JPS6338326Y2

JPS6338326Y2 -

Info

Publication number: JPS6338326Y2
Application number: JP1164382U
Authority: JP
Priority date: 1982-01-30
Filing date: 1982-01-30
Publication date: 1988-10-11
Also published as: JPS58114817U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は内燃機関、殊にデイーゼル機関のパテ
イキユレイト処理装置に関するものである。

デイーゼル機関の排気中の、主として黒煙の主
成分となるパテイキユレイトを捕集し、処理する
従来方法としては、排気管中のフイルタ直前にア
フタバーナを取り付けて、そのパテイキユレイト
を燃焼させたり、吸入空気を絞つて排気温度を上
昇させ、燃焼処理する方式等があるが、いずれの
場合も燃費を大幅に悪化させたり、パテイキユレ
イトをフイルタ中で燃焼させるため、セラミツク
フイルタ等が溶損したり、熱クラツクが発生した
りする問題があつた。

また、デイーゼル機関の排気管の途中にセラミ
ツク製のハニカムタイプのパテイキユレイトフイ
ルタ等を設けて捕集する方式もあるが、この場
合、短時間で目づまりを起したり、排圧の上昇を
もたらすため、捕集したパテイキユレイトを処理
する必要がある。

そこで、本考案は前記従来の問題を解消するた
めになされたものであり、セラミツク製等のハニ
カムタイプのパテイキユレイトフイルタにて排気
中から捕集したパテイキユレイトを吸気管側に再
循環させ、機関の爆発行程で燃焼させることによ
り、パテイキユレイト処理を行なうことを目的と
したものである。

即ち、本考案のパテイキユレイト処理装置は、
内燃機関の吸気管及び排気管を通る吸気及び排気
ガスの流れに対し略直角に前記吸気管と排気管と
を連通する円形状のフイルタ室を形成し、このフ
イルタ室にハニカムタイプの両端を千鳥状に互い
違いに閉鎖したパテイキユレイトフイルタを、回
転自在に配設することにより構成される。

以下図面を参照して本考案の一実施例を説明す
るが、第１図は本考案のパテイキユレイト処理装
置を適用したデイーゼル機関１の概略平面図であ
り、矢印Ａで示す吸気は、吸気管２から吸気マニ
ホールド３経由デイーゼル機関１の図示されてい
ないシリンダに導入され、燃焼後の排気ガスは、
矢印Ｅのごとく排気マニホールド４経由排気管５
を通り、サイレンサ６経由外部に放出される。

そこで、上記吸気管２と排気管５を互いに近接
させ、かつ両管２，５を連通するとともにこれら
の管内を流れる吸気Ａ及び排気ガスＥの流れにほ
ぼ直角な円形状のフイルタ室１０を形成し、この
フイルタ室１０内に回転軸７を中心とした第２図
及び第３図の拡大図に示す円筒形の多孔質セラミ
ツクス製等のハニカムタイプのパテイキユレイト
フイルタ８を回転自在に密嵌配設し、この回転軸
７に駆動モータ９を取付けて、連続的、または間
欠的にゆつくりと矢印Ｒ方向に回転可能にしてい
る。

このハニカムタイプのパテイキユレイトフイル
タ８は、多数の多孔質セラミツク製チユーブを碁
盤目状に配設し、その両端部を第３図に示すよう
に千鳥状にたがい違いに目つぶししたもので、一
般にハニカムタイプのパテイキユレイトフイルタ
８と称した表面積の広いフイルタであるが、本考
案ではこれを円筒形に形成し、かつゆつくりと回
転可能としており、排気ガスＥ及び吸気Ａを交互
に、かつ連続的にこのパテイキユレイトフイルタ
８内を通過させるようになつている。

即ち、円筒形のパテイキユレイトフイルタ８の
各セラミツクチユーブの長手方向に対し、吸気Ａ
及び排気ガスＥが平行に流入するように吸気管２
及び排気管５を配設することにより、吸気管２か
らの吸気Ａに含まれる吸気ダクトは第３図の矢印
Ｄのごとく、パテイキユレイトフイルタ８のセラ
ミツクチユーブ内に捕集され、そのパテイキユレ
イトフイルタ８が回転し、排気管５からの排気ガ
スＥの流れにより上記で捕集された吸気ダストＤ
は、サイレンサ６経由矢印Ｔで示す大気へ放出さ
れ、このデイーゼル機関１内には導入されない。

また、排気ガスＥに含まれるパテイキユレイト
Ｐは、矢印のごとくパテイキユレイトフイルタ８
のセラミツクチユーブ内に捕集され、パテイキユ
レイトフイルタ８が回転し、矢印Ｔで示すように
大気側から吸気管２に吸入された吸気Ａの流れに
より、上記パテイキユレイトＰは吸気Ａと共に、
吸気マニホールドからデイーゼル機関１のシリン
ダ内に入り爆発行程で燃焼処理される。

従つて、本考案のパテイキユレイト処理装置で
は、排気管の途中に設けたパテイキユレイトフイ
ルタで捕集したパテイキユレイトを、吸気管側に
再循環させ、機関の爆発行程で燃焼処理するの
で、パテイキユレイトフイルタの目詰りの恐れが
なく、機関の燃焼性能を長期間保持すろことがで
きる。

また、本考案ではパテイキユレイト処理装置が
機関の吸気エアクリーナの機能もはたすため、そ
の機関のコスト低減をはかることもできるという
利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例におけるデイーゼル機
関の概略平面図であり、第２図は第１図のパテイ
キユレイト処理装置の−方向の拡大正断面
図、第３図は第２図の−方向の平断面図であ
る。１……デイーゼル機関、２……吸気管、５……
排気管、７……回転軸、８……パテイキユレイト
フイルタ、９……駆動モータ、１０……フイルタ
室、Ａ……吸気、Ｅ……排気ガス。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

内燃機関の吸気管及び排気管を通る吸気及び排
気ガスの流れに対し略直角に前記吸気管と排気管
とを連通する円形状のフイルタ室を形成し、この
フイルタ室にハニカムタイプの両端を千鳥状に互
い違いに閉鎖したパテイキユレイトフイルタを、
回転自在に配設したことを特徴とするデイーゼル
機関のパテイキユレイト処理装置。