JPS633985Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は味付海苔用壜台紙の改良に関するもの
である。

（従来の技術） 従来、第１図に示すように味付海苔ｍを５枚位
宛パツク詰めにしたものを切離可能に連結した連
結物Ａの複数個を第２図に示すような内壁面が円
筒状の壜体Ｂに収納する場合には、該壜体Ｂ中に
乾燥剤を収納後、第３図の展開図に示すような台
紙Ｄを第４図に示すように折り曲げて壜体Ｂ中に
乾燥剤を蔽うように収納し、その上に連結物Ａを
収納する方法が行われている。しかして、台紙Ｄ
は多角形状の台紙１の各端辺に折線ａを介して矩
形状の袴片２を連設したものからなり、該袴片２
を折線ａに沿つて直角に折り曲げて第４図の状態
とするのである。尚、ｂは切込線であつて、該切
込線ｂにより囲まれた部分３が第４図に示すよう
に組み立てた際、台板１の端辺上に起立し、台板
１上に載置した連結物Ａが脱落するのを防止する
よう設けたものである。一方、連結物Ａを壜体Ｂ
中に収納する場合には外方からの見栄えが良いよ
うに連結物Ａを壜体Ｂの内壁面に沿わせて少なく
とも二巻き位は巻きまわすのが一般である。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、壜体Ｂの内壁面は円形であるのに対
し、台板１は多角形状であるから台板１は壜体Ｂ
の内壁面に各隅角点１０で点接触しているだけで
各隅角点１０と１０との間の辺の部分即ち折線ａ
の部分は壜体Ｂの内壁面と若干離れている。即
ち、各被片２と壜体Ｂの内壁面との間には各隅角
点１０以外の部分には隙間が生ずる。しかして、
この隙間に前述のように壜体Ｂの内壁面に沿わせ
て巻きまわした連結物Ａがずり落ち、非常に見苦
しくなるということが数々起こる。前述のように
部分３があつて連結物Ａの食み出しを防止してい
るが、連結物Ａは部分３より上方からずり落ちて
くることもあり、又、一旦連結物Ａの下端部が折
線ａの部分を越えると該越えた下端部が袴片２を
内方へ押圧しつつずり落ちるのである。

本考案は、上述の問題点に鑑みてなされたもの
で、連結物Ａが台板１の下方にずり落ちるのを完
全に防止し、見栄えよく味付海苔を壜詰めできる
味付海苔用壜台紙を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） この目的達成のため本考案は、内壁面円筒状の
壜体下部に収納した乾燥剤を蔽う台紙であつて、
多角形の台板の各辺に外方に突出した切込線を有
する折線を介して矩形状の袴片を垂下し、上記切
込線により囲まれた部分が外方に突出するように
して、味付海苔を収納した連結物を上記台紙の下
方にずり落ちることを完全に防止する味付海苔用
壜台紙を提供する。

（実施例） 以下図面に基づいて本考案の一実施例を説明す
る。

第５図は本考案に係る味付海苔用壜台紙Ｅの展
開図であつて、多角形状の台板４の各端辺に中央
部に外方に突出した円弧状の切込線ｄを有する折
線ｅを介して矩形状の袴片５を連設してなるもの
である。

組立、使用に当たつては各折線ｅに沿つて袴片
５を直角に折り曲げて第６図の状態とし、乾燥剤
を入れて壜体中に乾燥剤を蔽つて挿入し、台板４
上に連結物Ａを載置収納すればよい。この際、切
込線ｄにより囲まれた部分４０が円弧状に外方に
突出し、該突出部の先端が壜体Ｂの内壁面に当接
する。但し、部分４０の先端は壜体Ｂの内壁面に
当接させなくてもよく、又、切込線ｄの形状も円
弧状に限らず山形等の他の形状であつてもよい。

（考案の効果） 以上のように本考案は上述の構成を有するた
め、部分４０が外方に円弧状に突出するため折線
ｅと壜体Ｂの内壁面との間に生ずる隙間が大巾に
縮小され、特に、部分４０の先端を壜体Ｂの内壁
面に当接させた場合には壜体Ｂの内壁面に接する
点が各隅角点１０のほかに増え、連結物Ａが台板
１の下方にずり落ちることを完全に防止し、見栄
えのよい味付海苔の壜詰めを提供することができ
るという顕著な効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はそれぞれ本考案に係る味付
海苔用壜台紙の使用される連結物Ａ及び壜体Ｂの
斜視図、第３図及び第４図は従来の味付海苔用壜
台紙の展開図及び組立完了後の斜視図、第５図及
び第６図は本考案に係る味付海苔用壜台紙の展開
図及び組立完了後の斜視図である。 図の主要な部分を表す符号の説明、４……台
板、５……袴片、４０……部分、ｄ……切込線、
ｅ……折線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内壁面円筒状の壜体下部に収納した乾燥剤を蔽
   う台紙であつて、多角形の台板の各辺に外方に突
   出した切込線を有する折線を介して矩形状袴片を
   垂下してなる味付海苔用壜台紙。