JPS6343434Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は天井面に取付けて使用する扇風機に関
し、サーキユレータ機能を付加して、冬季にサー
キユレータとして有効に使用できるようにしたも
のである。

以下図面に示した本案の実施例について詳細に
説明する。

先ず、第１図及び第２図において、１は下面を
開口とする本体枠で、天井面２に鎖等の吊下部材
３を以つて吊下することにより取付けられる。４
は本体枠１の上壁内面に支持金具５及びねじ６等
を以つて取付けたフアンモータで、その軸にはフ
アン７を取着し、このフアン７を回転することに
より下向きに送風する。８は本体枠１の下面開口
に配設したガード枠で、フアン７に対向して円形
の開口９を形成し、この開口９の中心部にモータ
取付部１０を複数本のアーム１１を介して形成す
る。１２はモータ取付部１０に軸１３を下向きに
して取付けた風向変更モータで、軸１３の先端部
にねじを刻設し、後述するグリルを取着する為の
スピンナー１４を螺着する。１５は多数の風向板
１６を並設し、一側から他側に向い風向板１６を
下向きから外向きに徐々に傾斜させてなる風向変
更グリルで、風向変更モータ１２の軸１３にスピ
ンナー１４を以つて取着される。１７は風向板１
８によりフアン７からの風を外周方向に均一に分
散させる風分散グリルで、風向変更グリル１５と
選択的に使用され、風向変更モータ１２の軸１３
にスピンナー１４を以つて取着される。１９はガ
ード枠８に内設した速度切換スイツチで、操作用
の引紐２０を引張り操作することによりフアンモ
ータ４の回転速度を複数段階例えば４段階に切換
える。２１はガード枠８に内設した風向スイツチ
で、操作用の引紐２２を引張り操作することによ
り開閉し、風向変更モータ１２を制御する。２３
は本体枠１より導出した電源コードである。

第３図は本案扇風機の電気回路図である。第３
図において、速度切換スイツチ１９は切換接片ａ
と、５個の接点ｂ〜ｆとを有し、各接点ｂ〜ｅを
フアンモータ４の各速度設定用ノツチに接続して
接点ｂを「強接点」、接点ｃを「中接点」、接点ｄ
を「弱接点」、最弱速度設定用ノツチに接続する
接点ｅを「サーキユレータ接点」とすると共に、
残りの接点ｆを「切接点」とする。補助スイツチ
２４は切換接片ｇと、速度切換スイツチ１９の切
換接片ａに接続する接点ｈと、サーキユレータ接
点ｅに接続する接点ｉと、切接点ｊとを有し、速
度切換スイツチ１９に連動して切換接片ａが接点
ｂ〜ｄに閉の時接点ｈに、サーキユレータ接点ｅ
に閉の時接点ｉに、切接点ｆに閉の時切接点ｊに
切換接片ｇが切換わる。而して、フアンモータ４
は交流電源２５の端子間に速度切換スイツチ１９
及び補助スイツチ２４を介して接続される。又、
風向変更モータ１２は風向スイツチ２１及び補助
スイツチ２４の接点ｈ、切換接片ｇを直列に介在
して電源２５の端子間に接続する。

本案扇風機は上記の構成であり、夏季等におい
て使用する場合には、予め第１図に示す如く風向
変更モータ１２の軸１３に風向変更グリル１５を
スピンナー１４により取着しておく。而して、こ
の状態で引紐２０の引張り操作により強、中、弱
の何れかの接点ｂ〜ｄを選択して速度切換スイツ
チ１９を切換えれば、これに連動して補助スイツ
チ２４が接点ｈに閉の状態となり、フアンモータ
４は速度切換スイツチ１９により選択された速度
で回転し、フアン７により送風する。このフアン
７からの風は風向変更グリル１５を通過する際風
向板１６により変更され、使用者に直接当たるこ
とにより涼感を与える。この時、引紐２２の操作
により風向スイツチ２１を閉じて風向変更モータ
１２を回転すれば、風向変更グリル１５も回転し
て送風方向を徐々に変更して行くことになり、広
範囲に送風することができる。このように第１図
の状態では天井扇としての作用を充分に発揮する
ことになる。

次に、冬季特に暖房時においてサーキユレータ
として使用する場合には、予め第２図に示す如く
風向変更モータ１２の軸１３に風分散グリル１７
をスピンナー１４により取着しておく。而して、
暖房時に引紐２０の引張り操作により速度切換ス
イツチ１９をサーキユレータ接点ｅに閉の状態に
切換えれば、これに連動して補助スイツチ２４が
接点ｉに閉の状態となり、フアンモータ４は最弱
速度で回転し、フアン７により送風する。このフ
アン７からの風は風分散グリル１７を通過する際
風向板１８により外周方向に均一に分散され、室
内空気を循環すべく作用することになり、室内に
おける温度分布の均一化を計ることになる。

このようなサーキユレータとしての使用時、風
は風分散グリル１７により外周方向に分散される
為に使用者に直接当たることが少なく、仮に直接
当たつたところでフアンモータ４の最弱速度運転
による風である為に勢いが弱く、使用者に寒さを
感じさせることもない。又、補助スイツチ２４は
接点ｈを開の状態としている為、風向スイツチ２
１を誤つて閉じたところでサーキユレータ使用中
無意味な風向変更モータ１２の運転がなくなり、
誤使用による無駄を省くことができる。

尚、補助スイツチ２４は上述実施例の位置、構
造に限定されるものでなく、要は速度切換スイツ
チ１９をサーキユレータ接点に切換えた時に風向
変更モータ１２の電源回路を開放できるものであ
ればよい。

以上の如き構成の本案によれば、夏季等におい
て風向変更グリルの使用により天井扇として有効
に活用できる上に、冬季の暖房時風分散グリルの
使用によりサーキユレータとして有効に活用でき
ると共に使用者に風による寒さを感じさせること
がなく、又風向変更モータの無駄な運転もなくな
り、実使用において極めて有用なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本案扇風機の異なる使用状
態を示す断面図、第３図は同上電気回路図であ
る。 １：本体枠、４：フアンモータ、７：フアン、
１２：風向変更モータ、１５：風向変更グリル、
１７：風分散グリル、１９：速度切換スイツチ、
２４：補助スイツチ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 天井面に取付ける本体枠と、該本体枠に内設
   したフアンモータと、該モータにより回転さ
   れ、下向きに送風するフアンと、本体枠にフア
   ンの下方に位置すべく支持した風向変更モータ
   と、該風向変更モータの軸に取着する風向変更
   グリルと、風向変更モータの軸に風向変更グリ
   ルと選択的に取着され、風を外周方向に分散さ
   せる風分散グリルと、上記フアンモータの回転
   速度を複数段階に切換え、接点の一つをサーキ
   ユレータ接点とする速度切換スイツチと、該速
   度切換スイツチをサーキユレータ接点に切換え
   た時に風向変更モータの電源回路を開放する補
   助スイツチとを備えたことを特徴とする扇風
   機。 ２ 速度切換スイツチの最弱速度接点をサーキユ
   レータ接点としてなる実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の扇風機。