JPS63502774A - 血清学的診断用移動具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 血清学的診断用移動具 本発明は血清学的診断用移動具、とくにＨＴＬＶＩｆｆウィルス感染症の診断プ ロセスで使用される移動具に関する。

本発明の移動具は、各々が抗原を被覆した小球を含む対向する複数の容器を相互 に連結せしめ、単一の操作により被検血清を１つの容器から別の容器へ、液温が 低下するひまがなく、かついかなる汚染および／または有りうるいかなる失敗を も完全に回避できるほどにル速に移すことができるものである。

よく知られているように、最も広範に使用されている感染症の検査室診断の１つ は、患者の血液サンプルの検査による特異的抗体の検出に基づくものである。

採取サンプルを容器に導いて固体基質、例えば抗体を被覆したポリスチレン球と 接触させ、これに免疫グロブリンを付着させ、ついでコンジュゲート抗−抗体で 検出する。

さらに、かかる抗−抗体との反応に対する該球体の着色は免疫グロブリン検出の 血中での存在、したがって感染症状態を示す。

前記した方法は良好な感受性を有するが、しばしば十分には高くはない特異性を 示す。

この結果に対し、近年本件出願人による別の出願の対象となった診断法が開発さ れており、該方法では血清を抗原被覆基質含有容器中に浸漬後、インキュベーシ ョンの目的で加熱し、溶出液をとり、同種の抗原を被覆した基質を代わりに含む 第２容器に入れ、それらに免疫グロブリンを固定し、ついでこれを常法で検出す る。

この新規方法の臨界的段階は、第１基質に固定された抗原によって捕獲された種 々のクラスの特異的免疫グロブリンをそこからはずすのに必要な、５０℃と５８ ℃の間を往復する温度で起こる溶離である。これにより、少数の非特異的抗体を 含む種々のクラスの特異的抗体の溶出液の生産が可能になる。

溶出液を第２抗原被覆球体含有容器中に、温度を低下させずに導入することが必 須である。なぜなら、この場合抗体が第１基質上に存在する抗原によって再び吸 収されうるからである。

公知の方法に従えば、第１容器から第２容器への溶出液の移動は吸引または押込 みポンプで行っている。

したがって、この新規な診断法の実施に関連した問題が、溶出液をある容器から 別の容器に、いずれの温度低下もなく、かついずれの溶出液の汚染もなく、しか も有りうる失敗が最小となるのに十分なほどに迅速に移動させることの困難性に あることは明白である。

この目的に、本発明は共通の支持体に固定され、かつ一方の側から血清学的診断 用に検査室で現在使用されている容器を担持するプレートにはめ込むような方法 で配置された複数の連結部材から実質的になる移動具を提供する。

本発明の特徴は、一方のプレートの各容器が他方のプレートの対応する容器と連 通して全体が水密性となるような１組みの対向プレートの配置を可能にさせる、 したがって単一の操作で血清を第１プレートの容器から第２プレートの容器にい ずれもの温度低下が起こることなく移動させることができるその部分の特別の形 状にある。

つぎに、添付の図面を特に参照して本発明をさらに詳しく説明する。

第１図は本発明の移動具の平面図、 第２図は本発明の移動具の側面、部分的断面図、第３図は本発明の移動具の詳細 を上方からみた図を示す。

プレートまたは支持体１は、複数の部材からなり、これらの各々は全体を番号２ で示され、１組みの対向容器の間を連結させるのに適する。

核間において、部材２は四辺形連結格子の頂点に位置する。

各部材２は側壁３によって形が定められた実質的に中空のシリンダーであり、そ の内側を血清が通過して一方の容器から他方の容器へ移動する。

各部材２の内面は一定の寸法ではなく、中央域で狭くなっている。特に第２図に 関し、部材２の上部内面部分は、まず実質的にシリンダー状のセクション４から なり、これは円錐台形セクション５および低部ダクト６（より短い直径）に結合 される。

円錐台形セクション５の寸法も上部シリンダー形セクション４の寸法よりも小さ く、後者の底部において、平らな周辺部エツジ７を形成する。

低部ダクト６は、部材２の該ダクト６と壁３の間からなる環状溝８を形成させる ような範囲まで下方に伸びている。

円錐台形セクション５の壁部から内方に、いくつかの舌１０が伸びている。また 、ビン１１または類似物がセクション５および６の軸に対し直角をなし、その中 央域に位置する。

プレートｌは、さらに数個の強化リブ（ひた）１２からなる。

利用方法は以下のとおりである。

検査される血清サンプルは、支持プレート上に存在し部材２と同様な方法で配置 された多数の容器１３（第２図）の内部に存在する。これらの容器の各々は血清 に加え、診断に必要な抗原を被覆した小球を含む。

本発明の移動具を該容器の頂部上に、その端部が環状溝８に係合するように置く 。

ついで、その後の工程に使用される球体（ピン１１および舌１０により下方に置 かれた容器中に落下することが防止されている）を各連結部材２の上部域に挿入 する。

ついで、該積層体の頂部上に、環状エツジ７と接触するまで部材２にはめ込まれ る多数の容器を備える第２プレートを置く。

この時点で、装置全体をしっかりとつかむのに十分となり、これを回転させて逆 さまにし、清面を下部容器１３から１４で示される上部容器に移動させる。

この移動は非常に迅速なので、溶出液の温度は始めから終わりまで一定である。

したがって、本発明の移動具は各々複数の容器を備える１組みの対向する対のプ レートの間に、一方のプレートの各容器と他方のプレートの対応する容器の間を 直接的かつ水密的に連通結合させるような方法で挿入することができる。

もちろん、寸法および使用される物質は使用条件に従い変化させることができる 。

口Ｇ３ 国際調査報告 ＡＮＮＥＸ　Ｔｏ　ＴＨＥ　ＩＭＴＥＲＮＡＴＩＯＮＡＬ　５ＥＡＲＣＨＲＥ？ ＯＲτＯＮ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. １．血清学的診断用の移動具であって、被検血清を収納するための複数の容器を 各々備える１組の対向するプレートの間の装着に適した手段を設け、該手段は対 向する該容器の間で連結を構成するものであって、その全体を上下逆転させるこ とにより、該血清を一方のプレートの容器から他方のプレートの容器に移動させ るものである移動具。
2. ２．該手段が、両側から伸張する複数の管状連結部材を備えるプレートであって 、該部材各々が１組の容器のエッジを受け取るのに適しており、また、水密性を 保証するのに操作可能な手段を備える請求の範囲第１項記載の移動具。
3. ３．上記管が、直径がより小さい中央域を有し、一方の側で環状エッジを形成さ せ他方の側で環状溝を形成させかつこれら両者が該容器のエッジの係合手段とし て作用するのに適した形状である請求の範囲第２項記載の移動具。
4. ４．各管が、該容器中に保持された球体の、他方のプレートの容器内への移動を 防止するのに適した手段を備える請求の範囲第２項記載の移動具。
5. ５．該中央管が、シリンダー形状域に連結された円錐台形状域、該管自体を通過 する管の軸に対し直角であるピンからなる請求の範囲第３項記載の移動具。