JP2000346103A - 回転伝達装置 - Google Patents

回転伝達装置

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JP2000346103A
JP2000346103A JP11157665A JP15766599A JP2000346103A JP 2000346103 A JP2000346103 A JP 2000346103A JP 11157665 A JP11157665 A JP 11157665A JP 15766599 A JP15766599 A JP 15766599A JP 2000346103 A JP2000346103 A JP 2000346103A
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wheel
cam
pockets
electromagnetic clutch
transmission device
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JP11157665A
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Kenichiro Ito
健一郎 伊藤
Isao Hori
勲 堀
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 二方向クラッチの主要構成部品をプレス加工
が可能な構造とすると共に、定格容量を大きくすること
が可能となり、軽量化や小型化、低コスト化を実現す
る。 【解決手段】 内輪8と外輪11のポケット10、13
を一致させ、上記駒部材19を介して、上記内輪8と外
輪11とを係合させて動力を伝達するようになした二方
向クラッチ2に、ロータ29を他方の回転部材側に連結
した電磁クラッチ3を併設し、この電磁クラッチ3のア
ーマチュア32と上記カム輪14を回転方向に一体で軸
方向へ相対的に移動可能となるよう連結したので、電磁
クラッチ3の電磁石28への電流を制御することによ
り、二方向クラッチ2のロックとフリーで回転力の伝
達、遮断の切り換えを自動的に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、二方向クラッチ
を用いて回転の伝達と遮断を行うための回転伝達装置
と、いわゆるFRベースの4輪駆動車の前輪駆動経路上
で駆動力の伝達と遮断の切換えを行うための4輪駆動車
用の回転伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、FRベースの4輪駆動車におい
て、前輪駆動経路上で前輪に対する駆動力の伝達と遮断
を切換えて2WDと4WDの選択が行えるようにするた
めの一般的な回転伝達装置は、二方向クラッチとそのロ
ックとフリーを制御する電磁クラッチで構成されてい
る。
【0003】従来、上記のような回転伝達装置に用いる
二方向クラッチには、係合子としてローラを使ったクラ
ッチと、スプラグを使ったクラッチがある。これらのク
ラッチは、内輪と外輪の対向面における一方に円筒面と
他方にカム面、あるいは両方に円筒面を設けて楔空間を
形成し、この楔空間にローラ又はスプラグを、楔空間へ
の噛み込みと中立位置への変移が可能となるよう組み込
み、ローラの位置又はスプラグの角度を変えることによ
り、二方向への回転の伝達と遮断を行うような構造にな
っている。
【0004】また、上記回転伝達装置を用いた制御シス
テムとして、本出願人は特願平10ー36052号によ
ってすでに提案した。
【0005】この制御システムは、FRベースの4輪駆
動車のトランスファ内部に、係合子を用いた2方向クラ
ッチと、この2方向クラッチの係合と切り離しを電磁石
で行う電磁クラッチで構成された回転伝達装置を組み込
み、電磁石への電流を制御することにより、前輪駆動系
への動力の伝達と遮断を切り換えるようになっている。
【0006】この制御システムを使用することによっ
て、パートタイム式4輪駆動車特有のタイトコーナブレ
ーキング現象を回避することができ、かつ、路面の状況
に合わせて、2WDと4WDを適切に切り換えることが
できるという利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の二方向クラッチは、何れのタイプの場合でも、剛性
面から内輪や外輪の肉厚を相当なものにする必要があ
り、このため、要求されるトルク伝達容量に比例して形
状が大型化し、軽量化や小型化、低コスト化が困難であ
るという問題がある。
【0008】しかも、トランスファ内部に上記回転伝達
装置を組み込むことは、トランスファの全長を長くする
必要があり、大変な構造変更が必要となる。
【0009】この発明の課題は、二方向クラッチの主要
構成部品をプレス加工が可能な構造とすると共に、駒部
材を剪断荷重下で使用して定格容量を大きくすることが
可能となり、軽量化や小型化、低コスト化が実現できる
新規な回転伝達装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、一方の回転部材側に連結
する第1の部材に第2の部材を重ね合わせ、その重ね合
わせ面に、それぞれ開口する複数のポケットを形成し、
第1の部材のポケット内に駒部材と、その駒部材を重ね
合わせ面側に付勢する弾性部材とを収容すると共に、第
1の部材のポケットに臨み、その駒部材の進退を制御す
るカム面を形成したカム輪を、上記第2の部材に隣接さ
せて二方向クラッチを形成し、この二方向クラッチに、
ロータを他方の回転部材側に連結した電磁クラッチを併
設し、電磁クラッチに対する外部からの信号により上記
カム輪をロータと着脱可能にした構成を採用したもので
ある。
【0011】請求項2の発明は、一方の回転部材側に連
結され、外周面に開口し、複数のポケットを形成した内
側部材と、この内側部材に外嵌され、内周面に開口し、
複数のポケットを形成した外側部材と、内周面にカム面
を形成したカム輪と、上記内側部材のポケットに径方向
進退自在に収容された駒部材と、この駒部材を外径側に
付勢する弾性部材と、上記内側部材に装着され、上記カ
ム輪との位相を所定位置に保持するスイッチばねとから
なり、上記カム輪の位相を制御することによって、上記
内側部材と外側部材のポケットを一致させ、上記駒部材
を介して、上記内側部材と外側部材とを係合させて動力
を伝達するようになした二方向クラッチに、ロータを他
方の回転部材側に連結した電磁クラッチを併設し、この
電磁クラッチのアーマチュアと上記カム輪を回転方向に
一体で軸方向へ相対的に移動可能となるよう連結した構
成を採用したものである。請求項3の発明は、一方の回
転部材側に連結され、外周面に開口し、複数のポケット
を形成した内側部材と、この内側部材に外嵌され、内周
面に開口し、複数のポケットを形成した外側部材と、外
周面にカム面を形成したカム輪と、上記外側部材のポケ
ットに径方向進退自在に収容された駒部材と、この駒部
材を内径側に付勢する弾性部材と、上記内側部材に装着
され、上記カム輪との位相を所定位置に保持するスイッ
チばねとからなり、上記カム輪の位相を制御することに
よって、上記内側部材と外側部材のポケットを一致さ
せ、上記駒部材を介して、上記内側部材と外側部材とを
係合させて動力を伝達するようになした二方向クラッチ
に、ロータを他方の回転部材側に連結した電磁クラッチ
を併設し、この電磁クラッチのアーマチュアと上記カム
部材を回転方向に一体で軸方向へ相対的に移動可能とな
るよう連結した構成を採用したものである。
【0012】請求項4の発明は、一方の回転部材側に連
結され、軸方向の端面に開口し、複数のポケットを形成
した内側部材と、この内側部材に外嵌され、軸方向の端
面に開口し、複数のポケットを形成した外側部材と、軸
方向の端面にカム面を形成したカム輪と、上記内側部材
のポケットに軸方向進退自在に収容された駒部材と、こ
の駒部材を軸方向外側に付勢する弾性部材と、上記内側
部材に装着され、上記カム輪との位相を所定位置に保持
するスイッチばねとからなり、上記カム輪の位相を制御
することによって、上記内側部材と外側部材のポケット
を一致させ、上記駒部材を介して、上記内側部材と外側
部材とを係合させて動力を伝達するようになした二方向
クラッチに、ロータを他方の回転部材側に連結した電磁
クラッチを併設し、この電磁クラッチのアーマチュアと
上記カム輪を回転方向に一体で軸方向へ相対的に移動可
能となるよう連結した構成を採用したものである。
【0013】請求項5の発明は、請求項1乃至4の発明
において、上記二方向クラッチの内側部材と外側部材そ
れぞれに形成したポケットの数を、異数とした構成を採
用したものである。
【0014】請求項6の発明は、請求項1乃至5の発明
において、上記二方向クラッチの駒部材を収納した側の
ポケット幅を、相手側ポケット幅より僅かに小さくした
構成を採用したものである。請求項7の発明は、請求項
1乃至6の何れかに記載の回転伝達装置を、トランスミ
ッションからの出力を、内部の入力軸を介して直接後輪
推進軸へ伝達し、かつ、前輪推進用出力軸へ動力が分岐
されるFRベースの4輪駆動車の前輪駆動軸とホイール
の動力伝達部分に装着し、電磁クラッチの電磁石に配線
した制御回路で電磁石への電流を制御することにより4
WDと2WDの切り換えを行うようにした構成を採用し
たものである。
【0015】請求項8の発明は、請求項1乃至6の何れ
かに記載の回転伝達装置を、トランスミッションからの
出力を、内部の入力軸を介して直接後輪推進軸へ伝達
し、かつ、前輪推進用出力軸へ動力が分岐されるFRベ
ースの4輪駆動車の前輪推進軸から左右ホイールを駆動
するためにデファレンシャルによって分岐させられた前
輪アクスル上で、デファレンシャルからの入力駆動軸と
ホイール側の出力駆動軸に分断された部分に装着し、電
磁クラッチの電磁石に配線した制御回路で電磁石への電
流を制御することにより4WDと2WDの切り換えを行
うようにした構成を採用したものである。
【0016】請求項9の発明は、請求項7又は8の発明
におてい、上記車両の全輪の回転数をセンサで検出し、
前後輪の回転数差と、予め設定した設定値とを比較し、
後輪側の回転数がその設定値を越えた時に、上記電磁ク
ラッチへの通電をONするようにした制御回路を組み込
んだ構成を採用したものである。
【0017】請求項10の発明は、請求項1乃至6の何
れかに記載の回転伝達装置が、前後輪を直結した4輪駆
動車のトランスファの入力軸と出力軸の間に装着され、
電磁クラッチの電磁石に配線した制御回路で電磁石への
電流を制御することにより4WDと2WDの切り換えを
行うようにした構成を採用したものである。
【0018】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、上記入力軸と出力軸の延長上で回転数をセンサ
ーで測定し、前後の回転数差と設定値を比較し、後輪側
回転数が前輪側回転数のその設定数を上回った場合に電
磁クラッチの電磁石に対する電流をONする制御回路を
組み込んだ上記入力軸と出力軸の延長上で回転数をセン
サーで測定し、前後の回転数差と設定値を比較し、後輪
側回転数が前輪側回転数のその設定数を上回った場合に
電磁クラッチの電磁石に対する電流をONする制御回路
を組み込んだ構成を採用したものである。
【0019】請求項12の発明は、請求項7と8及び1
0の発明において、4輪駆動車に装着した回転伝達装置
に対して、2WDの時は電磁クラッチの電磁石に対する
電流をOFF状態で、4WDの時は電磁クラッチの電磁
石に対する電流をON状態のままでも使用できるように
した構成を採用したものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0021】図1乃至図5は、回転伝達装置の第1の実
施の形態を示し、該回転伝達装置1は、二方向クラッチ
2とこの二方向クラッチ2のロックとフリーを制御する
電磁クラッチ3の組み合わせによって構成され、これら
は、回転部材である入力軸4の外筒部5内と、該入力軸
4と同軸心上に軸受6を介して支持された出力軸7の間
に組み込まれている。
【0022】上記二方向クラッチ2の内側部材である内
輪8は、内径部に出力軸7に結合するためのスプライン
9が設けられ、その外周に、外周面に開口する複数のポ
ケット10が円周方向に一定間隔の配置で形成されてい
る。
【0023】この内輪8に回転可能となるよう外嵌され
た外側部材である外輪11は、外径部に入力軸4の外筒
部5に結合するためのスリット12が設けられ、その内
周に、内周面で開口する複数のポケット13が円周方向
に一定間隔の配置で形成されている。
【0024】上記内輪8に対して外輪11は少し厚みが
薄く設定され、この外輪11の一面側にカム輪14が隣
接して配置され、外輪11の両面に重ねて鋲15で固定
した側板16と17で、外輪11とカム輪14は挟み込
まれ、この外輪11とカム輪14は相対的に回転可能に
なっていると共に、一方の側板16とカム輪14で内輪
8を相対的に回転可能に保持することにより、全体をユ
ニット化している。
【0025】上記内輪8の各ポケット10内に、径方向
に進退自在に収容された駒部材18と、この駒部材18
を外径側に付勢するばね等の弾性部材19が収納されて
いる。この駒部材18は、ポケット10内に押し込まれ
たとき、全長がポケット10内に収まり、該ポケット1
0からの突出により先端が外輪11のポケット13内に
係合することになる。
【0026】なお、駒部材18を収納した内輪8側のポ
ケット10の幅を、外輪11側ポケット13の幅より僅
かに小さくし、外輪11側ポケット13に対する駒部材
18の出入りの自由度をあげ、ロック、フリーのレスポ
ンスを上げるようにしている。
【0027】上記内輪8や外輪11、側板16、17等
は、プレス加工が可能な構造となり、二方向クラッチ1
の軽量化とコスト低減が可能になる。
【0028】前記カム輪14の外輪11及び内輪8に重
なる面が、外輪11と内輪8の厚みの差に応じた段差を
有し、この段差部分の内周は丁度内輪8の外周に外嵌
し、該段差部分の内周面にカム面20が形成されてい
る。
【0029】上記カム輪14のカム面20は、周方向に
カム山21と凹部22が交互に連続し、カム山21と凹
部22の境界を傾斜面にした形状を有し、カム山21の
周方向の間隔と数は内輪8に設けたポケット10の間隔
と数に一致し、内輪8のポケット13に対してカム輪1
4のカム山21が臨む位相のとき、カム山21は駒部材
18を内輪8のポケット10内に押さえ込むようになっ
ている。
【0030】前記カム輪14に連成した円筒状の延長腕
23に周方向の切り欠き24を設け、それに対応するよ
うに、内輪8に該切り欠き24の周方向長さに相当する
間隔で二本のピン25、25を立設し、延長腕23内に
配置した弾性部材であるスイッチばね26を撓ませてそ
の両端26aが二本のピン25と切り欠き24にセット
されている。
【0031】上記切り欠き24と二本のピン25の位相
が合致しているとき、図2(A)のように、内輪8とカ
ム輪14は、カム山21が駒部材18を内輪8のポケッ
ト10内に押さえ込む位相となり、この状態で駒部材1
8と外輪11の内周に隙間が存在し、内輪8と外輪11
は係合されず空転可能な状態となる。
【0032】ここで、図1乃至図4に示す例は、内輪8
に設けたポケット10の数と外輪11のポケット13の
数を異数とし、かつ両ポケット10、13が複数箇所で
一致する配置とすることにより、内輪8と外輪11の係
合角度を小さく設定できるようにした例を示している。
【0033】また、図5に示す例は、内輪8に設けたポ
ケット10の数と外輪11のポケット10の数を同数と
し、全ポケット10に対する駒部材18の係合が同時に
生じるようにし、伝達トルクの増大を図っている。
【0034】前記した電磁クラッチ3は、二方向クラッ
チ2の一方側面側に隣接するよう、出力軸7と外筒部5
の間に組み込まれ、固定部材となるケース27のフラン
ジ部に電磁石28を固定し、電磁石28に対して回転可
能に外嵌するロータ29は内径が軸受30を介して出力
軸7で回転可能に支持され、その外径が入力軸4の外筒
部5内に固定したロータガイド31内に回転不能に嵌合
している。従って、入力軸4の外筒部5とロータガイド
31及びロータ29は、如何なるときも相対回転しない
ことになる。
【0035】上記ロータ29とロータガイド31の先端
フランジの対向面間にアーマチュアを32向への移動と
回転が自在となるよう配置し、このロータ29とアーマ
チュア32の対向面間に、アーマチュア32にロータ2
9から常時離反する弾性を付勢する波ばねの如き弾性部
材33が縮設され、アーマチュア32に設けた複数の孔
34にカム輪14の延長腕23の爪35を係合させ、カ
ム輪14とアーマチュア32を軸方向に可動で回転方向
に一体となるよう結合している。
【0036】第1の実施の形態の回転伝達装置は上記の
ような構成であり、入力軸4が回転で内輪8に結合した
出力軸11が静止する状態で、上記電磁石28への通電
がOFFのとき、ロータ29に対してアーマチュア32
はフリーとなり、スイッチばね26の作用で内輪8とカ
ム輪14は、カム山21が駒部材18を内輪8のポケッ
ト10に押し込んだ位相となり、内輪8と外輪11が切
り離されているので、入力軸4の回転は出力軸7に伝わ
らず、出力軸7は静止している。
【0037】上記した入力軸4が回転で内輪8に結合し
た出力軸7が静止する状態で、電磁石28への通電をO
Nすると、電磁石28の磁力によって生じる磁束でロー
タ29にアーマチュア32が吸着する。該ロータ29は
入力軸4と一体に回転しているため、吸着したアーマチ
ュア32との間で摩擦力が発生し、ロータ29と一体に
回転しようとするアーマチュア32はカム輪14を一体
に回転させ、これにより、カム輪14はスイッチばね2
6を押し縮め、カム山21が移動して駒部材18の押し
込みを解き、駒部材18は弾性部材19で押されて径方
向の外側に移動し、外輪11のポケット13に嵌合する
ことにより、内輪8と外輪11が結合して二方向クラッ
チ2はロック状態となり、入力軸4の回転が出力軸7に
伝達される。
【0038】また、上記二方向クラッチ2のロック状態
で電磁石28への通電をOFFすると、ロータ29に対
するアーマチュア32の吸着が解かれ、スイッチばね2
6の作用で内輪8に対してカム輪14は、カム山21が
駒部材18を内輪8のポケット10内に押し込む位相に
戻り、二方向クラッチ2はフリーとなり、内輪8と出力
軸7は停止する。
【0039】次に、図6は、回転伝達装置の第2の実施
の形態における二方向クラッチの部分の構造を示してい
る。なお、上述した第1の実施の形態と同一部分には同
一符号を付し、相違する部分のみを説明する。それ以降
の実施の形態についても同様である。
【0040】この第2の実施の形態で示した二方向クラ
ッチ2は、外輪11のポケット13内に、径方向に進退
自在に収容された駒部材18と、この駒部材18を内径
側に付勢するばね等の弾性部材19が収納されている。
この駒部材18は、ポケット13内に押し込まれたと
き、全長がポケット13内に収まり、該ポケット13か
らの突出により先端が内輪8のポケット10内に係合す
ることになる。
【0041】上記外輪11に対して内輪8は厚みが薄く
形成され、カム輪14の外輪11及び内輪8に重なる面
が、外輪11と内輪8の厚みの差に応じた段差を有し、
この段差部分の外周は丁度外輪11の内周に嵌合し、該
段差部分の外周面に、外輪11のポケット13と同数の
カム山21を有するカム面20が形成されている。
【0042】この第2の実施の形態における二方向クラ
ッチ2も、内輪8に対するカム輪14の周方向の位相を
制御することによって、駒部材18が内輪8のポケット
10に対して係脱し、内輪8と外輪11のロックとフリ
ーを切り換えることが可能になる。
【0043】なお、図示の例では、外輪11のポケット
13と内輪8のポケット10を同数としたが、外輪11
に設けたポケット13の数と内輪8のポケット10の数
を異数とし、かつ両ポケットが複数箇所で一致する配置
としてもよい。
【0044】図7は、回転伝達装置の第3の実施の形態
における二方向クラッチ2の部分の構造を示している。
この第3の実施の形態の二方向クラッチ2は、駒部材1
8をアキシャル方向に移動させることにより、内輪8と
外輪11のロックとフリーを切り換えるタイプである。
【0045】内輪8は外周面の一端側に環状の突条を設
けた断面L字状に形成され、この突条に軸方向へ貫通す
る複数のポケット10が周方向に一定の間隔で設けら
れ、また、突条に対して回転自在に外嵌する外輪11
は、その内周面で他端側に環状の突条を設けた断面L字
状に形成され、この突条に軸方向へ貫通する複数のポケ
ット13が周方向に一定の間隔で設けられ、外輪11の
内周に取り付けた側板16と外輪11の突条で内輪8の
突条を挟み込み、外輪11と内輪8をユニット化してい
る。
【0046】内輪8に設けたポケット10内に、軸方向
に進退自在に収容された駒部材18と、この駒部材18
を軸方向の外側に弾性を付勢するばね等の弾性部材19
が収納されている。この駒部材18は、内輪8のポケッ
ト10内に押し込まれたとき、全長がポケット10内に
収まり、該ポケット10からの突出により先端が外輪1
1のポケット13内に係合することになる。
【0047】カム輪14は円筒状に形成され、外輪11
に設けた突条の内周と内輪8の外周面の間に回転可能に
納まり、内輪8の外周面に設けた止め輪36で抜け止め
状に保持され、その先端面に内輪8のポケット10と等
しい数のカム山21を有するカム面20が形成され、こ
のカム輪14の外端に連成した円筒状の延長腕23と内
輪8の端部に周方向の切り欠き37を設け、延長腕23
の外側に配置した弾性部材であるスイッチばね26を撓
ませてその両端26aが両切り欠き24、37にセット
されている。
【0048】この第3の実施の形態の二方向クラッチ2
においては、内輪8に対してカム輪14の各カム山21
が駒部材18に臨む位相では、駒部材18が内輪8のポ
ケット10内に押し込まれ、外輪11と内輪8は結合が
解かれてフリーとなる。
【0049】また、内輪8に対してカム輪14を回転さ
せ、移動したカム山21が駒部材18の押し込みを解く
と、該駒部材18は弾性部材の作用で軸方向へ外輪11
の突条に向けて移動し、この突条に設けたポケット13
内に嵌合するので、内輪8と外輪11がロックされ、一
体に回転する。
【0050】この第3の実施の形態の二方向クラッチ
は、ラジアル寸法(径方向寸法)を極めて小さく抑える
ことができ、非常にコンパクトなクラッチとなる。
【0051】図8は上記第1の実施の形態の回転伝達装
置1を、ハブ用回転伝達装置として使用した4輪駆動車
の車輪駆動系の第1の例を示すレイアウトを、図9は回
転伝達装置1を組み込んだ部分の構造を示している。
【0052】図8において、エンジン41にトランスミ
ッション42を介して連なるトランスファー43の出力
が、フロントプロペラシャフト44とフロントディファ
レンシャル45で前輪46と、リアプロペラシャフト4
7で後輪48に伝達され、前輪駆動軸49の端部に連結
した等速ジョイントのステム軸50と一方前輪46の間
に回転伝達装置1が装着されている。
【0053】上記4輪駆動車の全輪の回転数をセンサ5
1で個々に検出し、その検出回転数を制御回路である制
御コントローラ(ECU)52に入力すると共に、トラ
ンスミッション42とトランスファー43の回転検出値
と、モード選択スイッチ53の信号も制御コントローラ
52に入力し、制御コントローラ52は、前後輪46、
48の回転数差と、予め設定した設定値とを比較し、後
輪48側の回転数がその設定値を越えた時に、上記回転
伝達装置1に出力して作動させるようになっている。
【0054】上記のような構成の第1の例において、2
WDで走行する場合は、トランスファ43にて前輪駆動
系の係合を切り離すことによって、回転伝達装置1の電
磁石28への電流をOFFにして二方向クラッチ2にロ
ックが生じないようにすると、回転伝達装置1と反対側
の前輪駆動軸が前輪46から回転させられるが、回転伝
達装置1のステム軸50が前輪46と切り離されている
ため、進行方向と逆側に回転することによって、フロン
トプロペラシャフト44を停止させることができ、燃
費、振動の面で有利である。
【0055】しかし、トランスファ43にシンクロ装置
を持っていないので、4WDに切り換える場合には一旦
車両を停止させる必要がある。
【0056】また、トランスファ43の内部に動力を遮
断する機構を備えていない場合でも、回転伝達装置1の
電磁石28への電流をOFFにすることによって、2W
Dとして走行できる。しかし、この場合は、フロントプ
ロペラシャフト44を停止させることはできないが、車
両走行中に4WDに切り換えることができる。
【0057】AUTOモードでの2WDの走行時におい
て、制御コントローラ52は、前後輪46、48の回転
数差と、予め設定した設定値とを比較し、後輪48側の
回転数がその設定値を越えた時に、上記回転伝達装置1
の電磁石28に出力し、二方向クラッチ2をロックさせ
ることにより、2WDから4WDの走行に切り換えるも
のである。
【0058】図10は上記第1の実施の形態の回転伝達
装置1を、アクスル用回転伝達装置として使用した4輪
駆動車の車輪駆動系の第2の例を示すレイアウトを、図
11は回転伝達装置1を組み込んだ部分の構造を示して
いる。
【0059】この第2の例は、トランスファ43からの
出力を内部の入力軸を介して直接リアプロペラシャフト
47へ伝達し、かつ、フロントプロペラシャフト44へ
動力を分岐し得る、いわゆるFRベースの4輪駆動車の
フロントプロペラシャフト44から左右ホイールを駆動
するためにデフアレンシヤル45によって分岐させられ
た前輪駆動軸49(アクスル)上で、デフアレンシヤル
45からの入力駆動軸54とホイールに連結された出力
駆動軸55の間に回転伝達装置1を組み込んだものであ
る。
【0060】この第2の例に示すレイアウトの車両にお
ける走行の制御と作用は、上述した第1の例と同じであ
る。
【0061】図12は上記第1の実施の形態の回転伝達
装置1を、トランスファ用回転伝達装置として使用した
4輪駆動車の車輪駆動系の第3の例のレイアウトを、図
13は回転伝達装置1を組み込んだ部分の構造を示して
いる。
【0062】この第3の例では、トランスファ43の内
部でフロント出力軸62上に回転伝達装置1を装着し、
内輪8をフロント出力軸62に一体に回転するよう固定
すると共に、外輪11と一体に回転するよう固定した回
転ケース56をフロント出力軸62上に回転可能に装着
した入力歯車57と一体に回転するよう結合し、この入
力歯車57をトランスファ43の入力軸58に固定した
出力歯車59とチェーン60で連動している。
【0063】この第3の例では、トランスファ43の入
力軸58の回転とフロント出力軸62の回転をセンサ6
1でそれぞれ検出して制御コントローラ52に入力し、
該制御コントローラ52は、前後輪46、48の回転数
差と、予め設定した設定値とを比較し、後輪48側の回
転数がその設定値を越えた時に、上記回転伝達装置1の
電磁石28に出力し、二方向クラッチ2をロックさせる
ことにより、2WDから4WDの走行に切り換えるもの
である。
【0064】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、第1
の部材と第2の部材の重ね合わせ面に、それぞれ開口す
る複数のポケットを形成し、第1の部材のポケット内に
駒部材と、この駒部材を重ね合わせ面側に付勢する弾性
部材とを収容すると共に、第1の部材のポケットに臨
み、その駒部材の進退を制御するカム面を形成したカム
輪を、上記第2の部材に隣接させて二方向クラッチを形
成し、この二方向クラッチに、ロータを他方の回転部材
側に連結した電磁クラッチを併設し、電磁クラッチに対
する外部からの信号により上記カム輪をロータと着脱可
能にしたので、この回転伝達装置を前後輪を直結した4
輪駆動車の前輪駆動系に装着すると共に、この回転伝達
装置の切り離しと結合を制御することによって、4WD
と2WDの切り換えが自動的に行え、簡単にフルタイム
4WDとして走行可能とすることができ、且つ、シンク
ロ装置を備えたトランスファと回転伝達装置を組み合わ
せて使用することによって、2WD走行時は前輪駆動系
を停止させ、燃費の向上を狙い、かつ、4WD走行時は
簡単にフルタイムとして走行可能とすることができるの
である。
【0065】また、回転伝達装置における二方向クラッ
チの主要構成部品をプレス加工が可能な構造とすると共
に、駒部材を剪断荷重下で使用して定格容量を大きくす
ることが可能となり、軽量化や小型化、低コスト化が実
現できる新規な回転伝達装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は回転伝達装置の第1の実施の形態を示
す縦断面図、(B)は(A)の矢印b−bの縦断面図
【図2】(A)は同上における二方向クラッチの部分を
示す正面図、(B)は同縦断側面図
【図3】同上における二方向クラッチの部分を示す分解
斜視図
【図4】同上における二方向クラッチの結合状態を示す
正面図
【図5】同上における二方向クラッチの他の例を示す正
面図
【図6】(A)は回転伝達装置の第2の実施の形態にお
ける二方向クラッチの部分を示す正面図、(B)は同縦
断側面図
【図7】(A)は回転伝達装置の第3の実施の形態にお
ける二方向クラッチの部分を示す縦断面図、(B)は同
正面図
【図8】第1の実施の形態の回転伝達装置をハブに用い
た4輪駆動車の車輪駆動系の第1の例を示すレイアウト
の平面図
【図9】ハブ用回転伝達装置の縦断面図
【図10】第1の実施の形態の回転伝達装置をアクスル
用として使用した4輪駆動車の車輪駆動系の第4の実施
の形態を示すレイアウトの平面図
【図11】アクスル用回転伝達装置の縦断面図
【図12】第1の実施の形態の回転伝達装置をトランス
ファ用として使用した4輪駆動車の車輪駆動系の第4の
実施の形態を示すレイアウトの平面図
【図13】トランスファ用回転伝達装置の縦断面図
【符号の説明】
1 回転伝達装置 2 二方向クラッチ 3 電磁クラッチ 4 入力軸 5 外筒部 7 出力軸 8 内輪 10 ポケット 11 外輪 13 ポケット 14 カム輪 18 駒部材 19 弾性部材 20 カム面 21 カム山 22 凹部 26 スイッチばね 28 電磁石 29 ロータ 31 ロータガイド 32 アマチュア 33 弾性部材 41 エンジン 42 トランスファ 44 フロントプロペラシャフト 45 フロントデフレンシャル 46 前輪 48 後輪 49 前輪駆動軸 50 ステム軸 51 センサ 52 コントローラ 53 モード選択スイッチ 54 入力駆動軸 55 出力駆動軸 56 回転ケース 57 入力歯車 59 出力歯車 60 チェーン 61 センサ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の回転部材側に連結する第1の部材
    に第2の部材を重ね合わせ、その重ね合わせ面に、それ
    ぞれ開口する複数のポケットを形成し、第1の部材のポ
    ケット内に駒部材と、その駒部材を重ね合わせ面側に付
    勢する弾性部材とを収容すると共に、第1の部材のポケ
    ットに臨み、その駒部材の進退を制御するカム面を形成
    したカム輪を、上記第2の部材に隣接させて二方向クラ
    ッチを形成し、この二方向クラッチに、ロータを他方の
    回転部材側に連結した電磁クラッチを併設し、電磁クラ
    ッチに対する外部からの信号により上記カム輪をロータ
    と着脱可能にしたことを特徴とする回転伝達装置。
  2. 【請求項2】 一方の回転部材側に連結され、外周面に
    開口し、複数のポケットを形成した内側部材と、この内
    側部材に外嵌され、内周面に開口し、複数のポケットを
    形成した外側部材と、内周面にカム面を形成したカム輪
    と、上記内側部材のポケットに径方向進退自在に収容さ
    れた駒部材と、この駒部材を外径側に付勢する弾性部材
    と、上記内側部材に装着され、上記カム輪との位相を所
    定位置に保持するスイッチばねとからなり、上記カム輪
    の位相を制御することによって、上記内側部材と外側部
    材のポケットを一致させ、上記駒部材を介して、上記内
    側部材と外側部材とを係合させて動力を伝達するように
    なした二方向クラッチに、ロータを他方の回転部材側に
    連結した電磁クラッチを併設し、この電磁クラッチのア
    ーマチュアと上記カム輪を回転方向に一体で軸方向へ相
    対的に移動可能となるよう連結したことを特徴とする回
    転伝達装置。
  3. 【請求項3】 一方の回転部材側に連結され、外周面に
    開口し、複数のポケットを形成した内側部材と、この内
    側部材に外嵌され、内周面に開口し、複数のポケットを
    形成した外側部材と、外周面にカム面を形成したカム輪
    と、上記外側部材のポケットに径方向進退自在に収容さ
    れた駒部材と、この駒部材を内径側に付勢する弾性部材
    と、上記内側部材に装着され、上記カム輪との位相を所
    定位置に保持するスイッチばねとからなり、上記カム輪
    の位相を制御することによって、上記内側部材と外側部
    材のポケットを一致させ、上記駒部材を介して、上記内
    側部材と外側部材とを係合させて動力を伝達するように
    なした二方向クラッチに、ロータを他方の回転部材側に
    連結した電磁クラッチを併設し、この電磁クラッチのア
    ーマチュアと上記カム輪を回転方向に一体で軸方向へ相
    対的に移動可能となるよう連結したことを特徴とする回
    転伝達装置。
  4. 【請求項4】 一方の回転部材側に連結され、軸方向の
    端面に開口し、複数のポケットを形成した内側部材と、
    この内側部材に外嵌され、軸方向の端面に開口し、複数
    のポケットを形成した外側部材と、軸方向の端面にカム
    面を形成したカム輪と、上記内側部材のポケットに軸方
    向進退自在に収容された駒部材と、この駒部材を軸方向
    外側に付勢する弾性部材と、上記内側部材に装着され、
    上記カム輪との位相を所定位置に保持するスイッチばね
    とからなり、上記カム輪の位相を制御することによっ
    て、上記内側部材と外側部材のポケットを一致させ、上
    記駒部材を介して、上記内側部材と外側部材とを係合さ
    せて動力を伝達するようになした二方向クラッチに、ロ
    ータを他方の回転部材側に連結した電磁クラッチを併設
    し、この電磁クラッチのアーマチュアと上記カム輪を回
    転方向に一体で軸方向へ相対的に移動可能となるよう連
    結したことを特徴とする回転伝達装置。
  5. 【請求項5】 上記二方向クラッチの内側部材と外側部
    材それぞれに形成したポケットの数を、異数としたこと
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の回転伝達
    装置。
  6. 【請求項6】 上記二方向クラッチの駒部材を収納した
    側のポケット幅を、相手側ポケット幅より僅かに小さく
    したことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の
    回転伝達装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れかに記載の回転伝
    達装置を、トランスミッションからの出力を、内部の入
    力軸を介して直接後輪推進軸へ伝達し、かつ、前輪推進
    用出力軸へ動力が分岐されるFRベースの4輪駆動車の
    前輪駆動軸とホイールの動力伝達部分に装着し、電磁ク
    ラッチの電磁石に配線した制御回路で電磁石への電流を
    制御することにより4WDと2WDの切り換えを行うよ
    うにしたことを特徴とする4輪駆動車の回転伝達装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6の何れかに記載の回転伝
    達装置を、トランスミッションからの出力を、内部の入
    力軸を介して直接後輪推進軸へ伝達し、かつ、前輪推進
    用出力軸へ動力が分岐されるFRベースの4輪駆動車の
    前輪推進軸から左右ホイールを駆動するためにデファレ
    ンシャルによって分岐させられた前輪アクスル上で、デ
    ファレンシャルからの入力駆動軸とホイール側の出力駆
    動軸に分断された部分に装着し、電磁クラッチの電磁石
    に配線した制御回路で電磁石への電流を制御することに
    より4WDと2WDの切り換えを行うようにしたことを
    特徴とする4輪駆動車の回転伝達装置。
  9. 【請求項9】 上記車両の全輪の回転数をセンサで検出
    し、前後輪の回転数差と、予め設定した設定値とを比較
    し、後輪側の回転数がその設定値を越えた時に、上記電
    磁クラッチへの通電をONするようにした制御回路を組
    み込んだことを特徴とする請求項7又は8の何れかに記
    載の4輪駆動車の回転伝達装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至6の何れかに記載の回転
    伝達装置が、前後輪を直結した4輪駆動車のトランスフ
    ァの入力軸と出力軸の間に装着され、電磁クラッチの電
    磁石に配線した制御回路で電磁石への電流を制御するこ
    とにより4WDと2WDの切り換えを行うようにしたこ
    とを特徴とする4輪駆動車の回転伝達装置。
  11. 【請求項11】 上記入力軸と出力軸の延長上で回転数
    をセンサーで測定し、前後の回転数差と設定値を比較
    し、後輪側回転数が前輪側回転数のその設定数を上回っ
    た場合に電磁クラッチの電磁石に対する電流をONする
    制御回路を組み込んだことを特徴とする請求項10に記
    載の4輪駆動車の回転伝達装置。
  12. 【請求項12】 4輪駆動車に装着した回転伝達装置に
    対して、2WDの時は電磁クラッチの電磁石に対する電
    流をOFF状態で、4WDの時は電磁クラッチの電磁石
    に対する電流をON状態のままでも使用できるようにし
    たことを特徴とする請求項7と8及び10の何れかに記
    載の4輪駆動車の回転伝達装置。
JP11157665A 1999-06-03 1999-06-04 回転伝達装置 Pending JP2000346103A (ja)

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