JPS6337976Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 近年、骨折患部に磁場を与えると仮骨形成が促
進され、治瘉速度の向上がもたらされることが見
い出された。本考案は上記知見に基づいて患部に
磁場を与えるための医療用磁場発生具に関する。

（従来の技術） 骨折患部に磁場を与えるための従来の医療用磁
場発生具は、特開昭57−31873号明細書に開示さ
れている。この特開昭明細書に開示される磁場発
生具はいずれもその形状が不変であり、特定の患
部に適合する形状に形成されている。

（考案が解決しようとする問題点） 従来の医療用磁場発生具は、いずれもその形状
が不変であるとともに重量が大きいので、患部へ
の適用が困難であつたり、患部に密接した形で設
けることができなく、患部に強大な磁場を均一に
与えることができないという問題があつた。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点は、電気絶縁された複数の導線が帯
状に配されてなる帯状ケーブルおよびこの帯状ケ
ーブルの各端部に設けられたプラグとレセプタク
ルとからなり、これらプラグとレセプタクルとが
結合されると前記複数の導線が一本の導線となつ
てコイルが形成される本考案の医療用磁場発生具
を用いることにより解決される。

（作用） 本考案の磁場発生具においては、プラグとレセ
プタクルとを接続することによつて一本の連続す
る導線からなるコイルが形成されるようになつて
いるとともに、帯状ケーブルが可撓性を有するの
で、患部への適用が容易である。また、患部の全
周から磁場が与えられるという治瘉効果上の作用
も生じる。

（実施例） 以下、本考案を図面を用いて説明する。第１図
は本考案の一実施例の平面図である。通常フラツ
トケーブルと呼ばれる電気絶縁された複数の１
ａ，１ｂ…１ｎが帯状に配されてなる帯状ケーブ
ル２の各端部にはフラツトケーブル用プラグ３と
フラツトケーブル用レセプタクル４とが設けられ
ている。レセプタクル４の方は従来のケーブルの
接続と全く同等にレセプタクル４の各端子５ａ，
５ｂ，…５ｎに帯状ケーブル２の各導線１ａ，１
ｂ，…１ｎの端部が順次接続されるが、プラグ２
の各端子６ａ，６ｂ，…６ｎには図中最上方に位
置する導線１ａを除いて、第２番目以後の導線１
ｂ…１ｎの端部が順に接続される。プラグ３とレ
セプタクル４とが結合されて、プラグ３の各端子
６ａ，６ｂ，…６ｎとレセプタクル４の各端子５
ａ，５ｂ，…５ｎとが連結されると、最上方に位
置する導線１ａからプラグ３の端子６ｎに至る一
つの連続した導線からなるコイルが形成される。
従つて最上方に位置する導線１ａからプラグ３の
端子６ｎへ図示されるように電源７によつて電流
が流されると、コイルによつて磁場が発生され
る。

第２図は本考案の適用例を示す概略図である。
第２図に示されるように患部が腰部であつても、
本考案においては帯状ケーブル２を腰部に巻き付
けてからプラグ３とレセプタクル４とを結合する
ことによつて磁場発生具８を患部に適合すること
ができるので、その適合操作が極めて容易であ
る。

（考案の効果） 本考案の医療用磁場発生具においては、コイル
が分離して開放するとともに重量が軽いので患部
への適用が極めて容易に行なえる。また、患部に
密接した形で設けることができるので、患部に強
大な磁場を均一に与えることができる。さらに、
本考案においては患部の全周から磁場が与えられ
るという治療上の効果を得ることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の平面図、第２図は
本考案の適用例を示す概略図である。 １ａ，１ｂ…１ｎ……導線、２……帯状ケーブ
ル、３……プラグ、４……レセプタクル、５ａ，
５ｂ…５ｎ……レセプタクルの端子、６ａ，６ｂ
…６ｎ……プラグの端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気絶縁された複数の導線が帯状に配されてな
   る帯状ケーブルおよびこの帯状ケーブルの各端部
   に設けられたプラグとレセプタクルとからなつて
   おり、これらプラグとレセプタクルとが結合され
   ると隣接する前記導線どうしが接続され、前記複
   数の導線が一本の導線となつてコイルが形成され
   る医療用磁場発生具。