JPS6344070Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はゲーム時に展開し、収納時に折畳む折
畳みゲーム盤に関する。

一般に、ゲーム盤は一体の板状に形成されたも
のが多いが、旅行等のときには持ち運びが不便な
ので、折畳みできるものも実施されている。しか
し、従来の折畳み式のゲーム盤は単に折り曲げが
できるだけのものであつたから、外観に劣るほ
か、持ち運び途中で開いてしまうという欠点があ
つた。

本考案は折りたたんだときにコンパクトにな
り、且つ折畳み状態を保持することができて持運
びに大変便利であるとともに、フアツシヨン性に
優れ、また、簡単に展開できる折畳みゲーム盤を
提案することを目的とする。

以下、図面によつて本考案を説明する。

図において、符号Ａは本考案に係る折畳みゲー
ム盤を示し、この折畳みゲーム盤Ａはゲーム盤本
体１と、このゲーム盤本体１を折畳んだ状態で係
合される開き止め部材１５とによつて構成されて
いる。

上記ゲーム盤本体１は第２図に示すように中央
の折曲部２，２を介して外方に展開される第１の
盤状部材３，４と、この第１の盤状部材３，４の
上下部に設けた各折曲部５，５及び６，６を介し
て外方に展開される第２の盤状部材７，７及び
８，８によつて略矩形状に形成される。そして、
上記第１の盤状部材３，４の外側部には把手孔
９，９が穿設された係合部１０，１０が一体に連
設して形成されている。１１，１１は上記第２の
盤状部材７，７及び８，８の対向面間に形成した
切欠溝を示し、この切欠溝１１，１１によつてこ
の盤状部材７，７及び８，８の展開、あるいは折
畳みを行なうことができる。なお、このような切
欠溝１１，１１を形成せずに盤状部材７，７及び
８，８を一体に連設して形成し、この部分に折曲
部を設けて折畳み自在に形成したものであつても
よい。１２，１２，１２……は上記ゲーム盤本体
１の表面に連続して表示された長方形等の適宜形
状を有するマス目模様を示し、このマス目模様１
２，１２，１２……によつて双六ゲームやルーレ
ツトを利用した盤ゲーム等を行なうものである。
なお、このゲーム盤本体１を利用する遊びは上記
ものに限定されるものではない。

一方、第１図に示すように上記ゲーム盤本体１
を折畳んだときに、その係合部１０，１０に係合
される開き止め部材１５はその下方が囲繞して形
成された嵌合部１６と、この嵌合部１６の側面よ
り一体に立ち上がらせて形成した把手部１７，１
７とによつて構成されている。また、この把手部
１７，１７には把手孔１８，１８が突設されると
ともに、この把手孔１８，１８の一方の把手孔１
８には一部が上記把手部１７に連設された折返し
片１９が一体に形成されており、通常はこの折返
し片１９は上記把手孔１８に嵌合された状態で保
持されている。そして、盤ゲーム遊びを行なうと
きにはこの開き止め部材１５を上記係合部１０，
１０から取り除いてゲーム盤本体１を展開すれば
よく、また、持運ぶときには第３図に示すよう
に、上記開き止め部材１５の一方の把手孔１８に
形成した上記折返し片１９を折返して利用すれば
よい。これによつて持運びが簡単に行なえて大変
便利である。

折畳みゲーム盤Ａは上述のように構成されてい
るので、その使用にあたつては、まず、第１図に
示すように折畳まれている状態で係合部３，３に
開き止め部材１５が係合されている上記折畳ゲー
ム盤Ａのこの開き止め部材１５を取り除いて展開
させて第２図に示すようなゲーム盤本体１を形成
する。そして、このゲーム盤本体１は折畳み、ま
たは展開自在な各盤状部材３，４，７，８によつ
て形成されるとともに、その表面にはマス目模様
１２，１２，１２……が連続して形成されている
ので、このマス目模様１２，１２，１２……を利
用して双六ゲーム、あるいはこれに適するルーレ
ツトを用いた盤ゲームを楽しめばよい。この場合
に使用するサイコロ及びルーレツト（図示せずは
別に用意しておくものとする。

次に、ゲームが終了したときには、第２の盤状
部材７，７及８，８を各折曲部５，５及び６，６
より折曲げて上記盤状部材７，７は第１の盤状部
材３の表面に、また、上記盤状部材８，８は第１
の盤状部材７の表面にそれぞれ重合した後、この
第１の盤状部材３，４を折曲部２，２から折曲げ
ることによつて第１図のように折畳むことができ
る。そして、この折畳んだゲーム盤本体１の係合
部１０，１０に外側から開き止め部材１５を係合
することによつて、妄りに開くようなこともな
く、その状態を確実に保持することができるとと
もに、持運ぶときには第３図に示すようにこの開
き止め部材１５の把手孔１８に形成した折返し片
１９を折返すことにより、その持運びが大変便利
にできる。

上述のように折畳みゲーム盤Ａは折畳み自在に
形成されたゲーム盤本体１と、折畳んだときにこ
のゲーム盤本体１に設けた係合部１０，１０に係
合される開き止め部材１５とにより形成された簡
単な構造であるから、製作が容易で安価なものが
得られるとともに、折畳んだときに確実にこのゲ
ーム盤本体１は折畳み自在な第１の盤状部材３，
４と第２の盤状部材７，７，８，８とによつて形
成されているとともに、その表面には長方形等の
適宜形状を有するマス目模様１２，１２，１２…
…が連続して表示されているので、このマス目模
様１２，１２，１２……を利用して面白いゲーム
遊びを楽しむことができる。そして、このゲーム
盤本体１は折畳んだときにコンパクトになつて収
納場所をとるようなこともない。更に、このゲー
ム盤１を折畳んでその係合部１０，１０に係合さ
れた開き止め部材１５の把手孔１８に一体に形成
された折返し片１９を内方に折返すことによつて
持運びに大変便利であるとともに、フアツシヨン
性にも優れている。

なお、上記実施例においてはゲーム盤本体１を
形成する第１の盤状部材３，４及び第２の盤状部
材７，７，８，８の表面には一つの遊びを行なう
ためのマス目模様１２，１２，１２……を連続し
て表示したものであるが、これに限定されず、例
えば各盤状部材３，４，７，７，８，８の表面に
異なるゲーム遊びを行なうことができるマス目模
様等を表示してもよい。このようにすればひとつ
のゲーム盤によつて６種類の遊びを楽しむことが
できる。もちろん、６種類に限定されることはな
い。また、このゲーム盤本体の裏面に薄い磁性体
を張着するとともに、これい用いる駒部材が妄り
に動いたりするようなこともないので安心してゲ
ーム遊びを楽しめる。また、盤状部材３，４の外
側部に形成された孔９，９は把手孔である必要は
なく、例えばひもを掛けたり、別の部材を係合し
ておく係合孔であつてもよい。したがつて、孔形
も円、長円、多角形等であつてもよい。さらに、
上記ゲーム盤本体１の形状も矩形状に限定され
ず、例えば四角形、円形等であつてもよく、もち
ろん、開き止め部材１５もこれに適する形状のも
のとする。

以上詳しく説明したように、本考案に係る折畳
みゲーム盤によれば、ゲーム盤本体に孔を設けた
係合部を形成し、更に、このゲーム盤本体を折畳
んだときに上記係合部に外側からかぶせる開き止
め部材には上記係合部の孔と対応する孔を穿設し
たものであるから、簡単な構成であり、折畳み、
あるいは展開自在なゲーム盤本体を得ることがで
きる。また、折畳んだときにコンパクトになつて
収納場所をとるようなこともなく、加えて係合部
に係合されている開き止め部材によつて確実にそ
の状態を保持することができ、それによつて、持
運びが大変便利であるとともに、フアツシヨン性
にも優れているので、ゲーム盤本体を包装する必
要がない。したがつてコストを下げることが可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る折畳みゲーム盤を示す斜
視図、第２図はゲーム盤本体を展開した状態の斜
視図、第３図は折畳んだゲーム盤本体の係合部に
開き止め部材を係合した状態の拡大縦断面図であ
る。 符号Ａ……折畳みゲーム盤、１……ゲーム盤本
体、３，４……第１の盤状部材、２，５，６……
折曲部、７，８……第２の盤状部材、９，１８…
…把手孔、１１……切欠溝、１２……マス目模
様、１５……開き止め部材、１７……把手部、１
９……折返し片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下記構成のゲーム盤本体と開き止め部材とを備
   えたことを特徴とする折畳みゲーム盤。 (イ) ゲーム盤本体は折曲部が設けられており、こ
   の折曲部より少なくとも二つ折りに折曲げ、展
   開されること。 (ロ) 上記ゲーム盤本体には、上記折曲部で二つ折
   りしたときに重なる両端片に孔が穿設された係
   合部が一体に形成されていること。 (ハ) 上記開き止め部材は、上記ゲーム盤本体を折
   畳んだときの係合部に開き止めするように外側
   からかぶせて係合でき、且つ開き止め部材には
   上記係合部に穿設された孔と対応する孔が穿設
   されていること。