JPS6353063B2 - - Google Patents
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- JPS6353063B2 JPS6353063B2 JP1453382A JP1453382A JPS6353063B2 JP S6353063 B2 JPS6353063 B2 JP S6353063B2 JP 1453382 A JP1453382 A JP 1453382A JP 1453382 A JP1453382 A JP 1453382A JP S6353063 B2 JPS6353063 B2 JP S6353063B2
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- brake
- clutch
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- threaded cylinder
- brake shoe
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 6
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 1
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 1
- 239000013585 weight reducing agent Substances 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
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- Braking Arrangements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はブレーキシリンダと、制輪子と、ブレ
ーキシリンダに発生させたブレーキ力を制輪子に
伝えるブレーキ力伝達機構とを一体的に構成した
鉄道車輛用ユニツトブレーキの制輪子隙間自動調
節装置に関するものである。
ーキシリンダに発生させたブレーキ力を制輪子に
伝えるブレーキ力伝達機構とを一体的に構成した
鉄道車輛用ユニツトブレーキの制輪子隙間自動調
節装置に関するものである。
鉄道車輛の高性能化に伴ない、搭載機器の増大
によるブレーキ装置の小型化や車輛の軽量化の要
請をうけてユニツトブレーキ装置が開発された。
このユニツトブレーキ装置においても台車ブレー
キ装置と同様に制輪子の摩耗に応じて車輛と制輪
子との間の隙間(以下制輪子隙間という)の変動
を補償してブレーキストロークを一定に保たせる
装置が必要である。制輪子隙間自動調節装置を備
えたユニツトブレーキ装置としては、例えば実公
昭36−14202号や特公昭39−28195号などによつて
既に知られているが、これらのユニツトブレーキ
装置の制輪子隙間自動調整機構にはラチエツト機
構が用いられ、ブレーキてこの揺動によつて操作
される爪を押棒のねじ筒周上に装着された爪車に
噛合させ、制輪子の摩耗により制輪子隙間が規定
値以上に大きくなつて、ブレーキてこの回転角が
増大したときにブレーキ弛め動作で爪車に一歯の
回転送りを与えてねじ筒を一体回転させ、ねじ筒
内よりブレーキ棒を引き出し、押棒の全長を伸長
させることによつて制輪子隙間の調整を実施する
ものであつた。このような機構によるときには構
造が複雑となり、摩耗しやすく、耐衝撃性の点で
問題があり、またラチエツト機構の部分がねじ筒
の周囲に露出して大きく突出するため、これを収
容するケーシングが大型となり、装置全体の軽量
化には限界があつた。
によるブレーキ装置の小型化や車輛の軽量化の要
請をうけてユニツトブレーキ装置が開発された。
このユニツトブレーキ装置においても台車ブレー
キ装置と同様に制輪子の摩耗に応じて車輛と制輪
子との間の隙間(以下制輪子隙間という)の変動
を補償してブレーキストロークを一定に保たせる
装置が必要である。制輪子隙間自動調節装置を備
えたユニツトブレーキ装置としては、例えば実公
昭36−14202号や特公昭39−28195号などによつて
既に知られているが、これらのユニツトブレーキ
装置の制輪子隙間自動調整機構にはラチエツト機
構が用いられ、ブレーキてこの揺動によつて操作
される爪を押棒のねじ筒周上に装着された爪車に
噛合させ、制輪子の摩耗により制輪子隙間が規定
値以上に大きくなつて、ブレーキてこの回転角が
増大したときにブレーキ弛め動作で爪車に一歯の
回転送りを与えてねじ筒を一体回転させ、ねじ筒
内よりブレーキ棒を引き出し、押棒の全長を伸長
させることによつて制輪子隙間の調整を実施する
ものであつた。このような機構によるときには構
造が複雑となり、摩耗しやすく、耐衝撃性の点で
問題があり、またラチエツト機構の部分がねじ筒
の周囲に露出して大きく突出するため、これを収
容するケーシングが大型となり、装置全体の軽量
化には限界があつた。
本発明は上記問題点を解消し、ブレーキてこの
回動による軸方向の牽引力を利用して制輪子隙間
調整を実施する装置を提供するものである。すな
わち、本発明はブレーキシリンダと、制輪子と、
ブレーキシリンダに発生させたブレーキ力を制輪
子に伝達するブレーキ力伝達機構とを組合せた鉄
道車輛用ユニツトブレーキ装置において、ブレー
キ力伝達機構を、ブレーキシリンダに連結された
ブレーキてこと、該てこに球面軸受を介して支持
させたねじ筒と、該ねじ筒内に螺合させて制輪子
に連結したブレーキ棒とで構成し、ねじ筒の周上
に、一方向回転クラツチと、該クラツチの送り爪
を有する作用ねじとを外装し、ケーシングに上下
回動可能に枢支される筒状の作用ねじ受けの内面
に付されたリードの荒い送りねじに前記作用ねじ
を螺合させ、さらに摩擦クラツチを介して前記ね
じ筒を作用ねじ受けに支持させたことを特徴とす
るものである。以下に本発明の実施例を図によつ
て説明する。第1図、第2図において、ケーシン
グ1の上部にブレーキシリンダ2が装着され、ケ
ーシング1はその一側面1aにおいて、台車の台
枠(図示略)にボルトで固定されている。ケーシ
ング1内にはブレーキ力伝達機構となるブレーキ
てこ3と、制輪子の押棒となるねじ筒4及びねじ
筒4に螺合させたブレーキ棒5が内蔵されてい
る。以上の構成は従来と同じである。ブレーキて
こ3の下端をケーシング1に横架した支軸6に枢
支させ、ブレーキてこ3の上端をケーシング1内
に挿入されたブレーキシリンダ2のロツド2aに
連結する。該てこ3の軸孔に球面軸受7を介して
ねじ筒4を支持させ、ねじ筒4の周上に一方向回
転クラツチ8と、該クラツチ8の送り爪9を有す
る作用ねじ10を外装する。一方、第3図に示す
ように筒状の作用ねじ受け11を、その両側にお
いてピン12によりケーシング1に上下回動可能
に支持させ、作用ねじ受け11内に前記ねじ筒4
を挿入し、作用ねじ受け11の内面に付されたリ
ードの荒い送りねじ13に、作用ねじ10を螺合
させる。また、このねじ筒4の周上には、第4図
に示すようにばね14aで付勢された円錐摩擦ク
ラツチ14を外装し、これを作用ねじ受け11の
内面のスプライン15に結合された固定円錐クラ
ツチ受け16に圧着させる。なお、第4図中17
は固定円錐クラツチ受け16の抜け止め用リング
であり、ねじ筒4の周面に取付けられたものであ
る。ねじ筒4の端部には復元操作用の四角頭18
が一体に設けられ、その正面を、ケーシング1を
開閉するカバー1bで覆う。
回動による軸方向の牽引力を利用して制輪子隙間
調整を実施する装置を提供するものである。すな
わち、本発明はブレーキシリンダと、制輪子と、
ブレーキシリンダに発生させたブレーキ力を制輪
子に伝達するブレーキ力伝達機構とを組合せた鉄
道車輛用ユニツトブレーキ装置において、ブレー
キ力伝達機構を、ブレーキシリンダに連結された
ブレーキてこと、該てこに球面軸受を介して支持
させたねじ筒と、該ねじ筒内に螺合させて制輪子
に連結したブレーキ棒とで構成し、ねじ筒の周上
に、一方向回転クラツチと、該クラツチの送り爪
を有する作用ねじとを外装し、ケーシングに上下
回動可能に枢支される筒状の作用ねじ受けの内面
に付されたリードの荒い送りねじに前記作用ねじ
を螺合させ、さらに摩擦クラツチを介して前記ね
じ筒を作用ねじ受けに支持させたことを特徴とす
るものである。以下に本発明の実施例を図によつ
て説明する。第1図、第2図において、ケーシン
グ1の上部にブレーキシリンダ2が装着され、ケ
ーシング1はその一側面1aにおいて、台車の台
枠(図示略)にボルトで固定されている。ケーシ
ング1内にはブレーキ力伝達機構となるブレーキ
てこ3と、制輪子の押棒となるねじ筒4及びねじ
筒4に螺合させたブレーキ棒5が内蔵されてい
る。以上の構成は従来と同じである。ブレーキて
こ3の下端をケーシング1に横架した支軸6に枢
支させ、ブレーキてこ3の上端をケーシング1内
に挿入されたブレーキシリンダ2のロツド2aに
連結する。該てこ3の軸孔に球面軸受7を介して
ねじ筒4を支持させ、ねじ筒4の周上に一方向回
転クラツチ8と、該クラツチ8の送り爪9を有す
る作用ねじ10を外装する。一方、第3図に示す
ように筒状の作用ねじ受け11を、その両側にお
いてピン12によりケーシング1に上下回動可能
に支持させ、作用ねじ受け11内に前記ねじ筒4
を挿入し、作用ねじ受け11の内面に付されたリ
ードの荒い送りねじ13に、作用ねじ10を螺合
させる。また、このねじ筒4の周上には、第4図
に示すようにばね14aで付勢された円錐摩擦ク
ラツチ14を外装し、これを作用ねじ受け11の
内面のスプライン15に結合された固定円錐クラ
ツチ受け16に圧着させる。なお、第4図中17
は固定円錐クラツチ受け16の抜け止め用リング
であり、ねじ筒4の周面に取付けられたものであ
る。ねじ筒4の端部には復元操作用の四角頭18
が一体に設けられ、その正面を、ケーシング1を
開閉するカバー1bで覆う。
ねじ筒4内に螺合させたブレーキ棒5はケーシ
ング1の他側面1cより外部に突出し、その先端
に、連結軸Sを介して制輪子19を装着した制輪
子頭19aを連結する。この制輪子頭19aを支
える連結軸Sは、ケーシング1の側面のブラケツ
ト20に吊架された制輪子吊り21に保持されて
いるものである。
ング1の他側面1cより外部に突出し、その先端
に、連結軸Sを介して制輪子19を装着した制輪
子頭19aを連結する。この制輪子頭19aを支
える連結軸Sは、ケーシング1の側面のブラケツ
ト20に吊架された制輪子吊り21に保持されて
いるものである。
前記一方向回転クラツチ8の構造は次のとおり
である。すなわち、第4図において、一方向回転
クラツチ8は、ねじ筒4に外装した筒状の主動ク
ラツチ22と、第5図アに示すようにねじ筒4の
スプライン23に結合された筒状の従動クラツチ
24と、両クラツチ22,24の周上にまたがつ
て巻回した調整用ばねクラツチ25とからなり、
両クラツチ22,24の周上に調整用ばねクラツ
チ25を緊締させたものである。作用ねじ10に
隣接する主動クラツチ22の一端面には第5図イ
に示すように切欠き26が形成されており、この
切欠き26内に前記作用ねじ10に一体に設けた
送り爪9を係合させる。
である。すなわち、第4図において、一方向回転
クラツチ8は、ねじ筒4に外装した筒状の主動ク
ラツチ22と、第5図アに示すようにねじ筒4の
スプライン23に結合された筒状の従動クラツチ
24と、両クラツチ22,24の周上にまたがつ
て巻回した調整用ばねクラツチ25とからなり、
両クラツチ22,24の周上に調整用ばねクラツ
チ25を緊締させたものである。作用ねじ10に
隣接する主動クラツチ22の一端面には第5図イ
に示すように切欠き26が形成されており、この
切欠き26内に前記作用ねじ10に一体に設けた
送り爪9を係合させる。
送り爪9の係合により切欠き26内に形成され
る遊隙θは制輪子隙間の許容変動量に対応する幅
に設定されている。この一方向回転クラツチ8
は、主動クラツチ22の一方向回転に対してばね
クラツチ25が縮径して両クラツチ22,24の
周面に巻締められ、主動クラツチ22の回転力を
従動クラツチ24に伝え、逆回転に対してはばね
クラツチ25が拡径して主動クラツチ22を空転
させるもので、ブレーキ緊締時の回転方向に対し
て両クラツチ22,24が一体回転するようにば
ねクラツチ25の巻き方向が設定されている。第
1図中27は、手ブレーキ用てこである。
る遊隙θは制輪子隙間の許容変動量に対応する幅
に設定されている。この一方向回転クラツチ8
は、主動クラツチ22の一方向回転に対してばね
クラツチ25が縮径して両クラツチ22,24の
周面に巻締められ、主動クラツチ22の回転力を
従動クラツチ24に伝え、逆回転に対してはばね
クラツチ25が拡径して主動クラツチ22を空転
させるもので、ブレーキ緊締時の回転方向に対し
て両クラツチ22,24が一体回転するようにば
ねクラツチ25の巻き方向が設定されている。第
1図中27は、手ブレーキ用てこである。
次に本発明装置によるブレーキ緊締、緩解の作
用を説明する。
用を説明する。
第1図は、制輪子19が車輪28の踏面より離
れた状態、すなわちブレーキ緩解時の状態を示し
ている。この状態でブレーキシリンダ2内に送気
してロツド2aを押し出すと、ブレーキてこ3
は、支軸6を中心として反時計方向に回転し、球
面軸受7を介してねじ筒4を同方向へ牽引する。
ねじ筒4はこの牽引力を受けて軸方向に移動し、
ブレーキ棒5を一体動させ、制輪子19を車輪2
8の踏面に押し付けてブレーキがかけられる。こ
の場合、ねじ筒4は、球面軸受7を介してブレー
キてこ3に支持され、また、作用ねじ受け11を
介してケーシング1に上下動可能に支持されてい
るため、ブレーキてこ3の回動によつて生ずるブ
レーキてこ3と、押棒間の相対変位や、ブレーキ
緊締時の上下変位に無理なく追従し、ブレーキ力
伝達機構に何等の不都合が生じない。
れた状態、すなわちブレーキ緩解時の状態を示し
ている。この状態でブレーキシリンダ2内に送気
してロツド2aを押し出すと、ブレーキてこ3
は、支軸6を中心として反時計方向に回転し、球
面軸受7を介してねじ筒4を同方向へ牽引する。
ねじ筒4はこの牽引力を受けて軸方向に移動し、
ブレーキ棒5を一体動させ、制輪子19を車輪2
8の踏面に押し付けてブレーキがかけられる。こ
の場合、ねじ筒4は、球面軸受7を介してブレー
キてこ3に支持され、また、作用ねじ受け11を
介してケーシング1に上下動可能に支持されてい
るため、ブレーキてこ3の回動によつて生ずるブ
レーキてこ3と、押棒間の相対変位や、ブレーキ
緊締時の上下変位に無理なく追従し、ブレーキ力
伝達機構に何等の不都合が生じない。
ブレーキ緊締時にブレーキてこ3に牽引されて
ねじ筒4がスプライン15に沿つて軸方向に移動
すると、ねじ筒4に外装した作用ねじ9は、作用
ねじ受け11に付されたリードの荒い送りねじ1
3に沿つて回転しながら移動する。作用ねじ10
の回転変位が切欠き26内の遊隙θより小さいと
きには第6図アに示すように送り爪9の移動量は
切欠き26の範囲内であるため主動クラツチ22
には何等の力も作用しない。次にブレーキシリン
ダ2の操作によりブレーキてこ3を時計方向に回
動させると、ねじ筒4が軸方向に押し戻され、ブ
レーキ棒5に連結された制輪子19が車輪28の
踏面より離脱してブレーキ緩解となる。
ねじ筒4がスプライン15に沿つて軸方向に移動
すると、ねじ筒4に外装した作用ねじ9は、作用
ねじ受け11に付されたリードの荒い送りねじ1
3に沿つて回転しながら移動する。作用ねじ10
の回転変位が切欠き26内の遊隙θより小さいと
きには第6図アに示すように送り爪9の移動量は
切欠き26の範囲内であるため主動クラツチ22
には何等の力も作用しない。次にブレーキシリン
ダ2の操作によりブレーキてこ3を時計方向に回
動させると、ねじ筒4が軸方向に押し戻され、ブ
レーキ棒5に連結された制輪子19が車輪28の
踏面より離脱してブレーキ緩解となる。
ねじ筒4の復帰によつて作用ねじ10が逆転
し、送り爪9は第6図イに示すように切欠き26
内の元の位置に戻る。
し、送り爪9は第6図イに示すように切欠き26
内の元の位置に戻る。
制輪子19の摩耗等により制輪子隙間が規定値
以上に増大すると、ブレーキシリンダ2のロツド
2aのストロークが大きくなり、ブレーキてこ3
の回動角変位が増大する。したがつて、ブレーキ
緊締時のねじ筒4のストロークが増し、作用ねじ
10の回転角が増大するため、第7図アに示すよ
うに作用ねじ10の回転変位の増大分Δθだけ送
り爪9が主動クラツチ22を回転させる。この回
転方向に対してはばねクラツチ25が縮径して両
クラツチ22,24の周面に巻き締められ、主動
クラツチ22の回転力が従動クラツチ24に伝え
られる。従動クラツチ24はスプライン23でね
じ筒4に結合されているため、ねじ筒4は従動ク
ラツチ24と一体にΔθだけ回転し、その回転角
の大小に応じてブレーキ棒5とねじ筒4との相対
関係位置がかわり、ねじのリードに沿つてブレー
キ棒5がねじ筒4内より引き出され、押棒の全長
が伸長して制輪子隙間の調整が実施される。
以上に増大すると、ブレーキシリンダ2のロツド
2aのストロークが大きくなり、ブレーキてこ3
の回動角変位が増大する。したがつて、ブレーキ
緊締時のねじ筒4のストロークが増し、作用ねじ
10の回転角が増大するため、第7図アに示すよ
うに作用ねじ10の回転変位の増大分Δθだけ送
り爪9が主動クラツチ22を回転させる。この回
転方向に対してはばねクラツチ25が縮径して両
クラツチ22,24の周面に巻き締められ、主動
クラツチ22の回転力が従動クラツチ24に伝え
られる。従動クラツチ24はスプライン23でね
じ筒4に結合されているため、ねじ筒4は従動ク
ラツチ24と一体にΔθだけ回転し、その回転角
の大小に応じてブレーキ棒5とねじ筒4との相対
関係位置がかわり、ねじのリードに沿つてブレー
キ棒5がねじ筒4内より引き出され、押棒の全長
が伸長して制輪子隙間の調整が実施される。
次にブレーキを緩解すると、作用ねじ10が逆
転し、第7図イに示すように従動クラツチ24を
そのままの位置に残して切欠き26内を戻り、送
り爪9は切欠き26の対向端縁を押して復帰し、
主動クラツチ22をΔθだけ回転させる。この方
向の回転に対してはばねクラツチ25が拡径する
ため、主動クラツチ22が空転して従動クラツチ
24には回転力は伝わらない。したがつて、制輪
子等の摩耗分だけ制輪子19は車輪28側に近付
けられ、規定の制輪子隙間に戻される。
転し、第7図イに示すように従動クラツチ24を
そのままの位置に残して切欠き26内を戻り、送
り爪9は切欠き26の対向端縁を押して復帰し、
主動クラツチ22をΔθだけ回転させる。この方
向の回転に対してはばねクラツチ25が拡径する
ため、主動クラツチ22が空転して従動クラツチ
24には回転力は伝わらない。したがつて、制輪
子等の摩耗分だけ制輪子19は車輪28側に近付
けられ、規定の制輪子隙間に戻される。
なお、円錐摩擦クラツチ14はばね14aで押
圧されて固定摩擦クラツチ受け16に圧着され、
走行中の振動などで勝手に回り出すことはなく、
ブレーキ緊締、緩解時には固定摩擦クラツチ受け
16と一体となつてねじ筒4と共にスプライン1
5に沿つて移動し、制輪子隙間の調整が実施され
るときにはねじ筒4がこの間の摩擦拘束力をしの
いで回転する。
圧されて固定摩擦クラツチ受け16に圧着され、
走行中の振動などで勝手に回り出すことはなく、
ブレーキ緊締、緩解時には固定摩擦クラツチ受け
16と一体となつてねじ筒4と共にスプライン1
5に沿つて移動し、制輪子隙間の調整が実施され
るときにはねじ筒4がこの間の摩擦拘束力をしの
いで回転する。
このように制輪子19等の摩耗に伴ない、ブレ
ーキ緊締時のブレーキてこ3の牽引力を利用して
作用ねじ10を回転させ、一方向回転クラツチ8
を介してねじ筒4に一方向の回転送りを与え、ブ
レーキ棒5を遂次引き出して制輪子隙間の変動を
補償し、ブレーキストロークを常に一定に保たせ
るものである。
ーキ緊締時のブレーキてこ3の牽引力を利用して
作用ねじ10を回転させ、一方向回転クラツチ8
を介してねじ筒4に一方向の回転送りを与え、ブ
レーキ棒5を遂次引き出して制輪子隙間の変動を
補償し、ブレーキストロークを常に一定に保たせ
るものである。
なお、制輪子頭19aに一端をピン止めしたり
リンク29の他端を、連結軸Sに装着されたアー
ム30に、その一部に開口した長孔31を通して
ボルト・ナツト32で締付固定し、締付位置の調
節により車輪28に対する制輪子19の姿勢、間
隔を設定する。
リンク29の他端を、連結軸Sに装着されたアー
ム30に、その一部に開口した長孔31を通して
ボルト・ナツト32で締付固定し、締付位置の調
節により車輪28に対する制輪子19の姿勢、間
隔を設定する。
車輪の削正分の調整をも含めて制輪子の摩耗が
限度に達した場合に、新品の制輪子と交換するに
は、カバー1bを開き、四角頭18にスパナなど
の手工具をはめ合せ、ねじ筒4の軸心のまわりに
手工具を回転させて該ねじ筒4を回転し、ブレー
キ棒5をねじ筒4内に引きこんで押棒の全長を短
縮し、制輪子19を車輪28より十分に引き離し
た状態でその交換を行なう。
限度に達した場合に、新品の制輪子と交換するに
は、カバー1bを開き、四角頭18にスパナなど
の手工具をはめ合せ、ねじ筒4の軸心のまわりに
手工具を回転させて該ねじ筒4を回転し、ブレー
キ棒5をねじ筒4内に引きこんで押棒の全長を短
縮し、制輪子19を車輪28より十分に引き離し
た状態でその交換を行なう。
以上のように本発明はブレーキシリンダ2の駆
動によりブレーキてこ3を回動させ、その回動運
動により押棒を牽引して制輪子19を車輪28に
圧接させると共に、ブレーキ緊締時の軸方向の牽
引力を利用して、制輪子隙間の調整を実施するた
め、動作に無理がなく、制輪子隙間の変動を補償
しつつ常に一定のブレーキストロークでブレーキ
をかけることができる。
動によりブレーキてこ3を回動させ、その回動運
動により押棒を牽引して制輪子19を車輪28に
圧接させると共に、ブレーキ緊締時の軸方向の牽
引力を利用して、制輪子隙間の調整を実施するた
め、動作に無理がなく、制輪子隙間の変動を補償
しつつ常に一定のブレーキストロークでブレーキ
をかけることができる。
また、一方向回転クラツチとして実施例に示し
たようないわゆる“巻ばねクラツチ”を用いるこ
とにより制輪子隙間を無段階に調整できる。
たようないわゆる“巻ばねクラツチ”を用いるこ
とにより制輪子隙間を無段階に調整できる。
本発明によれば、一方向回転クラツチと、送り
ねじと、円錐摩擦クラツチとを一軸上に配列して
ねじ筒に外装したため、嵩張らず、軽量で小型の
ケーシング内に収めることができ、従来装置に比
して構造が簡単で、しかも耐衝撃性に優れたユニ
ツトブレーキを提供できる効果を有するものであ
る。
ねじと、円錐摩擦クラツチとを一軸上に配列して
ねじ筒に外装したため、嵩張らず、軽量で小型の
ケーシング内に収めることができ、従来装置に比
して構造が簡単で、しかも耐衝撃性に優れたユニ
ツトブレーキを提供できる効果を有するものであ
る。
第1図は本発明装置の一実施例を示す一部断面
側面図、第2図は第1図の−線断面図、第3
図は第1図の−線断面図、第4図は、本発明
装置の要部拡大半断面図、第5図アは第4図の
−線断面図、イは第4図の−線断面図、第
6図ア,イは制輪子隙間が正規の場合の一方向回
転クラツチの動作説明図、第7図ア,イは制輪子
隙間が増大した場合の一方向回転クラツチの動作
説明図である。 1……ケーシング、2……ブレーキシリンダ、
3……ブレーキてこ、4……ねじ筒、5……ブレ
ーキ棒、7……球面軸受、8……一方向回転クラ
ツチ、9……送り爪、10……作用ねじ、11…
…作用ねじ受け、13……リードの荒い送りね
じ、14……円錐摩擦クラツチ、19……制輪
子、22……主動クラツチ、23……スプライ
ン、24……従動クラツチ、25……調整用ばね
クラツチ、26……切欠き。
側面図、第2図は第1図の−線断面図、第3
図は第1図の−線断面図、第4図は、本発明
装置の要部拡大半断面図、第5図アは第4図の
−線断面図、イは第4図の−線断面図、第
6図ア,イは制輪子隙間が正規の場合の一方向回
転クラツチの動作説明図、第7図ア,イは制輪子
隙間が増大した場合の一方向回転クラツチの動作
説明図である。 1……ケーシング、2……ブレーキシリンダ、
3……ブレーキてこ、4……ねじ筒、5……ブレ
ーキ棒、7……球面軸受、8……一方向回転クラ
ツチ、9……送り爪、10……作用ねじ、11…
…作用ねじ受け、13……リードの荒い送りね
じ、14……円錐摩擦クラツチ、19……制輪
子、22……主動クラツチ、23……スプライ
ン、24……従動クラツチ、25……調整用ばね
クラツチ、26……切欠き。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ブレーキシリンダと、制輪子と、ブレーキシ
リンダに発生させたブレーキ力を制輪子に伝達す
るブレーキ力伝達機構とを組合せた鉄道車輛用ユ
ニツトブレーキ装置において、ブレーキ力伝達機
構を、ブレーキシリンダに連結されたブレーキて
こと、該てこに球面軸受を介して支持させたねじ
筒と、該ねじ筒内に螺合させて制輪子に連結した
ブレーキ棒とで構成し、ねじ筒の周上に、一方向
回転クラツチと、該クラツチの送り爪を有する作
用ねじとを外装し、ケーシングに上下動可能に枢
支される筒状の作用ねじ受けの内面に付されたリ
ードの荒い送りねじに、前記作用ねじを螺合さ
せ、さらに摩擦クラツチを介して前記ねじ筒を作
用ねじ受けに支持させたことを特徴とする鉄道車
輛用ユニツトブレーキにおける制輪子隙間自動調
節装置。 2 前記一方向回転クラツチを、ねじ筒に回転自
在に外装した主動クラツチと、ねじ筒にスプライ
ンで結合された従動クラツチと、両クラツチ間に
またがつて巻回した調整用ばねクラツチとで構成
してなる特許請求の範囲第1項記載の鉄道車輛用
ユニツトブレーキにおける制輪子隙間自動調節装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1453382A JPS58133954A (ja) | 1982-02-01 | 1982-02-01 | 鉄道車輛用ユニツトブレ−キにおける制輪子隙間自動調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1453382A JPS58133954A (ja) | 1982-02-01 | 1982-02-01 | 鉄道車輛用ユニツトブレ−キにおける制輪子隙間自動調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58133954A JPS58133954A (ja) | 1983-08-09 |
JPS6353063B2 true JPS6353063B2 (ja) | 1988-10-21 |
Family
ID=11863775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1453382A Granted JPS58133954A (ja) | 1982-02-01 | 1982-02-01 | 鉄道車輛用ユニツトブレ−キにおける制輪子隙間自動調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58133954A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4749876B2 (ja) * | 2006-02-02 | 2011-08-17 | ナブテスコ株式会社 | 鉄道車両用ユニットブレーキ及びその製造方法 |
-
1982
- 1982-02-01 JP JP1453382A patent/JPS58133954A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58133954A (ja) | 1983-08-09 |
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