JPS63498B2 - - Google Patents
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- JPS63498B2 JPS63498B2 JP13122180A JP13122180A JPS63498B2 JP S63498 B2 JPS63498 B2 JP S63498B2 JP 13122180 A JP13122180 A JP 13122180A JP 13122180 A JP13122180 A JP 13122180A JP S63498 B2 JPS63498 B2 JP S63498B2
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- hardening
- alloy
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- 229910001020 Au alloy Inorganic materials 0.000 claims description 7
- 239000000463 material Substances 0.000 description 9
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Description
本発明は、時計、ネツクレス、指輪等の装飾用
として用いられる白色を有する高Au含有のAu合
金に関するものである。 近時、時計に於いては薄形化の傾向にあり、そ
れに伴ない剛性に富む、即ち高硬度の材料が要求
されている。又、ネツクレス、指輪等の装飾品に
於いても、キズが付き難いことが具備条件の一つ
とされている。更にはこれ等の装飾品は装飾性の
面から、複雑な加工が施される為にその加工が容
易であることも併せて要求されているものであ
る。 ところで、これ等の装飾用材料として用いられ
る高Au含有のAu合金としては、K18又はK16等
の合金があるが、これ等の合金は上述した様な要
望事項を充分に満足させ得るものではなかつた。 本発明は、この様な諸事情に鑑みて成されたも
のであり、高Au含有の合金で加工性に優れ且つ
高硬度の得られる白色系装飾用時効硬化性Au合
金を提供せんとするものである。 以下本発明より成る白色系装飾用時効硬化性
Au合金について説明すると、Pd10〜20w/o、
Cr0.3〜1w/o、Co7〜15w/o、Zr0.05〜
0.1w/o、残部Auより成る合金である。 然るにAu中に上述した様な元素を添加する理
由及びその添加範囲を限定した理由について述べ
ると、Pdは本合金を白色系と成す為に添加され
るものであり、10w/o以下では充分なる白色が
得られず、20w/o以上添加すると硬化処理時
に、Co粒子の均一な分散析出を阻害し、材料が
あまり硬化しなくなる為である。Crは時効硬化
処理時にCoがAuの粒界に析出し素材が脆化する
のを防止する為のものであり、0.3w/o以下で
はその効果が得られず、1%以上では溶体化処理
時に素材が軟化しようとするのを阻害するからで
ある。Coは時効硬化処理時にAu中にCo粒子を析
出させて析出硬化の作用により素材を硬化させる
ものであり、7%以下ではAu中に析出するCoの
量が少なく析出硬化の効果が薄く、15w/o以上
では素材の加工性を阻害してしまうからである。
又、ZrはCrと同様に時効硬化処理時にCoがAuの
粒界に析出して素材が脆化するのを防止すると共
に、時効硬化速度を高める為のものであり、
0.05w/o以下ではその効果が薄く、0.1w/o以
上では素材を脆化させてしまう為である。 次に本発明を更に明瞭ならしむるべく、その具
体的な実施例及び従来例との比較について述べ
る。 実施例 1 Pd14.6w/o、Cr0.65w/o、Co10.5w/o、
Zr0.08w/o残部Auより成る合金を1mmの厚さ
に圧延した後、N2雰囲気中にて900℃×1h加熱に
より溶体化処理を施した後、更にN2雰囲気中に
て350℃×5h加熱することにより時効硬化処理を
施した。 実施例 2 Pd17.5w/o、Cr0.8w/o、Co12.3w/o、
Zr0.1w/o残部Auより成る合金を1mmの厚さに
圧延後N2雰囲気中にて900℃×1h加熱により溶体
化処理を施した後、更にN2雰囲気中にて350℃×
8h加熱することにより時効硬化処理を施した。 従来例 Cu2.5w/o、Ni17.3w/o、Zn5.4w/o残部
Auよりなる合金を1mmの厚さに圧延後、N2雰囲
気中にて760℃×1h加熱により溶体化処理を施し
た後、更にN2雰囲気中にて420℃×2h加熱するこ
とにより時効硬化処理を施した。 上記実施例1、2及び従来例の溶体化処理後及
び時効硬化処理後の硬度を下表に示す。
として用いられる白色を有する高Au含有のAu合
金に関するものである。 近時、時計に於いては薄形化の傾向にあり、そ
れに伴ない剛性に富む、即ち高硬度の材料が要求
されている。又、ネツクレス、指輪等の装飾品に
於いても、キズが付き難いことが具備条件の一つ
とされている。更にはこれ等の装飾品は装飾性の
面から、複雑な加工が施される為にその加工が容
易であることも併せて要求されているものであ
る。 ところで、これ等の装飾用材料として用いられ
る高Au含有のAu合金としては、K18又はK16等
の合金があるが、これ等の合金は上述した様な要
望事項を充分に満足させ得るものではなかつた。 本発明は、この様な諸事情に鑑みて成されたも
のであり、高Au含有の合金で加工性に優れ且つ
高硬度の得られる白色系装飾用時効硬化性Au合
金を提供せんとするものである。 以下本発明より成る白色系装飾用時効硬化性
Au合金について説明すると、Pd10〜20w/o、
Cr0.3〜1w/o、Co7〜15w/o、Zr0.05〜
0.1w/o、残部Auより成る合金である。 然るにAu中に上述した様な元素を添加する理
由及びその添加範囲を限定した理由について述べ
ると、Pdは本合金を白色系と成す為に添加され
るものであり、10w/o以下では充分なる白色が
得られず、20w/o以上添加すると硬化処理時
に、Co粒子の均一な分散析出を阻害し、材料が
あまり硬化しなくなる為である。Crは時効硬化
処理時にCoがAuの粒界に析出し素材が脆化する
のを防止する為のものであり、0.3w/o以下で
はその効果が得られず、1%以上では溶体化処理
時に素材が軟化しようとするのを阻害するからで
ある。Coは時効硬化処理時にAu中にCo粒子を析
出させて析出硬化の作用により素材を硬化させる
ものであり、7%以下ではAu中に析出するCoの
量が少なく析出硬化の効果が薄く、15w/o以上
では素材の加工性を阻害してしまうからである。
又、ZrはCrと同様に時効硬化処理時にCoがAuの
粒界に析出して素材が脆化するのを防止すると共
に、時効硬化速度を高める為のものであり、
0.05w/o以下ではその効果が薄く、0.1w/o以
上では素材を脆化させてしまう為である。 次に本発明を更に明瞭ならしむるべく、その具
体的な実施例及び従来例との比較について述べ
る。 実施例 1 Pd14.6w/o、Cr0.65w/o、Co10.5w/o、
Zr0.08w/o残部Auより成る合金を1mmの厚さ
に圧延した後、N2雰囲気中にて900℃×1h加熱に
より溶体化処理を施した後、更にN2雰囲気中に
て350℃×5h加熱することにより時効硬化処理を
施した。 実施例 2 Pd17.5w/o、Cr0.8w/o、Co12.3w/o、
Zr0.1w/o残部Auより成る合金を1mmの厚さに
圧延後N2雰囲気中にて900℃×1h加熱により溶体
化処理を施した後、更にN2雰囲気中にて350℃×
8h加熱することにより時効硬化処理を施した。 従来例 Cu2.5w/o、Ni17.3w/o、Zn5.4w/o残部
Auよりなる合金を1mmの厚さに圧延後、N2雰囲
気中にて760℃×1h加熱により溶体化処理を施し
た後、更にN2雰囲気中にて420℃×2h加熱するこ
とにより時効硬化処理を施した。 上記実施例1、2及び従来例の溶体化処理後及
び時効硬化処理後の硬度を下表に示す。
【表】
上記表から明らかなように実施例1及び2の白
色系装飾用時効硬化性Au合金は、従来例のそれ
よりも時効硬化性に優れ、また溶体化処理後は
170HV〜190HV程度と比較的硬度が低く従つて
複雑な加工も容易に施すことが出来るものであ
る。尚、実施例では、溶体化処理後、塑性加工す
ることなく時効硬化した例について述べたが、こ
れに限るものではなく、溶体化処理し更に塑性加
工した後時効硬化処理を施してもよいものであ
る。 以上詳述した通り本発明の時効硬化性Au合金
は、極めて時効硬化性が高い時計用として用いた
場合その厚さを薄くすることが可能となり、薄形
化に寄与すると共に、ネツクレス、指輪等に用い
た場合にもキズが付き難いものである。又時効硬
化時間を変更することで、その硬度を用途により
選定することも容易ならしむるものである。
色系装飾用時効硬化性Au合金は、従来例のそれ
よりも時効硬化性に優れ、また溶体化処理後は
170HV〜190HV程度と比較的硬度が低く従つて
複雑な加工も容易に施すことが出来るものであ
る。尚、実施例では、溶体化処理後、塑性加工す
ることなく時効硬化した例について述べたが、こ
れに限るものではなく、溶体化処理し更に塑性加
工した後時効硬化処理を施してもよいものであ
る。 以上詳述した通り本発明の時効硬化性Au合金
は、極めて時効硬化性が高い時計用として用いた
場合その厚さを薄くすることが可能となり、薄形
化に寄与すると共に、ネツクレス、指輪等に用い
た場合にもキズが付き難いものである。又時効硬
化時間を変更することで、その硬度を用途により
選定することも容易ならしむるものである。
Claims (1)
- 1 Pd10〜20w/o、Cr0.3〜1w/o、Co7〜
15w/o、Zr0.05〜0.1w/o残部Auより成る白
色系装飾用時効硬化性Au合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13122180A JPS5757852A (en) | 1980-09-20 | 1980-09-20 | Age hardening white au alloy for decoration |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13122180A JPS5757852A (en) | 1980-09-20 | 1980-09-20 | Age hardening white au alloy for decoration |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5757852A JPS5757852A (en) | 1982-04-07 |
JPS63498B2 true JPS63498B2 (ja) | 1988-01-07 |
Family
ID=15052858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13122180A Granted JPS5757852A (en) | 1980-09-20 | 1980-09-20 | Age hardening white au alloy for decoration |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5757852A (ja) |
-
1980
- 1980-09-20 JP JP13122180A patent/JPS5757852A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5757852A (en) | 1982-04-07 |
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