JPS633869B2 - - Google Patents

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JPS633869B2
JPS633869B2 JP53071041A JP7104178A JPS633869B2 JP S633869 B2 JPS633869 B2 JP S633869B2 JP 53071041 A JP53071041 A JP 53071041A JP 7104178 A JP7104178 A JP 7104178A JP S633869 B2 JPS633869 B2 JP S633869B2
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JP
Japan
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reaction
alkoxysilane
introduction
rate
produced
Prior art date
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Expired
Application number
JP53071041A
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English (en)
Other versions
JPS54163529A (en
Inventor
Tetsuyoshi Suzuki
Sunao Imaki
Takahisa Yamaura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP7104178A priority Critical patent/JPS54163529A/ja
Publication of JPS54163529A publication Critical patent/JPS54163529A/ja
Publication of JPS633869B2 publication Critical patent/JPS633869B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアルコキシシランの製造法に関する。
詳しくは、銅触媒の存在下に、珪素と脂肪族アル
コールとを反応させて、一般式(RO)nSiH4-n
(ただし、Rはアルキル基、mは1〜4の整数を
表わす、以下同じ)で示されるアルコキシシラ
ン、とくに、トリアルコキシシランを製造する方
法の改良に関する。
従来、アルコキシシランの製法としては、一般
式ClnSiH4-nで示されるクロルシランと脂肪族ア
ルコールとを反応させる方法、および珪素金属と
脂肪族アルコールとを反応させる方法が知られて
いる。
第1の方法では、下記(1)式に示すように、反応
物中に塩酸が副生する。塩酸は、反応物中からの
回収が困難で、反応装置などの機器を腐食させる
ばかりでなく、生成したアルコキシシランを一部
分解するので、アルコキシシランの収率を低下さ
せる。
ClnSiH4-n+mROH→(RO)nSiH4-n+mHCl
……(1) 第2の方法では、反応は、銅触媒の存在下気相
系または液相系で行なわれ、下記(2)式に示すよう
に、種々のアルコキシシランおよび水素が生成す
る。
Si+ROH→(RO)SiH3+(RO)2SiH2
(RO)3SiH+(RO)4Si+H2 ……(2) 気相系で上記反応を行なわせると、テトラアル
コキシシラン(RO)4Siの生成が優先し、より有
用なトリアルコキシシラン(RO)3SiHの生成率
は低い。
一方、液相系で上記反応を行なわせると、トリ
アルコキシシランが比較的高い選択率で生成する
が、珪素の反応率および反応速度等の点で、工業
的製法としては、必ずしも満足し得るものではな
い。
そこで、本発明者らは、銅触媒存在下に、液相
系で、珪素と脂肪族アルコールとから、アルコキ
シシランを製造する方法について研究した結果、
反応溶媒として特定のアリールメタン化合物を用
いることにより、アルコキシシラン、とくにトリ
アルコキシシランを高収率、かつ、高い反応速度
で製造し得ることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の目的は、高収率、および高
反応速度でアルコキシシランを製造することであ
り、この目的は、珪素と1価脂肪族アルコールと
を銅触媒の存在下に反応させてアルコキシシラン
を製造する方法において、反応溶媒としてジフエ
ニルメタン、ベンジルトルエン及びジベンジルト
ルエンから選ばれる少なくとも1種のアリールメ
タン化合物を用いることによつて達成される。
次に、本発明を詳細に説明する。
本発明方法において、原料である珪素として
は、通常、純度が80〜99%の珪素金属を、200μ
以下、好ましくは100μ以下の平均粒度に粉末化
したものが用いられる。
脂肪族アルコールとしては、炭素数1〜10の1
価脂肪族(アルキル)アルコールが好適に用いら
れ、例えば、メタノール、エタノール、n−プロ
パノール、イソプロパノール、n−ブタノール、
アミルアルコールなどが挙げられる。反応を行な
わせるにあたつては、これらのアルコールの中か
ら、目的とするアルコキシシランに対応するアル
キル基を有するアルコールを適宜選択する。アル
コールの使用量は、珪素金属1モルに対して0.1
〜50倍モルの範囲から選ばれる。
銅触媒としては、金属銅または銅化合物が用い
られる。銅化合物としては、ハロゲン化物、カル
ボン酸塩、キレート化合物、酸化物など種種のも
のを用いることができ、具体的には、例えば、塩
化第1銅、塩化第2銅、シユウ化第1銅、シユウ
化第2銅、ヨウ化第1銅、ヨウ化第2銅、ギ酸
銅、銅アセチルアセトナート、酢酸第1銅、酢酸
第2銅、酸化第1銅などが挙げられる。銅触媒の
使用量は、珪素金属1モルに対して、0.0001〜
0.5倍モルの範囲から選ばれる。
本発明方法では、反応溶媒として、ジフエニル
メタン、ベンジルトルエン及びジベンジルトルエ
ンから選ばれる少なくとも1種のアリールメタン
化合物が使用される。
これらのアリールメタン化合物は、単独または
二種以上組み合わせて用いられ、また、さらに他
種の溶媒と混合して使用してもよい。他種の溶媒
と混合して使用するとき、アリールメタン化合物
の混合量は、他種の溶媒に対して通常0.1〜10倍
容量である。上記アリールメタン化合物と混合し
て用いられる溶媒としては、例えばクメン、n−
ブチルベンゼン、シメン、ヘキサメチルベンゼ
ン、トリエチルベンゼン、オクチルベンゼン、ド
デシルベンゼン、ジドデシルベンゼン等のアルキ
ルベンゼン類、ナフタリン、メチルナフタリン、
ジメチルナフタリン、ジエチルナフタリン、プロ
ピルナフタリン、ジプロピルナフタリン、トリプ
ロピルナフタリン等のアルキルナフタリン類、n
−デカン、ドデカン、テトラデカン、オクタデカ
ン、流動パラフイン等の脂肪族炭化水素化合物等
があげられる。
熔媒の使用量は、珪素金属1gに対して1ml〜
10の範囲から適宜決定される。
反応温度は100〜300℃、好ましくは150〜250℃
である。
以上、説明したように、本発明によれば、珪素
と脂肪族アルコールとから、高収率かつ、高反応
速度でアルコキシシランを製造することができ
る。
次に、本発明を実施例により、具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実
施例に限定されるものではない。
なお、以下の実施例において、トリアルコキシ
シランの生成速度および選択率は下記によつて定
義される。
(1) 生成速度は、珪素にアルコールを添加し始め
てから一定時間経過した時点の前1時間におけ
るアルコキシシランの生成量を、溶媒量で除す
ことにより算出する。
(2) 選択率(%) 反応混合物中のトリアルコキシシランのモル数/反
応混合物中のトリアルコキシシランおよびテトラアルコ
キシシランの総モル数×100 実施例 1 アルコール導入管、撹拌器および生成物留出管
を有する1フラスコに珪素金属粉末(純度98
%)50g、塩化第1銅1.25gおよびジベンジルト
ルエン100c.c.を仕込んだ。
留出管出口には冷却管を付して留出してくる生
成アルコキシシランおよび未反応アルコールを捕
集できるようにした。
次にフラスコを加温し浴温が220℃に達したと
ころで導入管よりメタノールの導入を開始した。
導入速度は反応中40c.c./時で一定にした。導入開
始後1.5時間経過した時点のトリメトキシシラン
の収量は26gで、生成速度は0.26Kg/・hrであ
つた。また、この時の選択率は82%であつた。そ
の後、新たに珪素金属を補給することなしにメタ
ノールの導入を続けて反応を行なつたところ8.5
時間経過後の珪素金属の変換率は93%でトリメト
キシシランの生成量は132g、テトラメトキシシ
ランの生成量は82gであつた。
実施例 2 反応器に100c.c.フラスコを用いた以外は実施例
1と同様の装置を用い、フラスコに珪素金属粉末
(純度98%)10.0g、塩化第1銅0.25g、ジベン
ジルトルエン20c.c.を仕込んだ。フラスコを加温
し、浴温度が220℃に達した時点で7.5c.c./時の導
入速度でエチルアルコールのフラスコ内への導入
を開始した。導入を開始したのち、2.5時間を経
過した時点のトリエトキシシランの収量は13.3
g、生成速度は0.28Kg/・hrでその時の選択率
は95%であつた。その後エチルアルコールの導入
を続けエチルアルコールの導入開始後7時間を経
過した時点のトリエトキシシランの収量は35.4
g、生成速度は0.20Kg/.hr、選択率は90%で
あり、また10時間を経過した時点では珪素の変換
率は76%、トリエトキシシランの生成量は40g、
テトラエトキシシランの生成量は4.4gであつた。
実施例 3 実施例2と全く同様の反応装置に珪素金属粉末
10.0g(純度98%)、触媒として塩化第1銅0.25
gおよびジフエニルメタン20c.c.を仕込み、浴温が
220℃になつた時点で導入速度7.5c.c./時でエチル
アルコールの導入を開始した。導入開始後2.5時
間を経過した時点でのトリエトキシシランの収量
は4.3g、生成速度は0.12Kg/.hrでその時の
選択率は89%であつた。
実施例 4 実施例2に於て、塩化第1銅0.25gの代わりに
塩化第2銅0.34gを用いた以外は同様に行なつ
た。エチルアルコールの導入を開始した後、3時
間を経過した時点のトリエトキシシランの収量は
16.0g、生成速度は0.27Kg/・hrで、その時の
選択率は95%であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 珪素と1価脂肪族アルコールとを銅触媒の存
    在下に反応させてアルコキシシランを製造する方
    法において、反応溶媒として、ジフエニルメタ
    ン、ベンジルトルエン及びジベンジルトルエンか
    ら選ばれる少なくとも1種のアリールメタン化合
    物を用いることを特徴とするアルコキシシランの
    製造法。
JP7104178A 1978-06-13 1978-06-13 Production of alkoxysilane Granted JPS54163529A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7104178A JPS54163529A (en) 1978-06-13 1978-06-13 Production of alkoxysilane

Applications Claiming Priority (1)

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JP7104178A JPS54163529A (en) 1978-06-13 1978-06-13 Production of alkoxysilane

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Publication Number Publication Date
JPS54163529A JPS54163529A (en) 1979-12-26
JPS633869B2 true JPS633869B2 (ja) 1988-01-26

Family

ID=13449033

Family Applications (1)

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JPS62286992A (ja) * 1986-06-03 1987-12-12 Mitsubishi Chem Ind Ltd アルコキシシラン類の製法
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JPS5034538A (ja) * 1973-07-27 1975-04-02

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