JPS6340659Y2 - - Google Patents

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JPS6340659Y2
JPS6340659Y2 JP1981143063U JP14306381U JPS6340659Y2 JP S6340659 Y2 JPS6340659 Y2 JP S6340659Y2 JP 1981143063 U JP1981143063 U JP 1981143063U JP 14306381 U JP14306381 U JP 14306381U JP S6340659 Y2 JPS6340659 Y2 JP S6340659Y2
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rollers
wedge
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shaped space
outer ring
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JP1981143063U
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【考案の詳細な説明】 この考案は正逆いずれの回転方向に対しても動
力の伝達・遮断ができるようにしたクラツチ(以
下、これを2方向回転クラツチと称す)に関する
ものである。
一般に、一方向クラツチは軸が或る方向に回転
するときだけ外輪に回転トルクを伝達し、逆方向
の回転によつては回転トルクを伝達することなく
内輪をフリーに回転させるようになつている。
今、作動方向の異なる一方向クラツチを単に2
個使用した場合では、軸の正逆いずれの回転方向
に対しても、いずれか一方の一方向クラツチによ
つて外輪に回転トルクが伝達されることとなり、
軸がフリーに回転することがなくなる。
そこで、軸の正逆いずれの回転方向に対しても
一方向クラツチ機能を有するものとして従来で
は、例えば特開昭54−151755号公報に示されるよ
うに、一方向クラツチを一軸上に互に逆回転方向
に2個並べ、これら2個の一方向クラツチの両側
の軸上に小径部を形成し、軸又は外輪を軸方向に
移動させることによつて、一方のクラツチを軸の
小径部に置き、クラツチ機能を生じないようにし
て使用していた。
ところが、これであると、軸又は外輪を軸方向
に移動させる装置が必要となり、しかも、2個の
一方向クラツチを使用しなければならず、更に、
軸には小径部の加工が必要であつて、構造が複雑
となるとともに、小型化が困難で高価となる難点
があつた。
この考案は、上記点に鑑み、これを改良除去す
るもので、以下、この考案の構成を図面を参照し
て説明する。
まず、第1の実施例を示す第1図及び第2図に
おいて、1は外輪、2は内輪、3,4はコロ、5
はバネ部材、6はコロ制御部材、7はケース、
8,9は止め輪である。
外輪1の内周面にはカム溝10が円周等配位置
に複数個形成してあり、各カム溝10は正逆いず
れの回転方向に対しても対称に形成してある。
各カム溝10の形状は、中央が最も凹入した左
右対称な山形となしてあり、これに対して内輪2
の外周面は円筒状である。したがつて内輪2の円
筒状外周面と外輪1のカム溝10とで、正逆いず
れの回転方向に対しても対称な楔状空間が形成さ
れる。
コロ3,4は上記楔状空間に一対ずつ収容され
ており、各対のコロ3,4間にバネ部材5を介存
させてある。このバネ部材5は、図面では略U字
状の板バネとなしてあるが、S字状板バネであつ
てもよく、更にはコイルスプリングであつてもよ
いもので、いずれにしせも、このバネ部材5によ
つて夫々のコロ3,4に前記楔状空間に噛み込む
方向の押圧力を与えるものである。
コロ制御部材6は内外輪1,2間で環状鍔部6
aから軸方向に櫛歯状に突出し、かつ、隣り合う
カム溝10間で周方向に延在し、中立状態ではい
ずれのコロ3,4をも拘束しない。
外輪1はケース7と一体化され、ケース7の軸
方向の一端はコロ制御部材6の環状鍔部6aで閉
じられ、他端は側板11を介して、内輪2との間
に装着した軸受12によつて閉じられており、
夫々止め輪8,9により固定されて全体が一体的
に組み立てられている。
そして、コロ制御部材6の環状鍔部6aにはそ
の周面に切欠き部6bを設けてあり、これと対応
して外部にストツパー18を固定的に又は、出没
制御可能に設けてある。これは、トルク伝達状態
にあるコロ制御部材6を外部から拘束して中立位
置に戻し、トルク伝達を切るためのものである。
次に、第2図で作用を説明すると、コロ3,4
はいずれも、バネ部材5の作用でそれぞれの楔状
空間に噛み込むことができ、従つて内輪2が時計
方向に回転するときには、コロ4によつて外輪1
にトルクが伝達され、このときコロ3は遊んでい
る。逆に、内輪2が反時計方向に回転するときに
は、コロ4が遊び、コロ3で外輪1に回転トルク
が伝達される。
そして、内輪2をフリーに回転させるときの
み、コロ制御部材6を動かすのである。即ち、内
輪2が時計方向に回転しているときはコロ4によ
つて外輪1にトルクが伝達されるため、外輪1に
対して、コロ制御部材6の回転をストツパー18
により止めて各コロ4が楔状空間に噛み込まない
ようにすると、内輪2はフリーに回転する。また
逆に、内輪2が反時計方向に回転するときはコロ
3によつて外輪1にトルクが伝達されるため、コ
ロ制御部材6の回転をストツパー18で止めてや
ると、各コロ3が楔状空間に噛み込まなくなり、
内輪2が反時計方向にフリーに回転する。
次に、第2の実施例を第3図で説明する。
この実施例は、カム溝10の形状が相違するの
みで、作動方式は第1の実施例と同様である。
即ち、この場合のカム溝10は、中央部が軸心
に向けて突出し、その両端が拡開した楔状空間を
形成する。各カム溝10の中央、即ち、一対のコ
ロ3,4の中間にコロ制御部材6が位置し、一対
のバネ部材5がカム溝10の両端側からそれぞれ
コロ3,4を楔状空間に噛み込むように押圧して
いる。
第3図に示す状態では、コロ制御部材6が中立
位置にあり、内輪2の回転方向に応じてどちらか
一方のコロ3または4が楔状空間に噛み込み、外
輪1へ回転トルクを伝達することができる。
第3図の状態から、コロ制御部材6を内輪2に
対して時計方向に若干回動させてコロ4が楔状空
間に噛み込まないようにすれば、外輪1は内輪2
の反時計方向の回転に対してフリーとなる。一
方、この状態で内輪2が時計方向へ回転すると、
コロ3が楔状空間に噛み込むため、外輪1にトル
クが伝達される。
また、コロ制御部材6を外輪1に対して反時計
方向に若干回動させてコロ3が楔状空間に噛み込
まないようにすれば、外輪1は内輪2の反時計方
向の回転は、コロ4が楔状空間に噛み込むため、
外輪1にトルクを伝達することになる。
このように第1及び第2の実施例はいずれも、
内輪2の正逆いずれの方向への回転に対しても外
輪1にトルクが伝達される。
また、最初コロ制御部材6を中立にしておき、
所定時にコロ制御部材6を内輪2と逆方向に若干
回動させることにより内輪2をフリーとすること
ができ、或いは、最初コロ制御部材6を内輪2と
逆方向に若干回動させておき、所定時にコロ制御
部材6を中立に戻して外輪1にトルクを伝達させ
る、といつた使用方法が採用できる。
第4図に示したのは更に具体化した実施例であ
つて、ケース7の外周面に直接(又は間接的)に
出力ギヤ19を設け、また、一端に入力ギヤ20
を設けた軸筒21を内輪2内に一体的に嵌合させ
たものである。この場合、内輪の一端に直接入力
ギヤ20を設けてもよい。
最後に、第1の実施例を例にとつて、使用態様
の一例を第5図により説明する。
先ず、第5図Aがコロ3,4の中立状態を示
し、この状態で第5図Bのように内輪2を時計方
向に回転始動させると、コロ4によつて外輪1に
時計方向の回転トルクが伝達され、第5図Cを経
て、第5図Dに示すように切欠き部6bの右端が
ストツパー18に当接し、コロ制御部材6の回転
が止められることによつてコロ4が噛み込みを外
され、第5図Eのように外輪1へのトルク伝達が
解除される。
次に、内輪2を第5図Fに示すように反時計方
向に回転始動させると、コロ3によつて外輪1に
反時計方向の回転トルクが伝達され、第5図Gを
経て第5図Hに示すように切欠き部6bの左端が
ストツパー18に当接し、コロ制御部材6の回転
が止められることによつて、コロ3が噛み込みを
外され、第5図Iのように外輪1へのトルク伝達
が解除される。
このように、内輪2が正逆回転駆動され、その
始動所期の所定の間だけ外輪1に内輪2と同方向
の回転トルクを伝達するような用途に適用し好適
なものとなる。
なお、例示した以外に、例えば切欠き部6bの
幅を適当に設定しておくことにより、所定の角度
分だけトルク伝達させるように制御することが可
能となる。また、ストツパー18を出没させるよ
うにすれば、任意の回転量又は任意時点でトルク
伝達を解除することができる。
以上説明したようにこの考案は、円筒状外周面
を有する内輪と、複数個のカム溝を内周面等配位
置に有し、各カム溝部分で内輪の円筒状外周面と
の間に正逆いずれの回転方向に対しても対称な楔
状空間を形成する外輪と、上記楔状空間のそれぞ
れに係合・離脱可能に収容された一対のコロと、
コロを楔状空間へ噛み込む方向に押圧するバネ部
材と、上記内外輪間に櫛歯状に突出する部分と一
体に形成された環状鍔部を備え、該環状鍔部の外
周一部に、外部に設けたストツパー等と係合しう
る所定の幅の切欠き部を有し、上記ストツパー等
を動力側の回転作用により上記切欠き部に係合及
び離脱させることにより双方向の楔状空間へのコ
ロの係合・離脱を制御するコロ制御部材とよりな
るから、一方の回転方向に対しては一対のコロの
うちの一方がクラツチ作用を担い、その逆方向に
対してのクラツチ作用は他方のコロが担う、とい
うように回転方向に応じて一対のコロがクラツチ
機能を分担する。したがつて、コロの楔状空間へ
の係合が瞬時のうちに確実に行われ、噛み込み時
の作動不良、応答遅れなどといつた不具合が解消
され、正逆いずれの方向にも敏速確実なクラツチ
作用が得られる。また、従来のように軸方向への
相対的移動操作が不要であり、構造が簡単で軸方
向寸法を縮小でき、全体的に小型コンパクト化を
図ることができ、かつ、安価に提供できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例を示す縦断面
図、第2図は横断面図、第3図は本考案の第2の
実施例を示す横断面図、第4図は各実施例を更に
具体化した実施品の縦断面図、第5図A〜Iは動
作の一例を示す動作説明図である。 1:外輪、2:内輪、3,4:コロ、5:バネ
部材、6:コロ制御部材、6a:環状鍔部、6
b:切欠き部、10:カム溝、18:ストツパ
ー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 円筒状外周面を有する内輪と、複数個のカム溝
    を内周面等配位置に有し、各カム溝部分で内輪の
    円筒状外周面との間に正逆いずれの回転方向に対
    しても対称な楔状空間を形成する外輪と、上記楔
    状空間のそれぞれに係合・離脱可能に収容された
    一対のコロと、コロを楔状空間へ噛み込む方向に
    押圧するバネ部材と、上記内外輪間に櫛歯状に突
    出する部分と一体に形成された環状鍔部を備え、
    該環状鍔部の外周一部に、外部に設けたストツパ
    ー等と係合しうる所定の幅の切欠き部を有し、上
    記ストツパー等を動力側の回転作用により上記切
    欠き部に係合及び離脱させることにより双方向の
    楔状空間へのコロの係合・離脱を制御するコロ制
    御部材とよりなることを特徴とする2方向回転ク
    ラツチ。
JP1981143063U 1981-09-25 1981-09-25 Expired JPS6340659Y2 (ja)

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JP1981143063U JPS6340659Y2 (ja) 1981-09-25 1981-09-25

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Publication Number Publication Date
JPS57119132U JPS57119132U (ja) 1982-07-23
JPS6340659Y2 true JPS6340659Y2 (ja) 1988-10-24

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