JPS6357807B2 - - Google Patents

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JPS6357807B2
JPS6357807B2 JP55042937A JP4293780A JPS6357807B2 JP S6357807 B2 JPS6357807 B2 JP S6357807B2 JP 55042937 A JP55042937 A JP 55042937A JP 4293780 A JP4293780 A JP 4293780A JP S6357807 B2 JPS6357807 B2 JP S6357807B2
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current
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solar cell
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JP55042937A
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Atsushi Nishidai
Hiroyuki Ochiai
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <利用する産業分野> 本発明は太陽光発電装置の運転制御に関するも
ので、太陽電池に入射する日射量に対応する最大
発電出力を効率良く取り出して高効率の運転を可
能とする、直流―交流変換用インバータによる太
陽光発電装置の電力変換制御装置に関するもので
ある。
<従来の技術> 太陽光発電装置に使用される太陽電池において
はその出力特性を出力電流対出力電圧の関係を示
す特性図で表わすことができる。第2図は太陽電
池に入射する日射量と太陽電池の温度が或る値に
一定であるとき、横軸に出力電流i、縦軸に出力
電圧vをとり、Voc―Pop―Iscを通る曲線で表わ
した出力電流i対出力電圧v出力特性曲線図で、
今、この特性曲線上に点P(i、v)をとり出力
電流iに対する点P(i、v)の動きを見ると、
出力電流iが小さい間は出力電流iの増加に対し
て出力電圧vは僅かに低下するが大きな変化は無
い。しかし、出力電流iが或る電流値lopを越え
ると出力電圧vは急激に低下して行き、やがて零
となる。このような或る電流値lopを最適電流と
呼称し、これに対応する出力電圧Vopを最適電圧
を呼称することにする。ここに、Vocは太陽電池
の解放電圧、lscは太陽電池の短絡電流と一般に
呼称されている。このような出力特性を有する太
陽電池の最大出力電力Pmaxは出力電流が最適電
流lopのときに発生し、このときの出力電圧であ
る最適電圧Vopとの積によつて与えられる。図中
に点線で示した曲線が出力電力特性曲線である。
この最適電流lopと最適電圧Vopによつて与えら
れる点P(lop、Vop)が最大電力Pmaxを取り出
せる最適動作点Popであり、Vop/lopの値がそ
のときの太陽電池の内部抵抗値を示している。従
つて、太陽電池を内部抵抗がVop/lopで起電力
がVocの直流回路と等価であると考えると、最大
電力供給の定理に基づいて、負荷抵抗の値を内部
抵抗と等しくしたときに太陽電池から最大の電力
を負荷に供給することが可能となる。このこと
は、太陽光発電装置に接続するインバータから成
る電力変換制御装置の制御動作が常時この最適電
流lopと最適電圧Vopの比である内部抵抗を監視
し、追跡することが出来れば、日射量の変動や温
度の変化に拘らず常時最大電力を直流から交流に
変換する効率の良い電力変換制御装置が得られる
ことは明白である。昨今の半導体技術の進歩によ
り太陽電池の価格は急速に低減しつつあるが、今
尚太陽光発電の発電コストは高めであることから
太陽光発電装置全体として、この効率の良い電力
変換制御装置の実用化研究が各社によつて行なわ
れている。
一方、太陽電池の温度を一定(例えば300〓)
として日射量を変化させた時の出力電流i対出力
電圧vの関係を示す出力特性曲線は第3図に示す
ように日射量の変化と共に変化し、Pmaxとなる
最大電力出力点は図中点線で示すx曲線のように
変化する。従つて今、日射量が50mW/cm・cmの
とき最大出力を取出し得るような抵抗を負荷とし
て太陽電池に接続して運転していたとき、例えば
天候の変化により日射量が50mW/cm・cmから
100mW/cm・cmに増加したときには、動作点は
負荷線yと日射量50mW/cm・cmのときの出力特
性曲線との交点Aから、日射量が100mW/cm・
cmのときの出力特性曲線との交点Bに移り、最早
最大出力を取出し得なくなる。又、日射量が
50mW/cm・cmから例えば10mW/cm・cmに減少
したときには、動作点はその最大出力点から著し
く外れた点Cにうつる。従つてこのままでは太陽
電池から効率よく出力を取出すことが出来ないた
め太陽光発電装置としては低効率のものとなる。
しかも、このような日射量の変化は、場所、季
節、日時等によつて異なり全く予測出来ないもの
である。又、ここでは太陽電池の温度を一定とし
て説明しているが、一般的には解放電圧Vocは−
0.5%/deg.の温度変化があることが知られてお
り、夏と冬とで20℃の温度差があれば、夏の出力
電圧は冬の出力電圧よりも10%低下することにな
る。
従来、太陽電池を在来の交流送電系統と連系し
て運転するために、太陽電池の日射量に対する出
力特性曲線図を予め作成して日射量と最適電流
lopの間の関数関係を定めておき、太陽電池架に
近接して設置した例えば日射量計とモニター太陽
電池の出力特性曲線とがら、間接的に最大電力
Pmaxを与える点P(lop、Vop)のlop、Vop値を
推計して設定する方法がとられていた。
<発明が解決しようとする課題> 所がこのような間接的モニターの方法では広い
面積を有する太陽電池架全体の日射量、温度、太
陽電池の表面の汚損、経年変化の影響等の変動要
因が複合する出力特性を忠実にモニターすること
は到底不可能であり、実用的には解放電圧Vocの
月間平均値、もしくは年間平均値を以て最適電圧
Vopを代用し、固定値とする。そして、最適電流
lopのみを日射量計の出力に比例させて制御する
方法等が最大電力を取り出す疑似的方法として採
用されているに過ぎず、如何にして最適電流lop、
最適電圧Vopを検出し、最適点Popを定めるかが
重要な課題であつた。
<課題を解決するための手段> 本発明は上記の問題点を解決するためになされ
たもので、第2図の出力電流i対出力電圧vの関
係を示す特性曲線図に点線で示された出力電力の
特性曲線において、最適点Popと重なる、出力電
力が最大となる点の座標P(lop、Vop)における
接線の勾配が零となることに着目したもので、出
力電流対出力電圧の関係を示す特性曲線上の最大
出力電力Pmaxが得られる最適点Popは座標P
(lop,Vop)によつて与えられ、最適点Popにお
ける正接Vop/lopはその時の太陽電池の内部抵
抗もしくは内部インピーダンスであると考えるこ
とが出来る。このような電気的出力特性を有する
太陽電池に接続した太陽電池から最大電力を引出
し、効率良く交流送電系統に連系する電力変換制
御装置として例えばインバータを使用する時、イ
ンバータの制御角αを決定するパラメータとし
て、現在の制御角αを中心に微小な正負の角変化
△αを与え、インバータの直流回路の直流電圧
Vsと直流電流lsを計測し、計測された波形から
ハイパスフイルターを通して余分な高調波成分を
除去し、夫々にA/D変換を行なつてデータ化さ
れRAMに記憶するデジタル処理が行なわれる。
そして、一方ではこれらのデータを読みだして、
直流電圧Vsの微小角変化に対応する変化分△V
と、直流電流lsの微小角変化に対応する変化分△
lの比△V/△lの演算、が実行される。更にls
の微小角変化に対応した二つの値の平均値lavと
前記の比(△V/△l)との積を求める演算
lav・(△V/△l)が実行されて符号が反転され
る。その結果がVavの値と比較される。即ち、
Vav=−lav・(△V/△l)になるようにインバ
ータの制御角αを制御するものである。
<作用> 先ず、本発明の基本原理を第2図並びに第3図
に基づいて説明すると、第2図にしめされる如き
出力特性を有する太陽電池において、その出力電
圧vを出力電流iの関数と考えれば、任意の出力
電流iにおける出力電力pは、同様に出力電流i
の関数であつて、 p(i)=i・v(i) (1) と表わすことが出来、第2図において点線で示さ
れている。図から判断すると、日射量が一定であ
れば出力電力の特性曲線が定まり、出力電流iが
lopのときに出力電力が最大値を取ることが知ら
れている。このとき、出力電圧vはVopとなり、
出力電力pはPopとなり、一定日射量の下では
Pmaxとなつている。従つて、この出力電力最大
点において接する接線を引けば、その接線の勾配
は零となり、電流軸と平行となることが判る。こ
のことは第(1)式の両辺を電流iで微分して得られ
る次式、 dp(i)/di=v(i)+i・dv(i)/di (2) の左辺が出力電力最大点即ち最適動作点Popにお
いて零となることを示している。従つてi=lop
のとき、 v(i)+i・dv(i)/di=0 (3) が成立する。この式を整理すると、 v(i)=−i・dv(i)/di (4) もしくは、 v(i)/i=−dv(i)/di (5) と書くことが出来る。
又、第(3)式は負荷線が最適動作点を外れた時に
は、 v(i)+i・dv(i)/di>0 (3―1) v(i)+i・dv(i)/di<0 (3―2) となるので、例えば、第(4)式において、各項を構
成するi、V(i)、di、dv(i)の4つの数値が
測定出来れば、dv(i)/diの値を演算によつて
導き、更にiとの乗算を行なつて電圧の形でV
(i)との比較を行なうことが出来れば、その結
果が第(3)式、第(3―1)式、第(3―2)式の
何れかとなる。今、或る時間t0において、日射
量、温度は一定として太陽電池の出力特性曲線が
定まつたとすると、その時のインバータの制御角
をα0として任意の負荷線を設定したとすれば、
出力特性曲線と負荷線の交点が動作点となりるの
で、その動作点において上記4つの数値を測定し
て第(3)式の左辺の値を調べれば、現在の負荷線が
最適動作点にあるか、どうかを判定することが出
来る。若し、第(3―1)式のように正となれば
更に電流iを増大させるため制御角αを増大させ
て(進めて)負荷線を変更することになる。若
し、負であれば、電流iを減少させるため制御角
αを小さくして(遅らせて)負荷線を変更する動
作を繰り返しながら第式の左辺の値が零に近付く
まで繰返しながら第(3)式が近似的に成立している
と判定出来るまで収束する自動制御系の構築が可
能である。
上記4つの数値の内、i、v(i)はインバー
タの直流回路に現われる直流電流ls、直流電圧
Vsであり、分流器、分圧器によつて容易に計測
できる。一方太陽電池の出力電流、電圧の微分
di、dv(i)はそのままでは測定し、数値化する
ことは出来ないので、直流電圧、直流電流の微小
変化分△V、△lで置換することによつて物理的
な近似が可能で、計測も可能となる。具体的に
は、現在動作している制御角αによつてインバー
タの負荷線が定まるが、その位置α=α0を中心
にして制御角αを正負に△αだけ動かして見る
と、直流電流ls、直流電圧Vsともに変化するが、
その変化の幅を抽出して、△l、△Vのデータと
することができる。
即ち、今、第2図に示す太陽電池の負荷特性曲
線上において、太陽電池の動作点は最適点Popに
在り、このときの出力直流電圧Vopと出力直流電
流lopを、太陽電池の出力端に接続されたインバ
ータの直流電圧Vs0、直流電流ls0、として測定
しながら制御角α0を決定して、或るサンプリン
グ周期T0のなかで運転しているとすれば、この
ときの状況の一例として第4図にタイムチヤート
が示されている。
ここで、制御角α0に微小変化+△αを与えて
α1とし、太陽電池から取り出す電流を少し増加
させようとすると、新い制御角はα1=α0+△α
となり、このとき出力電流i0が+△i0でけ増加し
てi1=i0+△i0になつたとすれば、電圧v(i)は
第2図から推定出来るように△vだけ減少してv
(i0)−△v(i0)となる。このとき、インバータ
の直流回路で測定される直流電圧Vs1、直流電流
ls1、は夫々、 lS1=ls0+△ls0 (6) Vs1=Vs0−△Vs0 (7) となり、厳密にはlop、Vopから微小変化分だけ
偏つたものとなる。これらの直流電流ls1、直流
電圧Vs1両者の値はA/D変換後、RAM(随時書
込、読出メモリー)の夫々の所定位置に一時的に
格納され記憶されてその時のサンプリング周期
T1が終了する。次のサンプリング時間T2におい
て、制御角α2=α0−△αとなるようにすれば、
太陽電池の出力電流は△i0だけ減少し、i2=i0−
△i0となり、電圧はv(i0)より△v(i0)増大し
てv(i2)=v(i0)+△v(i0)となる。この時も、
最適点Popの極く近傍での変化であるから、同様
に次式を導くことが出来る。
ls2=ls0−△ls0 (8) Vs2=Vs0+△Vs0 (9) ここで得られた直流電流、直流電圧もA/D変
換され一時的にRAMに記憶される。一方上記4
個のデータは書き込みと同時に読み出されて以下
の4個のデジタル演算が施される。
lav=(ls1+ls2)/2 (10) Vav=(Vs1+Vs2)/2 (11) △l=(ls1−ls2) (12) △V(Vs1−Vs2) (13) 第(10)、第(11)式の右辺は何れも、インバータの制
御角をαから正負に△αだけ変位させた時の値の
和を作つて2分した平均値の形となるので、得ら
れた新しい直流電流、直流電圧を電流平均値lav、
電圧平均値Vavと呼ぶことにしている。ここで、
最初の動作点が既にPopであつたので、lav=ls0
=lop、Vav=Vs0=Vopであるが、最初の動作
点が最適動作点である必要は無く、出力特性曲線
上の任意の点で、その点を中心にして制御角を微
小変化させたときの二つの直流電流値ls1、ls2及
び二つの直流電圧値Vs1、Vs2の夫々の平均値を
作ることによつて得られた電流平均値lavと電圧
平均値Vavが次の動作点の位置を決定するパラメ
ータとなり、その比Vav/lavかその点における、
太陽電池の内部抵抗を示し、比―△V/△lが、
直流電流lavを中心に出力直流電流を微小変化さ
せたときの微小信号内部抵抗(接線抵抗または、
接線インピーダンス)であることを示している。
従つて、測定回路によつて計測されたインバータ
直流回路の直流ls、電圧Vsは測定回路において
デジタル化され、以降の演算回路、制御回路では
全て平均電流lav、平均電圧Vavに置換されて使
用される。又、第(12)式と第(13)式は制御角の変
化に対応するインバータの直流電流lsと直流電圧
Vsの変化分を近似的にデジタルデータとして求
めるための式である。インバータの制御角αが設
定されると、その動作角で△αたけ正負に微小変
位させ、その時得られた4つのデータから、−
lav・(△V/△l)の計算を行い、平均電圧Vav
と比較して、出力される偏差εが零であるか、正
か負か、その符号と大きさとを定しながら第(3)式
〜第(3―2)式と同様の判断を行い、次の制御
角α1を決定する。更に次の制御角α2を決定する
には、制御角α1で△αの微小角変位を与えて
lav1、Vav1の値を計測してデジタル化し、前述
と同様の演算と比較を繰り返しながら、最適点に
集束していくことになる。
従つてインバータが任意の制御角αで自動制御
運転中であるとすれば、インバータ直流回路の直
流電流lsと直流電圧Vsを2回のサンプリング期
間中に、計測回路によつて読み取り、A/D変換
して第(10)式〜第(13)式の前処理演算を行なつて
後、lav、Vav、△l、△Vの4つのデジタルデ
ータとして記憶しておき、次段の演算比較回路に
おいてこれらの4つのデジタルデータを読み出
し、先ず△Vを△lで割り算を実行して△V/△
lの値を求め、その値にlavを乗じて更に−1を
掛けて符号を反転させたものとVavとを比較す
る。このことは、上記第(3)式の左辺の値を調べて
いること示すもので、その偏差εが零であれば現
在の動作点が最適動作点にあり、若し比較器出力
に正の偏差εがあれば、直流電流lsを増大させ
て、その偏差を零にする方向に制御角αを変位さ
せる、即ち制御角αを大きくする(進める)。又、
逆に負の偏差であれば、直流電流lsを減少させ
て、その負偏差が零に集束する方向に制御角αを
小さくする(遅れさせる)ような自動制御回路を
構成することが可能となる。
簡単化のため、太陽電池の内部抵抗をr、イン
バータの内部抵抗をRと書き替えると、或る時点
における太陽電池からインバータへ流れる直流電
流をls、直流電圧をVs、連系する交流送電系統
の線間電圧をEac、その時のインバータの点弧制
御角がαであつたとすれば、周知のように直流電
流lsは次のように表わされる。
ls=(Vs−1.35・Eac・Cosα)/(r+R)
…(14) 但し、1.35はインバータを3相ブリツジ結線で
構成した時の係数である。第(14)式に上記lsに
lav、VsにVavのデータを代入すれば連系する交
流送電系統の線間電圧Eacは定数と考えて良いの
で、αの値を決定することができる。
<実施例> 第1図は本発明の一実施回路例をブロツク図に
よつて示したもので、以下に図面に基づいて詳細
に説明する。図において、太陽電池1の出力端に
電力変換制御装置30が接続され、電力変換制御
装置30の交流出力は連系用変圧器4を介して在
来の送電系統3に連系されている。電力変換制御
装置30は太陽電池1に接続する入力部の計測回
路6、デジタルデータ処理部25、インバータ
2、連系用変圧器4、インバータ2の制御回路1
9、演算比較回路20の大別して6つの部分から
構成されている。
計測回路6、は太陽電池1から出力される電
圧、電流を.1Secのサンプリング周期毎に、先
ずアナログ量として計測するために、インバータ
2の直流回路部に分圧抵抗器で構成される電圧検
出器7、直流変流器から構成される電流検出器
8、を備えている。測定値は絶縁増幅9,10を
介してデジタルデータ処理部25に移送される。
デジタルデータ処理部25には余分な高周波成分
を除去するフイルター11〜14群、A/D変換
器15〜18群が纒められており、他にもマルチ
プレクサー、サンプルホールド等の回路、デジタ
ル処理されたデータを加算、減算等の予備加工し
て一時記憶するRAM等を含んでいるが、マイク
ロプロセツサーを使用するための周知の回路であ
るので、図では省略し、A/D変換器にて代表さ
せている。演算比較回路20は算回路21、乗算
回路22、比較回路23から構成され、この比較
回路23からの偏差出力εを受けて制御回路部1
9の位相制御回路5ではインバータ2の制御角α
が算出され、同時に位相角微小変位発生器24に
よつて発生された正負の△α成分と加算して設定
される。インバータ2はサイリスタを使用した3
相ブリツジ結線と呼ばれているもので、3相の連
系用変圧器4を介して交流送電系統3と連系接続
した構造となつている。
次に上記のような構造を有する電力変換制御装
置の最大電力追跡動作について第4図を用いて以
下に詳述する。
いま、太陽電池1は或る日射量のもとで現在最
適動作点Popにあり、出力電圧v、出力電流iを
電力変換制御装置30に出力し、インバータ2は
サンプリング周期のT0にあり制御角α0で運転動
作しており、測定回路6で計測された直流電流と
直流電圧が夫々ls0、Vs0であつたとすると、サ
ンプリング時間T0まの区間においては、 i=ls0=lop (15) v=Vs0=Vop (16) が成立するので、第(4)式、もしくは第(5)式が満足
され、インバータ2の制御角α0において電力変
換制御装置30は最大電力を太陽電池1から取出
だし、3相交流に変換して負荷である交流送電系
統3に送電していると判断することが出来る。次
のサンプリング周期T1に移行すると、サンプリ
ング周期と同期して位相角微小変位発生器24か
ら正の微小角変位△αが位相制御回路5に送信さ
れ、制御角α0は強制的にα1=α0+△αに設定さ
れ、それに伴いインバータ2の直流電流はls1に、
直流電圧はVs1に変化し、その値は計測回路6で
計測されデジタルデータ処理部25でA/D変換
されてRAMに記憶される。更に次のサンプリン
グ周期T2に移行すると、位相角微小変位発生器
24から負の微小角変位△αが位相制御回路5に
送信され、制御角は強制的にα2=α0−△αに設
定され、それに伴いインバータ2の直流電流は
ls2に、直流電圧はVs2に変化し、その値は計測
回路6で計測されデジタルデータ処理部25で
A/D変換されてRAMに記憶される。ここまで
の過程でデジタルデータ処理部25のRAMには
直流電流ls1、ls2直流電圧Vs1、Vs2の値が記憶
されているので、次のサンプリング周期T00に移
行すると同時に読み出しが行なわれ、夫々のデー
タに対して次式の演算が実行され、新しく直流の
デジタルデータとして直流電流平均値lav、直流
電圧平均値Vav、微小変動分△l、△Vが登録さ
れRAMに記憶される。
lav=(ls1+ls2)/2 (17) Vav=(Vs1+Vs2)/2 (18) △l=(ls1−ls2) (19) △V=(Vs1−Vs2) (20) サンプリング周期T00ではこれらの新登録デー
タが読み出されと共に演算比較回路において次の
演算が実行される。除算器21では△V/△lの
除算が行なわれ、更にこの除算結果と直流電流平
均値lavとの乗算が乗算器22によつて行なわれ、
その出力値の符号を反転したものである−lav・
(△V/△l)の値と直流電圧平均値Vavとの比
較が比較器23によつて行なわれる。尚、これら
の演算過程において、乗算を行なう代わりに除算
Vav/lavを除算器で行い、Vav/lavの値と−△
V/△lの値とを比較するように構成しても同様
の結果が得られることは勿論である。比較器の出
力には直流電圧平均値Vavと−lav・(△V/△
l)との偏差εが現われるので、この偏差を零と
するように位相制御回路が動作して新しい制御角
α00がインバータ2に設定されることになる。こ
のサンプリング周期T00における動作は前のサン
プリング周期T0での状況を繰り返したものであ
り、次に続くサンプリング周期T01及びサンプリ
ング周期T02において上記と同様の過程が反復さ
れて最適動作点の追跡が行なわれる。
これまでに詳述したように、最適動作点即ち最
大電力出力点においては出力電力の特性曲線が最
大値を有し、その点における接線を引いたとき接
線の勾配は最大点で零となりその前後で符号を替
えることから、動作点を中心に制御角を正負方向
に僅かにずらして出力する電圧電流の値から平均
値及び微小変動分を演算によつて導き、インバー
タを制御することによつて最大電力点に収束する
ようにしたもので、このためにサンプリング周期
は実際の日射量の変化速度より1桁小さい.
1Secに選び、制御角の微小変位も1゜〜3゜の範囲で
選ばれるので、正しい最適動作点からの開離が電
力出力の低下に及ぼす影響は殆ど認められない程
度のものである。
<効果> 太陽電池の出力特性は日射量の変化によつて大
きく変動し、更に温度による影響も考慮すると一
日の時間による変化、一日の天候、気温、雲行き
の変化、季節差による温度変化、太陽電池の汚染
や経年劣化等の様々の変動要因によつて出力電力
そのものが大きく変化する。しかも例え日射量や
温度が一定であつても取り出せる電力には最適点
があり、この最適動作点から外れると利用出来る
電力が大幅に減少する。太陽電池による発電電力
を交流発電系統に連系する電力変換制御装置にお
いては、太陽電池の出力特性曲線の最適動作点に
おいて微小変化を与え、最適動作点から僅かに外
れたときの変化データから最大制御の必要条件を
抽出し、デジタル演算によつて実際に運転しなが
ら、最適動作点即ち最大電力点の極く近傍で常時
運転することが出来るようになつたので、従来の
ように太陽電池の発電架の一部にモニター用の太
陽電池を設置してモニター電池の出力特性を監視
しながら電力変換制御装置のインバータを制御す
るための問題点は全く無くなり、一日の時間変動
や季節変動、太陽電池の汚損や経年変化に無関係
に、又、太陽電池の規模にも関係無く、最大電力
が効率良く取り出せるようになつたことは効果が
大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わる電力変換制御装置の構
成の概要を示すブロツク図、第2図は或る日射量
下における太陽電池の負荷特性曲線図で、横軸に
出力電流、縦軸に出力電圧をとつたものである。
図中点線で示した曲線は出力電力を示すもので、
縦軸が出力電力となつている。第3図は第2図に
示した負荷特性曲線が日射量の変化によつて変動
する状況を示す図面である。第4図はインバータ
の制御角に微小変動を与えたときのインバータ直
流回路における直流電流、直流電圧制御角の関係
を示すタイムチヤートである。 1…太陽電池、2…インバータ、3…交流送電
系統、4…連系用変圧器、5…位相制御回路、6
…計測回路、7…電圧検出器、8…電流検出器、
9,10…絶縁増幅器、11,12,13,14
…フイルター、15,16,17,18…A/D
変換加工記憶回路、19…制御回路、20…演算
比較回路、21…除算器、22…乗算器、23…
比較器、24…位相角微小変位発生器、25…デ
ジタルデータ処理部、30…電力変換制御装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 太陽電池から成る直流電源、この直流電源の
    出力を直流電力から交流電力に変換する電力変換
    回路、この電力変換回路によつて前記直流電源の
    負荷を微小変化させたときの、直流出力電圧の平
    均値と、直流出力電流の平均値と、前記直流出力
    電圧の微小変化分と、前記直流出力電流の微小変
    化分を得る計測回路と、前記直流出力電圧の平均
    値が、前記直流出力電流の平均値とその電流値に
    おける内部抵抗との積に等しくなるように前記電
    力変換回路の運転を制御する制御回路、から成る
    電力変換制御装置。
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