JPS63418A - 表面疵の少ない無方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents
表面疵の少ない無方向性電磁鋼板の製造方法Info
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- JPS63418A JPS63418A JP14296986A JP14296986A JPS63418A JP S63418 A JPS63418 A JP S63418A JP 14296986 A JP14296986 A JP 14296986A JP 14296986 A JP14296986 A JP 14296986A JP S63418 A JPS63418 A JP S63418A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/12—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
- C21D8/1205—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties involving a particular fabrication or treatment of ingot or slab
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、無方向性電磁鋼板の製造方法に関し、とく
に鋼スラブの加熱方法に工夫を加えることによって製品
仮における表面疵の発生を効果的に防止しようとするも
のである。
に鋼スラブの加熱方法に工夫を加えることによって製品
仮における表面疵の発生を効果的に防止しようとするも
のである。
(従来の技術)
無方向性電磁鋼板は、主に発電機や電動機などの電気機
器の鉄心として使用されるもので、基本的には鉄損値や
磁束密度等の磁気特性にすぐれていることが重要である
。
器の鉄心として使用されるもので、基本的には鉄損値や
磁束密度等の磁気特性にすぐれていることが重要である
。
また鋼板製品の表面には、通常電気的絶縁被膜が施され
、積層して使用する場合に鋼板と銅板の層間を電気的に
絶縁し、過電流の1員失を低減する方策がとられている
。
、積層して使用する場合に鋼板と銅板の層間を電気的に
絶縁し、過電流の1員失を低減する方策がとられている
。
しかしながら、この製品表面に疵があり、鋼板表面が平
滑でない場合には、商品価値が低下するのみならず、鉄
心組立時の締付けによって絶縁性が低下し、局所的に発
熱を起こし、電気機器の事故発生原因になる。また、製
品コイルから鉄心を打抜き積み高さ管理で自動的に積層
しているラインでは、占積率が著しく低下し、積層枚数
に異常をきたしてライン停止に至る場合もある。従って
鉄心製造業者は極度に注意をはらっており、表面疵のな
い製品を造ることが電磁鋼板の重要な要素の一つになっ
ている。
滑でない場合には、商品価値が低下するのみならず、鉄
心組立時の締付けによって絶縁性が低下し、局所的に発
熱を起こし、電気機器の事故発生原因になる。また、製
品コイルから鉄心を打抜き積み高さ管理で自動的に積層
しているラインでは、占積率が著しく低下し、積層枚数
に異常をきたしてライン停止に至る場合もある。従って
鉄心製造業者は極度に注意をはらっており、表面疵のな
い製品を造ることが電磁鋼板の重要な要素の一つになっ
ている。
無方向性電磁鋼板は、公知の方法で造られたスラブを、
加熱または保温均熱処理したのち、熱間圧延を施して得
た熱延板を素材として製造されている。このスラブ加熱
に当っては、熱間圧延時の形状、効率、材質等を勘案し
て、1000’C以上通常は1200°C程度の高温に
て加熱均熱化が施される。
加熱または保温均熱処理したのち、熱間圧延を施して得
た熱延板を素材として製造されている。このスラブ加熱
に当っては、熱間圧延時の形状、効率、材質等を勘案し
て、1000’C以上通常は1200°C程度の高温に
て加熱均熱化が施される。
ところでかかる加熱処理に際しては、主にプソンヤ一式
の加熱炉が用いられていることから炉内移tJJ時に裏
面すり疵が発生したり、加熱の際に発生する多量のスケ
ールが加熱炉の摸業性を…うばかりでなく、粒界酸化に
伴う表面欠陥が発生するという問題を含んでいた。
の加熱炉が用いられていることから炉内移tJJ時に裏
面すり疵が発生したり、加熱の際に発生する多量のスケ
ールが加熱炉の摸業性を…うばかりでなく、粒界酸化に
伴う表面欠陥が発生するという問題を含んでいた。
かかる問題の解決策として、加熱の機構および雰囲気を
変える方法あるいは酸化防止剤を塗布する方法など従来
から種々の方法が提案されている。
変える方法あるいは酸化防止剤を塗布する方法など従来
から種々の方法が提案されている。
たとえばスラブ裏面すり疵対策としては、特公昭54−
40054号公報において、スキッド上を摺動せずに移
動する方式のウオーキングビーム式加熱炉が提案されて
いる。
40054号公報において、スキッド上を摺動せずに移
動する方式のウオーキングビーム式加熱炉が提案されて
いる。
また特開昭57−2829号公報ではスラブ表面に炭化
物、酸化物、硫化物等の粉末を塗布して表面を保護する
方法が提案されている。
物、酸化物、硫化物等の粉末を塗布して表面を保護する
方法が提案されている。
(発明が解決しようとする問題点)
しかしながら上掲の特公昭54−40054号公報に開
示のウオーキングビーム式加熱炉は、すり疵の防止に関
しては有効であるものの、表面スケールに起因した表面
疵に対する防止効果は十分と1よいい難かった。
示のウオーキングビーム式加熱炉は、すり疵の防止に関
しては有効であるものの、表面スケールに起因した表面
疵に対する防止効果は十分と1よいい難かった。
また特開昭57−2829号公報に開示の方法では、作
業性が低下するのみならず、スラブの酸化抑制が不十分
なことやそれ自身の除去性が悪いところに問題を残して
いた。
業性が低下するのみならず、スラブの酸化抑制が不十分
なことやそれ自身の除去性が悪いところに問題を残して
いた。
そこで発明者らは、上記の問題を解決すべく鋭意研究を
重ねた結果、従来のガス燃焼型の加熱炉と雰囲気制御コ
■ができる誘導加熱炉とを併用すれば、経済的にスラブ
加熱が達成できるだけでなく、高温域でのスケール発生
が効果的に抑制され、もって従来懸念された表面疵の発
生やそれに伴う占積率および層間抵抗の低下が有利に解
決され、品質および歩留り向上の点で極めて有効である
ことを究明した。
重ねた結果、従来のガス燃焼型の加熱炉と雰囲気制御コ
■ができる誘導加熱炉とを併用すれば、経済的にスラブ
加熱が達成できるだけでなく、高温域でのスケール発生
が効果的に抑制され、もって従来懸念された表面疵の発
生やそれに伴う占積率および層間抵抗の低下が有利に解
決され、品質および歩留り向上の点で極めて有効である
ことを究明した。
なお、スラブ加熱に誘導加熱を適用する方法自体はこれ
までにも、いくつか報告されていて、例えば、特公昭4
4−15047号公報や特公昭52−47179号公報
などがあり、前者はガス加熱炉との複合加熱における最
適エネルギー制御に関したものであり、後者は誘41加
熱におけるスラブ端部の温度低下を防止する方法である
。この他にもスラブ誘導加熱炉の設備に関するものもい
(つか知られている。
までにも、いくつか報告されていて、例えば、特公昭4
4−15047号公報や特公昭52−47179号公報
などがあり、前者はガス加熱炉との複合加熱における最
適エネルギー制御に関したものであり、後者は誘41加
熱におけるスラブ端部の温度低下を防止する方法である
。この他にもスラブ誘導加熱炉の設備に関するものもい
(つか知られている。
しかしながら従来、誘導加熱を無方向性電磁鋼のスラブ
加熱に適用したものとしては、見あたらない。
加熱に適用したものとしては、見あたらない。
無方向性電磁鋼スラブに対し、上記の如き種々のトラブ
ルを発生させずに効果的にスラブを加熱することができ
、ひいては品質が良好な無方向性電磁綱板を歩留りよく
製造することができる方法を提案することが、この発明
の目的である。
ルを発生させずに効果的にスラブを加熱することができ
、ひいては品質が良好な無方向性電磁綱板を歩留りよく
製造することができる方法を提案することが、この発明
の目的である。
(問題点を解決するための手段)
すなわちこの発明は、
C: 0.02−tX (以下単に%で示す)以下、
Si : 3.5%以下、 Mn : 0.1〜1.0%、 Al : 1.0%以下および S:0,02%以下 を含有する組成になる鋼スラブを、加熱処理したのち、
熱間圧延を施し、ついで1回または中間焼なましを挟む
2回の冷間圧延を施して最終板厚の冷延E+&とし、し
かるのち仕上げ焼なましを施す一連の工程からなる無方
向性電磁柵板の製造方法において、 該綱スラブを加熱処理するに際し、まずガス燃焼型のス
ラブ加熱炉で鋼スラブの中心温度が800〜1000℃
に達するまで加熱し、ついでスラブ中心温度が800℃
を下回らない間に該綱スラブをスラブ誘導加熱炉に装入
して、02含有量が1%以下の雰囲気中においてスラブ
中心温度が1050−1250℃に達するまで加熱する
ことを特徴とする表面疵の少ない無方向性電磁鋼板の製
造方法である。
Si : 3.5%以下、 Mn : 0.1〜1.0%、 Al : 1.0%以下および S:0,02%以下 を含有する組成になる鋼スラブを、加熱処理したのち、
熱間圧延を施し、ついで1回または中間焼なましを挟む
2回の冷間圧延を施して最終板厚の冷延E+&とし、し
かるのち仕上げ焼なましを施す一連の工程からなる無方
向性電磁柵板の製造方法において、 該綱スラブを加熱処理するに際し、まずガス燃焼型のス
ラブ加熱炉で鋼スラブの中心温度が800〜1000℃
に達するまで加熱し、ついでスラブ中心温度が800℃
を下回らない間に該綱スラブをスラブ誘導加熱炉に装入
して、02含有量が1%以下の雰囲気中においてスラブ
中心温度が1050−1250℃に達するまで加熱する
ことを特徴とする表面疵の少ない無方向性電磁鋼板の製
造方法である。
以下この発明を具体的に説明する。
まずこの発明において、鋼スラブの成分組成を上記の範
囲に限定した理由について説明する。
囲に限定した理由について説明する。
C: 0.02%以下
Cは、0.022より多いと磁気特性が劣化するので、
0.02%以下の範囲に限定した。
0.02%以下の範囲に限定した。
Si : 3.5%以下
Siは、電気抵抗を高め、鉄損値を低(する効果がある
ので、目標とする鉄を負値(グレード)に応じて添加さ
れるが、添加量があまりに増えると跪くなって冷間圧延
ができなくなるので、Siは3.5′を以下にする必要
がある。
ので、目標とする鉄を負値(グレード)に応じて添加さ
れるが、添加量があまりに増えると跪くなって冷間圧延
ができなくなるので、Siは3.5′を以下にする必要
がある。
門n:0.1 〜1.0χ
Mnは、熱間圧延時の割れを防止するのに有効に寄与す
る元素であるが、0.1χより少ないと上記の割れ防止
効果に乏しく、一方1.0χより多いと磁気特性が劣化
するので、Mn含を量は0.1〜1.0χの範囲に限定
した。
る元素であるが、0.1χより少ないと上記の割れ防止
効果に乏しく、一方1.0χより多いと磁気特性が劣化
するので、Mn含を量は0.1〜1.0χの範囲に限定
した。
Al : 1.0%以下
AIは、磁気特性の向上に有効に寄与する元素であるが
、1.0χより多いと割れ易くなるので、A1は1.0
%以下にする必要がある。
、1.0χより多いと割れ易くなるので、A1は1.0
%以下にする必要がある。
S : 0.02%以下
Sは、結晶粒の成長を阻害して磁気特性を劣化させるの
で極力低減させることが望ましいが、0.02%以下の
範囲で許容できる。
で極力低減させることが望ましいが、0.02%以下の
範囲で許容できる。
以上基本成分について説明したが、その他磁気特性改善
成分としてSb、 SnおよびREMなどをそれぞれS
b : 0.005〜0.050χ、Sn : 0.0
2〜0.4:、 REM: o、oos〜0.05χの
範囲で含有させることもできる。
成分としてSb、 SnおよびREMなどをそれぞれS
b : 0.005〜0.050χ、Sn : 0.0
2〜0.4:、 REM: o、oos〜0.05χの
範囲で含有させることもできる。
さて上記の好適成分に調整した鋼スラブは、まず従来型
のガス燃焼型スラブ加熱炉で加熱されるが、このとき、
スラブ中心温度が800−1000℃に達するまで加熱
し、ついで炉から抽出してスラブ中心温度が800℃を
下まわらない間にスラブ誘導加熱炉に装入し、スラブ中
心温度が1050°C以上、1250℃以下の範囲に加
熱すると共に、炉内ガス雰囲気中の酸素濃度を1z以下
に維持することがこの発明の重要な特徴である。
のガス燃焼型スラブ加熱炉で加熱されるが、このとき、
スラブ中心温度が800−1000℃に達するまで加熱
し、ついで炉から抽出してスラブ中心温度が800℃を
下まわらない間にスラブ誘導加熱炉に装入し、スラブ中
心温度が1050°C以上、1250℃以下の範囲に加
熱すると共に、炉内ガス雰囲気中の酸素濃度を1z以下
に維持することがこの発明の重要な特徴である。
予備加熱にあたるガス燃焼型スラブ加熱炉でのスラブ中
心温度を800〜1000℃の範囲としたのは、800
℃以下では誘導加熱炉で必要な温度まで高めるのに長時
間を要し、エネルギーコストが高くなるからであり、一
方上限の1000°C規制はこれ以上高くするとガス燃
焼炉内でのスケール発生が急激に進行するようになるか
らである。
心温度を800〜1000℃の範囲としたのは、800
℃以下では誘導加熱炉で必要な温度まで高めるのに長時
間を要し、エネルギーコストが高くなるからであり、一
方上限の1000°C規制はこれ以上高くするとガス燃
焼炉内でのスケール発生が急激に進行するようになるか
らである。
誘導加熱炉装入時のスラブ中心温度を800℃以上とし
たのは、同禄にエネルギーコストの面からである。また
誘導加熱炉でのスラブ加熱におけるスラブ中心温度の適
正範囲を1050−1250℃の範囲に限定したのは次
の理由による。すなわち上記の温度範囲内にスラブを加
熱するのは、種々のスラブサイズから経済的に熱延板と
するためであるが、処理温度が下限に満たないと経済的
な熱延板の製造が困難となり、一方、スラブ加熱温度が
上限を超えると^INやMnSが溶体化し、熱延時に微
細に析出して冷延、焼鈍工程での粒成長を阻害して磁気
特性の急激な劣化を招(からである。
たのは、同禄にエネルギーコストの面からである。また
誘導加熱炉でのスラブ加熱におけるスラブ中心温度の適
正範囲を1050−1250℃の範囲に限定したのは次
の理由による。すなわち上記の温度範囲内にスラブを加
熱するのは、種々のスラブサイズから経済的に熱延板と
するためであるが、処理温度が下限に満たないと経済的
な熱延板の製造が困難となり、一方、スラブ加熱温度が
上限を超えると^INやMnSが溶体化し、熱延時に微
細に析出して冷延、焼鈍工程での粒成長を阻害して磁気
特性の急激な劣化を招(からである。
さらに誘導加熱処理において、処理雰囲気中の0□温度
を1z以下の範囲に限定したのは、雰囲気中の0□量が
1χを超えると加熱時におけるスラブ表面酸化物の生成
量が著しく増大し、ひいては製品仮における表面疵の発
生を充分に防止できなくなるからである。
を1z以下の範囲に限定したのは、雰囲気中の0□量が
1χを超えると加熱時におけるスラブ表面酸化物の生成
量が著しく増大し、ひいては製品仮における表面疵の発
生を充分に防止できなくなるからである。
第1図に、C0,003χ、Si3.15! 、Mn0
.19: 、八10.59χおよびSo、002Xを含
有する組成になる鋼スラブを、ガス燃焼型スラブ加熱炉
でスラブ中心温度が900℃になるまで加熱した後、ス
ラブ3i LX加熱炉に移し、この炉内02量を種々に
変化させた雰囲気中において10〜50分間加熱して中
心温度が図に示されている温度に達してから10分保持
した後に抽出したときの、スラブ表面酸化減量に及ぼす
雰囲気中のO!量の影響について調べた結果を示す。
.19: 、八10.59χおよびSo、002Xを含
有する組成になる鋼スラブを、ガス燃焼型スラブ加熱炉
でスラブ中心温度が900℃になるまで加熱した後、ス
ラブ3i LX加熱炉に移し、この炉内02量を種々に
変化させた雰囲気中において10〜50分間加熱して中
心温度が図に示されている温度に達してから10分保持
した後に抽出したときの、スラブ表面酸化減量に及ぼす
雰囲気中のO!量の影響について調べた結果を示す。
また第2図には、抽出した加・熱スラブそれぞれに熱間
圧延を施して2すOmmの熱延コイルとし、ついで公知
の冷延2回法で0.35mn1の製品厚に仕上げた冷延
鋼板につき、20mを1ブロツクとして疵が発生したブ
ロック数の割合を加熱中の雰囲気中Ot量との関係で示
す。
圧延を施して2すOmmの熱延コイルとし、ついで公知
の冷延2回法で0.35mn1の製品厚に仕上げた冷延
鋼板につき、20mを1ブロツクとして疵が発生したブ
ロック数の割合を加熱中の雰囲気中Ot量との関係で示
す。
第1図および第2図に示したとおり、加熱雰囲気中のo
zffiを1%以下に抑えることによって加熱中におけ
る酸化Mlを著しく低減することができると共、に表面
疵の発生′率を0.5%以下に低減でき安定して表面疵
の少ない製品が得られることがわかる。
zffiを1%以下に抑えることによって加熱中におけ
る酸化Mlを著しく低減することができると共、に表面
疵の発生′率を0.5%以下に低減でき安定して表面疵
の少ない製品が得られることがわかる。
(実施例)
寒侮■よ
C0,004χ、Si3.25χ、MnO,18% 、
^10.35χおよびSo、003χを含有する組成に
なる厚さ230 s*の連鋳スラブを、スラブ厚みの中
心部に熱電対を挿入して測温できるように・して、ガス
燃焼式ウオーキングビーム型のスラブ加熱炉に装入して
スラブ中心温度が900℃に達するまで加熱した後、直
ち゛に雰囲気中0□量0.5χのスラブ誘導加熱炉に移
してからスラブ中心温度が1200℃になるまで昇温し
、10分保持してから熱間圧延を施して2.Ol−厚の
熱延鋼板に仕上げた。
^10.35χおよびSo、003χを含有する組成に
なる厚さ230 s*の連鋳スラブを、スラブ厚みの中
心部に熱電対を挿入して測温できるように・して、ガス
燃焼式ウオーキングビーム型のスラブ加熱炉に装入して
スラブ中心温度が900℃に達するまで加熱した後、直
ち゛に雰囲気中0□量0.5χのスラブ誘導加熱炉に移
してからスラブ中心温度が1200℃になるまで昇温し
、10分保持してから熱間圧延を施して2.Ol−厚の
熱延鋼板に仕上げた。
一方、同一チャージのスラブを従来法のガス燃焼式ウオ
ーキングビーム型のスラブ加熱炉にて1200℃に加熱
した後、熱間圧延により2.0龍厚の熱延鋼板とした。
ーキングビーム型のスラブ加熱炉にて1200℃に加熱
した後、熱間圧延により2.0龍厚の熱延鋼板とした。
次いで各熱延鋼板を酸洗にてスケールを除去した後、0
.90mmの中間厚となし、900℃、1.5分の中間
焼きなましを施してから、2回目の冷間圧延を施して0
.35mmの製品板厚に仕上げた後、950℃、2分間
の仕上げ焼なましを施した。なおこの仕上げ焼なましに
おいては、絶縁被膜の被成処理も併せて行った。
.90mmの中間厚となし、900℃、1.5分の中間
焼きなましを施してから、2回目の冷間圧延を施して0
.35mmの製品板厚に仕上げた後、950℃、2分間
の仕上げ焼なましを施した。なおこの仕上げ焼なましに
おいては、絶縁被膜の被成処理も併せて行った。
かくして得られた最終製品板の疵発生率、層間抵抗およ
び磁気特性について調べた結果を表1に示す。
び磁気特性について調べた結果を表1に示す。
表1
同表に示した成績から明らかなように、この発明に従っ
て得られた無方向性電磁鋼板は、従来材に比較して表面
に疵が少な(、また層間抵抗も高かった0 実施例2 C0,003χ、Si2.85Z 、Mn0.18!
、 AIo、315χおよびSo、003χを含存する
組成になる厚さ23(1mmの鋼スラブを、実施例1と
同様にガス燃焼式ウォ゛−キングビーム型のスラブ加熱
炉と誘導加熱炉とで加熱処理した後、熱延にて2.0m
m厚の熱延鋼板に°仕上げた。ついで該熱延鋼板に、9
00℃、2分間“の熱延仮焼なましを施した後、酸洗処
理し、1回の冷間圧延で0.50+uの製品板厚とした
のち、950″C13分間の仕上焼なましと絶縁被膜被
成処理を施した。
て得られた無方向性電磁鋼板は、従来材に比較して表面
に疵が少な(、また層間抵抗も高かった0 実施例2 C0,003χ、Si2.85Z 、Mn0.18!
、 AIo、315χおよびSo、003χを含存する
組成になる厚さ23(1mmの鋼スラブを、実施例1と
同様にガス燃焼式ウォ゛−キングビーム型のスラブ加熱
炉と誘導加熱炉とで加熱処理した後、熱延にて2.0m
m厚の熱延鋼板に°仕上げた。ついで該熱延鋼板に、9
00℃、2分間“の熱延仮焼なましを施した後、酸洗処
理し、1回の冷間圧延で0.50+uの製品板厚とした
のち、950″C13分間の仕上焼なましと絶縁被膜被
成処理を施した。
かくして得られた無方向性電磁鋼コイルの20mを1ブ
ロツクとし、疵が発生したブロック数の割合とコイル長
手方向3ケ所の磁気特性を測定した。
ロツクとし、疵が発生したブロック数の割合とコイル長
手方向3ケ所の磁気特性を測定した。
その結果、表面疵発生率は0.1% 、またLszs。
:2.95±0.03(W/にg)、Bso:1.68
±0.01(T)と表面の平滑性の高い無方向性電磁鋼
板が得られた。
±0.01(T)と表面の平滑性の高い無方向性電磁鋼
板が得られた。
実施例3
C0,005X、、SiO,20X 、 Mn0.15
X 、So、005XおよびAIo、004χを含む組
成になる厚さ230 鰭の鋼スラブを、実施例1と同様
にガス燃焼式ウオーキングビーム式加熱炉と誘導加熱炉
とで加熱処理した後、熱延にて2.3mm厚の熱延鋼板
に仕上げた。ついで該熱延鋼板を酸洗でスケールを除去
した後、1回の冷間圧延で0.50mmの製品板厚とし
たのち、800°C12分間の仕上げ焼なましと絶縁被
膜被成処理を施した。
X 、So、005XおよびAIo、004χを含む組
成になる厚さ230 鰭の鋼スラブを、実施例1と同様
にガス燃焼式ウオーキングビーム式加熱炉と誘導加熱炉
とで加熱処理した後、熱延にて2.3mm厚の熱延鋼板
に仕上げた。ついで該熱延鋼板を酸洗でスケールを除去
した後、1回の冷間圧延で0.50mmの製品板厚とし
たのち、800°C12分間の仕上げ焼なましと絶縁被
膜被成処理を施した。
かくして得られた無方向性電磁瑠コイルの磁気特性を長
手方向3ケ所で、又20m長さを1ブロツクとした表面
疵のブロック比の発生割合を測定した。
手方向3ケ所で、又20m長さを1ブロツクとした表面
疵のブロック比の発生割合を測定した。
その結果、鋼板の表面疵発生率は0.1χ、またWIS
/S。は5.69±0.05(讐/kg)、B、。は1
.78±0.01(T)であった。
/S。は5.69±0.05(讐/kg)、B、。は1
.78±0.01(T)であった。
(発明の効果)
かくしてこの発明によれば、無方向性電磁鋼板の製造に
当り、従来懸念された発面疵発生のおそれなしに、磁気
特性に優れた製品を良好な歩留りのちとに得ることがで
きる。
当り、従来懸念された発面疵発生のおそれなしに、磁気
特性に優れた製品を良好な歩留りのちとに得ることがで
きる。
第1図は、スラブ誘4加熱炉における雰囲気中の02が
スラブ酸化減量に及ぼす影響を示したグラブ、 第2図は、鋼スラブの加熱時における雰囲気中の02量
と製品板における疵発生率との関係を示したグラフであ
る。 第1図
スラブ酸化減量に及ぼす影響を示したグラブ、 第2図は、鋼スラブの加熱時における雰囲気中の02量
と製品板における疵発生率との関係を示したグラフであ
る。 第1図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、C:0.02wt%以下、 Si:3.5wt%以下、 Mn:0.1〜1.0wt%、 Al:1.0wt%以下および S:0.02wt%以下 を含有する組成になる鋼スラブを、加熱処理したのち、
熱間圧延を施し、ついで1回または中間焼なましを挟む
2回の冷間圧延を施して最終板厚の冷延銅板とし、しか
るのち仕上げ焼なましを施す一連の工程からなる無方向
性電磁鋼板の製造方法において、 該銅スラブを加熱処理するに際し、まずガス燃焼型のス
ラブ加熱炉で鋼スラブの中心温度が800〜1000℃
に達するまで加熱し、ついでスラブ中心温度が800℃
を下回らない間に該鋼スラブをスラブ誘導加熱炉に装入
して、O_2含有量が1%以下の雰囲気中においてスラ
ブ中心温度が1050〜1250℃に達するまで加熱す
ることを特徴とする表面疵の少ない無方向性電磁鋼板の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14296986A JPS63418A (ja) | 1986-06-20 | 1986-06-20 | 表面疵の少ない無方向性電磁鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14296986A JPS63418A (ja) | 1986-06-20 | 1986-06-20 | 表面疵の少ない無方向性電磁鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63418A true JPS63418A (ja) | 1988-01-05 |
Family
ID=15327868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14296986A Pending JPS63418A (ja) | 1986-06-20 | 1986-06-20 | 表面疵の少ない無方向性電磁鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63418A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4950442A (en) * | 1988-02-24 | 1990-08-21 | Polyplastics Co., Ltd. | Method for manufacturing thermoplastic resin racks |
JPH03104822A (ja) * | 1989-09-20 | 1991-05-01 | Kawasaki Steel Corp | 無方向性電磁鋼板用スラブの加熱方法 |
JPH05105955A (ja) * | 1991-04-25 | 1993-04-27 | Nippon Steel Corp | 極めて優れた磁気特性を有する無方向性電磁鋼板の熱間圧延方法 |
JPH05171279A (ja) * | 1991-05-17 | 1993-07-09 | Nippon Steel Corp | 表面性状および磁気特性の優れた無方向性電磁鋼板の製造方法 |
JP2017082276A (ja) * | 2015-10-27 | 2017-05-18 | 新日鐵住金株式会社 | 無方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
-
1986
- 1986-06-20 JP JP14296986A patent/JPS63418A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4950442A (en) * | 1988-02-24 | 1990-08-21 | Polyplastics Co., Ltd. | Method for manufacturing thermoplastic resin racks |
JPH03104822A (ja) * | 1989-09-20 | 1991-05-01 | Kawasaki Steel Corp | 無方向性電磁鋼板用スラブの加熱方法 |
JPH05105955A (ja) * | 1991-04-25 | 1993-04-27 | Nippon Steel Corp | 極めて優れた磁気特性を有する無方向性電磁鋼板の熱間圧延方法 |
JPH05171279A (ja) * | 1991-05-17 | 1993-07-09 | Nippon Steel Corp | 表面性状および磁気特性の優れた無方向性電磁鋼板の製造方法 |
JP2017082276A (ja) * | 2015-10-27 | 2017-05-18 | 新日鐵住金株式会社 | 無方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
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