JPS6346880Y2 - - Google Patents

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JPS6346880Y2
JPS6346880Y2 JP1982029579U JP2957982U JPS6346880Y2 JP S6346880 Y2 JPS6346880 Y2 JP S6346880Y2 JP 1982029579 U JP1982029579 U JP 1982029579U JP 2957982 U JP2957982 U JP 2957982U JP S6346880 Y2 JPS6346880 Y2 JP S6346880Y2
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JP
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drum
hull
storage
water
radioactive waste
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JP1982029579U
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JPS58132899U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は維持管理が容易で、かつ、放射性廃棄
物を安全に取り扱える放射性廃棄物の貯蔵庫に関
する。
放射能に汚染された物体は、人体に重大な損傷
を及ぼすため、完壁に遮蔽したり、あるいは隔離
する必要がある。そのため高レベル放射性固体廃
棄物例えば燃料用パイプ(ハルと呼ばれる)、合
成樹脂製容器、各種フイルタ、ポンプ等は特殊な
ドラム罐(通常ハルドラムと呼ばれる)に密閉
し、貯蔵庫に格納される。この場合の貯蔵庫とし
ては放射線の遮蔽とハルドラムの冷却のために水
を張つたプール式の貯蔵庫が多く用いられてい
る。このプール式の貯蔵庫は、放射線の遮蔽とハ
ルドラムの冷却には適するものの下記のような難
点がある。
(1) 水の管理が大変である。つまり水の浄化設備
を要し、維持管理のためのエネルギー(電力)
と人員とを要する。
(2) プールからの水漏れは放射性廃液の漏洩を意
味するため絶対に避けなければならず、したが
つて水の滲み出ない頑丈なプールを作る必要が
あるが、このようなプールを実際作るのは困難
である。
このように遮蔽及び冷却のために多量の水を必
要とするプール式の貯蔵庫には水の維持管理等の
問題点がある。
一方、放射性廃棄物の貯蔵庫としてはプール式
の他に空冷式のものがある。この空冷式の貯蔵庫
においては、放射線の遮蔽はその遮蔽に十分な厚
さのコンクリートにより行なわれ、また該ハルド
ラムの冷却はブロアによる強制空冷が一般的に行
れており、また効率の良い自然空冷も提案されて
いる。このように空冷式の貯蔵室は多量の水を要
せず、維持管理が簡便なので、外国でもいろいろ
考案され、実施されているところもあるが、ハル
ドラムを取扱う上での安全性についての問題点が
残つていた。
すなわち、貯蔵庫内にハルドラムを格納する場
合にはクレーン等で吊り降ろすため、この吊り降
ろし作業においてハルドラムを誤つて落下させて
しまうという危険性が常に存在する。該ハルドラ
ムが落下して、該ハルドラム内の放射性廃棄物が
飛出して散乱したり、床面がひび割れてしまう
と、放射能が漏洩するという非常に危険な事態が
引き起される。かかる事態は原子力施設において
も絶対に避けなければならないのと同様に、貯蔵
庫においてもハルドラムが落下するという危険性
が万一の確率であるとしても、これに何んら対策
を構じないわけにはいかない。しかし、数m〜十
数mの高さから数百キログラムのハルドラムが落
下した場合に、安全を保つ緩衝器を設計するのは
容易でなく、また製作、採用、信頼性の点を考慮
すると事実上極めて困難であつた。
本考案は、維持管理が容易な空冷式の貯蔵庫で
あり、放射性廃棄物を安全に取り扱うことのでき
る放射性廃棄物の貯蔵庫を提供することを目的と
するものであつて、その構成はハルドラムに密閉
された放射性廃棄物を格納する貯蔵庫において、
該ハルドラムを吊り降して収納する筒状容器を庫
内に立設して、各容器間に冷却空気が流れる空間
を形成し、更に該容器内に落下衝撃を和らげる液
体を貯溜する一方、該液体表面には蒸発防止用オ
イルが張られ、また、前記容器下部には排水管を
接続して一定の高さまで立ち上げたことを特徴と
する。
以下、本考案を実施例に基づいて詳細に説明す
る。
第1図〜第3図に本考案に係る放射性廃棄物の
貯蔵庫の一例を示す。同図に示される放射性廃棄
物の貯蔵庫においては上下壁面、側壁面の全壁面
を放射能の遮蔽に十分な厚さを有するコンクリー
ト1で形成し、その内側に放射性廃棄物を格納す
る格納室を設けている。該格納室内には通気可能
な上げ床2が設けられると共に格納室にはハルド
ラム4を収納する円筒容器3が多数本、上げ床2
上に立設されている。該円筒容器3はハルドラム
4を複数段、縦に積み重ねて収納できるようにな
つており、また該容器3の内径はハルドラム4の
直径より多小太い程度であり、ハルドラム4は円
筒容器3に緩く挿入された状態で収納されてい
る。更に該円筒容器3内にハルドラム4が落下し
ても該ハルドラム4が破損しないよう該円筒容器
3内に水5が溜められている。該水5の表面には
オイル6が張られて、水5の蒸発が防止される一
方、円筒容器3の下部と接続する排水管7が上方
に立設されると共に該排水管7の先端は下向きに
折り曲げられている。該排水管7から円筒容器3
内に吊り降ろされるハルドラム4と同容積の水が
流れ出て、円筒容器3のオイル6の水面の高さが
一定に保たれる。また、このオイル6の一定の水
面の高さ言い替ると、円筒容器3の上端からオイ
ル6の水面までの長さはハルドラム4が落下した
場合でも水5やオイル6が該円筒容器3の上端か
ら溢れ出ない十分な長さにすることが好ましい。
更に該排水管7の径の太さは水が通過できれば十
分であり、水の蒸発を防ぐ上からは細くする方が
好ましい。一方、円筒容器3の直上のコンクリー
ト1の上壁面には吊降孔が各々穿設されており、
また該吊降孔を通じてハルドラム4を吊り降し又
は吊り上げるキヤスク8が当該貯蔵庫の上に設置
されている。また、ハルドラム4の吊り降し作業
時以外の時に該吊降孔を塞ぐプラグ9が備えられ
ている。更に当該貯蔵庫の換気及び排気系は第3
図に示す構成となつている。すなわち、コンクリ
ート1の一方の側壁面の下部には給気孔10が設
けられると共に該給気孔10にフイルタ11を介
して空気取入口が接続されている。またコンクリ
ート1の他方の側壁面の上部には排気孔12が設
けられると共に該排気孔12にフイルタ13及び
モニタ14を介して排気塔が接続されており、給
気孔11より貯蔵庫の格納室に流れ込んだ空気は
該格納室内を循環して、ハルドラム4を冷却し該
排気孔12より外部に排出される。また、該格納
室の通気可能な上げ床より下方の側壁面には排水
孔15が設けられると共に該排水孔15には汚水
浄化装置16及びモニタ17を介して排水路へ接
続しており、各円筒容器3から流れ出る汚染され
た水は該排水孔15に集められて排水されるよう
になつている。
上記構成の本考案に係る放射性廃棄物の貯蔵庫
は空冷式なので維持管理が容易であり、またハル
ドラム4が万一落下した場合でも破損せず、充分
に安全が確保されている。それはハルドラム4が
収納される円筒容器3内に水5が溜められている
ので、該ハルドラム4が落下しても、その衝撃が
水5に吸収されてしまうからである。また円筒容
器3内に水5が溜められているため、ハルドラム
4内の放射性廃棄物の崩壊熱はハルドラム4→水
5→円筒容器3→格納室内の冷却風へと効率よく
伝わり、従前の空冷式のものより冷却効率が良
い。更に円筒容器3内に溜められる水5の量は最
少限なので、水冷式における維持管理上のマンパ
ワー及び経費が不必要である。尚ハルドラム4の
収納の際に、同容積の水が円筒容器3から流れ出
るため、この廃水の処理をしなければならない
が、その量は限られた量であるので、他の廃液処
理施設と共用させて処理することもでき専用の設
備を必要としない。
以上、実施例に基づいて具体的に説明したよう
に本考案の放射性廃棄物の貯蔵庫は、維持管理が
容易であると共に放射性廃棄物を安全に取り扱う
ことができる。またその構造は極めて簡単なので
低コストであると共に信頼性が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の放射性廃棄物の貯蔵
庫の一実施例に係り、第1図はその部分断面図、
第2図は円筒容器の断面図、第3図はその換気及
び排水系の概念図である。 図面中、1はコンクリート、2は上げ床、3は
円筒容器、4はハルドラム、5は水、6はオイ
ル、7は排水管、8はキヤスタ、9はプラグ、1
0は給気孔、11,13はフイルタ、12は排気
孔、14,17はモニタ、15は排水孔、16は
汚水浄化装置、である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ハルドラムに密閉された放射性廃棄物を格納す
    る貯蔵庫において、該ハンドラムを吊り降して収
    納する筒状容器を庫内に立設して、各容器間に冷
    却空気が流れる空間を形成し、更に該容器内に落
    下衝撃を和らげる液体を貯溜する一方、該液体表
    面には蒸発防止用オイルが張られ、また、前記容
    器下部には排水管を接続して一定の高さまで立ち
    上げたことを特徴とする放射性廃棄物の貯蔵庫。
JP2957982U 1982-03-04 1982-03-04 放射性廃棄物の貯蔵庫 Granted JPS58132899U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2957982U JPS58132899U (ja) 1982-03-04 1982-03-04 放射性廃棄物の貯蔵庫

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JP2957982U JPS58132899U (ja) 1982-03-04 1982-03-04 放射性廃棄物の貯蔵庫

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Publication Number Publication Date
JPS58132899U JPS58132899U (ja) 1983-09-07
JPS6346880Y2 true JPS6346880Y2 (ja) 1988-12-05

Family

ID=30041362

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2957982U Granted JPS58132899U (ja) 1982-03-04 1982-03-04 放射性廃棄物の貯蔵庫

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101726974B1 (ko) * 2016-03-11 2017-04-13 한국원자력환경공단 피동형 냉각방식을 적용한 경수로 사용후핵연료용기의 저장건물

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51144899A (en) * 1975-06-09 1976-12-13 Toshiba Corp Shock absorber to protect the fuel transportation container when falli ng
JPS5419097A (en) * 1977-07-07 1979-02-13 Nukem Gmbh Device for storing irradiated or burned fuel element picked out of highhtemperature nuclear reactor

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