極に整流する前
    に、付加接点の表面上の通路を移動するように、
    付加接点を形成する特許請求の範囲第1乃至第1
    0項のいずれかに記載の交流電力回路用ヒユー
    ズ。 12 付加接点が環状縁を有し、第1電極と軸上
    である距離はなれているが実質的には同軸であ
    り、環状縁がアークの根本への通路を形成する特
    許請求の範囲第11項に記載の交流電力回路用ヒ
    ユーズ。 13 付加電気接点は、実際上剛体として扱える
    部分、その剛体部分に回転できるように取付けら
    れ、第1電極に隣接する自由端止りの可動部、可
    動部のこの自由端が第2電極に接し流れるアーク
    を描かすピボツト、可動部を第1電極から弾性的
    に片寄らす装置、この片寄り力に耐える可融リン
    クによつて第1電極に接続される可動部の自由端
    で構成される特許請求の範囲第1項乃至第8項の
    いずれかに記載の交流電力回路用ヒユーズ。 14 特許請求の範囲の第1項乃至第13項のい
    ずれかに記載され且つ出力信号を発生する第1端
    子と第2端子間を流れる故障電流に対応する装置
    を含む交流電力回路用ヒユーズ。 15 対応装置が、故障電力に即応する機械的出
    力信号を発生することが可能なケミカルアクチユ
    エータである特許請求の範囲第14項に記載の交
    流電力回路用ヒユーズ。 16 対応装置が電気式で、故障電流に即応する
    電気的出力信号を発生することが可能である特許
    請求の範囲第14項に記載の交流電力回路用ヒユ
    ーズ。 17 対応装置が第1の該コイルからある距離離
    れ且つ半径方向に該コイルを取巻く第2のコイル
    の特許請求の範囲第15項に記載の交流電力回路
    用ヒユーズ。 18 特許請求の範囲第1項乃至第11項のいず
    れかに記載され且つ可融素子破裂装置を含む交流
    電力回路用ヒユーズ。 19 特許請求の範囲第17項に記載され、該装
    置が機械的に操作される交流電力回路用ヒユー
    ズ。 20 特許請求の範囲第17項に記載され、該装
    置が電気的に操作される交流電力回路用ヒユー
    ズ。 21 ヒユーズの露出外表面が電気的しやへいを
    含む特許請求の範囲の第1項乃至第20項のいず
    れかに記載の交流電力回路用ヒユーズ。 22 ヒユーズが2部分構造で、絶縁材で作ら
    れ、コイル埋め込み形で第1開放端を有するハウ
    ジング部とハウジングの第1開放端に取付けら
    れ、第1、第2電極、可融素子と付加電気接点を
    含む使い棄て部分とで構成される特許請求の範囲
    第1項乃至第21項のいずれかに記載の交流電力
    回路用ヒユーズ。 23 ハウジングの絶縁材がヒユーズの内外両面
    上に電気的遮蔽材料を有する特許請求の範囲第2
    2項記載の交流電力回路用ヒユーズ。
JP61169951A 1985-07-20 1986-07-21 交流電力回路用ヒユ−ズ Granted JPS6264015A (ja)

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