JPS633946Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は商品を収納陳列し、販売される時に
は収納ケースとして使用する商品ケースに関する
ものである。

従来商品ケースに於ては商品を支持固定する台
紙、トレー、仕切板等は主としてケースの底面、
周壁等に取付けられていたが、商品を台紙、トレ
ー、仕切板等に取付ける際は、非常に取付けにく
く、面倒であつた。

この考案は台紙、トレー、仕切板等に商品を取
付け易くするために予め商品をケース外で台紙、
トレー、仕切板等に固定し、商品を固定したトレ
ー、仕切板等をケース内に挿入し、簡単にケース
にトレーや仕切板が取付けられるように考案した
ものである。

即ち具体的には商品ケースの周壁で囲まれた両
端開放部に側壁端縁に嵌合する凹凸を設けた蓋に
別の凹凸部を設け、ケース内で商品を支持するト
レーまたは仕切板等の両側部に設けた凹凸に前記
蓋の凹凸部を嵌合せしめてケース内にトレーまた
は仕切板を固定するようにしたものである。

この考案の実施例を図について説明する。透明
なプラスチツクの一体の四側壁の端部を連結して
出来た周壁１より成るケース２をつくり、ケース
２の両端は開放されている。この開放部をふさぐ
蓋３は中央部に大、小二つの台部４，５が設けら
れ、台部４，５間の溝６には大台部４側には台部
の根部近くに長目の突条７が設けられ、小台部５
側には側辺の中央部に短い突条８が設けられ、溝
６を挾んだ大、小台部４，５の溝６を除く周囲に
巾の狭い縁部９が設けられている。商品を支持固
定するトレー１０は、中央部に商品を嵌入する凹
部１１，１２を設けた平板部１３の周囲に傾斜し
た縁板１４が設けられており、平板部１３の長手
方向両側端部縁板１４に近接して長方形の溝１
５，１５が各々設けられている。

以上の構造であるので、四側片１で出来たケー
ス２の中に平板部１３の凹部１１，１２に商品を
嵌入固定したトレー１０を挿入し蓋３の溝６内に
トレー１０の縁板１４から圧入すると、溝６内の
大台部４側の長い突条７がトレー１０の縁板１４
を裏側から係止し、小台部５側の短い突条８がト
レー１０の側部の長方形の溝１５，１５の中に入
りこれを係止して蓋３に嵌合し、蓋３はケース２
の周壁端部にその大小台部４，５の溝６側を除く
外側を摺擦させ乍ら圧入され、縁部９をケースの
周壁１に当接してケース２に固定される。従つて
ケース２に蓋３が固定され、蓋３にトレー１０が
支持固定されるのである。

以上の次第であるので外部でトレー１０に商品
を嵌入固定し、トレー１０を簡単にケース２内に
挿入し、蓋３を簡単にトレー１０に取付け、蓋３
をまた簡単にケース２に取付けることが出来る。
従つて大量の商品をケース内に入れて陳列展示あ
るいは販売するのに極めて便利であるので、化粧
品、装身具、文房具等の陳列収納ケースに使用す
れば極めて便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は周壁より成るケースの斜視図、第２図
は蓋の背面図、第３図は蓋の正面図、第４図は第
２図のＡ−Ａ線断面図、第５図はトレーの斜視
図、第６図はケース内にトレーを挿入して蓋をケ
ースおよびトレーに嵌着した斜視図第７図はケー
スの一端に蓋を嵌着し、トレーの一端部を蓋に嵌
入係止した一部拡大断面図である。 図中、１……側壁、２……ケース、３……蓋、
４……台部（大）、５……台部（小）、６……溝、
７……突条、８……突条、９……縁部、１０……
トレー、１１……凹部、１２……凹部、１３……
平板部、１４……縁板部、１５……溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周囲を側壁に囲まれ、端部が開放されているケ
   ース内に、トレー又は仕切板を挿入し、トレー又
   は仕切板の端部の凹凸を、ケースの端部開放部に
   嵌入した蓋の内側凹凸部に嵌入係止せしめて、ト
   レー又は仕切板をケース内で支持する商品ケー
   ス。