JPS6344324Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は物品供給装置、特に干しイカ、キザミ
コンブ等を袋体等に供給充填するのに使用される
装置に関するものである。

〔従来の技術〕

第１図はこの種の従来の供給装置を示したもの
で、同図において、１は傾斜面２を有する開口部
３と筒状投入部４とから構成された供給ホツパ
ー、５は供給ホツパー１の筒状投入部４の上方定
位置に上下移動可能に支持され且つ当該筒状投入
部４と横断面形状が略同一の押込部材、６は上記
供給ホツパー１の筒状投入部４の下部開口端７に
垂下保持された袋体である。そして、干しイカ、
キザミコンブ等の物品は、上記供給ホツパー１の
開口部３に投入した後、押込部材５を下降動作さ
せて筒状投入部４に押込むことにより袋体６に供
給充填していた。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、これによる押込部材５による物
品の押込時、物品が例えば干しイカの如く細長い
ものであると、供給ホツパー１の傾斜面２と筒状
投入部４との境界部で押込部材５との間に折れ曲
がつて噛み込んで押込部材５の動作を不円滑に
し、詰まり等の発生原因となり、物品を袋体６に
完全に供給充填することが出来ない場合があつ
た。

本考案は、従来装置の上記の欠点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、物品の
押込充填時、供給ホツパー内での物品の噛み込み
や詰まりの発生を防止し得る物品供給装置を提供
しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本考案は、袋体等へ
の物品投入用の筒状投入部を一側下部に有し、そ
の上部に筒状投入部と同一内周面で、かつ、略半
周分の円弧形状部を連設し、他側上部に前記略半
周分の円弧形状部から水平方向側方へ膨出延長さ
せた物品の一時貯溜部を形成した供給ホツパー
と、物品の一時貯溜部内で水平方向に進退移動可
能に設置され、前進端で供給ホツパーの略半周分
の円弧形状部と協同して、筒状投入部上に同一内
周面の筒状部を形成させる円弧状先端面を形成し
た水平方向の押込体と、供給ホツパーの筒状投入
部の上方に上下移動可能に設置され、横断面形状
を前記筒状投入部の内周面と略同一とした上下方
向の押込部材とを具備させたものである。

〔作用〕

供給ホツパー内に供給された物品は、先ず、水
平方向の押込体により、筒状投入部上に、筒状投
入部と同一形状に押し集められる。そして、この
状態で、上下方向の押込部材が下降動作して袋体
等に物品を押込充填する。

〔実施例〕

以下本考案を図面に示す実施例にしたがつて説
明すると次の通りである。

第２図乃至第６図において、１１は供給ホツパ
ーで、この供給ホツパー１１は、両端が円弧形状
をした横断面長円形状で、且つ所定の深さの物品
一時貯溜部１２と、外方に拡開傾斜させて一時貯
溜部１２の上部側に設けた開口部１３、及び一時
貯溜部１２の一側端下面に突設した円形状の筒状
投入部１４とから構成されている。１５は供給ホ
ツパー１１の取付基板１０上に取付固定したシリ
ンダ、１６は上記シリンダ１５のロツド１７先端
に固設した水平方向の押込体で、この押込体１６
は、上記供給ホツパー１１の一時貯溜部１２に水
平方向に進退移動可能に配置され、供給ホツパー
１１への物品投入時は、当該一時貯溜部１２の他
側端に後退せしめられている。また、上記水平方
向の押込体１６の内側端面は円弧面１８に形成さ
れており、押込体１６の前進端位置時、円弧面１
８と一時貯溜部１２の一方の円弧面１９とで筒状
投入部１４と同一横断面形状の筒状部２０が形成
されるように構成されている。２１は上記供給ホ
ツパー１１の筒状投入部１４の上方所定位置に上
下移動可能に支持された上下方向の押込部材で、
これは横断面形状が筒状投入部１４と略同一であ
る。２２は先端を上記供給ホツパー１１に臨ませ
たシユート、２３は供給ホツパー１１の筒状投入
部１４の下端部近傍に設けられた袋体保持部材、
２４は物品２５例えば変形しやすい干しイカ、キ
ザミコンブ等が充填される袋体である。

而して、干しイカ、キザミコンブ等の物品２５
を袋体２４に供給充填する場合は次の要領で行な
う。

先ず袋体保持部材２３を利用して供給ホツパー
１１の筒状投入部１４の下部開口端に袋体２４を
吊下げ状に保持させる。そして、前記水平方向の
押込体１６は供給ホツパー１１の一時貯溜部１２
の後退端に又上下方向の押込部材２１は上昇端に
それぞれ待機せしめられている。この状態で物品
２５はシユート２２を介して上記供給ホツパー１
１に所定量落下投入され、一時貯溜部１２及び筒
状投入部１４に多数一時貯溜されると、シリンダ
１５が作動してそのロツド１７が伸長し、水平方
向の押込体１６はその円弧面１８と一時貯溜部１
２の円弧面１９とで筒状部２０が形成されるまで
前進する。この水平方向の押込体１６の前進によ
つて一時貯溜部１２上の物品２５は筒状投入部１
４及び筒状部２０に押し集められる。このとき押
し集められた物品２５は第５図の如く筒状投入部
１４及び筒状部２０内に収容され、これからはみ
出るようなことはない。こうして物品２５が押し
集められると、上下方向の押込部材２１が下降し
て上記筒状投入部１４及び筒状部２０内に収容さ
れた物品２５を押し込み、これにより当該物品２
５を袋体２４内に押込充填する。そして、物品の
充填が完了すると、上記水平方向の押込体１６及
び上下方向の押込部材２１は元の位置に復帰して
待機する。次に、物品が充填された袋体２４を取
外し、新しい袋体が供給ホツパー１１の筒状投入
部１４に保持させる。以下同じ要領で所定量の物
品２５を袋体２４に順次供給充填していく。

尚、上記実施例では干しイカ、キザミコンブ等
の物品を袋体に供給充填する場合について説明し
たが、本考案はこれに限定されるわけではなく、
袋体以外への物品の供給にも利用することができ
る。

〔考案の効果〕

本考案によれば、供給ホツパーに供給された物
品を袋体等に投入する場合、供給ホツパーの一部
に物品の一時貯溜部を形成し、この一時貯溜部に
水平方向の押込体を水平方向に進退移動可能に配
置してあることによつて、供給ホツパー内の物品
を、先ず、筒状投入部と同一形状に押し集めさ
せ、この状態で上下方向の押込部材の下降によ
り、袋体等に押込排出させることができ、これに
よつて物品を押込排出するときに物品が詰まるよ
うなことはなく、したがつて、物品を袋体等へ円
滑に供給充填することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の供給装置の説明図、第２図及び
第３図は本考案に係る装置を示したもので、第２
図は平面図、第３図は正面図である。第４図乃至
第６図は本考案に係る装置の動作説明図である。 １１……供給ホツパー、１２……物品一時貯溜
部、１６……水平方向の押込体、２１……上下方
向の押込部材、２５……物品。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 袋体等への物品投入用の筒状投入部を一側下部
   に有し、その上部に筒状投入部と同一内周面で、
   かつ、略円周分の円弧形状部を連設し、他側上部
   に前記略半周分の円弧形状部から水平方向側方へ
   膨出延長させた物品の一時貯溜部を形成した供給
   ホツパーと、 物品の一時貯溜部内で水平方向に進退移動可能
   に設置され、前進端で供給ホツパーの略半周分の
   円弧形状部と協同して、筒状投入部上に同一内周
   面の筒状部を形成させる円弧状先端面を形成した
   水平方向の押込体と、 供給ホツパーの筒状投入部の上方に上下移動可
   能に設置され、横断面形状を前記筒状投入部の内
   周面と略同一とした上下方向の押込部材とを具備
   していることを特徴とする物品供給装置。