JPS6343612B2 - - Google Patents

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JPS6343612B2
JPS6343612B2 JP54127814A JP12781479A JPS6343612B2 JP S6343612 B2 JPS6343612 B2 JP S6343612B2 JP 54127814 A JP54127814 A JP 54127814A JP 12781479 A JP12781479 A JP 12781479A JP S6343612 B2 JPS6343612 B2 JP S6343612B2
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JP
Japan
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fluid
clutch
working chamber
fluid reservoir
shaft
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Application number
JP54127814A
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English (en)
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JPS5563015A (en
Inventor
Jerarudo Bopu Uorin
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Eaton Corp
Original Assignee
Eaton Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Eaton Corp filed Critical Eaton Corp
Publication of JPS5563015A publication Critical patent/JPS5563015A/ja
Publication of JPS6343612B2 publication Critical patent/JPS6343612B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D35/00Fluid clutches in which the clutching is predominantly obtained by fluid adhesion
    • F16D35/02Fluid clutches in which the clutching is predominantly obtained by fluid adhesion with rotary working chambers and rotary reservoirs, e.g. in one coupling part
    • F16D35/021Fluid clutches in which the clutching is predominantly obtained by fluid adhesion with rotary working chambers and rotary reservoirs, e.g. in one coupling part actuated by valves
    • F16D35/023Fluid clutches in which the clutching is predominantly obtained by fluid adhesion with rotary working chambers and rotary reservoirs, e.g. in one coupling part actuated by valves the valve being actuated by a bimetallic coil
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P7/00Controlling of coolant flow
    • F01P7/02Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air
    • F01P7/04Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air by varying pump speed, e.g. by changing pump-drive gear ratio
    • F01P7/042Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air by varying pump speed, e.g. by changing pump-drive gear ratio using fluid couplings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は粘性流体継手、さらに詳しくは比較
的低いトルク伝達期間中は、流体が逆流するのを
阻止する型式の継手に関する。
(従来の技術) この発明は、米国許第4056178号、および米国
特許第4064980号と関連する。
この発明はこの明細書を読めば明らかなよう
に、多くの種々の使用目的に用いられる流体継手
として有効なものである。しかし、この発明は乗
物エンジンのラジエータ冷却フアンの駆動装置に
適用するのが特に有用であり、この明細書はこの
場合を例として説明する。
粘性流体継手はラジエータ冷却フアンに伝達さ
れるトルク量を制御するために自動車工業界にお
いて広く用いられている。このような粘性流体継
手の最も一般的な形式のものは、米国特許第
3055473号、同第3809197号明細書に記載されたよ
うな空気温度応答型のものである。
(発明が解決しようとする問題点) このような粘性流体継手に共通する欠点は朝患
い(モーニングシクネス)、すなわちエンジンが
停止しているとき、作動室内に遠心ポンプを通つ
て粘性流体が逆流して、朝のような低温状態でエ
ンジンを始動するとき、フアンの不都合な高速運
転を起す傾向をもつことである。低温始動時にお
ける粘性流体継手の高速運転の問題は、エンジン
が停止しているとき作動室へ流入した流体を速か
に流体貯留室へ圧送する高能力ポンプの使用によ
つて部分的に軽減された。この手段により朝患い
の期間を減少したが、これを完全に無くすもので
はなかつた。そのうえ、高能力ポンプの使用に伴
つて発生した2次的な問題は、或る運転様式に対
しては、流体は作動室内へ流入されるよりも一層
速かに貯留室内に圧送される傾向をもつことであ
る。これにより予測できない応答時間を生じ、か
つ入力速度がフアン速度よりも極めて高いような
場合には、フアン駆動装置は全く係合しなくなる
という問題点もあつた。
上記朝患いに関する問題点を解決するため、本
発明の粘性流体クラツチは、作動室から流体を移
動し、かつ軸の軸線に隣接する流体貯留室内の一
点に流体を排出するポンプを備え、エンジンの停
止中における作動室内への流体の流入を効果的に
無くし、これによつて次回の低温始動時に際し朝
患を有効になくすことを目的としている。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するため、粘性流体ク
ラツチとしての主要構成である、クラツチ部材、
カバー部材、弁部材、両部材間に形成される作動
室および流体貯留室、貯留室をカバー部材ととも
に画成する貯留カバー、作動室から貯留室へ流体
を移動させるポンプ、を有するとともに、 クラツチ部材とカバー部材の対向面に互いに
組み合う多数のランドおよび溝を設けて粘性せ
ん断表面を形成したこと、 軸の軸線と隣接する流体貯留室内の一点に末
端の排出口を有し作動の停止期間中にカバー部
材が回転せず、かつ流体のほぼ全てが流体貯留
室にあるとき、流体貯留室の流体の最上面が常
に軸および排出口よりも下方に位置するように
ポンプの出口に連結された直立パイプを設けた
こと、 流体貯留室がクラツチ内に含まれる全流体の
2倍を超える流体貯留容積を有すること、 を構成上の特徴としている。
(作用) 第2図および第3図(本願発明の場合)、第4
図および第5図(実公昭53−15882号公報に記載
の従来技術の場合)を比較して本願発明の作用を
説明する。
第2図および第3図は流体貯留室58を形成す
る出力部材12の断面図を示しており、出力部材
12は軸Aの回りを回転し、流体貯留室58内に
半径方向に延びた直立パイプ60を有している。
第4図および第5図は従来技術における油貯留
室3を形成する出力部材aを示し、軸Aの回りを
回転し、油流出管22が内壁15と軸Aとの間の
ほぼ中間にその開口端を有している。
第2図および第4図は粘性流体又は油Fが直立
パイプ60又は22を介して流体貯留室58又は
3にくみ上げられた状態を示し、矢印Rの方向に
装置を回転させて遠心力により貯留室の半径方向
最も外側の周辺に流体を分配する。
この作動状態では両方の装置とも同一の動作を
行う。そして各々の直立パイプ60,22は流体
貯留室からポンプへ流体が逆流することを防いで
いる。
しかしながら、主エンジンが回転を停止し、フ
アンクラツチの動作が全て停止したとき、流体F
は流体貯留室の最下方部分に集まることになる
(第3図および第5図参照)。
すなわち、フアン駆動が作動しないエンジン停
止時においては、全ての流体Fは図に示すように
流体貯留室に残る。
この種の装置では、このような条件下で流体F
の容量は流体の表面が回転軸の下に溜ることにな
る。
“朝患い”はエンジンが停止しているとき直立
パイプを介して流体Fの流れがポンプに逆流する
ことにより生じる。
第5図に示すように従来技術の装置では、回転
軸Aの底部に直立パイプ22が位置するように、
ハウジング15が停止したときはいつでも、出口
14のレベルに相当する流体のレベルまで流体F
はポンプに排出される。
そして、次回に続くエンジンの始動時、第4図
および第5図に示す装置では朝患いを生じること
になる。
しかし、本発明の装置の場合、上記のように底
部に直立パイプが配置されようとも直立パイプは
流体貯留室内の流体Fのレベルよりも上に延びて
おり、流体が排出口64から流出する恐れはな
い。
つまり、本願発明の構成によれば直立パイプの
最終回転位置および流体貯留室内の流体Fのレベ
ルに関係なく、エンジン停止時に流体が逆流する
という問題点を解決できることになる。
次に、弁部材を第2位置にすることにより、流
体貯留室の半径方向外方端部から作動室へと流体
が流入する。
そして、この流体は高トルク伝達期間中には多
数のランドおよび溝を設けてなる粘性せん断表面
部分でトルクの伝達が十分なされ、ポンプの作用
により流体を遠心力の影響下で作動室と流体貯留
室との間を流動することになる。
したがつて、比較的低いトルク伝達期間中は流
体が逆流するのを阻止するとともに弁部材を介し
て流体貯留室から作動室側へ流体を流入させ、ク
ラツチ部材とカバー部材の対向面に形成したラン
ドおよび溝によつて効率的なトルク伝達が早急に
行なわれることから低温状態でエンジンを始動す
るときフアンの不都合な高速運転がなくなり、予
め決められた応答時間で粘性流体クラツチを作動
させることができる。
(実施例) この発明の種々の他の特徴および利点は、この
発明の実施例を示す図面を参照しての以下の詳細
な説明から明らかになるであろう。
この発明は改良型粘性流体クラツチ10を提供
する。粘性流体クラツチ10はカバー部材として
の出力継手部材12およびクラツチ部材としての
入力継手部材14を含む。出力部材12は締具1
8によつて取付けられたフアン羽根16を有す
る。フアン羽根16は回転してフアンが組付けら
れたエンジンまたはラジエータを通過する冷却空
気流を提供するためのものである。
出力部材12は2つの部分で構成され、その使
用目的のために、これらを前方継手部材20およ
び後方継手部材22と称する。前方継手部材20
は円周方向に延び、かつ後方継手部材22の外側
部分26をこれと組合わせ状態で案内する表面2
4をもつ案内部分を有する。継手部材20,22
が図示のように組合わされ、前方継手部材20の
部分28を屈曲して前方継手部材20を後方継手
部材22に接合して密閉する。好適なガスケツト
型Oリングシール30が継手部材20,22間に
提供されて、両部材間の粘性剪断流体の漏洩を防
止する。
前方継手部材20および後方継手部材22を組
立てて構成された出力部材12は、内部に入力部
材14が回転する室32を形成する。入力部材1
4は一体造りのハブ部分34をもつ円板状部材で
ある。ハブ部分34は入力部材14を駆動するた
めの入力軸を含む軸36と共に回転するように取
付けられている。出力部材12は中間軸受37で
軸36のまわりに回転するように取付けられてい
る。軸36は粘性流体継手10が組付けられたエ
ンジンのクランク軸から、ベルトによつて駆動さ
れる滑車(図示されていない)のような任意適当
な方法で駆動される。
入力部材14および出力部材12は、相互に極
めて接近して隔たつて配置された協動する剪断表
面を有し、これら表面間の空所内の粘性剪断媒体
が、入力部材14から出力部材12にトルクを伝
達し、これによつて出力部材12が粘性剪断流体
を介してのトルク伝達作用によつて回転する。
図示の実施例において、入力部材14と出力部
材12の対向面に互いに組み合う複数のランド、
溝部を設けてトルク伝達を行なう粘性せん断表面
を形成している。すなわち、一連のランド、溝部
40が入力部材14の前面38に形成されてい
る。またこれと協動するランド、溝部44が前方
継手部材20の面42に形成されている。前方継
手部材20に設けられたランド、溝部44は、入
力継手部材14に設けられたランド、溝部40と
協動し、かつ図面に示すように互に組合わされて
いる。ランドおよび溝部は極めて接近した間隔を
保つて配置され、かつ比較的その数が多いから、
入口継手部材14と出力継手部材12との間のト
ルク伝達のための可成りの面積を提供する。実際
の例を挙げれば、入力部材14に設けられた9個
の溝内に突出する出力部材12に設けられた9個
の突出ランド、および出力部材12に設けられた
8個の溝内に突出する入力部材14に設けられた
8個のランドをもつている。
協働するランド、溝部40,44は、前方継手
部材20の前面に衝突する風の方向を向いて配置
される。この結果、トルク伝達作用を実施するラ
ンド、溝部40,44は矢印46で示す圧風に極
力接近して配置される。ランド、溝部40,44
を上記のように配置することによつて可成りの熱
量を消散できる。このことは圧風を受ける側と反
対側の入力部材14の後面にランド、溝部を設け
る設定をかなり改善したこととなる。またこの装
置はかなりの数の協働するランド、溝部を具備し
てかなりのトルク伝達表面積を提供するから、こ
の粘性流体継手はかなりのトルク伝達能力を有す
ることが明らかである。これによつて、例えばト
ラツク、自動車などの車輌におけるフアン羽根の
駆動用として容易に用いられる粘性流体継手を構
成させる。
既知のように、フアン16を駆動するため、ラ
ンド、溝部40,44間で伝達されるトルク量
は、両者間の作動室内の流体量の関数である。こ
の発明の粘性流体継手は、作動室内の粘性剪断流
体量がフアンに対する冷却要求によつて変動でき
る構造を具備している。この作用は一般に作動室
から粘性流体を圧送する機構、および作動室内に
戻る流体の流量を制御する感温弁機構の使用によ
つて実施される。
粘性剪断流体は前方継手部材20の面42に形
成された一対のポンプ作用表面の作用によつて作
動室から圧送される。このポンプ装置は当業界で
は公知であり、その詳細は米国特許第3809197号
明細書に記述されており、その内容はこの発明の
明細書に参照されている。ポンプの作用表面は、
入力部材14の回転によつて前方継手部材20の
まわりに流体が流されるとき、流体の流れ経路内
に配置される。これらの表面に流体が衝突する
と、出力部材12の隣接ポンプの出口に圧力を生
ずる。ポンプの排出ポート48は各軸方向に延び
る通路と連通し図にはその1つが50で示されて
いる。通路50は前方継手部材20の半径方向に
延びる通路52と連通する。通路52はその半径
方向外端をプラグまたは圧入ボール54のような
適当な手段で密閉されている。同様な通路(図示
されていない)が他のポンプ排出ポート(図示さ
れていない)と連通している。
ポンプ排出ポート48は前方継手部材20の面
42に設けられた弧状溝56の一端に形成されて
いる。各弧状溝56は出力部材12の周囲に180゜
よりわずかに小さい範囲に延び、粘性流体は出力
部材12に対する入力部材14の回転運動によつ
て該通路内を移動される。流体が上述の表面に衝
突すると、流体は次にポンプ排出ポート48と組
合わされた通路50を通り、この通路を半径方向
内方へ通過したのち、直立パイプ60を通つて中
央流体貯留室に流入する。通路52の半径方向最
内方端には大径孔62が設けられ、この中に直立
パイプ60の半径方向最外端が圧入されている。
直立パイプ60は大径孔62から半径方向内向き
に延び、軸36の中心軸線と隣接した流体貯留室
58内の1点に末端の排出口がある。流体貯留室
58は、入力部材14および出力部材12の回転
軸線を囲み、かつその中に粘性剪断流体を貯留す
る。流体貯留室58の容量は、実質的にすべての
粘性剪断流体をその中に貯留でき、かつ貯留され
た流体が常時排出口64より半径方向外方にある
ように定められる。よつて、クラツチ10内のす
べての粘性流体が流体貯留室58内に貯留された
場合でも、流体は通路50,52から移動したり
逆流することはない。このことは出力部材12が
回転していない時の静的および動的状態の両方に
対してあてはまり、流体貯留室58内に貯留され
たすべての粘性流体は、流体貯留室58の最低部
分に位置し、その表面は排出口64より下方にあ
る。出力部材12が回転しているとき、流体貯留
室58内に貯留された粘性流体は、流体貯留室5
8の半径方向最外方壁に向けられ、この壁の表面
は排出口64に対して半径方向外方にある。さら
に直立パイプが図示されてはいないが、流体貯留
室58内に半径方向下向きに垂下しているとき
は、粘性流体を通路50,52に戻すドレン通路
として利用できない。排出口64の軸36の回転
軸線からの実際の半径方向の変位量は、排出口6
4の半径方向外方に位置する流体貯留室58の部
分の粘性流体貯留能力によつて変化できることが
考えられる。ここで重要なことは、すべての状態
の下で、流体貯留室58内の粘性流体のレベルが
排出口64より半径方向外方にあることである。
上述のように、粘性剪断流体は温度応答性機構
66の制御を受けて、ランド、溝部40,44に
よつて形成された作動室内に流入する。弁機構6
6は特に流体貯留室58から作動室内への粘性流
体の流量を制御する。弁機構66は流体貯留室5
8の一方の側部を形成する貯留カバーとしての板
部材70と協働する弁部材68を含む。板部材7
0はその周辺を続る前方継手部材20に取付けら
れ、これによつて流体貯留室58の後方側部を形
成する。板部材70は一対の孔72,74をも
ち、弁部材68は板部材70に対し半径方向に延
び、かつ孔72,74に選択的にかぶさるように
位置することができる。もし弁部材68が孔7
2,74を閉じれば、流体はこれらの孔72,7
4を通つて貯留室58からその外方へ流動するこ
とはできない。弁部材68が孔72,74を開く
ように移動すると、流体はこれらの孔を通り、流
体貯留室58から区域76に流入し、この区域か
ら遠心力によつてランド、溝部40,44間の作
動室内に外向きに流動される。
弁部材68は、通常の方法で前方継手部材20
に取付けられ、かつ軸80と結合された感温バイ
メタル78によつて、板部材70および孔72,
74に対して移動される。軸80はその内端で点
溶接によるなどして中間ワツシヤ82を介して弁
部材68に適切に結合され、ワツシヤ82とバイ
メタル78のほぼ中間の軸80内の小径部分に設
けたOリング84が軸80と前方継手部材20と
の間のシールを形成する。感温バイメタル78
は、該要素を取り巻く周囲温度の変化を感知する
と、軸部材80を回転させる。次に軸部材80は
板部材70に対し弁部材68を移動させる。この
温度応答型弁装置は、米国特許第3263783号明細
書に記載の弁装置と類似のもので、この装置の構
造および動作のさらに詳細な説明はこれを参照さ
れたい。
ランド、溝部40,44間の作動室内の流体量
を減少することを望むならば、流体貯留室58か
ら区域76への流体の流れを阻止する位置に、弁
部材68を移動させることを必要とする。これは
感温バイメタル78が低温度を感知することによ
り行なわれフアン16の回転を減少させるように
働かせる。即ち、弁部材68が板部材70の孔7
2,74を閉じ、あるいはその開度を減少させる
ことにより作動室への流入流量を最小にする。こ
の結果入力部材14が回転すると、通路56の表
面に対して流体を移動し、この流体は次にポンプ
排出ポート48を通つて流れ、次いで直立パイプ
60の排出口64から流体貯留室58に流入す
る。この結果作動室内の流体の正味量が減少し
て、フアン羽根16に伝達されるトルクを減少す
る。
一方フアン羽根16への伝達トルクを増加した
いときは、ランド、溝部40,44のそれぞれに
よつて形成された作動室内の流体量を増加する必
要がある。従つて、孔72,74は、ポンプ作用
表面の作用により作動室から流される流体量より
も多量の流体を作動室へ流さなければならない。
ゆえに、孔72,74は作動室に付加された流体
の正味増量が得られるように、作動室へ充分な量
の流体を流入させるために、弁部材68によつて
開かれなければならない。
粘性流体クラツチ10が休止状態のときは、全
粘性剪断流体はクラツチ10の下方部分に位置し
ている。次にこのクラツチ10の軸36がエンジ
ンの回転とともに回転すると、粘性剪断流体は回
転による遠心力によつてクラツチ10の周辺をめ
ぐつて引きずられ、粘性剪断流体は作動室内へ外
向きに流れる。粘性剪断流体はひとたび作動室内
に入ると、ポンプ作動表面のポンプ作用によつて
流体貯留室58に流入し、流体貯留室58からの
流体の流量は弁部材68の制御を受ける。入力部
材14が出力部材12に対して回転すると、互に
組合つたランド、溝部40,44間の作動室内の
粘性剪断流体は、入力部材14から出力部材12
にトルクを伝達しフアン羽根16の回転を行な
う。この回転が起ると、その詳細は米国特許第
3809197号明細書に記載されているように、入力
部材14および出力部材12に設けられた半径方
向溝が周期的に一致する状態が生ずる。この状態
が生ずると、流体貯留室58から半径方向外向き
の流体の流量に対する相対的に大きな通路を形成
し、これによつて入力部材14および出力部材1
2の外周辺において作動室を充填する。これらの
溝は一致したときのみでなく、常時半径方向外向
きの流れを提供し、始動の際をも含めて流体貯留
室58からの流れによる急速な応答を提供する。
(発明の効果) 以上説明したことから明らかなように、軸の軸
線と隣接する流体貯留室内の一点に末端の排出口
を有し、クラツチ部材を介して低トルク伝達期間
中に流体のほぼ全てを流体貯留室に戻したとき貯
留された流体の最上面が常に排出口よりも軸の半
径方向外方にあるようにポンプの出口に連結され
た直立パイプを設けたので、エンジンが停止して
いるとき、即ち遠心力が作用しないとき、作動室
内への流体の流入をなくすこととなり、次回の低
温始動時に際し、フアンの不都合な高速運転を起
こす原因を断つことができる。
さらにエンジンの始動とともにクラツチ部材の
軸が回転し、弁部材の作動により流体貯留室から
作動室へと流体が流入し、クラツチ部材とカバー
部材の対向面に設けたランドおよび溝によつて急
速にトルク伝達が可能となるのでクラツチ作動の
応答時間を短縮させるとともに予め決められた応
答時間で粘性流体クラツチを作動させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る実施例の縦断正面図、第
2図および第3図は粘性流体クラツチの作動時と
停止時における本発明に係る流体貯留室の各断面
図、第4図および第5図は従来技術における第2
図および第3図と同様の状態における油貯留室の
各断面図である。 10……流体クラツチ、12……出力部材(ク
ラツチ部材)、14……入力部材(カバー部材)、
20……前方継手部材、22……後方継手部材、
28……前方継手部材、36……軸、40,44
……ランド、溝部、48……ポンプ排出ポート、
50,52……通路、58……流体貯留室、60
……直立パイプ、64……排出口、66……感温
弁機構、68……弁部材、70……板(貯留カバ
ー)、72,74……孔、78……感温バイメタ
ル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 軸36とともに回転可能に取付けられたクラ
    ツチ部材14と、 このクラツチ部材に関連して前記軸のまわりに
    回転可能に配置されたカバー部材12と、 前記クラツチ部材とカバー部材の対向面に互い
    に組み合う多数のランドおよび溝40,44を設
    けて粘性せん断表面を形成し、両部材間にトルク
    を伝達するようにした作動室と、 前記クラツチ部材と隣接する、カバー部材上に
    配置され、かつこのカバー部材と組合つて前記軸
    と同軸的に配置されて、クラツチ内に含まれる全
    流体の2倍を超える流体貯留容積を有する環状流
    体貯留室58を形成する貯留カバー70と、 前記軸の半径方向外方端部であつて前記クラツ
    チ部材とカバー部材の隣接する部分に形成され、
    前記作動室から半径方向内向きに流体を移動する
    ように動作する少なくとも1つのポンプと、 前記軸の軸線と隣接する流体貯留室内の一点に
    末端の排出口64を有し、作動の停止期間中に前
    記カバー部材が回転せず、かつ流体のほぼ全てが
    流体貯留室にあるとき、流体貯留室の流体の最上
    面が常に前記軸および前記排出口よりも下方に位
    置するように前記ポンプの出口に連結された直立
    パイプ60と、 前記流体貯留室および作動室を選択的に連結す
    るように動作する弁部材68とを含み、 弁部材が第1位置において流体貯留室内の流体
    が作動室に流入するのを防止し、第2位置におい
    て流体貯留室の半径方向外方端部と作動室との間
    で流体の流通を許し、クラツチ部材を介して高ト
    ルク伝達期間中には流体が流体貯留室内の流体に
    作用する遠心力の影響の下で両者間に流体を流動
    することを特徴とする粘性流体クラツチ。
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