JPS6343725B2 - - Google Patents
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- JPS6343725B2 JPS6343725B2 JP1337880A JP1337880A JPS6343725B2 JP S6343725 B2 JPS6343725 B2 JP S6343725B2 JP 1337880 A JP1337880 A JP 1337880A JP 1337880 A JP1337880 A JP 1337880A JP S6343725 B2 JPS6343725 B2 JP S6343725B2
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/29—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the position or the direction of light beams, i.e. deflection
- G02F1/31—Digital deflection, i.e. optical switching
- G02F1/313—Digital deflection, i.e. optical switching in an optical waveguide structure
- G02F1/3132—Digital deflection, i.e. optical switching in an optical waveguide structure of directional coupler type
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Optical Integrated Circuits (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は固体基板上に設けた光導波路によつて
構成される、いわゆる導波形光回路素子のうち、
とくに近接して設けられた2つの導波路の一方か
ら他方への光の浸み出しによつて面内に光の結合
を生じさせ、また外部より印加される磁界の変化
によつて結合の状態を制御し、光の進行する導波
路を切換える方向性結合器形光スイツチの、入射
光の偏光状態によつてスイツチ特性の変らない素
子に関するものである。
構成される、いわゆる導波形光回路素子のうち、
とくに近接して設けられた2つの導波路の一方か
ら他方への光の浸み出しによつて面内に光の結合
を生じさせ、また外部より印加される磁界の変化
によつて結合の状態を制御し、光の進行する導波
路を切換える方向性結合器形光スイツチの、入射
光の偏光状態によつてスイツチ特性の変らない素
子に関するものである。
フアイバー光通信システムを構成する端局や端
末装置、中継装置などにおいては、信号坦体であ
る光を分岐し切換える各種の光回路素子を必要と
する。これらの素子は高性能であることに加れ
て、信頼性が高く、小形であることが望ましい。
誘電体、磁性体や半導体材料の基板表面に屈折率
の高い層や道筋を設けてこれを光導波路とし、上
記の各種の光回路素子を構成する試みがなされて
いる。このように構成された素子は、従来のレン
ズやプリズム等の光学部品を組合せて構成する方
法にくらべて、小形であり、光は基板内に閉じ込
められているため、周囲の温度、湿度等の環境変
化にたいして安定であり、信頼性も高い。各種の
光回路素子のなかでも、光スイツチ素子は信号光
の切換えや分岐など用途が広く、また数多く用い
られる重要な素子である。
末装置、中継装置などにおいては、信号坦体であ
る光を分岐し切換える各種の光回路素子を必要と
する。これらの素子は高性能であることに加れ
て、信頼性が高く、小形であることが望ましい。
誘電体、磁性体や半導体材料の基板表面に屈折率
の高い層や道筋を設けてこれを光導波路とし、上
記の各種の光回路素子を構成する試みがなされて
いる。このように構成された素子は、従来のレン
ズやプリズム等の光学部品を組合せて構成する方
法にくらべて、小形であり、光は基板内に閉じ込
められているため、周囲の温度、湿度等の環境変
化にたいして安定であり、信頼性も高い。各種の
光回路素子のなかでも、光スイツチ素子は信号光
の切換えや分岐など用途が広く、また数多く用い
られる重要な素子である。
導波形の光スイツチを構成する方法は数多く提
案されている。このうち磁気光学材料を用いた素
子は、磁性体のもつ残留磁化を利用することによ
つて、一つの光伝送状態を保持するのにエネルギ
ーを要しないことから、他の電気光学材料や半導
体材料を用いた素子と比較して注目される。従来
から知られている磁気光学材料を用いた導波形光
スイツチとしては、以下のようである。ガリウ
ム、ガドリニウム、ガーネツト(GGG)結晶基
板の上に、磁気光学効果のひとつであるフアラデ
ー効果を有する光磁性体、たとえば、イツトリウ
ム鉄ガーネツト(YIG)の結晶層を数μm以下と
結晶基板面上一様に薄く設け、これを光導波層と
し、外部より光の透過方向に磁場を印加し、結晶
層中の自発磁化をこの方向に揃える。入射光であ
るTE波はYIGのもつフアラデー効果によつて
TM波に変換されるが、導波光の場合TE波と
TM波とは位相速度が異なるため、このままでは
変換はほとんど生じない。位相速度を合致させ変
換を効率よく生じさせるために、上記薄膜層の上
にヨウ素酸リチウム結晶のような複屈折物質を接
近させ、この複屈折を使つて2つのモードの位相
速度を縮退させている。磁場を印加しなかつた
り、印加方向を光の透過方向とは直角に向けた場
合にはフアラデー効果を生じない。このためこの
ような磁場の変化によつてTE波とTM波とのス
イツチを行なわせることができる。
案されている。このうち磁気光学材料を用いた素
子は、磁性体のもつ残留磁化を利用することによ
つて、一つの光伝送状態を保持するのにエネルギ
ーを要しないことから、他の電気光学材料や半導
体材料を用いた素子と比較して注目される。従来
から知られている磁気光学材料を用いた導波形光
スイツチとしては、以下のようである。ガリウ
ム、ガドリニウム、ガーネツト(GGG)結晶基
板の上に、磁気光学効果のひとつであるフアラデ
ー効果を有する光磁性体、たとえば、イツトリウ
ム鉄ガーネツト(YIG)の結晶層を数μm以下と
結晶基板面上一様に薄く設け、これを光導波層と
し、外部より光の透過方向に磁場を印加し、結晶
層中の自発磁化をこの方向に揃える。入射光であ
るTE波はYIGのもつフアラデー効果によつて
TM波に変換されるが、導波光の場合TE波と
TM波とは位相速度が異なるため、このままでは
変換はほとんど生じない。位相速度を合致させ変
換を効率よく生じさせるために、上記薄膜層の上
にヨウ素酸リチウム結晶のような複屈折物質を接
近させ、この複屈折を使つて2つのモードの位相
速度を縮退させている。磁場を印加しなかつた
り、印加方向を光の透過方向とは直角に向けた場
合にはフアラデー効果を生じない。このためこの
ような磁場の変化によつてTE波とTM波とのス
イツチを行なわせることができる。
しかしながら、従来のこの構成の素子にはいく
つかの難点がある。第1に光導波層の上に複屈折
物質を接近させる複合構成であるため、一枚の基
板の上に、いくつもの素子を構成する集積化が困
難である。また、導波層に接近させる複屈折物質
と導波層との間隙幅は、モード間の位相速度を縮
退させるためには、精度良く設定されなければな
らない。接着等の手法によつて歩留り良く行うこ
とは非常に困難であり、生産性が悪い。また一般
に複屈折の大きさは温度にたいして敏感に変化を
する。このためTE波からTM波への変換の効率
が周囲温度の変化によつて大幅に変動する。第2
にフアイバ中を長い距離にわたつて伝搬した光波
の偏光は一般に無偏光状態に近い。このため、こ
の素子に入射させるには、偏光を直線偏光とする
ための手段を構ずるか、又は半分の光エネルギー
を失わせることになる。第3に、TE波TM波と
もに進路が同一であるため、これらの間をスイツ
チし分離するには、別なる素子を必要とする。こ
のため導波光を一度空中に出射させ、偏光プリズ
ムのような光学素子によつて分離するなどの方法
を取らなければならず、やはり集積化小形化を妨
げる。
つかの難点がある。第1に光導波層の上に複屈折
物質を接近させる複合構成であるため、一枚の基
板の上に、いくつもの素子を構成する集積化が困
難である。また、導波層に接近させる複屈折物質
と導波層との間隙幅は、モード間の位相速度を縮
退させるためには、精度良く設定されなければな
らない。接着等の手法によつて歩留り良く行うこ
とは非常に困難であり、生産性が悪い。また一般
に複屈折の大きさは温度にたいして敏感に変化を
する。このためTE波からTM波への変換の効率
が周囲温度の変化によつて大幅に変動する。第2
にフアイバ中を長い距離にわたつて伝搬した光波
の偏光は一般に無偏光状態に近い。このため、こ
の素子に入射させるには、偏光を直線偏光とする
ための手段を構ずるか、又は半分の光エネルギー
を失わせることになる。第3に、TE波TM波と
もに進路が同一であるため、これらの間をスイツ
チし分離するには、別なる素子を必要とする。こ
のため導波光を一度空中に出射させ、偏光プリズ
ムのような光学素子によつて分離するなどの方法
を取らなければならず、やはり集積化小形化を妨
げる。
本発明の目的は、上記の難点を除去した、小形
で安定で、生産し易い、導波形光スイツチを提供
することである。
で安定で、生産し易い、導波形光スイツチを提供
することである。
本発明によればフアラデー効果を有する磁気光
学薄膜上に、一方から他方への光の浸み出しによ
つて面内に光を結合生ずるように近接して設ける
光導波路を、第1の光導波路の光透過方向に2つ
形成し、当該第1の光導波路に近接して設ける第
2、第3の光導波路のうち、第2の光導波路の主
に基板に垂直方向に振動電界成分を有する光導波
モード、謂ゆる準TMモードにたいする伝搬位相
定数と、第1の光導波路の主に基板に水平方向に
振動電界成分を有する光導波モード、いわゆる準
TEモードにたいする伝搬位相定数とを等しく定
め、かつ、第3の光導波路の準TEモードにたい
する伝搬位相定数と、第1の光導波路の準TMモ
ードにたいする伝搬位相定数とを等しく定め、か
つ該第2、第3の光導波路を第1の導波路から、
面内に光の結合を生じない程度に離れた位置で一
本の光導波路に合流させた構造とすることによつ
て、入射光の偏光状態に無関係な動作特性を示す
高性能の光スイツチが得られる。
学薄膜上に、一方から他方への光の浸み出しによ
つて面内に光を結合生ずるように近接して設ける
光導波路を、第1の光導波路の光透過方向に2つ
形成し、当該第1の光導波路に近接して設ける第
2、第3の光導波路のうち、第2の光導波路の主
に基板に垂直方向に振動電界成分を有する光導波
モード、謂ゆる準TMモードにたいする伝搬位相
定数と、第1の光導波路の主に基板に水平方向に
振動電界成分を有する光導波モード、いわゆる準
TEモードにたいする伝搬位相定数とを等しく定
め、かつ、第3の光導波路の準TEモードにたい
する伝搬位相定数と、第1の光導波路の準TMモ
ードにたいする伝搬位相定数とを等しく定め、か
つ該第2、第3の光導波路を第1の導波路から、
面内に光の結合を生じない程度に離れた位置で一
本の光導波路に合流させた構造とすることによつ
て、入射光の偏光状態に無関係な動作特性を示す
高性能の光スイツチが得られる。
更に本発明の詳細を図面をもつて説明する。第
1図は本発明の一実施例の原理構造図であつて、
1はたとえばガリウム・ガドリニウム・ガーネツ
ト(GGG)のような単結晶基板である。該結晶
基板上に、液相成長法や気相成長法などのエピタ
キシヤル結晶成膜法によつて、前記結晶基板より
屈折率の高く、かつフアイデー効果をもつた結晶
層たとえばイツトリウム鉄ガーネツトや希土類ガ
リウムガーネツトのような結晶層を数μm以下程
度の厚さで基板一様に設ける。該結晶層の厚さを
図に示す如くに部分的に異ならしめて、光導波路
3,4,5,6を形成する。周知の如く、導波層
の厚い部位は薄い部位に較べて、伝搬モードにた
いする等価屈折率が高いため、光は厚い部位に集
中して伝搬し、いわゆる導波路を形成する。導波
路4,5は導波路3に基板面上で極く接近し形成
され、これらは合流して導波路6を形成してい
る。このような導波路はたとえば次のように作製
することができる。通常よく用いられるフオトリ
ソグラフイの技術を用いて、フオトレジスタのパ
タンを前記一様な厚さの結晶層の上に設け、これ
をイオンビームエツチング法などを用いて結晶層
を所望の深さに削る。フオトレジスタはイオンビ
ームにたいするエツチング速度が、前記結晶層に
較べて遅いため、これによつてフオトレジスタの
パタンと同形に前記結晶層に厚い部位を形成する
ことができる。導波路3の幅をW1、導波路4の
幅をW2、導波路5の幅をW3とする。W2<W1<
W3の関係にあるようにする。導波路3より無偏
光の入射光7を入射させる。磁場10が光の透過
方向に平行に、例えばコイルや磁石等を用いて印
加され、前記結晶層2中の自発磁化がこの方向に
揃えられている。無偏光である入射光7は、結晶
層中で位相速度の異なる振動電界成分が基板に平
行な成分がほとんどの準TE波と基板に垂直な成
分がほとんどの準TM波に分れて導波路3中を伝
わる。前述の如く、各導波路3,4,5の幅W2,
W1,W3がW2<W1<W3の関係で設定されてい
る。第2図に示すように導波光の等価屈折率すな
わち導波光の位相定数βを空気中の波数k0で除去
した値は、導波路の幅Wによつて変化する。導波
路4の幅W2は、該導波路4中の準TE波の等価屈
折率の値(第2図中C点)が導波路3中の準TM
波の等価屈折率の値(第2図中B点)と一致する
ように設定されている。また導波路5の幅W3は、
該導波路5中の準TM波の等価屈折率の値(第2
図中D点)が導波路3中の準TE波にたいする等
価屈折率の値(第2図中A点)と等しくなるよう
に設定されている。入射光7の準TM成分は導波
路3を伝わるうち、結晶層2のもつフアラデー効
果を受け、かつ導波路4が導波路3と極く接近し
ているため、導波路3中を伝わりつつ、導波路4
へエネルギーを浸み出し、位相定数が同一な導波
路4中の準TE成分へと変換される。入射光7の
準TE成分は同様にフアラデー効果を受け、同様
に導波路4中に浸み出してはいるが、その等価屈
折率の大きさ(第2図中A点)が導波路4中の準
TE、準TMいずれの等価屈折率(第2図中C点、
F点)とも等しくないため、結合は生ずることは
なく、そのまま導波路3中を進行する。そして、
この導波路3中の準TE波成分の等価屈折率の大
きさ(第2図中A点)は、導波路5中の準TM波
の等価屈折率の大きさ(第2図中D点)と合致し
ている。したがつて前記導波路3中の準TE波成
分はフアラデー効果と導波路間の光エネルギーの
空間的な結合とによつて導波路5中の準TM波へ
と結合され、導波路3中の入射光エネルギーは結
合の長さを定めておくことによつて、導波路4と
導波路5へと移される。導波路4と導波路5とは
合流され出射光8となつて出射する。一方印加磁
界10が無いとき、或は光の進行方向とは直角に
向けられているときは、前述の導波光にたいする
フアラデー効果は生じない。このため導波路3中
の準TE成分、準TM成分それぞれは偏光の回転
を受けることが無い。そして導波路3中の準TE
成分と、導波路4中5中の準TE成分とは、空間
的に結合していても、それぞれ等価屈折率が第2
図中A,C,Fと異なり、また同様に導波路3,
4,5中の準TM成分も第2図中B,E,Dと異
なるために、エネルギーの変換は生ずることがな
い。このため導波路3中の光エネルギーは、いず
れの導波路へ結合することなく、そのまま導波路
3中を伝わり、出射光9となつて出射する。この
ように磁界の制御によつて光の進路をスイツチす
る光スイツチが実現される。しかも、上述の如
く、入射光が無偏光であつても効率よくスイツチ
される。上述の素子を具体的に実現する設計例
は、たとえば光波長を1.15μm、基板1に屈折率
1.945のGGG結晶を用い、結晶層2に屈折率2.21
のYIGエピタキシヤル結晶膜を1.5μm成長させ、
イオンエツチング法などによつて0.3μmの堀込み
を与えた場合に、W1として3μm、W2として2μ
m、W3として6μm程度の値が得られる。
1図は本発明の一実施例の原理構造図であつて、
1はたとえばガリウム・ガドリニウム・ガーネツ
ト(GGG)のような単結晶基板である。該結晶
基板上に、液相成長法や気相成長法などのエピタ
キシヤル結晶成膜法によつて、前記結晶基板より
屈折率の高く、かつフアイデー効果をもつた結晶
層たとえばイツトリウム鉄ガーネツトや希土類ガ
リウムガーネツトのような結晶層を数μm以下程
度の厚さで基板一様に設ける。該結晶層の厚さを
図に示す如くに部分的に異ならしめて、光導波路
3,4,5,6を形成する。周知の如く、導波層
の厚い部位は薄い部位に較べて、伝搬モードにた
いする等価屈折率が高いため、光は厚い部位に集
中して伝搬し、いわゆる導波路を形成する。導波
路4,5は導波路3に基板面上で極く接近し形成
され、これらは合流して導波路6を形成してい
る。このような導波路はたとえば次のように作製
することができる。通常よく用いられるフオトリ
ソグラフイの技術を用いて、フオトレジスタのパ
タンを前記一様な厚さの結晶層の上に設け、これ
をイオンビームエツチング法などを用いて結晶層
を所望の深さに削る。フオトレジスタはイオンビ
ームにたいするエツチング速度が、前記結晶層に
較べて遅いため、これによつてフオトレジスタの
パタンと同形に前記結晶層に厚い部位を形成する
ことができる。導波路3の幅をW1、導波路4の
幅をW2、導波路5の幅をW3とする。W2<W1<
W3の関係にあるようにする。導波路3より無偏
光の入射光7を入射させる。磁場10が光の透過
方向に平行に、例えばコイルや磁石等を用いて印
加され、前記結晶層2中の自発磁化がこの方向に
揃えられている。無偏光である入射光7は、結晶
層中で位相速度の異なる振動電界成分が基板に平
行な成分がほとんどの準TE波と基板に垂直な成
分がほとんどの準TM波に分れて導波路3中を伝
わる。前述の如く、各導波路3,4,5の幅W2,
W1,W3がW2<W1<W3の関係で設定されてい
る。第2図に示すように導波光の等価屈折率すな
わち導波光の位相定数βを空気中の波数k0で除去
した値は、導波路の幅Wによつて変化する。導波
路4の幅W2は、該導波路4中の準TE波の等価屈
折率の値(第2図中C点)が導波路3中の準TM
波の等価屈折率の値(第2図中B点)と一致する
ように設定されている。また導波路5の幅W3は、
該導波路5中の準TM波の等価屈折率の値(第2
図中D点)が導波路3中の準TE波にたいする等
価屈折率の値(第2図中A点)と等しくなるよう
に設定されている。入射光7の準TM成分は導波
路3を伝わるうち、結晶層2のもつフアラデー効
果を受け、かつ導波路4が導波路3と極く接近し
ているため、導波路3中を伝わりつつ、導波路4
へエネルギーを浸み出し、位相定数が同一な導波
路4中の準TE成分へと変換される。入射光7の
準TE成分は同様にフアラデー効果を受け、同様
に導波路4中に浸み出してはいるが、その等価屈
折率の大きさ(第2図中A点)が導波路4中の準
TE、準TMいずれの等価屈折率(第2図中C点、
F点)とも等しくないため、結合は生ずることは
なく、そのまま導波路3中を進行する。そして、
この導波路3中の準TE波成分の等価屈折率の大
きさ(第2図中A点)は、導波路5中の準TM波
の等価屈折率の大きさ(第2図中D点)と合致し
ている。したがつて前記導波路3中の準TE波成
分はフアラデー効果と導波路間の光エネルギーの
空間的な結合とによつて導波路5中の準TM波へ
と結合され、導波路3中の入射光エネルギーは結
合の長さを定めておくことによつて、導波路4と
導波路5へと移される。導波路4と導波路5とは
合流され出射光8となつて出射する。一方印加磁
界10が無いとき、或は光の進行方向とは直角に
向けられているときは、前述の導波光にたいする
フアラデー効果は生じない。このため導波路3中
の準TE成分、準TM成分それぞれは偏光の回転
を受けることが無い。そして導波路3中の準TE
成分と、導波路4中5中の準TE成分とは、空間
的に結合していても、それぞれ等価屈折率が第2
図中A,C,Fと異なり、また同様に導波路3,
4,5中の準TM成分も第2図中B,E,Dと異
なるために、エネルギーの変換は生ずることがな
い。このため導波路3中の光エネルギーは、いず
れの導波路へ結合することなく、そのまま導波路
3中を伝わり、出射光9となつて出射する。この
ように磁界の制御によつて光の進路をスイツチす
る光スイツチが実現される。しかも、上述の如
く、入射光が無偏光であつても効率よくスイツチ
される。上述の素子を具体的に実現する設計例
は、たとえば光波長を1.15μm、基板1に屈折率
1.945のGGG結晶を用い、結晶層2に屈折率2.21
のYIGエピタキシヤル結晶膜を1.5μm成長させ、
イオンエツチング法などによつて0.3μmの堀込み
を与えた場合に、W1として3μm、W2として2μ
m、W3として6μm程度の値が得られる。
以上の説明では一方の導波路のTE波の等価屈
折率と、他方の導波路のTM波の等価屈折率を等
しくするために、導波路の凸部の幅を異ならせる
方法を述べたが、同様なことは、厚さの均一な導
波層の上に磁性非磁性を問わず誘電体をパタン状
に装荷し、そのパタン幅を異ならしめたり、また
は金属イオン等を膜中に拡散させ高屈折率の部位
を形成し、その幅または拡散濃度の調節によつて
も実現できることはいうまでもない。
折率と、他方の導波路のTM波の等価屈折率を等
しくするために、導波路の凸部の幅を異ならせる
方法を述べたが、同様なことは、厚さの均一な導
波層の上に磁性非磁性を問わず誘電体をパタン状
に装荷し、そのパタン幅を異ならしめたり、また
は金属イオン等を膜中に拡散させ高屈折率の部位
を形成し、その幅または拡散濃度の調節によつて
も実現できることはいうまでもない。
また以上の説明では導波層の材料はYIG結晶に
ついて述べたがこれは勿論フアラデー効果を有す
る他のガーネツト等の材料を用いてもよい。
ついて述べたがこれは勿論フアラデー効果を有す
る他のガーネツト等の材料を用いてもよい。
以上のように本発明によれば小形で安定で集積
化が容易な、しかも入射光の偏光に無関係に動作
する高性能の光スイツチが得られる。
化が容易な、しかも入射光の偏光に無関係に動作
する高性能の光スイツチが得られる。
第1図は本発明の一実施例の原理構造図で、1
はガーネツト基板、2は光導波層である基板より
高い屈折率を有する磁気光学材料、3,4,5,
6は光導波路である。第2図は導波モードのもつ
等価屈折率の導波路幅にたいする変化を示す図で
ある。
はガーネツト基板、2は光導波層である基板より
高い屈折率を有する磁気光学材料、3,4,5,
6は光導波路である。第2図は導波モードのもつ
等価屈折率の導波路幅にたいする変化を示す図で
ある。
Claims (1)
- 1 フアラデー効果を有する磁気光学薄膜上に、
一方から他方への光の浸み出しによつて面内に光
の結合を生ずるように近接して設ける光導波路
を、第1の光導波路の光透過方向に2つ形成し、
当該第1の光導波路に近接して設ける第2、第3
の光導波路のうち、第2の光導波路の主に基板に
垂直方向に振動電界成分を有する光導波モードに
たいする伝搬位相定数と第1の光導波路の主に基
板に水平方向に振動電界成分を有する光導波モー
ドにたいする伝搬位相定数とを等しく定め、か
つ、第3の光導波路の主に基板に水平方向に振動
電界成分を有する光導波モードにたいする伝搬位
相定数と、第1の光導波路の主に基板に垂直方向
に振動電界成分を有する光導波モードにたいする
伝搬位相定数とを等しく定め、かつ該第2、第3
の光導波路を第1の導波路から、面内に光の結合
を生じない程度に離れた位置で一本の光導波路に
合流させた構造を有することを特徴とする磁気光
学薄膜光スイツチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1337880A JPS56110916A (en) | 1980-02-06 | 1980-02-06 | Magnetic-optical thin film optical switch |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1337880A JPS56110916A (en) | 1980-02-06 | 1980-02-06 | Magnetic-optical thin film optical switch |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56110916A JPS56110916A (en) | 1981-09-02 |
JPS6343725B2 true JPS6343725B2 (ja) | 1988-09-01 |
Family
ID=11831425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1337880A Granted JPS56110916A (en) | 1980-02-06 | 1980-02-06 | Magnetic-optical thin film optical switch |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS56110916A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2754774B2 (ja) * | 1989-03-31 | 1998-05-20 | 株式会社島津製作所 | 導波路型光回路素子 |
CN118112828A (zh) * | 2024-04-30 | 2024-05-31 | 上海铭锟半导体有限公司 | 一种磁光效应驱动的非易失性光开关及其制备方法 |
-
1980
- 1980-02-06 JP JP1337880A patent/JPS56110916A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56110916A (en) | 1981-09-02 |
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