JPS63503193A - 耐基質および生成物性のメタノ−ルオキシダ−ゼによるアルコ−ルのアルデヒドおよび過酸化水素への変換 - Google Patents

耐基質および生成物性のメタノ−ルオキシダ−ゼによるアルコ−ルのアルデヒドおよび過酸化水素への変換

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 耐基質および生成物性のメタノールオキシダーゼによるアルコールのアルデヒド および過酸化水素への変換 発明の背景 この発明は、メタノールもしくはエタノールのような低級アルキルアルコールを 、酸素の存在下に、ホルムアルデヒドもしくはアセトアルデヒドのような低級ア ルキルアルデヒドおよび過酸化水素に変換するメタノールオキシダーゼ(EC1 ,1,3,13)酵素の利用に関するものである。
ホルムアルデヒドの通常の工業的な製造方法は、銀もしくは金属酸化物の触媒の 存在下における300〜600℃での空気中でのメタノールの触媒的酸化である 。得られる生成物は蒸留によって精製される。典型的な最近の方法では、約90 %の化学量論的な収率が得られている。製造されたホルムアルデヒドの価格は、 消費されたメタノールの価格のおよそ3倍である。ホルムアルデヒドの典型的な 製造方法は、米国特許第2812309号および第2849492号に開示され ている。1984年のホルムアルデヒドの米国における生産量はおよそ57億ボ ンドであった。
ホルムアルデヒドは、主に尿素−ホルムアルデヒド、フェノールおよびメラミン ポリマーを含むポリマーの生産に用いられている。
アセトアルデヒドを合成する最も一般的な方法は、おそらく塩化パラジウム触媒 によるエチレンの液相酸化である。
またアセトアルデヒドはエタノールの部分的酸化によっても製造される。単位ボ ンドあたりのアセトアルデヒドの価格は、エタノールの価格のおよそ50%以上 である。1983年おけるアセトアルデヒドの米国における生産量はおよそ5億 6000万ポンドであり、世界生産量は23億ボンドに達する。アセトアルデヒ ドは、酢酸、無水酢酸、n−ブタノールおよび合成香料などを含む数多くの生産 物の合成において重要な前駆体である。
過酸化水素(H202)は、通常2−エチルアントラヒロドキノンのようなアル キルアントラハイドロキノンの酸化により製造される。この方法では、出発物質 がキノンに酸化され、続いてパラジウム触媒の存在下に水素によって出発物質に まで還元される。。
1984年における過酸化水素の米国における生産量は約3億7500万ポンド であった。1モルをベースとした過酸化水素の価格は、およそメタノールの7倍 である。過酸化水素は織物および木材バルブに対する漂白および脱色剤として、 ならびに化学プロセスにおける酸化剤として広く利用されている。また、リグノ セルローズの残渣(小麦の麦わら、トウモロコシの穂軸およびトウモロコシの茎 )を反御動物の家畜による消費に適するようにさせることもできる。M、S、  Kerley等による5cielce230.820〜822 (1985)を 参照。
近年、いくつかの微生物がメタノールを炭素源として利用できる可能性を有して いることが確認された。このような生物の1つがHansenula poly morpha(ハンセヌラ ポリモルフ)である。この生物のメタノール利用の メカニズムの最初のステップは、メタロールのホルムアルデヒドおよび過酸化水 素への好気性酸化である。
CH1OH2+02 → HCHO+H202生体系の中では、得られた過酸化 水素は即座にカタラーゼによって酸素および水に分解される。
メタノールからホルムアルデヒドを製造する工業的な製造法に、Hansenu la polymorphaからのメタノールオキシダーゼ(EC1,1,3, 13)を用いる可能性は、Baratti等によって検討された。この研究は、 Biotechno、1ogy and Bi。
engineering 10. 333−348 (1978)に記録されて いる。Hansenula polymorphaDL−1(Levine e t al、。
App 1. Mi c rob i o 1. 26. 982 (1973 ))を用いて、著者等はメタノールのホルムアルデヒドおよび過酸化水素への変 換における触媒作用における結合および非結合の形態でのメタノールオキシダー ゼの活性を研究している。この方法は非常に低いメタノール濃度では成功したが 、メタノール濃度がリッターあたり100ミリモル(m M )より過剰になる と酵素が本質的に不活性になった。100mMの濃度は、容積で約064%メタ ノールの水溶液に相当する。これは工業的に可能なプロセスに対して必要なメタ ノールの原料濃度以下である。
原料濃度に関連した他の潜在的な限定要因は、生成物濃度である。工業的なプロ セスにおいては、経済的な生成物の分離および回収が許されるほど十分に高い生 成物濃度を達成することが重要なことである。過酸化水素による酵素の不活性化 は、明らかにBaratti等により開示された製造方法の有用性を制限するも のである。
それゆえに、この発明の目的は、容積で0.5%より多いメタノール濃度の利用 を許容する、アルコールのアルデヒドおよび過酸化水素への酵素による変換のプ ロセスを提供することにある。
この発明の他の目的は、容積で0.5%より多い生成物濃度の増加を許容する、 アルコールのアルデヒドおよび過酸化水素への酵素による変換のプロセスを提供 することに我々は、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC )の受入番号第34438号のHansenula polymorphaの特 別の菌種から誘導されたメタノールオキシダーゼを含む成る種のメタノールオキ シダーゼの酵素が、アルコールのアルデヒドおよび過酸化水素への変換の工業的 に可能性のある方法に使用することができ、アルコールの原料および生成物濃度 を5%もしくはそれ以上にできることを発見した。これは、従来技術において議 論したプロセスをはるかに超える重大な改善であることを意味している。この微 生物の培養は工業的に利用可能であり、米国、メリーランド20852.ロック ビル。
パークローンドライブ12301.アメリカン・タイプ・カルチャーコレクショ ンのカタログから入手したものである。
したがって、この発明は生体外でのアルコールのアルデヒドおよび過酸化水素へ の酵素による変換のプロセスを含み、水、低級アルキルアルコールもしくは低級 アルケニルアルコール(すなわち5もしくはそれより少ない炭素数を有する)好 ましくはメタノールもしくはアリルアルコール、およびメタノールオキシダーゼ を、反応領域に導き、前記プロセスの間どこかの部分でアルコールの濃度が容積 で少なくとも0.5%である反応混合物を形成するステップと、反応混合物中で 大気圧より大きな圧力下で酸素を含んだガスとともに少なくともいくらかの水と 接触させることにより反応混合物に酸素を添加するステップと、反応混合物中の アルコールをアルデヒドおよび過酸化水素に酵素により変換するステップとを備 えている。
この発明の範囲内にある一実施例においては、メタノールオキシダーゼが低級ア ルキルもしくは低級アルケニルアルコールをアルデヒドおよび過酸化水素に変換 するプロセスに用いられており、ここでは本質的にアルコールを酸化する性質お よびその酵素の安定性を減滅することのない変形のみによって、Hansenu la polymorphaATCC34438の遺伝子のものと区別される塩 基配列をメタノールオキシダーゼが有するように遺伝子が書き直される。
この発明の好ましい実施例に従えば、アルコールの原料水溶液は少なくとも容積 で1%のアルコールであり、好ましくは容積で少なくとも2%もしくは3%のア ルコールであり、さらに好ましくは容積で少なくとも4%もしくは5%のアルコ ールである。
この発明の他の好ましい実施例においては、アルデヒドもしくは過酸化水素の生 成物濃度は少なくとも容積で0゜好ましくは容積で少なくとも2%もしくは少な くとも3%のアルデヒドもしくは過酸化水素であり、さらに好ましくは容積で少 なくとも4%もしくは5%のアルデヒドもしくは過酸化水素である。明らかに、 所定のアルコール濃度を維持するため反応領域にアルコールを継続的に導入する ことを含むプロセスにおいて、所定の濃度よりも高い生成物濃度が時間外に達成 されるかもしれない。
好ましくは、少なくとも1.5もしくは2気圧の下で、酸素が反応混合物に添加 され、再循環され得る。低い沸点のアルデヒド生成物は、この再循環ガスにより 濃縮することができる。
好ましい一実施例では、この発明の製造方法はアルコールの水溶液にメタノール オキシダーゼをバッチ式プロセスによって混合することを含む。他の好ましい実 施例では、この発明の製造方法はメタノールオキシダーゼによりアルコールをア ルデヒドおよび過酸化水素に変換する連続的なプロセスである。この連続的なプ ロセスにおいては、酵素は適当な支持体に固定することができ、その上もしくは その中をアルコール溶液が通過する。これに代えて、半透過性の膜もしくはフィ ルタの系を用い、反応領域中にメタノールオキシダーゼを保持し、その一方でア ルコールが反応領域に入り、反応生成物が反応領域から去るのを許容させてもよ い。
この発明のさらに他の好ましい観点に従えば、生成したアルデヒドを生成した過 酸化水素から分離するステップを含む。1つの適当な分離技術は蒸留であり、こ れによりアルデヒドはより高い沸点の過酸化水素から蒸留され分離される。もし カタラーゼを用いて反応中生成した過酸化水素を酸素と水に分解させれば、正味 の生成物はアルデヒドである。
この発明のさらにその他の観点によれば、上記のプロセスは特定の低級アルキル および低級アルケニルアルコールをそれらのそれぞれのアルデヒドおよび過酸化 水素に変換するのに用いることができる。例としては、エタノールのアセトアル デヒドおよび過酸化水素への変換、メタノールのホルムアルデヒドおよび過酸化 水素への変換およびアリルアルコールのアクロレインおよび過酸化水素への変換 である。
この発明の特別の好ましい実施例では、メタノールオキシダーゼ酵素はHans enula polymorphaATCC34438と本質的に同じアミノ酸 配列を有しており、酵素は好ましくはHansenula po13/mo r phaATCC34438がら誘導されたものである。
上記プロセスのすべてにおいて、反応混合物のpHは、好ましくは約6.5およ び9の間に維持され、さらに好ましくは約7および8の間である。このpHは、 炭酸もしくは重炭酸緩衝液のような揮発性の緩衝液により調製することができる 。重炭酸アンモニウムは、好ましい緩衝液の1第1図は、アルコールをアルデヒ ドおよび過酸化水素に連続もしくはバッチ式で変換するための装置を示す略図で ある。
第2図は、アルコールを低い沸点のアルデヒドに連続的に変換するための装置を 示す略図である。
第3図は、アルコールをアルデヒドおよび過酸化水素に変換する他の反応領域の 構造の略図である。
好ましい実施例の詳細な説明 Hansenula polymorphaの酵母は〜(メタノールから導かれ た)ホルムアルデヒドのキシルロース−5−リン酸への固定、その生成物のジヒ ドロキシアセトンおよびグリセルアルデヒド−3−リン酸への変換、および最終 的なキシロース−5−リン酸の再生を含むメタノール利用経路を有している。そ の経路の最初のステップには、メタノールのホルムアルデヒドおよび過酸化水素 への酸化が含まれており、これはメタノールオキシダーゼによって触媒作用を受 ける。このメタノールオキシダーゼは70050の分子量を有する同じサブユニ ットの8量体であり、酵素としての総計の分子量として560400を与えるも のである。メタノールの代謝に含まれるメタノールオキシダーゼおよび他の酵素 にコードされた遺伝子の表現は、グルコースリプレッションを受ける。メタノー ルの存在下において、メタノールオキシダーゼは細胞中で高い濃度になり、総計 の細胞蛋白質の20%はどを含む。この特定のメタノールオキシダーゼは、酵素 複合体(FAD)の一部としての自己酸化のコツアクタを含み、多くの他のバク テリアおよび酵母のメタノールオキシダーゼと異なり、付加的な酵素反応によっ て再生しなければならないNADのような容易に解離するコツアクタを必要とし ないので、工業的利用には魅力的なものである。
好ましいメタノールオキシダーゼは、受入番号第34438号の下にATCCか ら入手することのできるHansenula polymorphaの菌株から 誘導されるメタノールオキシダーゼと機能的に同一のものである。この菌株は、 しばしば文献ではCB54732と呼ばれる。
この生物のメタノールオキシダーゼの遺伝子の塩基配列およびこの酵素を作り上 げているサブユニットのアミノ酸配列は、この菌株により同定された。Lede boe r等によるNuc、Ac1ds Res、 9.3063−3082  (1985)を参照されたい。この酵素のアミノ酸配列およびこの酵素にコード された遺伝子の塩基配列は、付属のアペンディックスAに掲げた。もちろん、ア ルコールのアルデヒドおよび過酸化水素への変化に効率的に触媒作用を示す酵素 の能力を残しながら、酵素のアミノ酸配列における比較的重要でない変更を行な うことが可能である。
突然変異の結果としてまたは遺伝子工学によって変更が起こったとしても、その ようなわずかな変更の酵素は、特定のアミノ酸配列を有する酵素と等しいもので あり、したがってこの発明の範囲内に入るものと考えられる。この発明の範囲内 のメタノールオキシダーゼ酵素はまた、Hansenula polymorp haATCC34438のメタノールオキシダーゼの活性サイトと同じ活性サイ トを有するすべての酵素を含むものである。
最後に、この発明の製造方法はまた、菌株ATCC34438と区別されるHa nsenula polymorpha菌株から誘導されたメタノールオキシダ ーゼ酵素の利用を含むものであり、この酵素は、容積で少なくとも0゜5%の過 酸化水素もしくはアルデヒドの生成物濃度中で活性を保持しており、好ましくは 容積で少なくとも0.7%もしくは1%の過酸化水素もしくはアルデヒドであり 、さらに好ましくは、容積で少なくとも2%、3%、4%もしくは5%の過酸化 水素またはアルデヒドである。簡単な選択法としては、所望の安定性を有するH ansenulapolymorphaの酵素を見分けることであるかもしれな い。その方法には、以下に述べるように生物を成長させ酵素を分離し、その後所 定の濃度のアルコールおよび所定の濃度の生成物中におけるアルコールのアルデ ヒドおよび過酸化水素への変換に触媒作用を示す酵素の能力を測のに適したメタ ノールオキシダーゼの活性を選択するには、精製された(少なくともカタラーゼ の活性には束縛されない程度に精製された)酵素を、たとえば容積で1%、2% 、5%、7%および10%のような高いメタノール濃度の存在下にその活性を評 価する。また、過酸化水素およびホルムアルデヒドの生成物の高い濃度の存在下 でもその活性を評価する。この反応において、1%の生成物および1%のメタノ ールの存在下に反応が開始したときはメタノールオキシダーゼは2%の生成物を 生成することができ、2%の生成物および1%のメタノールの存在下に反応が開 始したときは3%の生成物を生成することができるに違いない。
また、好ましくは、3%の生成物および1%のメタノールの存在下に反応が開始 したときは4%の生成物を生成することができ、4%の生成物および1%のメタ ノールの存在下に反応が開始したときは5%の生成物を生成することができるに 違いない。
好ましいメタノールオキシダーゼは、メタノール(および好ましくは他のアルコ ール)をアルデヒドおよび過酸化水素に変換することができ、少なくとも0.5 %のメタノールの濃度中において活性であり、好ましくは少なくとも1%、2% 、3%または4%の濃度において活性である。
それらは少なくとも0.5%の過酸化水素の濃度において活性であり、好ましく は少なくとも1%、2%、3%または4%の濃度において活性である。それらは 少なくとも1%、2%、3%または426のホルムアルデヒドの濃度において活 性である。それらは、少なくとも100、好ましくは少なくとも180、さらに 好ましくは少なくとも220モル生成物/分/活性サイトモルのターンオーバ数 を有している。それらは2mMもしくはそれ以下のメタノールに対してKmO値 を有しており、0.4mMもしくはそれ以下の酸素に対してはKmO値を有して いる。それらは、少なくとも1日間の反応中安定である。そしてそれらは少なく とも15日間の貯蔵中安定である。
好ましいメタノールオキシダーゼ酵素は、遺伝子工学的技術によるクローニング および増幅によるHansenula polymorpha遺伝子から製造す ることができる。しかしながら、好ましい技術は、単なるHansenula  polymorphaの成長および生物内でのメタノールオキシダーゼの合成の 誘導である。
酵母の成長培地については技術的によく知られている。
Hansenula polymorphaは、グルコースもしくはメタノール の培地中で成長させることができる。
適したグルコースの培地には、重量で0.4%NH4Cu、0.1%KH2PO 4,0,1%に2HPO4,0,05%MgSO4・7H20,0,05゜%の 酵母の抽出物および1%のグルコースが含まれる。適したメタノールの培地には 、同様の窒素、カリウム、リンおよびイオウ源が、容積で0.5%から3%のメ タノールとともに含まれるであろう。
グルコースおよびメタノールにおける酵母の成長速度は同様である。グルコース 中での細胞の倍加時間は、12時間よりやや短い。メタノール中での細胞の倍加 時間は、12時間よりやや長い。酵母をグルコース培地中で成長させる場合、メ タノールオキシダーゼの製造は酵母を1:10に希釈してグルコース培地から容 積で3%のメタノール培地にすることにより誘発され、対数的に遅くなり、28 ℃でおよそ24時間となる。
メタノールの存在下に得られたHansenula polymorphaは、 メタノールオキシダーゼの形態中にその合計の細胞蛋白質の20%はどを含む。
(2) 酵素の生成 粗細胞抽出液であっても、ホルムアルデヒドおよび過酸化水素製造に触媒作用を 示す十分な酵素が含まれているが、このような抽出液にはまた、過酸化水素を水 および酸素に変換するカタラーゼ(パーオキシダーゼ)が含まれている。
したがって、過酸化水素の最適の収率を達成させるためカタラーゼを取り除くに は、メタノールオキシダーゼ酵素の成る程度の精製が必要である。
れ均質にされる。均質にする前にpHを約7.5に調製するのにリン酸緩衝液を 用いることができる。細胞崩壊の後、細胞の破片は遠心分離により除去すること ができる。上澄みの溶液は、細胞のない酵素の抽出液となる。
特に好ましい精製技術は、イオン交換カラムを用いて、粗製の細胞のない抽出液 からメタノールオキシダーゼを精製する方法である。この精製手法は、短時間に 多量の蛋白質を製造するには、比較的早く、高価でなく有効な方法である。たと えば、DEAE−セルロースカラムから溶離された蛋白質は、細胞状のカテラー ゼを含んでいない。Han5enula polymorphaからのメタノー ルオキシダーゼは、およそ0.3MのNaC1で塩傾斜溶離を用いて、DEAE −セルロースから溶離される。この段階で、酵素はおよそ80〜90%の純度で ある。塩傾斜よりむしろバッチ式の溶離を用いて、カラムからさらにメタノール オキシダーゼを溶離することにより、この手法を短縮化することができる。酵素 はより低い純度であるが、反応に影響を与えることができる汚染菌はカタラーゼ (これは、2H202−2H20+02の反応に触媒作用を示す)のみであり、 また使用する条件の下ではカタラーゼはDEAE−セルロースと結合しないので 、外部からの汚染は取るに足らないものである。
有効なイオン交換の精製の技術の一例は、以下の実施例1で述べるものである。
実施例1:酵素の精製 Hansenula polymorpha細胞は遠心分離(5000xg、1 0分間)により集め、(細胞:緩衝液の比率をおよそ1:2とした)pH7,5 の50mMリン酸カリウム緩衝液中に再び懸濁する。細胞は、合計で3分間“B eadbeater”ホモジナイザー中で破壊する(氷上での5分間の冷却間隔 で、30秒間のバーストを6回行なう)。抽出物は16000xg、4℃で、2 0分遠心分離し、上澄みの溶液は、p)I7.5の50mMリン酸カリウム緩衝 液で平衡にしたDEAE−セルロースカラムに注ぐ。カラムは、すべての吸着さ れていない蛋白質がカラムから洗い出されるまで、pH7,5の50mMのリン 酸カリウム緩衝液で洗浄する。メタノールオキシダーゼはpH7,5の50mM リン酸カリウム緩衝液中の0〜0.6MのNaC1からの直線状の塩傾斜により 、DEAE−セルロースから溶離する。メタノールオキシダーゼを含んだフラク ションを集め、(N)I4 )2 SO4(40〜80%飽和)の沈澱により濃 縮する。精製のデータは表1に掲げた。
表1.HANSENULA POLYMORPHAからのメタノールオキシダー ゼの精製 実施例1で得られた酵素の純度は、5DS−ポリアクリルアミドのゲルの電気泳 動により決定する。最終的な(NH4)2 SO4の沈澱のステップの後残った メタノールオキシダーゼは、95%以上の純度である。
カタラーゼは、エタノールオキシダーゼの精製の副生成物として得ることもでき る。メタノールオキシダーゼは結合するにもかかわらず、カタラーゼはDEAE −セルロースカラムとは結合しない。メタノールオキシダーゼの活性を含むカラ ムのフロースルーは、80%(飽和)の(NH4)2SO4による沈澱で蓄積し 濃縮する。このカタラーゼは、10000ユニツト/分/mgの特別の活性を有 しており、メタノールオキシダーゼの約1000倍活性である。したがって、カ タラーゼおよびメタノールオキシダーゼの活性を等しくするためには、カタラー ゼの濃度を用いるメタノールオキシダーゼのそれのおよそ1000分の1にしな ければならない。
好ましいHansenula polymorphaにより製造されたメタノー ルオキシダーゼは、25℃から37℃の広い温度範囲にわたる温度安定性を示す 。したがって、メタノールをホルムアルデヒドに変換する間、熱の形態をとった エネルギ入力は反応段階でほとんどもしくは全く必要ない。
酵素はまた6、5から9.0のpHの範囲にわたって活性を保持している。(酵 素は酸性のpHでは不安定である。
)好ましいプロセスのpHは7.0から8.0であり、さらに好ましくは7.5 のpHである。特定のプロセスにおいては、NH,Co、のような相対的に揮発 性の緩衝液を用いることが望ましいかもしれない。これは、生成段階の蒸留によ り生成物から除去することができる。表2に示すように成る種の緩衝液が酵素の 活性に何らかの影響を与える。
表2.異なる緩衝液中での メタノールオキシダーゼの活性 NaHCo、 0.05 61 NaHCO,0,0153 NH,C0,0,0576 NH,Co、 0.01 57 な し 57 好ましい緩衝液はリン酸塩および炭酸塩もしくは重炭酸塩の緩衝液であり、リン 酸カリウム、重炭酸ナトリウムおよび重炭酸アンモニウムを含み、すべてpH7 ,5に調整されている。
好ましいメタノールオキシダーゼ酵素はメタノールに対し最も高い親和性を示す が、他の低級アルキルおよび低級アルキレンアルコールにもまたかなりの程度の 活性を有している。4もしくはそれより小さい炭素数の直鎖アルコ−、ルは特に 好ましい。メタノールは別として、酵素はエタノールおよびアリルアルコールに 対し最も高い活性を示し、それらを変換してそれぞれ、アセトアルデヒドおよび アクロレインにする。種々の基質に対するメタノールオキシダーゼの特異性を表 3に示す。
表3.メタノールオキシダーゼの基質特異性基 質 相対的活性度 メタノール 100 エタノール 67 n−プロパツール 19 イソプロパツール O n−ブタノール 12 イソブタノール 0 イソアミルアルコール 0 アリルアルコール 65 グリセロール 0 Hansenula polymorphaATcc34438からのメタノー ルオキシダーゼは、2.0mMのメタノールに対しKmの値を有し、220モル 生成物/分1モル活性サイトのターンオーバ数を有する(すなわち、1gの酵素 が1分あたりCH2OおよびH20□をそれぞれおよそ0.1g生産する)。こ れらの値は、希釈した酵素濃度(く5μg/mfl)で測定され、そこでは反応 速度が時間および酵素濃度に対して1gである。比較的高い酵素濃度で、通常の 実験条件の下では、酸素が速度を制限するようになる。これは、同じ反応容器で それぞれ1μg/mfLの酵素を含むものを比較する場合において、反応容器の 1つを空気混和を増加するため振り、他方を静かな状態のままとして、生成物の 生成速度の違いが認められるという事実から証明される。このことは、高い酵素 濃度で最大の反応速度を得るためには、反応混合物中に酸素を導入することが好 ましいことを示している。
従来の技術プロセスと関連して研究されてきたメタノールオキシダーゼ酵素と異 なり、Hansenula p。
1 ymo rphaATcc34438からのメタノールオキシダーゼは、メ タノールおよび反応生成物の存在下において著しい安定性を示す。メタノールオ キシダーゼの反応速度は、およそ10%メタノール(容積で)の濃度までのメタ ノールの存在下、直線性を維持する。30%(容積で)の高いメタノール濃度で は活性の80%を維持している。
したがって、この発明の範囲内の工業的に可能なプロセスは、少なくとも容積で 0.5%のメタノール原料濃度を使用することができ、好ましくは少なくとも容 積で1%、2%もしくは3%であり、さらに好ましくは容積で少なくとも4%も しくは5%である。また、10%もしくは20%の濃度もまた、いくらかの酵素 活性を失いながら使用することができる。
(4) 酵素濃度に関する酵素の活性 Hansenula polymorphaからの好ましいメタノールオキシダ ーゼは、幅広い酵素濃度にわたって安定である。1から1000μg/m fL の酵素濃度では、反応速度が数時間の間直線性を維持しており、容積で10%エ タノールに達する濃度であってもそうである。
この発明の方法において結合していない酵素を用いる場合には、反応領域中の酵 素濃度は好ましくは0.1μg/mllから1000μg/mWまでである。成 る応用においては、酵素濃度の下限は1μg/m(L/もしくは10ng/m1 1であり、濃度の上限は100μg/mllもしくは500μg/m (J、で ある。
高い生成物の濃度における好ましいメタノールオキシダーゼの安定性は、実験に より確かめられている。すべての濃度は容積をベースにしてなされている。第1 の反応は、1%メタノールおよび0%生成物(0%過酸化水素および0%ホルム アルデヒド)で開始し、生成する生成物の増加は時間の関数として決定した。第 2の反応は3%過酸化水素、3%ホルムアルデヒドおよび1%メタノールの存在 下で開始した。第1の反応においては、4時間よりわずかに長い間に生成物濃度 が0%から1%に上昇し、実験が終了するまでの20時間は1%で安定に維持さ れていた。第2の反応においては、約5時間の間に生成物濃度が3%から4%に 上昇し、実験が終了するまでの20時間の間安定に維持されていた。それぞれの 実験におけるこの1%の生成物濃度の上昇は、化学量論的な増加であり、メタノ ールが生成物にほぼ完全に変換したことを示している。このことはメタノールオ キシダーゼ酵素が4%までの生成物濃度において活性のままであること、および 反応が完全に進行したこと、およびこれらの条件の下では生成物が安定であるこ とを証明している。
(6) 反応領域への酸素の導入 この発明のアルコールのアルデヒドおよび過酸化水素への酵素による酸化におい ては、酸素分子(02)は変換プロセスにおいて化学量論的に消費される。した がって、生成物に変換するメタノールもしくは他のアルコールのそれぞれのモル について、02の1モルが反応混合物から消費される。実験室スケールの5μg /mQ、程度の低い酵素濃度であっても、反応混合物中への酸素の拡散は律速と なる。
したがって、高い酵素濃度を利用した大規模の製造プロセスは、反応混合物の空 気混和から重大な利益を受ける。
空気もしくは他の酸素を含んだガスのスパーンングまたはバブリングのような、 その反応混合物中を通しての直接の空気酸化は、必要な空気を供給するための選 択枝のうちの1つである。しかしながら、この方法は、相対的に揮発性のアルデ ヒド生成物を失うかもしれない。成る応用では、過酸化水素の経済的価値が比較 的大きなものであるので、このようなアルデヒドの損失は耐え得るものである。
しかしながら、多くの場合、ホルムアルデヒドのようなアルデヒドを環境に排出 することは好ましくない。これらは人間および動物にとって有害だからである。
アルデヒドの損失を防止する1つの方法は、反応領域へ導入する前に、原料の酸 素を多くすることである。
シャルルの法則によれば、液体中に溶解するガスの量は、そのガスの分圧に直接 に比例する。したがって、ガスおよび液体に圧力をかけると、より多くの酸素が 液体中に溶解し、空気による混和よりも純粋な酸素による混和によれば、より多 くの酸素が液体中に溶解する。液体中へのガスの吸収速度は、またガス−液体の 界面の表面積に依存する。この表面積を最大にする1つの技術は、液体中にガス をバブリングするとき、泡の大きさを極小にすることである。
酸素添加は、アルコール溶液中を通して酸素を含むガスをバブリングすることに よって行なうことができる。エアレージジンのガス中の酸素濃度を高くすればす るほど、より多くの酸素が液体中に溶解する。酸素添加段階において大気圧より もガスの圧力を高くすることにより、多量の酸素を溶解させることができる。
1つの好ましいプロセスにおいては、たとえば、酸素添加段階は、加圧チャンバ 内で行なわれる。このチャンバは反応チャンバもしくは反応領域と同じであって もよい。加圧した酸素添加を反応領域の外で行なう場合には、反応混合物の0□ の泡立ちを避けるため、反応領域もまた高い圧力に維持することが望ましい。こ れはまた、溶液中にアルデヒドを保持する役割も果たす。
液体の酸素添加に関する種々の適当な技術は、米国特許第4067696号、米 国特許第4182739号および米国特許第4138288号に開示されている 。
連続プロセスの一実施例においては、酸素を多く含んだ液体は連続的に反応領域 に流れる。上述したように、水−アルコールの原料混合物に多く含ませてもよい 。反応領域に導入する前に、アルコール原料の本質的な希釈が必要であれば、希 釈する水自身に別に酸素添加することもできる。
同様に、バッチ式のプロセスにおいても、加圧した反応領域に導入する前、もし くはメタノールオキシダーゼ酵素と結合させる前に、メタノールおよび水の全体 のバッチに酸素添加することができる。これに代えて、バッチ式のプロセスであ っても、酸素添加された水および/またはメタノール溶液の連続的な流れを反応 領域中に導いてもよい。
反応領域の外での反応混合物の酸素添加は可能であるが、好ましい酸素添加の方 法は反応領域中の反応混合物の直接の酸素添加である。装置を簡略化することに 加えて、これはまたより多くの量の酸素の利用を許容するものである。
反応で消費された酸素が連続的に補給されるからである。
アルデヒドの損失は、反応領域から出るガスの再循環、および/または、酸素か らアルデヒドを分離する濃縮チャンバを通り反応領域から出るガスを送り込むこ とにより避けることができる。
反応領域においては、既に述べたpH1酵素濃度、メタノール濃度および生成物 濃度のプロセスの条件が用いられるー。反応領域における平均滞留時間は、もち ろん成る程度すべてのこれらのファクタに依存する。しかしながら、7゜5のp Hでは、反応領域における好ましい平均滞留時間は、主に酸素濃度および酵素濃 度の関数となる。
酵素および基質の濃度は、反応が完全になされる時間を決定する。この時間は究 極的には反応領域に加えることのできる酸素の濃度に依存する。非限界の条件で は、分あたり1760モルのメタノールを1760モルのホルムアルデヒドおよ び1760モルの過酸化水素に変換するのに、1モルの酵素は分あたり1760 モルの酸素を必要とする。
酵素を酸素で飽和するには、およそ4mMの酸素濃度が必要である。(酸素に対 するメタノールオキシダーゼのKmの値がおよそ0.4mMだからである)。4 mMの酸素濃度で、酵素の最大の反応速度が達成される。酸素濃度が4mMを維 持するように供給して、4mMの酸素で、2.2μモル/リッタの酵素は、1分 あたり4mモルのメタノールを4mモルのホルムアルデヒドおよび4mモルの過 酸化水素に変換する。
しかしながら、標準の温度および圧力では、空気で飽和された緩衝液中での酸素 の濃度はおよそ0.2mMであり、これは酵素の最大の速度を与えるのに必要な 酸素濃度のおよそ20分の1である。したがって、高い反応速度を維持するため には、緩衝液中の酸素濃度を反応領域の加圧によって有利に増加させることがで きる。このため、反応領域中で必要な時間は、酸素が与えられる速度と直接に関 係してくることが非常に明らかである。
連続プロセスでは、反応領域にメタノールオキシダーゼを保持する何らかの手段 は望ましいものである。酵素は、DEAE−セルロースもしくはイオン交換物質 に物理的な吸着によって固定することができる。実施例1の条件の下では、酵素 がTEAE−セルロースもしくは他の吸着剤に結合しているので、洗浄段階の後 のDEAE−セルロースカラム(もしくは他の吸着剤)はそれ自身反応領域を構 成させることができる。したがって、粗細胞抽出液を精製させると同時に、実施 例1の条件の下で吸着剤に固定することができる。この吸着剤:酵素複合体は、 その後反応領域に用いることができる。
結合酵素を用いる他の1つとして、半透膜もしくは限外ろ過物質を、反応領域の 下流の境界として設けることができる。多数の半透膜および限外ろ過物質が知ら れており、そして適切な製品に対する選択の基準は容易である。すなわち、低級 アルキルもしくはアルケニルアルデヒド、過酸化水素および緩衝液のような小さ な物質を通過させ、そして(分子量が約560400である)比較的大きなメタ ノールオキシダーゼを留めるものでなければならない。好適な材料には、セルロ ースおよび再生セルロース膜および限外ろ過シリコン膜および他のあらゆる一般 的な透析もしくは限外ろ過材料が含まれる。反応容器中で使用するのに適した膜 もしくはろ過材料を選択するのに考慮すべき他の基準は、以下のようなものであ る。基質(アルコール)または生成物(アルデヒドおよび過酸化水素)と反応し てはならない。破裂することなく反応領域において受ける圧力に耐えることがで きるものでなければならない。そして、反応領域における滞留時間を制限もしく は決定しないような流速を有しなければならない。透析膜は、非反応性で、高い 圧力を維持できるほど十分に強いという基準に合うものである。しかしながら、 標準的な膜を通る流速は相対的に低い。孔の大きさをかなり大きくした膜を用い ることにより、流速は増加させることができる。セルロースアセテートの膜は特 に適当なものである。メタノールオキシダーゼは560400の分子量を有して いるので、250000以上の分子量を有する種を維持できる孔のサイズをもっ た膜を使用できる。使用できる他の膜には、“Am1con”膜のような限外ろ 過膜が含まれる。“Am1con”は、YM100限外ろ過膜に対するAm1c on Corp。
の商標である。(この特別の膜は、酵素を結合するには不利なものである。)ま た、反応領域から酵素を回収する限外ろ過システムは、成る応用には好ましいも のであるかもしれない。
反応領域の出口での半透膜もしくは限界ろ過フィルタに加えて、反応領域の入口 に第2の半透膜もしくは限外ろ過フィルタを設けることもできる。この第2の半 透膜もしくは限外ろ過フィルタは、しかしながら、連続的な原料の流入が反応領 域からの戻る汚染を防止する装置では除去することができる。一般的な逆止弁を 、第2の半透膜もしくはフィルタの代わりに用いることもできる。
バッチ式および連続の反応プロセスを実施例2および3にそれぞれ述べる。
Hansenula polymorphaATcc34438からのメタノー ルオキシダーゼは、実施例1から得る。100μg/muの酵素濃度を与えるの に十分な量の、容積で4%のメタノール水溶液を入れた10リツターの反応容器 中に酵素を添加する。水溶液は、0.1モルのリン酸カリウム緩衝液でpH7, 5に緩衝されている。容器は、70psiの圧力で27℃に維持されている。4 mモル02/分の速度で反応混合物中に酸素を連続的にバブリングすることによ り、攪拌および酸素の補給を行なう。
70時間後、反応は完結する。反応容器中の内容物は、50000の分子量を除 去するチューブ状のセルロース透析膜(Spectra Por brand; PierceChemical Co、から入手できる)の中を通過させる。酵 素のなくなった透析物は、およそ容積で4%の過酸化水素および容積で4%のホ ルムアルデヒドを含む。
ホルムアルデヒドおよび過酸化水素へのメタノールの変換のための連続プロセス においては、容積で101.4%のメタノール水溶液が反応容器に加えられる。
溶液はリン酸カリウム緩衝液(0,1モル)でpI(7,5に緩衝される。実施 例1からの1.0グラムのメタノールオキシダーゼ酵素が添加され、反応容器中 で100μg/mLの酵素濃度が与えられる。反応容器は酸素で10気圧に保た れ、4mモル/分の酸素が混合物中にスパーンされる。反応容器の上部からガス が除去される。そして、ガスは反応容器を通り再循環される。空気もしくは酸素 が、溶液中に過剰の酸素を維持するため、再循環ガスに加えられる。10000 0の分子量をカットオフする限外ろ過材は、反応容器の入口および出口に設けら れる。容積で4%のメタノールを含んだ緩衝メタノール水溶液は、反応領域に連 続して導かれ、2.5mm/分の速度で反応生成物が連続して限外ろ過材を通り 反応容器から連続的に除去される。反応容器の出口の限界ろ過材は、そこに蓄積 した酵素を除去するため定期的にバックフラッシュされる。そしてその酵素は反 応容器の中に再循環される。新しい酵素は、活性な酵素濃度がおよそ100μg /mfLを維持するように、0.5gた反応混合物はおよそ4%のホルムアルデ ヒド、4%の過酸化水素およびわずかなパーセントのメタノールを含む。
C8反応生成物の分離 生成物は、互いに蒸留によって分離することができる。
水溶液中のホルムアルデヒド(ホルマール)の沸点は大気圧で96℃であり、過 酸化水素のそれは大気圧で152℃である。メタノールはまだ反応しておらず、 したがってホルムアルデヒドとともに蒸留される反応混合物中にはまだ残ってい る。メタノールは一般に安定化剤としてホルムアルデヒド溶液に添加されるので 、メタノールおよびホルムアルデヒドの分離をさらに行なうということは通常必 要でない。したがって、精製段階には、おそらくホルムアルデヒドおよびメタノ ールおよび水のおよそ100℃における蒸留が含まれる。残っている過酸化水素 は、必要であれば、残っている水を蒸留することによってさらに濃縮することが できる。
蒸留技術に加えて、過酸化水素からアルデヒドを分離するには、プレベーパレー ション膜もしくはStrathmanによるTrende in Biotec hnol。
gy、 112. (No、5.1985)に記載されたような他の膜プロセス を使用して行なうことができる。Mi 1 ton Roy Company、  201 1Vyland Road、 Ivyland、 PA 18974 −0577により製造されたような超臨界流体抽出システムもまた、反応生成物 の分離に用いることができる。
実施例2および3のプロセスは、実施例4〜12に示すように、異なる生成物を 多数の態様に変形させることができる。
実施例4:ホルムアルデヒドへのメタノールの変換実施例1で得られた0、1μ g/mfLのカタラーゼを反応混合物に添加する以外は、実施例2および実施例 3のプロセスを繰返す。このような条件の下では、カタラーゼは生成する過酸化 水素を酸素および水に変換する。メタノールオキシダーゼの反応において消費さ れる酸素のそれぞれのモルについては、カタラーゼ反応において0.5モルの酸 素が放出される。これらの反応における酸素の包合により、添加される酸素の必 要量は減少する。生成される最終生成物はホルムアルデヒドのみである。実施例 3で記載した蒸留もしくは他のプロセスは生成物を濃縮させるのに用いることが できるが、通常はこの生成物をさらに生成することは不要であろう。
実施例5:アセトアルデヒドおよび過酸化水素へのエタノールの変換 メタノールをエタノールに置き換えて、実施例2および3のプロセスを繰返す。
メタノールオキシダーゼの濃度を150μg/m fLに増加し、流速および反 応時間は実施例3と同じにする。反応生成物はアルデヒドおよび過酸化水素であ る。
実施例6:アセトアルデヒドへのエタノールの変換カタラーゼを実施例4で述べ たように反応容器中に含ませ、実施例5のプロセスを繰返す。これらの条件の下 では、カタラーゼは生成した過酸化水素を酸素および水に変換する。反応の最終 では、生成物はアセトアルデヒドのみである。生成物を濃縮するため蒸留するこ とは可能であるが、通常はこれをさらに精製することは要しないであろう。
実施例7:アクロレインおよび過酸化水素へのアリルアメタノールオキシダーゼ は、アリルアルコールをアクロレインおよび過酸化水素に変換するときも用いる ことができる。アクロレインおよび過酸化水素を生成させるため、メタノールを アリルアルコールに置き換えて実施例2および3を繰返す。メタノールオキシダ ーゼの濃度は200μg/mαに増加させ、実施例2の時間は70時間に維持し 、実施例3の反応容器への流速はおよそ2. 5rrlj/分に維持する。酵素 反応の最終では、反応生成物を蒸留により分離する。大気圧におけるアクロレイ ンの沸点は52℃である。
実施例8ニアクロレインへのアリルアルコールの変換メタノールオキシダーゼと 同じく反応容器にカタラーゼを導入することによって、実施例7の反応において アクロレインのみを生成することが可能である。メタノールをアリルアルコール に置き換えて、実施例4のプロセスを繰返し、メタノールオキシダーゼの濃度を 150μg/mlLに増加し、連続式プロセスにおいては2. 5rrl!/分 、の流速を、バッチ式プロセスにおいては70時間の反応時間を維持する。この ような条件の下で、カタラーゼは生成した過酸化水素を酸素および水に変換する 。反応の最終では、アクロレインのみが生成物となる。生成物を濃縮するために 蒸留することができるが、これはさらに精製することを必要としない。大気圧に おけるアクロレインの沸点は52℃である。
実施例9:プロピオンアルデヒドおよび過酸化水素へのn−プロパツールの変換 メタノールオキシダーゼは、n−プロパツールをプロピオンアルデヒドおよび過 酸化水素に変換するのに用いることができる。メタノールをn−プロパツールに 置き換えて、実施例2および3のプロセスを繰返す。メタノールオキシダーゼの 濃度は526μg/mlに増加し、実施例2および3の他の反応条件はそのまま にする。酵素反応の最終では、反応の生成物を蒸留により分離することができる 。大気圧でのプロピオンアルデヒドの沸点は49℃である。
実施例10:プロピオンアルデヒドへのn−プロパツールの変換 メタノールオキシダーゼと同様にカタラーゼを反応容器に導入することにより、 実施例9の反応でプロピオンアルデヒドのみを生成することができる。そこで、 メタノールをn−プロパツールに置き換えて、実施例9のプロセスを繰返す。実 施例2のメタノールオキシダーゼの濃度を526mg/m1lLに増加し、実施 例3の反応容器中への液体流速を2.5mfL/分に維持する。この条件の下で 、カタラーゼは生成する過酸化水素を酸素および水に変換する。反応の最終では 、プロピオンアルデヒドのみが生成物である。
生成物を濃縮するためには蒸留することができるが、これはさらに精製を必要と するものではない。
実施例11ニブチルアルデヒドおよび過酸化水素へのn−ブタノールの変換 メタノールオキシダーゼは、n−ブタノールをブチルアルデヒドおよび過酸化水 素に変換するのに用いることができる。そこで、メタノールをn−ブタノールに 置き換えて、実施例2および3のプロセスを繰返す。それぞれの場合における酵 素濃度は850μg/mlに増加する。酵素反応の最終で、反応の生成物は蒸留 により分離することができる。大気圧でのブチルアルデヒドの沸点は74.8℃ である。しかしながら、ブチルアルデヒドは25℃で水に溶解するので、相分離 が起こり相を別個にするまで、温度低下することによって分離を行なわなければ ならない。
に導入することにより、実施例11の反応でブチルアルデヒドのみを生成するこ とができる。0.1μg/mQのカタラーゼを反応容器に導く以外は、実施例1 1のプロセスを繰返す。これらの条件の下で、カタラーゼは生成した過酸化水素 を酸素および水に変換する。反応の最終では、ブチルアルデヒドのみが生成物で ある。生成物を濃縮するために蒸留することができるけれども、生成物はさらに 精製する必要のないものである。大気圧でのブチルアルデヒドの沸点は74.8 ℃である。しかしながら、ブチルアルデヒドは25℃以上で水に溶解するので、 相分離が起こり相が別個になるまで、温度を低下させることにより分離が可能な る。
E、 プロセスの装置 この発明に従いアルコールをアルデヒドおよび過酸化水素に連続的に変換する適 当な装置を、図1に模式的に示す。
アルコール源10および水源12が設けられる。入口管路14は、アルコールお よび水を反応領域16に導く。図1において、反応領域16はまた空気混和もし くは酸素添加チャンバを受ける。反応領域16は、好ましくは加圧チャンバもし くはコンテナーまたは複数のチャンバもしくはコンテナーである。反応領域はこ れに代えて、引き伸ばされた構造を備えてもよい。そのような構造の一例はチュ ーブである。反応領域16は反応混合物20を含んでいる。この反応混合物には 、入口管路14を通り反応領域に導かれた水およびアルコール、メタノールオキ シダーゼ酵素ならびに酸素が含まれる。アルコールへのメタノールオキシダーゼ 酵素の作用のため、反応混合物20はまた、アルデヒドおよび過酸化水素を含む 。
酸素源21からの酸素を含んだガスを反応領域16に導くため、ガス人口22の ような手段が設けられる。このガスは好ましくは酸素ガス、すなわち02である 。反応領域16は、反応を早め、反応混合物20中に溶解する酸素の度合を高め るため、通常加圧されている。好ましい酸素添加技術は、スバージング技術であ る。反応領域16の至るところに酸素が泡として分散するようにするためには、 多孔性材料24もしくは他の一般的な材料を反応領域16に有利に含めることが できる。ガス出口26を通り反応領域16からガスが除去される。ガス出口26 からのガスをガス人口22に戻す再循環のための手段30もまた、設けることが できる。このような再循環手段30は、保存した酸素および再導入するあらゆる 蒸発したアルデヒドの両方を反応領域16および反応混合物20に戻すという利 点を有している。再循環はまた、ホルムアルデヒドのような健康上良くない生成 物を環境に排出するのを回避する。反応領域16の中にもしくは反応領域16に 接続して、好ましくは反応混合物を攪拌もしくは混合するための手段が設けられ る。図1において、攪拌手段は多孔性材料24および多孔性材料24を通り通過 する酸素を含んだガスであり、反応領域16の中で反応混合物20を連続的に攪 拌し混合する泡を生成する。
反応領域16は、酵素回収手段34によりその出口32で結合している。酵素回 収手段34は透析膜もしくは限外ろ過材とすることができる。酵素回収手段34 は、アルデヒドおよび過酸化水素ような小さな分子量の種を通過させることがで き、その一方で高い分子量の種、特にこの発明で用いる560400の分子量を 有するメタノールオキシダーゼ酵素を留める。酵素回収手段34上への流れの限 定による酵素の蓄積を避けるためには、酵素回収手段34の単位面積あたりの流 速は低く保たれる。いかなる与えられた処理用のためにも、半透膜を大きくする ことによりこれを実行する。定期的に、蓄積した酵素を除去するため酵素回収手 段は洗浄することができる。これは、酵素回収手段34を通して液体のバックフ ローを導くか、もしくは液体回収手段34を通してではなく横切らせて液体の流 れを方向付けることにより行なうことができる。酵素回収手段34から回収され た酵素は、管路36を通り反応領域161;戻される。
反応領域中で生成したアルデヒドおよび過酸化水素は、反応領域16から、出口 32および酵素回収手段34を通り分離領域40に向かう。分離領域40は、過 酸化水素からアルデヒドを分離するための蒸留装置を備えることができる。実際 問題として、より揮発性のアルデヒドが、ガス混合物として過酸化水素から分離 することができる。ホルムアルデヒドの場合、このガス混合物はまた、水および 少量のメタノールを含む。ホルムアルデヒドの場合、容器51中の最終生成物の 中にメタノールおよび水が存在するにもかかわらず、通常はさらに精製すること を必要としない。
なぜならば、ホルムアルデヒドは、通常水溶液として販売され、その水溶液は通 常少量のメタノールにより安定化されているからである。
分離段階においては、過酸化水素は水溶液として分離領域から貯蔵容器52に除 去される。過酸化水素は通常水溶液として販売される。しかし、必要であるなら ば一般的な技術を用いてさらに濃縮することもできる。適当な分離装置により、 いくらかの水が回収され、再循環路41を通り再度導入される。
この発明に従うバッチ式プロセスもまた、図1の装置テ行なうことができる。水 、アルコールおよび酵素は入口管路14を通り反応領域16内に導かれ、反応混 合物20を形成し、所望のレベルまで反応領域16に満たされる。反応混合物2 0は、ガス人口22および多孔性材料24を通り反応領域16中に導入される酸 素ガスとともに反応領域16内に留まる。ガスはガス出口26から除去され、再 循環手段30を通り再循環する。反応混合物20を通る酸素ガスを含んだガスの バブリングは、反応混合物20が本質的に均一になるように攪拌および混合を与 える。反応が所望の段階まで完了したとき、反応混合物20は水、アルデヒドお よび過酸化水素を、はとんどもしくは全くアルコールを存在させずに含んでいる 。その後、反応混合物20は出口32を通り反応領域16から除かれる。酵素は 酵素回収手段34により反応混合物20から除去され、反応混合物は分離領域4 0に進行する。次に反応領域16は、再び反応混合物20によって満たされ、プ ロセスが繰返される。
図2はアルデヒドのみを製造するためのいくらか異なる装置を示す。アルコール 源110および水源112は、吸い込み管路114を通り、反応混合物120を 含んだ反応容器116に与えられている。図1の装置とは異なり、この場合の反 応混合物120は、水、アルコールおよびメタノールオキシダーゼ酵素に加えて 、カタラーゼを含んでいる。酸素は、ガス人口122を通り多孔性材料124を 通って、酸素源121から反応領域116中に供給され、ガス出口126を通っ て反応領域116から除かれる。
反応混合物120中のカタラーゼは、過酸化水素の水および酸素への分解に触媒 作用を示す。したがって、このプロセスにおける正味の反応は、酸素の消費を伴 う、アルコールのアルデヒドへの変換である。
アセトアルデヒドのような生成された成る種のアルデヒドは、メタノールオキシ ダーゼが安定な温度において、水の蒸気圧よりも高い蒸気圧を有する。したがっ て、反応領域116から去る酸素とともにニガス出口126を通り多量のアルデ ヒドが除かれる。この発明の実施例では、反応領域116から去るガスは、ガス 出口126を通りコンデンサ130に向かう。コンデンサ130は、反応領域か ら出たガス中にあるアルデヒドおよび水を、水系のアルデヒド生成物とし、これ をコンデンサ出口管路132を通り貯蔵容器151に除去する。酸素は、再循環 路134を通りコンデンサ130から離れ、ガス人口122を通り反応領域11 6に再び導入される。
図2のシステムは、このプロセスの分離段階を非常に簡略化できるという利点を 有している。なぜなら、生成物が多少の水およびわずかの量のアルコールを含ん だアルデヒドのみだからである。
もう1つのタイプの反応領域構造を図3に示す。この実施例では、アルコールお よび水は入口管路214を通り導かれ、混合領域216中でメタノールオキシダ ーゼ酵素と混合される。アルコール−水−酵素混合物は、反応混合物を含み、次 に1つもしくはそれ以上のチューブ220(点線で示す)の中を通り、好ましく は一般的な層流の条件の下に流れる。流速は、アルデヒドおよび過酸化水素への アルコールの変換が、チューブ220の下流の端222に反応混合物が到達する 時間に本質的に終了するように制御される。
酸素は、混合領域216中もしくは水およびアルコール中に、それらが入口21 4に導かれる前に導入することができる。しかしながら、反応混合物への連続的 な酸素の導入が好ましい。これは、ガスを透過し、水を透過しないチューブ22 0を使用することにより行なうことができる。
この発明の実施例では、酸素はチューブ220を通り反応混合物中に連続的に拡 散し、そこで消費される。ガスを透過し水を透過しない材料の適当な物の1つは 、GORETEXの商標の下にW、L、Gore Companyから販売され ているタイプの微孔性ポリテトラフルオロエチレンがある。この材料の製造は、 米国特許第3953566号および第4187390号に開示されている。ガス 透過性のチューブ220を用いる場合には、それらを圧力容器224で取り囲む ことが好ましい。加圧された酸素は、圧力容器224中に導かれる。
チューブ220の下流の端222から出た反応混合物は、透析膜、限外ろ過材、 または反応混合物の残りから酵素を分離するための他の適当な手段を備え゛た、 酵素回収手段234の中を通る。回収された酵素は、管路236を通り混合領域 216に再循環することができる。混合領域216から酵素回収手段234まで の全体の装置は、この発明の実施例において反応領域を構成している。反応混合 物はアルコールを使い尽くすようになり、反応混合物が反応領域の一端から他方 端に移動するにつれて生成物濃度が増加する。これと同じ結果は、分離した複数 のコンテナーを備え、反応混合物がコンテナーからコンテ゛ナーへ流れ、そして 反応混合物が反応領域を通って進むにつれて、生成物の濃度が増加し、アルコー ルの濃度が減少するような、反応領域を有することによっても達成することがで きる。
対 冒 国際調査報告

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.生体外でアルコールをアルデヒドおよび過酸化水素に酵素により変換する方 法であって、 水、アルキルアルコール(C1からC5)もしくはアルケニルアルコール(C1 からC5)およびメタノールオキシダーゼを、反応領域に導き、前記方法を行な う間中、或る点で容積で少なくとも0.5%のアルコール濃度を有した反応混合 物を形成するステップと、 大気圧よりも高い圧力で、反応混合物中の少なくとも幾分かの水を酸素を含んだ ガスに接触させることによって、前記反応混合物に酸素を添加するステップと、 前記反応混合物中の前記アルコールをアルデヒドおよび過酸化水素に酵素により 変換するステップとを備える方法。
  2. 2.前記反応領域が前記酸素添加のステップの間中少なくとも1.5気圧に加圧 されている、請求の範囲第1項の方法。
  3. 3.前記反応領域の少なくとも一部が、ガス透過性で液体不透過性のチューブで あり、その中で前記酸素を含んだガスが前記チューブの壁を通り前記反応混合物 中に導かれる、請求の範囲第1項の方法。
  4. 4.前記反応領域が、一連の分離したコンテナーを備え、前記反応混合物が前記 コンテナーを順次通過する、請求の範囲第1項の方法。
  5. 5.前記アルコール濃度が少なくとも容積で1.0%である、請求の範囲第1項 の方法。
  6. 6.前記アルコール濃度が少なくとも容積で2.0%である、請求の範囲第1項 の方法。
  7. 7.前記反応領域から出た前記反応混合物のアルデヒド濃度が、少なくとも容積 で0.5%である、請求の範囲第1項の方法。
  8. 8.前記アルデヒド濃度が少なくとも容積で1.0%である、請求の範囲第7項 の方法。
  9. 9.前記アルデヒド濃度が少なくとも容積で2.0%である、請求の範囲第8項 の方法。
  10. 10.前記反応領域を出た前記反応混合物中の過酸化水素の濃度が、容積で少な くとも0.5%である、請求の範囲第1項の方法。
  11. 11.前記過酸化水素の濃度が、容積で少なくとも1.0%である、請求の範囲 第10項の方法。
  12. 12.前記過酸化水素の濃度が、容積で少なくとも2.0%である、請求の範囲 第10項の方法。
  13. 13.前記反応領域から酸素を含んだガスを取り除くステップと、前記酸素を含 んだガスを前記反応領域中の前記反応混合物と接触させて再循環するステップと をさらに備える、請求の範囲第1〜12項のいずれかの方法。
  14. 14.前記酸素を含んだガスが酸素である、請求の範囲第1〜13項のいずれか の方法。
  15. 15.前記メタノールオキシダーゼ酵素が、アルコールを酸化する性質および酵 素の安定性を本質的に減らさないような変形のみによってHansenulap olymorphaATCC34438の遺伝子とは異なる塩基配列を有したメ タノールオキシダーゼ遺伝子によってエンコードされている、請求の範囲第1〜 14項のいずれかの方法。
  16. 16.前記メタノールオキシダーゼ酵素が、Hansenulapolyもor phaATCC34438から誘導された、請求の範囲第1〜15項のいずれか の方法。
  17. 17.前記メタノールオキシダーゼ酵素が、容積で0.5%のメタノール濃度お よび容積で1.0%のホルムアルデヒド濃度中で活性である、請求の範囲第14 、15または16項のいずれかの方法。
  18. 18.前記アルコールがメタノールである、請求の範囲第1〜17項のいずれか の方法。
  19. 19.前記アルデヒドが前記反応領域からガスとして連続的に取り除かれる、請 求の範囲第1〜18項のいずれかの方法。
  20. 20.生成する正味の生成物がアルデヒドとなるように、過酸化水素の水および 酸素への分解に触媒作用を示すために前記反応混合物中にカタラーゼを導くステ ップをさらに備える、請求の範囲第1〜19項のいずれかの方法。
  21. 21.約7.0から約8.0までのpHに、揮発性の緩衝液で前記反応混合物の pHを調整するステップをさらに備える、請求の範囲第1〜20項のいずれかの 方法。
  22. 22.前記緩衝液が重炭酸アンモエウム緩衝液である、請求の範囲第21項の方 法。
  23. 23.前記メタノールオキシダーゼ酵素がアペンディックスAで特定するアミノ 酸配列を有する、請求の範囲第1から14または16から22項のいずれかの方 法。
JP62501317A 1986-02-04 1987-02-04 耐基質および生成物性のメタノ−ルオキシダ−ゼによるアルコ−ルのアルデヒドおよび過酸化水素への変換 Pending JPS63503193A (ja)

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