JPS6338811Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、集金者等が、紙幣を収容して携帯
するためのケースに関するものである。

（従来の技術） 従来集金用のカバン等が知られている。

（考案が解決しようとする問題点） この考案は、集金に伴つて必要な電子式卓上計
算機を一体に備え、また他に必要な印鑑、印紙等
の備品や小銭を同時にコンパクトに収容できる紙
幣収納ケースを提供しようとするものである。

（問題点を解決するための手段） この考案においては、箱体１とふた体２とを互
いに一辺において開閉自在に蝶着し、箱体１また
はふた体２のいずれか一方には紙幣収納凹所４を
設けると共に、この紙幣収納凹所４の縁部に、電
子式計算機５の一辺を適当な回動抵抗を与えて蝶
着し、これを紙幣収納凹所４へ延出させて紙幣押
えとし、他方には突条６により仕切つた複数の収
納区画７を形成し、これら各収納区画７の縁部
に、各収納区画をカバーするふた９の一辺を蝶着
して紙幣収納ケースを構成した。

（作用） ふた体２を開いて計算機５を立て、紙幣Ｐを紙
幣収納凹所４へ収容した後、計算機５を倒してこ
れで紙幣Ｐを押える。計算機５を倒した状態で、
これを用いて計算を行う。各収納区画７内には、
例えば集金の際に必要な印紙、印鑑、筆記具等や
小銭を適宜収容して携帯する。

（実施例） 箱体１とふた体２とは、互いに一辺において蝶
着され、開閉自在である。この実施例において、
両者は合成樹脂製で、薄板蝶番部３を介して一体
に連結されている。

箱体１内には、紙幣収納凹所４が形成されてい
る。この紙幣収納凹所４の縁部には、板状の電子
式計算機５の一辺が、適当な回動抵抗をもつよう
蝶着されている。計算機５は紙幣収納凹所４上へ
張出し、紙幣Ｐを上から押えることができる。

ふた体２内には、突条６により仕切られた複数
の収納区画７が設けられている。各収納区画７の
縁部には、薄板蝶番部８によりふた９が蝶着され
ている。

なお、この考案は図示の実施例に限定されるも
のではなく、例えばふた体２に紙幣収納凹所４
を、また箱体１に複数の収納区画７を設けてもよ
いし、両者を同時に一方に設けてもよい。

この紙幣収納ケースは、紙幣収納凹所４内に紙
幣Ｐを収容し、計算機５を倒してこれを押え、各
収納区画７には印鑑、印紙等の小物や小銭を収納
し、携帯して用いる。

（考案の効果） この考案においては、ケース内に常時離れるこ
となく計算機５が付設されているので極めて使用
に便利である。計算機５はまた紙幣押えとなるの
でスペースが有効に利用できる。同時に必要な小
物や小銭を収容できる利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は開放状態の平面図、第２図は第１図
−断面図、第３図はケースを閉じた状態の平面
図、第４図は正面図、第５図は側面図である。 １……箱体、２……ふた体、４……紙幣収納凹
所、５……電子式計算機、６……突条、７……収
納区画、９……ふた、Ｐ……紙幣。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 互いに一辺において蝶着された開閉自在の箱体
   またはふた体のいずれか一方には紙幣収納凹所が
   設けられると共に、この紙幣収納凹所にかぶさる
   ように延出する紙幣押え用の電子式計算機の一辺
   が紙幣収納凹所の縁部に適当な回動抵抗を与えら
   れて蝶着され、他方には突条により仕切られた複
   数の収納区画が設けられ、これら各収納区画の縁
   部には各収納区画をカバーするふたの一辺が蝶着
   されていることを特徴とする紙幣収納ケース。