JPS6343092Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は、辞典など限られたページ数のなかに
多量の文字情報を掲載するために、可読性の極限
の小型活字を使用して印刷製本した書籍と、その
書籍に収り良く収納できる拡大視用レンズとの組
み合わせからなる拡大レンズ付書籍に関する。

従来、極限の可読性の小型活字を使用して印刷
製本した書籍としては、通常の活字を使用したも
のに比較して可読性の上で問題があり、周知のマ
イクロブツクなどにおいては、別に拡大レンズを
必要とするものであつた。

これら書籍は、本来携帯の便利性を考慮してコ
ンパクト且つ軽量に造本設計されていることに鑑
み、拡大視用レンズを書籍と一体に収り良く装着
することは、その目的に一層効果的に寄与でき
る。

（目的） 本考案は、上記の点を考慮し、書籍を効果的に
利用し、活用するとともに、出版企画、ギフト、
プレミアム企画への展開を図るようにすることを
目的とするものである。

（構成） 本考案は、糸かがり綴じ、無線綴じ、あじろ綴
じ等の上製本１の背部２を空背形式にするととも
に、該上製本１の閉じた状態において背部２に、
断面半円形の棒状拡大視レンズ３を収納する空隙
４を備え、該空隙４に前記レンズ３を密接収納し
てなる拡大レンズ付書籍である。

（詳述） 本考案を図面に従つて詳細に説明すれば、書籍
１は、表裏表紙を閉じた状態において、空背形式
の背部２は拡大レンズ３を収納できる空隙４を備
え、この空隙４にレンズ３を密接状態に装填され
ている。レンズ３を空隙４に挿入する場合は、表
紙部分を開くことによつて僅かに該空隙４部分を
拡げて、レンズ３を挿入する。レンズ３を使用す
る場合は、表紙を開けて空隙４部分を拡げ、レン
ズ３を引き出すことができる。取り出したレンズ
３は書籍１の頁紙葉ａ面の読みたい部分に半円形
を上側にして載せて読む。

ガラス又はプラスチツク成型により加工するレ
ンズ３は、本考案の一実施例として第２図に示す
ように頁紙葉ａに接する一側に平担面を有し、他
側に断面半円形を有するものであり、その一端部
には、書籍１外側に突出しない程度に把持用の突
起５を備えるようにすることができる。

またレンズ３は、本考案の他の実施例として、
第３図に示すように、頁紙葉ａに接する一側が書
籍１の本文頁紙葉ａの丸背部２ａに沿う彎曲面を
有し、他側に前記彎曲面と同じ方向に該彎曲面よ
り曲率半径の小さい変曲面を有するものである。

第４図は、本考案におけるレンズ３を頁紙葉ａ
面に載せて、掲載文字を拡大して読む場合の使用
説明図である。

（効果） 本考案によれば、書籍に微細な文字によつて書
籍の大きさに比較して内容を多量に収録すること
ができ、書籍の背部の空背部分を改良し、表紙を
閉じた状態でも、背部に空隙を有するようにした
ので、棒状の断面半円形拡大レンズを密接状態で
空隙内に書籍と一体に収納でき、拡大して読むの
に便利であり、読書時には空背の予猶度が大き
く、書籍として開き易く読み易いなど実用的に価
値のあるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案拡大レンズ付書籍の外観斜視
図、第２図は本考案における一実施例の拡大レン
ズ説明図、第３図は本考案における他の実施例の
拡大レンズ説明図、第４図は本考案における拡大
レンズの使用説明図である。 １……上製本、ａ……頁紙葉、２……背部、３
……レンズ、４……空隙、５……突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 糸かがり綴じ、無線綴じ、あじろ綴じ等の上製
   本の背部を空背形式にするとともに、該上製本の
   閉じた状態において背部に、断面半円形の棒状拡
   大視レンズを収納する空隙を備え、該空隙に前記
   レンズを密接収納してなる拡大レンズ付書籍。