JPS6342892Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は酒燗器等の液体加熱装置の改良に関
し、特に重量物である加熱タンクの取付け取り外
しを容易にすることを目的とする。

従来この種の重量物を器具本体の側面開口部か
ら挿入固定するには、この重量物を持ち上げた状
態で本体内底部に設けた支持台の上方まで移動さ
せて、その後にこの支持台上に載置し、そしてネ
ジ等で固定していた。斯る作業は前述の側面開口
部が小さいと困難を極め、取り付け取り外しに時
間がかかる欠点を有していた。

本考案は斯る欠点を解消するもので、以下にそ
の実施例を図面に基づいて説明する。

１は加熱タンク２等の重量物を内部に備える酒
燗器本体で、上面部に酒タンク３を着脱自在に配
設している。前記加熱タンク２の外周面にはヒー
タ４を巻装し、且つ前記酒タンク３に連通する連
通パイプ５と、外部に燗をした酒を供給する供給
パイプ６と、酒供給後の燗酒を外部へ排出する排
出パイプ７とを適宜接続している。前記本体１の
一側面を取出用開口部Ａとして開口形成してい
る。１０は前記本体１の内底面に取り付けた支持
台で、断面を略字形状となし上面に長尺状の凹
部１１を形成している。前記支持台１０はその凹
部１１が前記取出用開口部Ａから奥部に向うよう
に取り付け且つ前記凹部１１の内面には複数の突
起１２を形成している。前記加熱タンク２の下面
には支持棒１５を有した載置体１６を垂設してい
る。前記支持棒１５は前記凹部１１に係合できる
ように長尺状で且つ水平方向を向いている。

斯る構成によれば、加熱タンク２を本体１内に
収納固定するには、支持棒１５を凹部１１の長さ
方向に沿つてスライドさせ、この支持棒１５全体
が凹部１１の真上にきたとき加熱タンク２を押し
下げ、突起１２に支持棒１５が挟さまれるように
して固定する。よつて、取出用開口部Ａの開口面
積が小さくとも加熱タンク２は水平方向に本体１
内に移動収納でき、しかも支持棒１５は突起１２
にて挟持されているために、支持台１０と載置体
１６とは完全に固定されず、本体１に外力が加わ
つて支持台１０から載置体１６に外力が伝達され
て両者間を離間させようとしても、このときに支
持棒１５が突起１２からスライドするように少許
移動し前述の伝達されてきた外力を吸収してしま
い支持棒１５と載置体１６との結合部にヒビが生
じることがない。

本考案は以上の如く構成したものであるから、
本体の取出用開口部が小さくとも加熱タンクは容
易に出し入れが可能となり、しかも凹部の突起に
て支持棒を支持しているために本体に外力が加わ
つてもその外力は重量物に直接伝達されず、よつ
てその支持部にヒビ等の破損を生じることがな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す液体加熱装置
としての酒燗器の斜視図、第２図は同概略断面
図、第３図は背面から見た斜視図、第４図は同要
部拡大斜視図。 ２……加熱タンク、１０……支持台、１１……
凹部、１５……支持棒。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 器具本体の側面に取出用開口部を形成して、
   この取出用開口から加熱タンクを前記本体の内
   底面に設けた支持台に載置固定するようにした
   ものにおいて、前記支持台の上面に取出用開口
   部から奥部に向つて長尺状の凹部を形成し、前
   記加熱タンクの下面に支持棒を有した載置体を
   垂設し、前記支持棒を前記凹部に摺動載置する
   ように構成したことを特徴とする液体加熱装
   置。 ２ 凹部は複数個の突起を有するものである実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の液体加熱装
   置。