JPS6344523B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は無機繊維板の模様付方法に関するもの
である。

従来無機繊維板の表面に模様を付ける場合、抄
造方法で製造した無機繊維板では乾燥させた後に
ロール模様付機で虫食い模様（所謂トラバーチン
柄）のような凹み模様を付けていた。またペース
ト方法で無機繊維板を製造する場合には成形時に
スクリードマシンにより模様を付けていた。

ところで前者の方法では機械的な模様となつて
自然さがなく、逆に後者では模様自体には自然さ
はあるが、製造された無機繊維板はペースト状の
ためかけやすく、折れやすいという欠点があつ
た。

本発明は上述の欠点を鑑みて為したもので、そ
の目的とするところは抄造方法で製作する無機繊
維板の表面に自然的な凹み模様を付けることがで
きる無機繊維板の模様付方法を提供するにある。

以下本発明を詳細に説明する。図面は本発明に
用いる抄造装置Ａを示し、抄造装置Ａ内の中程に
は抄造用の金網１を配置して金網１の裏側におい
て真空ポンプ（図示せず）によつて減圧し、金網
１の表面に抄造スラリー２を吸引して抄造を行な
うようになつている。金網１の下方には空気（又
は水）のような流体を金網１の裏側に向けて噴射
するノズル３を設けてあつて、抄造と同時に空気
（又は水）を噴出し金網１に接する抄造スラリー
２の面に凹み模様を形成するわけである。しかし
て第２図に示すように抄造されて得られた無機繊
維板Ｂにはランダムな凹み模様（例えばトラバー
チン柄）４が現出されることになる。抄造スラリ
ー２としては例えばロツクウール粒状綿や、アス
ベストを無機繊維として用いてスラリーとしたも
のである。尚抄造装置としてはドラム型の抄造装
置を用いても勿論よい。

本発明は無機繊維を含んだ抄造スラリーを抄造
金網表面に金網裏面から真空吸着して無機繊維板
を抄造するときに金網裏面側に水や空気等の流体
を噴射するので、抄造方法で得られる無機繊維板
にランダムで自然的な模様を形成することがで
き、しかも抄造方法で無機繊維板を製造するので
ペースト方法のように得られた無機繊維板がかけ
たり、折れたりしないという効果を奏すという効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に用いる抄造装置の概略構成
図、第２図は同上装置で抄造され、凹み模様を付
けられた無機繊維板の斜視図であり、１は抄造用
の金網、２は抄造スラリー、Ｂは無機繊維板であ
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 無機繊維を含んだ抄造スラリーを抄造用の金
   網表面に金網裏面から真空吸着して無機繊維板を
   抄造するときに金網裏面側に水や空気等の流体を
   噴射することを特徴とする無機繊維板の模様付方
   法。