JPS634573A - コネクタ金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、カードエツジコネクタ等に使用されるコネ
クタ金具に関する。

〔背景技術〕

プリント配線基板同士の接続に使用されるカードエツジ
コネクタにおいては、従来、第３図にみるようなコネク
タ金具１′が用いられてきた。このコネクタ金具１′は
、図にみるように略音叉型であって、その二股の部分の
一方の内側に接触子ｌａ’が設けられてなるものである
。このコネクタ金具１′は第４図にみるように、カード
エツジコネクタ３のハウジング３ａに設けられた挿入口
３ｂ内に挿入されて使用される。なお、図中３０はプリ
ント配線基板を差し込むための溝である。

ところが、従来のコネクタ金具１′は、プリント配線基
板が差し込まれたときに働くハネ力が、このコネクタ金
具１′を構成する抜材の厚み方向ではなく、それと直交
する方向であるため、そのバネ定数が大きい。このため
、プリント配線基板を過度にこじって抜き差しした場合
等において、コネクタ金具・１′が塑性変形（クリープ
）してしまい、接触圧が低下して充分な接触信頼性が得
られな（なる恐れがある。

このような接触子１ａ′表面をメツキ処理する場合には
、第３図に一点鎖線で示したように、複数のコネクタ金
具１′をキャリヤ２で繋いだ状態で、スプレーメツキ法
等で行うのが一般的である。ところが、このコネクタ金
具１′は、前述したような形状であって、接触子１ａ′
が内側を向いた構造であるため、接触子１ａ′表面をス
プレーの方向に向けることができない。しかも、前記接
触子１ａ′が板材の切断面で構成されるため、その表面
は滑らかさに欠けるものである。

したがって、接触子１３′表面に均一なメツキ層を形成
することは困難であり、品質管理が難しく、この点でも
接触信頼性が充分でな（なる恐れがある。

しかも、接触子１ａ′にメツキ層を付けようとすれば、
それ以外の部分にもメツキが行われてしまうため、たと
えば、Ａｕメツキ等においては、コストが非常に高くつ
いてしまうと言う問題もある。

〔発明の目的〕

この発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであって
、接触子の表面が滑らかで、均一なメツキ層を形成する
ことができ、しかも、接触子を付勢するバネ定数が小さ
くてコネクタ金具が塑性変形しないため接触圧が一定で
あって、充分な接触信頼性が得られ、なおかつ、低コス
トで製造することができるコネクタ金具を提供すること
を目的としている。

〔発明の開示〕

以上の目的を達成するため、この発明は、キャリヤによ
って繋がれた状態のコネクタ金具であって、前記キャリ
ヤ側方から突出した帯状の連結部と、これに対向して設
けられた帯状の本体とを備え、この本体は、その先端が
略へ字形に曲げられて接触子となり他端が端子部となっ
ていて、その中間部分と前記連結部の先端付近とが一体
に繋がれているとともに、前記接触子のへ字形稜線を外
側に向けるようにして連結部に折り重ねられていること
を特徴とするコネクタ金具を要旨としている。

以下に、この発明を、その一実施例をあられす図面を参
照しつつ、詳しく説明する。

第１図にみるように、この発明のコネクタ金具１は、キ
ャリヤ２によって繋がれた形で供給されるようになって
いる。キャリヤ２に繋がれるコネクタ金具１は一つであ
ってもよいし、複数であってもよい。

各コネクタ金具１は、その先端を略へ字形に折り曲げて
接触子１ａとし、他端を端子部１ｂとした帯状の本体１
ｃと、前記キャリヤ２の側方から突出した同じく帯状の
連結部１ｄとを備えている。そして、この連結部１ｄの
先端付近と、前記本体１ｃ中間部分とが一体に繋がれて
いるとともに、この両者が折り重ねられることで構成さ
れている。なお、以上の部分は、キャリヤも含めて、１
枚の金属板から、打ち抜き等の方法によって形成すれば
よい。

折り重ねの方向は、この発明では、前記本体ＩＣ先端の
接触子１ａのへ字形稜線１ｅを外側に向けるような方向
であることが必要である。なぜなら、このへ字形稜線１
ｅを内側に向けるように折り重ねたのでは、従来のコネ
クタ金具と同様に、接触子表面にメツキを施すことが困
難になるからである。

この実施例では、本体ＩＣが、接触子１ａが設けられた
側の先端をキャリヤ２の方に向けるようにして連結部１
ｄと繋がれているとともに、連結部１ｄには、折り重ね
られた本体ＩＣの接触子１ａの部分よりも先端側に、切
り離しのための切り欠き１ｒが設けられている。この切
り欠き１ｒは、この発明では、必ずしも必要なものでは
ない。

しかしながら、このような切り欠き１ｆを設けておけば
、コネクタ金具１をキャリヤ２から切り離す時に、キャ
リヤ２を前後に繰り返し折り曲げてやれば、この切り欠
き１ｆの部分からキャリヤ２とコネクタ金具１とを簡単
に切り離すことができるようになる。

また、この実施例では、このような切り欠き１ｆが、折
り重ねられる本体ＩＣの接触子１ａがある位置よりも先
端側の位置、すなわち、図では下側に設けられている。

切り欠き１ｆの位置は必ずしもこのような位置である必
要はないが、前述したように切り欠き１ｆの部分からキ
ャリヤ２とコネクタ金具１とを切り離したときに、コネ
クタ側に残る連結部１ｄの一部が、接触子１ａの前後へ
の動きを妨げないようにするためには、このようにする
ことが好ましいのである。

以上のようなコネクタ金具１の接触子１ａの部分にメツ
キ処理を行う場合には、複数のコネクタ金具１がキャリ
ヤ２に繋がれた状態で、表側に露出している前記接触子
１ａの部分にだけスプレーメブキ等の方法でメツキ処理
を行えばよい。したがって、Ａｕ等の高価なメツキ層で
あっても、ムダなく形成することができ、コストを下げ
ることができるようになる。しかも、このようにメツキ
処理が施される接触子１ａ表面は、前述したように、表
側に露出しており、かつ、板材表面であって、滑らかな
表面状態を有しているため、形成されたメツキ層は均一
なものである。したがって、接触子１ａは接触信頼性が
充分なものとなる。

以上のような、この発明のコネクタ金具は、たとえば、
第２図（ａ）〜（ｅ）にみるようなカードエ・ノジコネ
クタ３のハウジング３ａに設けられた挿入口３ｂに挿入
されて使用される。

そして、その場合には、前記キャリヤ２で複数が繋がれ
た状態で前記挿入口３ｂに挿入したあと、前述したよう
に、キャリヤ２を前後に繰り返し折り曲げて、切り欠き
１ｆの部分で折り切れば、ハウジング３ａに複数のコネ
クタ金具１が挿入されたカードエツジコネクタ３が得ら
れるのである。なお、図において、互いに隣り合ったコ
ネクタ金具１の端子部分の形状が異なっているが、これ
は、第２図ｆｅ）にみるように、端子部１ｂを千鳥状に
配置するために、その形状を変えたものである。したが
って、端子部１ｂを直線状に配置する場合には隣り合っ
たコネクタ金具の端子部分は同一形状でよい。

以上のようにして、ハウジング３ａの挿入口３ｂに挿入
されたコネクタ金具１は、その接触子１ａが、前述した
ように帯状の板材を略へ字形に折り曲げたものであるた
め、ｔｔ３ｃにプリント配線基板が差し込まれたときに
働くバネ力は、このコネクタ金具１を構成する板材の厚
み方向であり、そのバネ定数が小さい。このため、プリ
ント配線基板を過度にこじって抜き差しした場合等にお
いても、コネクタ金具１が塑性変形する恐れはなく、接
触圧が低下して充分な接触信頼性が得られな（なる、と
言う恐れはなくなってしまう。

なお、これまでは、この発明のコネクタ金具について、
以上の実施例にもとづいてのみ、説明してきたが、この
発明が以上の実施例に附定されないことは、言うまでも
ない。

たとえば、以上の実施例では、コネクタ側に残る連結部
１ｄの一部が接触子１ａの前後への動きを妨げないよう
にするために、コネクタ金具１とキャリヤ２との切り離
しのための切り欠き１ｒが、折り重ねられる本体ＩＣの
接触子１ａがある位置よりも先端側の位置に設けられて
いたが、これは、そのようになっていなくてもよい。そ
の場合には、接触子１ａの形状を変える等の方法によっ
て、接触子１ａの前後への動きが妨げられないようにす
ればよい。さらにいえば、コネクタ金具１とキャリヤ２
との切り離しのための手段が、以上のような切り欠き１
ｆでなくてもよい。

また、この発明では、以上の実施例のように、本体ｌｃ
が、接触子１ａが設けられた側の先端をキャリヤ２の方
に向けるようにして連結部１ｄと繋がれている必要も、
必ずしもない。

要するに、キャリヤによって繋がれた状態のコネクタ金
具であって、前記キャリヤ側方から突出した帯状の連結
部と、これに対向して設けられた帯状の本体とを備え、
この本体は、その先端が略へ字形に曲げられて接触子と
なり他端が端子部となっていて、その中間部分と前記連
結部の先端付近とが一体に繋がれているとともに、前記
接触子のへ字形稜線を外側に向けるようにして連結部に
折り重ねられているのであれば、その他の構成は特に限
定されないのである。

〔発明の効果〕

この発明のコネクタ金具は、以上のようであり、キャリ
ヤによって繋がれた状態のコネクタ金具であって、前記
キャリヤ側方から突出した帯状の連結部と、これに対向
して設けられた帯状の本体とを備え、この本体は、その
先端が略へ字形に曲げられて接触子となり他端が端子部
となっていて、その中間部分と前記連結部の先端付近と
が一体に繋がれているとともに、前記接触子のへ字形稜
線を外側に向けるようにして連結部に折り重ねられてい
るため、プリント配線基板が差し込まれたときに働くバ
ネ力は、このコネクタ金具を構成する板材の厚み方向で
あり、そのバネ定数が小さい。このため、プリント配線
基板を過度にこじって抜き差しした場合等においても、
コネクタ金具が塑性変形する恐れはなく、接触圧が低下
して充分な接触信頼性が得られな（なる、と言う恐れは
ない。しかも、この発明のコネクタ金具においては、メ
ツキ処理が施される接触子表面は、表側に露出しており
、かつ、板材表面であって、滑らかな表面状態を有して
いるため、形成されたメツキ層は均一なものである。し
たがって、接触子は、この点においても接触信頼性が充
分なものとなる。

さらに、この発明のコネクタ金具では、表側に露出して
いる前記接触子の部分にだけスプレーメツキ等の方法で
メツキ処理を行えばよい。したがって、Ａｕ等の高価な
メツキ層であっても、ムダなく形成することができ、コ
ストを下げることができるようにもなる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のコネクタ金具の一実施例をあられす
斜視図、第２図はこの発明のコネクタ金具が使用される
カードエツジコネクタの一例をあられす図であって、第
２図（ａｌはカードエツジコネクタの上面をあられす平
面図、第２図（ｂ）はその正面と内部とをあられす一部
切り欠き正面図、第２図（Ｃ１，Ｃｄ）は内部を側面か
ら見たところをあられす側面断面図、第２図ｆｅ）は底
部をあられす底面図、第３図は従来のコネクタ金具をあ
られす斜視図、第４図は従来のコネクタ金具をカードエ
ツジコネクタに使用した状態をあられす一部切り欠き斜
視図である。 １・・・コネクタ金具　１ａ・・・接触子　１ｂ・・・
端子部　ＩＣ・・・本体　１ｄ・・・連結部　１ｅ・・
・へ字形稜線　２・・・キャリヤ 代理人　弁理士　　松　本　武　彦 第１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）キャリヤによって繋がれた状態のコネクタ金具で
   あって、前記キャリヤ側方から突出した帯状の連結部と
   、これに対向して設けられた帯状の本体とを備え、この
   本体は、その先端が略へ字形に曲げられて接触子となり
   他端が端子部となっていて、その中間部分と前記連結部
   の先端付近とが一体に繋がれているとともに、前記接触
   子のへ字形稜線を外側に向けるようにして連結部に折り
   重ねられていることを特徴とするコネクタ金具。
2. （２）本体は、接触子が設けられた側の先端をキャリヤ
   の方に向けるようにして連結部と繋がれているとともに
   、連結部には、本体の接触子がある位置よりも先端側の
   位置に切り離しのための切り欠きが設けられている特許
   請求の範囲第１項記載のコネクタ金具。