JPS63515A - 係留装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は海上にタンカーその他の係留浮体を係留する係
留装置に関するものである。

〔従来技術〕

海上にタンカーその他の係留浮体を係留する係留装置と
しては、従来より各種のものが使用されてきているが、
近年海底石油生産設備用の浮遊式石油生産システムにそ
の使用分野が拡大するに伴い、厳しい気象及び海象条件
に耐えうる考慮をはらうことが要求されてきている。

そこで、従来広く使用されている係留部と係留浮体とを
剛体ヨークのみで連結する方式では、運動の自由度が小
さく、耐候性に難があると共に、剛体ヨークと係留浮体
との切離し機構が複雑で、切離し操作に時間と手間がか
かるため、緊急時の係留浮体の避難が容易でないという
問題があった。

〔発明の目的〕

本発明は前記従来の係留装置の問題点を解消し、係留浮
体の動揺を吸収でき、かつ緊急時の切離しが容易な耐候
性の高い係留装置を提供することを目的としたものであ
る。

〔発明の構成〕

上記の目的を達成するため、本発明の係留装置は海底か
ら立設された係留部の上端に対し、中間部で回動及び揺
動自在に支持された剛体ヨークの一方の端部と係留浮体
とを、有節の張力部材で連結すると共に、その他方の端
部に上記の張力部材を常時引張状態にしうる重錘を取付
けることにより構成される。

〔実施例〕

以下図面を参照して本発明の詳細な説明するが、第１図
は本発明の実施例１における係留装置の全体斜視図であ
る。

まず、この係留装置は海上のタンカーなどの係留浮体１
を風、波または潮流に沿った方向に係留可能とするもの
であり、海底Ｂから海上りに向って立設された係留部２
の上端に対し、剛体ヨーク３の中間部を旋回部４で回動
自在とし、かつ平面内の回転軸５で左右が上下に揺動自
在に支持されたものであり、この剛体ヨーク３の一方の
端部３Ａと係留浮体１とを、有節の張力部材、例えばこ
の実施例１ではチェーン６により連結すると共に、その
他方の端部３Ｂに、チェーン６を常に引張状態にしうる
重錘７を取付けている。

以上のごとく、本発明の係留装置では、剛体ヨーク３が
係留部２に対して回転軸５を支点として揺動自在に支持
され、係留浮体１の動揺をシーソ運動により吸収すると
共に、多節型のチェーン６を使用しているのでその吸収
効果を更に高めることができる。

なお、上記係留部２の構造は特に限定するものではなく
、有節タワ一式、または固定式ジャケット方式等の係留
部２に対しても本発明を適用できる。

また、有節の張力部材もチェーン６に限定するものでは
なく、両端ヒンジ付の連結部材など係留浮体１の動揺を
吸収できる有節の張力部材を適宜に選定すればよい。

次に、第１図と同じ部品は同じ部品番号で示している第
２図の斜視図は、実施例２における係留装置を示してお
り、この場合の剛体ヨーク３を第３図の平面図及び第４
図の正断面図に示すごとく左右分離型とし、その左右そ
れぞれの一方の端部３Ａを各チェーン６で係留浮体１と
連結し、係留浮体１の揺れをそれぞれ左右分離して吸収
させるようにしたものである。

〔発明の効果〕

以上に説明したように、本発明の係留装置では、揺動自
在な剛体ヨークと係留浮体とを常に張力のかかった引張
状態の有節の張力部材で連結しているので、運動の自由
度が大きくなり、係留浮体の動揺を吸収できるので耐候
性が高められ、厳しい気象及び海象条件に耐えられると
いう利点がある。

また、緊急時にはチェーンなどの張力部材を切離すこと
により係留浮体を容易に、かつ迅速に避難させうるとい
う利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例１における係留装置の全体斜視
図、第２図は本発明の実施例２の係留装置の要部斜視図
、第３図は第２図のＡ−Ａ方向の拡大平面図、第４図は
第３図のＢ−Ｂ方向の正断面図である。 ｌ・・・係留浮体、２・・・係留部、３・・・剛体ヨー
ク、４・・・旋回部、５・・・回転軸、６・・・チェー
ン、Ｂ・・・海底。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 海底から立設された係留部の上端に対し、中間部で回動
   及び揺動自在に支持された剛体ヨークの一方の端部と係
   留浮体とを、有節の張力部材で連結すると共に、その他
   方の端部に上記の張力部材を常時引張状態にしうる重錘
   を取付けた係留装置。