JPS635825Y2 - - Google Patents

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JPS635825Y2
JPS635825Y2 JP1983034093U JP3409383U JPS635825Y2 JP S635825 Y2 JPS635825 Y2 JP S635825Y2 JP 1983034093 U JP1983034093 U JP 1983034093U JP 3409383 U JP3409383 U JP 3409383U JP S635825 Y2 JPS635825 Y2 JP S635825Y2
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slurry
pump
pneumatic
scraping
driving
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば石油等危険物の貯槽内の堆積し
た油泥等のスラリーを掻寄せて搬送するスラリー
処理装置に関し、特にスラリー処理機能の向上と
装置の分解・組立の簡易化と、装置を構成する各
ユニツトの小型化を図ると共に防爆対策を万全に
した自走式のスラリー処理装置に関する。
従来、石油貯槽等の槽内の清掃において、槽底
の残存流動物はポンプあるいはエジエクター等に
より直接吸い揚げを行つているが、残存物が高粘
度のオイルスラリーである場合、あるいは残存物
中に析出蝋分、泥分又は鉄錆等の固形粒子の混入
が多いスラリーの場合直接にはポンプによる吸揚
げが困難であるため、人力によりレーキ、スコツ
プ等を用いて掻集めすくい揚げるほかなく、槽内
のスラリー集収、処理作業には非常に多くの労力
と期間を要するという不都合があつた。
このため、従来この作業を機械化することによ
り、槽内の清掃を簡単かつ能率的に行ない得るべ
く、実開昭57−24286号公報及び実開昭57−24287
号公報に示すように車輪を備えて移動可能な本体
にスラリー掻寄せ用回転体と、これの後方に吸込
口を配した高粘度流体用ポンプとを設けてなる移
動式スラリー処理装置が提案されている。
又、従来、実開昭55−142678号公報に示すよう
に、スラツジをすくい取るべく前端開口部にスコ
ツプを備えた混合室と、この混合室内に向けて配
設されたジエツトノズルと、混合室に設けられた
スラツジ吸引用ジエツトポンプへの接続部を備
え、該ジエツトポンプへの作動流体供給管から作
動流体を分与されて混合室の前端開口部に前方に
設けられたスラツジ掘削用爪車を回転駆動するべ
く作動する流体回転装置を設けた構成のスラツジ
吸引装置がある。
しかしながら、このような従来装置は、自身を
自力で走行させる機能がなく、人力を介して走行
させなければならない等使用性に劣り、特に方向
転換をスムーズに行えず小回りもきかないため貯
槽内に屋根支柱、管架台その他の内部付属品が存
在する貯槽内での走行に適さないという欠点があ
つた。特に、人力で高粘度の流体内を移動させる
ためには、かなりの労力を要し、移動や方向転換
をスムーズに行うためには、ウインチ等の補助装
置を別途用いる必要があり、多大な手間がかり、
作業性に劣ると共に、設備が大掛かりとなる欠点
がある。又、かかる従来装置では、走行に単なる
車輪を用いているため、貯槽底板の重ね継手部そ
の他の凹凸部においてスラリー掻込部がスムーズ
に追従できず、更に、スラリーのために摩擦が少
なく滑り易い場所での走行が困難であるという欠
点があつた。
従つて、従来の装置ではスラリー処理能力に限
界があり、スラリー処理作業の能率向上に満足し
得るものとは言えなかつた。
又、かかる従来装置においては、走行を単なる
車輪で行うのでスパークの発生の虞があるし、構
成部品のうち、異物(金属片等)の噛み込みある
いは接触によつてもスパークの発生の虞がある
が、特に、このスパークの発生による槽内に残存
する可燃性ガスによる火災又は爆発対しては特に
対策が施されていない。
本考案は旋回車輪を備えて旋回を含む移動が可
能な本体内にスラリー掻寄せ用回転体を備えたス
ラリー掻込機と無限軌道車式の走行機とを組み合
わせた構成により従来の不都合を解消することを
目的とすると共に、自走行可能な構造にした結果
大型化の虞のある槽外への搬出を該貯槽の人孔か
ら行い得るよう装置の各ユニツトの小型化を図
り、かつ防爆対策を万全にして槽内に残存する可
燃性ガスによる火災や爆発を防止することを目的
とするものである。
即ち、本考案は内部にスラリー掻寄せ用回転体
を備え、該回転体前方にスラリー掻込口を、後方
にスラリー吐出口を夫々有すると共に旋回車輪を
備えて旋回を含む移動が可能なスラリー掻込機本
体と前記回転体の駆動用空圧モータとを具備した
スラリー掻込機ユニツトと、前記スラリー掻込機
本体のスラリー吐出口に可撓性パイプ体を介して
連結されて掻寄せられたスラリーを吸込んで搬送
するポンプと該ポンプの駆動用空圧モータとを具
備したポンプユニツトと、独立して駆動並びに停
止される両側一対のゴムクローラを備え、前記ス
ラリー掻込機本体が、前記可撓性パイプ体の中心
を通りかつ水平に配された軸線を中心として回動
自由に連結された走行機本体と前記ゴムクローラ
の駆動用空圧モータとを具備した走行機ユニツト
と、前記スラリー掻寄せ用回転体とポンプとゴム
クローラ夫々の駆動用空圧モータへ供給する空気
圧を制御して該空圧モータの駆動を制御する空圧
制御装置を具備した空圧制御ユニツトと、から構
成する一方、前記スラリー掻込機ユニツト及び走
行機ユニツト夫々の構成部材のうちスパーク発生
の危険のある部分に防爆措置を施し、前記4つの
各ユニツト相互を分割かつ再組立自由に構成する
と共に、該4つの各ユニツト夫々の最大巾を貯槽
の人孔内径より小さい寸法に設定した自走式スラ
リー処理装置である。
従つて、上記構成より本考案は槽底に堆積して
いる高粘度のスラリーも能率的に回収され、槽底
の清掃作業を極めて容易に行うことができ、自走
式であるからスラリー掻込機を走行させるための
装置を別途用意する必要がなく、使用性を向上で
きると共に、走行機を旋回可能で小回り可能を構
成にしかつ槽底の凹凸部等にスラリー掻込機がス
ムーズに追従し得る構成にしたことにより貯槽の
内部付属品が存在する貯槽内での走行を容易にで
き、滑らかな走行とスラリー掻込を行える一方、
走行可能な構造にした結果大型化の虞のある装置
を、各ユニツトの小型化によりコンパクトにまと
め、この各ユニツトの貯槽内への搬入及び貯槽外
への搬出を該貯槽の人孔から容易に行えると共に
防爆対策を万全にしたことにより槽内に残存する
可燃性ガスによる火災または爆発を防止できるス
ラリー処理装置を提供できる。
以下、本考案の一実施例を第1図〜第5図に基
づいて説明する。
これらの図において、本考案に係る自走式スラ
リー処理装置は、内部にスラリー掻寄せ用回転体
としてのオーガ5a,5bを備え、該オーガ5
a,5b前方にスラリー掻込口23a,23b
を、後方にスラリー吐出口23cを夫々有すると
共に旋回車輪13を備えて旋回を含む移動が可能
なスラリー掻込機本体64と前記オーガ5a,5
bの駆動用空圧モータ6とを具備したスラリー掻
込機ユニツトAと、前記スラリー掻込機本体64
のスラリー吐出口23cに連結されて掻寄せられ
たスラリーを吸込んで搬送するポンプ21と該ポ
ンプ21の駆動用空圧モータ41とを具備したポ
ンプユニツトBと、独立して駆動並びに停止され
る両側一対の耐油性ゴム製のクローラ16を備
え、前記スラリー掻込機本体64が、回動自由に
連結された走行機本体65と前記ゴムクローラ1
6の駆動用空圧モータ28とを具備した走行機ユ
ニツトCと、前記オーガ5a,5bとポンプ21
とゴムクローラ16夫々の駆動用空圧モータ6,
41,28へ供給する空気圧を制御して該空圧モ
ータ6,41,28の回転を制御する空圧制御装
置66を具備した空圧制御ユニツトDとから構成
されている。
そして、前記スラリー掻込機ユニツトAにおい
て、旋回車輪13は本体64の左右両側外壁面に
ブラケツト12を介して固定され、この際、旋回
車輪13を本体64の最下端が貯槽底面より例え
ば15mm程度浮き上がるような位置に設定する。オ
ーガ5a,5bが取り付けられたオーガ回転軸4
a,4bは本体64内に回転自由に支承され、空
圧モータ6によつて回転駆動される。この空圧モ
ータ6は本体64の上部に取り付けられており、
チエーンボツクス2内のスプロケツト8にカツプ
リング7を介して連結されている。前記チエーン
ボツクス2内のスプロケツト8とオーガ回転軸4
a,4bに結合されて該チエーンボツクス2内に
位置するスプロケツト9とはローラチエーン10
により連結されている。従つて、前記空圧モータ
6の回転によりオーガ5a,5bが回転されるわ
けである。オーガ5a,5bは夫々羽根の巻方向
を逆方向に変えてあり、オーガ5a,5bの回転
によりスラリーを本体64内中央部に掻寄せるよ
うにしてある。11は本体64の先端中央から前
方向に突出して設けられた掻分けプレートで、掻
込時にスラリーのくい込みを良くするため横断面
形状が山形となるように形成されている。本体6
4の内側でチエーンボツクス2の後壁にはスラリ
ー押込部24なる空間が設けられており、オーガ
5a,5bにより掻寄せられたスラリーを本体6
4前部に逆流させないように遮断し、後述するポ
ンプ吸込口25側に効率良く送り込むようになつ
ている。
本体64の上部にはノズル14が取り付けられ
ており、このノズル14にスラリー溶解液(軽
油、A重油、水など)の配管を接続し、オーガ5
a,5bによる掻込みと同時にスラリーを溶解さ
せて粘度を下げてからポンプ21で吐出させるこ
とにより効率良いスラリー搬出が行えるようにな
つている。
次に、ポンプユニツトBにおいて、ポンプ21
の吸込口25は可撓性パイプ体としての耐油性ゴ
ム製のフレキシブルカツプリング22を介して前
記掻込機本体64のスラリー吐出口23cに連結
されており、ポンプ21の吐出側には搬送パイプ
27が接続されている。尚、かかるポンプユニツ
トBはポンプ押え蓋20とベースプレート3によ
り後述する走行機本体65のシヤーシ15に固定
支持されている。
次に、走行機ユニツトCにおいて、左右一対の
ゴムクローラ16は夫々上部側に離間して位置す
るテンシヨンローラ26aとスプロケツト26
b、走行面側に位置する複数のガイドローラ59
及びテンシヨンローラ26aとスプロケツト26
b間に位置するガイドローラ55に巻き掛けられ
ている。
尚、これらテンシヨンローラ26a、スプロケ
ツト26b及びガイドローラ55,59は夫々走
行機本体65のシヤーシ15に回転自由に支持さ
れている。
そして、空圧モータ28の出力軸とチエーンボ
ツクス30内のスプロケツト31はカツプリング
29により接続されており、該スプロケツト31
とスプロケツト32とはローラチエーン33を介
して連結されている。更に、このスプロケツト3
2はミツシヨン34の入力軸34Aに接続されて
おり、空圧モータ28の回転駆動によつてミツシ
ヨン34が駆動される。このミツシヨン34の出
力軸34B両端には前記スプロケツト26bが接
続されており、これによつてスプロケツト26b
に回転駆動力が伝達され、ゴムクローラ16が動
作されるようになつている。前記ミツシヨン34
内部には、左右のスプロケツト26b夫々に接続
された左右の出力軸34Bへの動力伝達を個々独
立して行う断続可能な2つのクラツチ(図示せ
ず)を内蔵して備えており、このクラツチを操作
する左側と右側の無限軌道操作レバー43,44
の切換動作により左、右のゴムクローラ16を独
立して動作させることにより走行機本体65の左
側と右側との方向転換を行わせることができるよ
うになつている。かかる走行機本体65のシヤー
シ15先端部には前方に向けて開放された略コ字
形の掻込機接続プレート17が取り付けられ、こ
の接続プレート17の先端両部に掻込機本体64
後部に固定されているヒンジ18をピン19を介
して回転自由に連結してある。尚、このピン19
はその軸線が前記フレキシブルカツプリング22
の中心線を通りかつ水平に配されるような位置に
設定される。
次に、空圧制御ユニツトDにおいて、空圧制御
装置66は、貯槽外部から導かれる空気供給ホー
ス35、該ホース35に介装される空圧ストツプ
バルブ36、空圧モータ6,41,28の回転速
度を任意に調整するためのスピードコントローラ
38、空圧モータ6,28の回転方向を制御する
ための操作バルブ40,39、該操作バルブ40
が介装される掻込機用空気供給ホース48、操作
バルブ39が介装される走行機用空気供給ホース
46、ポンプ用操作バルブ42及び該バルブ42
が介装されたポンプ用空気供給ホース47によつ
て構成される。
尚、37は前記空圧制御装置66を支持する空
圧ユニツト台であり、走行機ユニツトCのシヤー
シ15にベースプレート3を介して固定支持され
ている。
以上のような自走式スラリー処理装置におい
て、スラリー掻込機ユニツトA及び走行機ユニツ
トC夫々の構成部材のうち、異物(金属片)の噛
み込みあるいは接触によりスパークの発生する可
能性のある部材については全てノンスパーク材料
としてのアルミニウム合金で形成してある。
このアルミニウム合金を使用した構成部材とし
ては、例えば掻込機本体64、チエーンボツクス
2、オーガ5a,5b、掻分けプレート11、テ
ンシヨンローラ26a及びスプロケツト26b等
である。
又、本実施例において、掻込機本体64側のチ
エーンボツクス2と走行機本体65側のチエーン
ボツクス30は密閉構造型で、チエーンボツクス
2,30内部のスプロケツト8,9及び31,3
2とローラチエーン10及び33とのスパーク及
び摩擦による加熱を防止するため油浴式にしてあ
る。
更に、自走式スラリー処理装置の貯槽内への搬
入及び貯槽外への搬出を該貯槽の人孔から行い得
るよう、前記4つのユニツトA,B,C,D相互
を分割かつ再組立容易に構成すると共に、該4つ
のユニツトA,B,C,D夫々の最大巾を貯槽の
人孔の一般的な内径である約600mm以下に抑える
ようにしてある。又、前記走行機ユニツトBにお
ける無限軌道操作レバー43,44とゴムクロー
ラ16との2種類4個の付属品を分割並びに再組
立できるようにしてある。
ここで、その分割構造並びに方法について説明
する。
まず、運転部において、ミツシヨン34に接続
されている左側無限軌道操作レバー43と右側無
限軌道操作レバー44を抜き取る。
空圧制御ユニツトDの分離は、空圧モータ28
配管口のユニオン49から空気供給ホース46を
取り外す。空圧モータ41配管口のユニオン50
から空気供給ホース47を取り外す。空圧モータ
6配管口のユニオン51から空気供給ホース48
を取り外す。次に、蝶ボルト45を外し、空圧ユ
ニツト台37を取り外し、該空圧ユニツト台37
を外すことにより供給ホース46,47,48を
含めた空圧制御ユニツトD一式を本処理装置から
分割することができる。掻込機ユニツトAの分割
は、蝶ボルト63を取り外してフレキシブルカツ
プリング22のフランジ52とポンプ21の吸込
口部フランジ53とを分離する。掻込機接続プレ
ート17と掻込機本体64側のヒンジ18を連結
しているピン19、ナツト60を取り外す。これ
により掻込機本体64はフレキシブルカツプリン
グ22と共に走行機ユニツトC及びポンプユニツ
トBから分割することができる。ポンプユニツト
Bの分割は、蝶ボルト61を取り外し、ポンプ押
え蓋20を開き、蝶ボルト62を取り外して、走
行機ユニツトCから分割する。左右のゴムクロー
ラ16の分割は、左右のテンシヨンボルト56を
左回転させるとシヤフト54の両端に取り付けら
れているテンシヨンローラ26aはガイドパイプ
58とガイドバー57により後退する。テンシヨ
ンローラ26aが後退してゴムクローラ16から
外れると、ゴムクローラ16はガイドローラ5
9、ガイドローラ55及びスプロケツト26bか
ら容易に取り外すことができる。
以上のように装置を分解し、貯槽内部で再び組
み立てるようにする。
次に、以上の構成の自走式スラリー処理装置の
作動について説明する。
まず、運転者は空気供給ホース35の空圧スト
ツプバルブ36を開放し、空圧制御ユニツトDの
各操作バルブ40,39,42を操作して下記の
如く各部を動作させる。
即ち、走行機ユニツトCにおいて、その操作バ
ルブ39のレバーを前側に倒すと、供給エアーは
空気供給ホース46を通り、空圧モータ28を回
転させる。この空圧モータ28の駆動により前述
したようにミツシヨン34が駆動され、ゴムクロ
ーラ16が駆動され、走行機本体65は前進す
る。又、操作バルブ39のレバーを手前に引くと
走行機本体65は後退する。次に、左側無限軌道
操作レバー43を手前に引けば、左側のゴムクロ
ーラ16のみ停止するので走行機本体65は左側
に方向転換し、同様にして右側無限軌道操作レバ
ー44を手前に引けば走行機本体65は右側に方
向転換する。一方、スラリー掻込機ユニツトAに
おいて、操作バルブ40のレバーを前側に倒すと
供給エアーは空気供給ホース48を通り、空圧モ
ータ6を回転させる。該空圧モータ6の回転によ
つてオーガ5a,5bが回転し、これによつてス
ラリーはスラリー掻込口23a,23bから本体
64内の左右から中央部従つてスラリー押込部2
4に掻寄せられる。
このスラリーは左右から掻寄せられたスラリー
自体の圧力と本体64の前進により、吐出口23
cから操作バルブ42のレバー操作によつて作動
されたポンプ21によつてフレキシブルカツプリ
ング22、吸込口25を介して搬送ホース27に
送られ、槽内に置かれた容器へ又は直接槽外へ圧
送される。
以上の構成の自走式スラリー処理装置によれ
ば、掻込機に自走機能を持たせた構成により、掻
込機を走行させるための装置を別途用意しなくと
も良く。人力で走行させる必要がないため使用性
に優れたものとすることができる。又、走行機と
して耐油性ゴムクローラ16を用いた無限軌道車
を採用したから、滑り易い貯槽底面との間に走行
に必要な接触摩擦力を確保でき、ゴムを用いるこ
とによりキヤタピラ使用による走行時の火花発生
の危険を防止でき、かつ左右のゴムクローラ16
がそれぞれ独立して駆動並びに停止できるため旋
回半径の小さな方向転換を行うことができ、貯槽
内に屋根支柱、管架台その他の内部付属品が存在
する貯槽内での走行を容易に行うことができる。
尚、掻込機本体1に旋回車輪13を設けたことに
よつてゴムクローラ16による方向転換をより容
易に行えるという利点がある。
更に、掻込機本体64をピン19を介して走行
機本体65のシヤシ15の掻込機接続プレート1
7に連結したことにより、走行時には貯槽の底板
の歪や重ね継手部などの凹凸に追従して掻込機本
体64が上・下に自由に動作し、又、掻込機本体
64の後部とポンプ吸込口25とを耐油性ゴム製
のフレキシブルカツプリング22を介して連結し
たから、走行時には走行機本体65の動きに合わ
せてこの部分が自由に屈曲するので滑らかな走行
と掻込が行え、スラリー掻込能力と走行性能を良
好なものとできる。更に、掻込機本体64、ポン
プ21及び走行機本体65の駆動装置としてスパ
ーク発生のおそれのない空圧モータ6,41,2
8を採用すると共にスラリー掻込機ユニツトA及
び走行機ユニツトBの構成部品のうち処理作業
中、金属同志の強い接触又は金属片の噛み込みに
より火花の発生する可能性のある部分にはノンス
パーク材料例えばアルミニウム合金を使用し、か
つ、スラリー掻込機ユニツトA及び走行機ユニツ
トBの各々の空圧モータ6,28からの動力伝達
用のローラチエーン10,33部分は各チエーン
ボツクス2,30にて密閉の上、油浴式にしてあ
るためチエーンボツクス2,30内部のスプロケ
ツト8,9と31,32とローラチエーン10,
33とのスパーク及び摩擦による加熱を防止して
運転時の過熱を防止するようにしたから、槽内に
残存する可燃性ガスによる火災又は爆発を防止で
き、ゴムクローラ16を使用して火花発生防止を
図つたことと共に防爆対策が万全である。又、ス
ラリー掻込機ユニツトA、ポンプユニツトB、走
行機ユニツトC及び空圧制御ユニツトD相互を分
割かつ再組立可能に構成すると共に、前記走行機
ユニツトCにおける構成部品の一部を分割かつ再
組立容易に構成し、前記各ユニツトの大きさ制限
を行つて小型化を図るようにしたから、装置の貯
槽内への搬入及び貯槽外への搬出を貯槽の限られ
た大きさの人孔から容易に行えるという利点があ
る。
以上説明したように本考案によれば、旋回車輪
を備え旋回を含む移動が可能なスラリー掻込機と
無限軌道車式の走行機とを組み合わせた基本構成
により、槽底に堆積している高粘度のスラリーも
能率的に回収され槽底の清掃作業を極めて容易に
行うことができ、自走式であるからスラリー掻込
機を走行させるための装置を別途用意する必要が
なく使用性を向上できる。又、走行機としてゴム
クローラの採用により滑り易い貯槽底面において
安定走行が行え、走行機を、旋回可能で小回り可
能な構成にすると共にスラリー掻込機を貯槽底板
凹凸等にスムーズに追従する構成にしたことによ
り、貯槽内に内部付属品が存在する貯槽内での走
行を容易なものとできると共に、滑らかな走行と
スラリー掻込が行え、スラリー掻込能力と走行性
能を良好なものとでき、これらの効果によつてス
ラリー処理能力を向上でき、スラリー処理作業能
率を大巾に向上することができる。又、本考案
は、掻込機本体、ポンプ及び走行機の駆動装置と
してスパーク発生のおそれのない空圧モータを採
用すると共に装置の構成部品のうちスパーク発生
の可能性のある部分には防爆措置を施し、更に走
行機にゴムクローラを採用したことにより、槽内
に残存する可燃性ガスによる火災又は爆発を防止
でき、防爆対策が万全であり、安全性に優れてい
る。更に、本考案においては、装置を構成する4
つのユニツト相互を分割自由かつ再組立自由に構
成し、各ユニツトの大きさを制限することにより
自走式としたことにより大型化の虞のある装置を
コンパクトに抑えることができ、装置の貯槽内へ
の搬入及び貯槽外への搬出を貯槽の限られた大き
さの人孔から容易に行えるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る自走式スラリー処理装置
の一実施例を示す平面図、第2図は同上の実施例
の正面図、第3図〜第5図は同上実施例の部品的
詳細を示す図で、第3図は第4図のA−A矢視断
面図、第4図は第2図のB−B矢視図、第5図は
第3図のC−C矢視断面図である。 5a,5b……オーガ、6,28,41……空
圧モータ、13……旋回車輪、16……ゴムクロ
ーラ、17……掻込機接続プレート、18……ヒ
ンジ、19……ピン、21……ポンプ、22……
フレキシブルカツプリング、23a,23b……
スラリー掻込口、35……空気供給ホース、36
……空圧ストツプバルブ、37……空圧ユニツト
台、38……スピードコントローラ、39,4
0,42……操作バルブ、46,47,48……
空気供給ホース、64……スラリー掻込機本体、
65……走行機本体、66……空圧制御装置、A
……スラリー掻込機ユニツト、B……ポンプユニ
ツト、C……走行機ユニツト、D……空圧制御ユ
ニツト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 内部にスラリー掻寄せ用回転体を備え、該回
    転体前方にスラリー掻込口を、後方にスラリー
    吐出口を夫々有すると共に旋回車輪を備えて旋
    回を含む移動が可能なスラリー掻込機本体と前
    記スラリー掻寄せ用回転体の駆動用空圧モータ
    とを具備したスラリー掻込機ユニツトと、前記
    スラリー掻込機本体のスラリー吐出口に可撓性
    パイプ体を介して連結されて掻寄せられたスラ
    リーを吸込んで搬送するポンプと該ポンプの駆
    動用空圧モータとを具備したポンプユニツト
    と、独立して駆動並びに停止される両側一対の
    ゴムクローラを備え、前記スラリー掻込機本体
    が、前記可撓性パイプ体の中心を通りかつ水平
    に配された軸線を中心として回動自由に連結さ
    れた走行機本体と前記ゴムクローラの駆動用空
    圧モータとを具備した走行機ユニツトと、前記
    スラリー掻寄せ用回転体と高粘度流体ポンプと
    ゴムクローラ夫々の駆動用空圧モータへ供給す
    る空気圧を制御して該空圧モータの駆動を制御
    する空圧制御装置を具備した空圧制御ユニツト
    と、を含んで構成される一方、前記スラリー掻
    込機ユニツト及び走行機ユニツト夫々の構成部
    材のうちスパーク発生の危険のある部分に防爆
    措置を施し、前記4つの各ユニツト相互を分割
    かつ再組立自由に構成すると共に該4つの各ユ
    ニツト夫々の最大巾を貯槽の人孔内径より小さ
    い寸法に設定したことを特徴とする自走式スラ
    リー処理装置。 (2) 防爆措置は、スパーク発生の危険のある部分
    をノンスパーク材料で形成したことである実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の自走式スラリ
    ー処理装置。 (3) 防爆措置は、スパーク発生の危険のある部分
    を油浴式にしたことである実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の自走式スラリー処理装置。
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