JPS6345971Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、種々の幅の商品を整然と陳列し得
ると共に、商品の収容および取り出しを容易にす
ることを目的とした陳列棚に関するものである。

ビン、缶、箱等の定形容器に包装された商品を
陳列棚の前後方向に列をなして整然と陳列する場
合、仕切壁が極めて有益であるが、仕切壁は種々
の幅の商品に対応する必要上、隣接壁間の距離を
変更自在とすることが要求されている。係る要求
を満たすものとして、仕切壁の取付位置を変更す
るようにした構造は知られているが、仕切壁の基
板への取付位置を変更することなく、仕切壁間の
間隔を変更し得る構造は知られていない。

然るにこの考案は、仕切壁付の陳列棚本体と連
結板とを組合せたので、連結板の幅を適宜変える
ことにより仕切壁の間隔を変更することを可能と
したものである。

以下この考案を第１図ないし第６図に示す実施
例に基いて説明する。

矩形の基板１の上面中央に長縁と平行な仕切壁
２を全長に亘つて立設すると共に、一側短縁部に
ストツパー壁３を立設し、前記基板１の両長縁に
所定間隔で連結板との嵌合部４を設けてなる陳列
棚本体Ａを複数個と、前記嵌合部４と嵌合する連
結板Ｂとを組合せて、この考案の陳列棚を構成し
ている。

前記仕切壁２は前記基板１と別体の矩形板であ
つて、長縁部を前記基板１の上面中央に設けて取
付溝５に嵌装すると共に、短縁部を前記ストツパ
ー壁３に近接して設けた取付柱６の溝７に嵌装し
て基板１に取付けてある。また、前記基板１の上
面両側には、長縁に沿つて夫々２本の凸条８が凸
設してある。

前記陳列棚本体Ａの嵌合部４は、前記基板１の
長縁に受板９を前記基板１と平行に突設すると共
に、前記受板９の上面に連結板Ｂの嵌合溝１０を
設け、該嵌合溝１０の両側に連結板Ｂとの掛止用
切欠部１１を設けると共に、前記嵌合溝１０の上
面に連結板Ｂとの掛止用突起１２を突設し、前記
受板９の一側に押え片１３を回転自在に取付けて
構成してあり、前記押え片１３の自由端には掛止
ピン１４が突設してあり、該掛止ピン１４は前記
掛止用突起１２に設けた掛止穴１５に掛止し得る
ようにしてある。図中１６，１６ａは載置台への
固定用ピン挿通孔、１７はプライスカードホルダ
ーである。

次に前記連結板Ｂは、所定長の板体１８の両側
に、前記陳列棚本体Ａの嵌合部４に設けた切欠部
１１と掛止する突設片１９を設けると共に、掛止
用突起１２と掛止する掛止孔２０を設けて構成し
てあり、板体１８の長さは陳列すべき商品の幅に
よつて適宜変えることができる。

図中Ｃは、大型商品を陳列する場合に用いる補
助ストツパー板であつて、板体２１の下側中央部
にスリツト２２が設けてあり、前記陳列棚本体Ａ
の取付柱６のストツパー壁３側に形成した取付溝
２３に嵌装し得るようになつている。

次に上記実施例に示す陳列棚の使用方法を説明
する。

陳列棚本体Ａの嵌合部４に設けた切欠部１１及
び突起１２に連結板Ｂの突片１９及び掛止孔２０
を夫々掛止させるようにして、嵌合溝１０に連結
板Ｂの一側を嵌合させた後、押え片１３を第１図
中矢示２４のように回転させて押え片１３の掛止
ピン１４を前記突起１２の掛止穴１５に嵌挿固定
する。上記の要領で、複数個並列した陳列棚本体
Ａを連結板Ｂによつて順次連結して陳列棚とす
る。

上記において、連結板Ｂの長さを変えることに
よつて、隣接仕切壁２，２間の距離を変更し、陳
列すべき商品の幅に合せることができる。例え
ば、第５図に示した連結板Ｂの下側の約1/3の部
分を切断することによつて、突設片１９と掛止孔
２０を有する短い連結板を形成することができ、
このようにして、連結板Ｂの長さを変えることが
できる。あるいは、異なつた長さの連結板に交換
することによつても、連結板Ｂの長さを変えるこ
とができる。また商品の背が高い場合には補助ス
トツパー板Ｃを第１図矢示２５のように取付けれ
ば、前方へ商品が転倒するおそれもない。尚、陳
列棚本体の長さが設置場所の奥行より長い場合に
は適宜切断する。第２図中３４は切断用目安線で
ある。

上記のように組立てた陳列棚は、ストツパー壁
３側を低くさせて傾斜した載置台３５上に設置
し、後方（ストツパー壁と反対側）から商品２６
を第６図矢示２７のように基板１上に載置する。
前記陳列棚は傾斜させてあるので、基板１上の商
品は矢示２８のように自動的に前方へ移動する。
然して商品量の多少に拘らず、商品は常に前面に
揃い、取り易い陳列ができる。また古い商品は順
次前面に移動し、新しい商品は後方から補充する
ので、古い商品が残るおそれのない、先入れ先出
しシステムとなる。

尚、後ストツパー２９を基板１の後端に嵌着す
れば、商品を前方から順次押し入れた場合にも、
商品が基板１の後方から落下するおそれがない。

上記実施例によれば、基板１の上面に凸条８を
設けたので、商品が滑り易くなるが、凸条は必須
要件でない。また、上記実施例においては、連結
板Ｂを陳列棚本体Ａへ嵌合により固定したので、
工具を用いずに組立てることができる。

次に第７図ないし第９図の実施例は、基板１の
両長縁下方に正面三角形の側板３０を設け、基板
１の上面を傾斜面としたものである。前記側板３
０の内側には脚体取付溝３１が複数組（図面は３
組の例を示す）設けてある。またこの実施例にお
いては、連結板Ｂを受板９にビス３２によつて固
定するようにしてある。

上記実施例によれば、基板１の上面を傾斜面
（４度ないし10度が適当）としたので、水平な載
置台の上へこの陳列棚を載置した場合において
も、商品の陳列面を傾斜させることができる。ま
た脚体取付溝３１に脚体３３を嵌着すれば、傾斜
角度を変えることができる。脚体取付溝３１を複
数組設けければ、商品の滑り易さを考慮して、最
適の傾斜角度を選択することができる。

尚、この考案における基板１の材質は、商品が
滑り易いものが好ましく、ポリエチレンを主体と
したもの（例えば中低圧ポリエチレン99.6％、帯
電防止剤0.3％、顔料0.3％）が好ましい。

すなわちこの考案によれば、基板に仕切壁を設
けた陳列棚本体と、該陳列棚本体を連結する連結
板とを組合せたので、連結板の長さを変更するこ
とにより、仕切壁間の間隔を自由に変更すること
ができる。然して種々の幅の商品を整然と陳列す
ることができる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案実施例の斜視図、第２図は同
じく陳列棚本体の正面図、第３図は同じく陳列棚
本体の平面図、第４図は同じく右側面図、第５図
は同じく連結板の平面図、第６図は使用状態の正
面図、第７図は他の実施例の正面図、第８図は同
じく底面図、第９図は同じく第８図のＡ−Ａ端面
図である。 １……基板、２……仕切壁、３……ストツパー
壁、４……嵌合部、８……凸条、９……受板、１
０……嵌合溝、１３……押え片、３１……脚体取
付溝、Ａ……陳列棚本体、Ｂ……連結板、Ｃ……
補助ストツパー板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 矩形基板と該矩形基板の上面中央に長縁と平
   行に突設された仕切壁と該矩形基板の長手方向
   一端に設けられたストツパー壁とを備え、相互
   に離間して配置されている複数個の陳列棚本
   体、及び 該陳列棚本体を相互に解除可能に連結する、
   長さを変えることができる連結板を具備する ことを特徴とする陳列棚。 ２ 該矩形基板の上面に長手方向に延びた凸条が
   設けられている実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の陳列棚。 ３ 該矩形基板に、該連結板に嵌合する嵌合部が
   設けられている実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の陳列棚。 ４ 該矩形基板が、傾斜した上面を有する実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の陳列棚。