JPS6336001Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、生理用に変形することができるパ
ンテイに関するものである。

パンテイは、股下部が最も汚れやすく且つ洗濯
しても汚れが落ちにくく、腰回り部が美しくても
捨てるようになり不経済であり、また、学校や職
場において、急に生理になると非常に困り、例え
ば生理シヨーツなどの生理用品を用意していても
着替えにパンテイストツキング、ガードルと共に
全部脱がなければならない難点があつた。

この考案の目的は、前述のような課題を解決す
ることにある。

即ちこの考案は、腰回り部と股下部とを分離し
且つ留め具によつて着脱自在に連結したものと
し、腰回り部を少しずり下ろすだけで汚れた股下
布を自由に取り替えることができると共に、生理
用股下部にも容易に取り替えることができるよう
にしたパンテイである。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。この考案のパンテイは、第１図に示す
ように、肌触りのよい綿メリヤスなどの伸縮生地
から縫製され、前後両下縁に連結帯１を有し且つ
左右両下縁に股裾用の半円形状切込み２を有する
筒形腰回り部Ａと、前記連結帯１に固着した複数
の留め具３（詳細後述）によつて腰回り部Ａに着
脱自在に連結され左右に股裾口（図示省略）を形
成する股下部Ｂとから成る。

前記腰回り部Ａは、腰前布４と腰後布５とが脇
線６で縫い合されて筒形に縫製され、上縁にウエ
ストバンド７が縫製され、股裾用切込み２に飾り
８が施されている。また、連結帯１は、中央部が
多少くぼんだ湾曲状に且つ腰後布５のものが長く
形成され、下端縁が遊離した前帯９と後帯１０と
の二重帯とし、これらの前帯９、後帯１０には伸
縮性を制止し且つ補強する布帛帯１１が重ねて縫
い合され、前帯９に凹型上ボタン３ａが鋲止さ
れ、後帯１０に凸型下ボタン３ｂが対向して鋲止
めされている。

前記股下部Ｂは、腰回り部Ａとの共布を二重に
した厚手のもので、左右両端縁に股裾用の湾曲状
くぼみ１２を有し、このくぼみ１２に飾り１３が
施され、また前後両端縁に中央部が多少突出した
湾曲状のプラスチツク薄板からなる可撓性連結板
１４が二重布地の間に止着挾持されている。この
連結板１４は、厚さが略0.08mm程度のもので前記
腰回り部Ａの連結帯１に対応する形に形成され、
凸型下ボタン３ｂの突起を嵌め込む複数のボタン
孔１５が設けられている。なお、このボタン孔１
５は、前方後円形で、丸孔部に凸型下ボタン３ｂ
の先太の突起を挿通し、角孔部に移動させると、
先太部によつて抜止めされる。このため、股下部
Ｂは、例え凹型上ボタン３ａと凸型下ボタン３ｂ
が外れても腰回り部Ａから脱落するようなことは
ない。

前記股下部Ｂは、連結板１４の付け根外側面に
飾り１６が縫い付けられ、内側に補強用布帛帯１
１が縫い付けられている。また、連結板１４の取
り付けには、ミシン糸によつて縫い付けるほか、
糊剤によつて接着することもでき、また、熱セツ
トにより溶融接着することもできる。

前記パンテイは、第１図及び第２図に示すよう
に、腰回り部Ａの連結帯１の前帯９と後帯１０と
の間に股下部Ｂの連結板１４を挿入すると共に、
ボタン孔１５に凸型下ボタン３ｂの突起を挿通し
凹型上ボタン３ａを押え付けて止着連結すると成
り、張りをもたせるための可撓性連結板があるた
め、着用時股下部が常に広がつており、被覆効果
が大きいと共に、着脱操作がしやすい。

第３図は、この考案に係る股下部の他の実施例
を示す分解斜視図である。この股下部B′は、生
理用のもので、伸縮生地又は肌触りのよい伸縮性
を有する紙などからなる外皮１７の内側に防水布
１８、例えばシリコン系防水剤による防水加工布
や合成樹脂フイルムの積層布などが重ね合せて縫
製され、さらに生理綿などの吸収材１９がミシン
糸又は糊剤で止着されている。なお、この股下部
B′は、左右両端縁にゴム縁２０を縫い付けて伸
縮縁とし漏れ止めとする。また、使い捨て用であ
り安価にするため連結板１４を紙で作成するのが
望ましい。

前記パンテイは、外観から見える凹型上ボタン
３ａの頭部を飾りボタンとし、一枚の腰回り部Ａ
に対して柄違い色違いの複数の股下部Ｂ及び複数
の生理用股下部B′をセツトにすることができる。

この考案に係るパンテイは、以上のような構造
であり、これを着用する場合、股下部Ｂが汚れる
と、腰回り部Ａを少しずり下ろしてこの股下部Ｂ
を取り外して新しいものと取り替え、この汚れた
もののみ洗濯する。また、学校、職場や旅行先な
どにおいて生理になれば生理用股下部B′と取り
替える。

以上述べたように、この考案のパンテイによる
と、特に旅行時に有用であり、急に生理になつて
も安全であり、股下部を取り替える際、連結板が
あるため着脱操作が容易で、股下部が常に広がつ
ていて履き心地がよく、生理用の場合漏止性が大
きく、パンテイストツキング、ガードルなどを全
部脱ぐ必要がなく、腰回り部と共に少しずり下ろ
すだけでよく、また、腰回り部と異なる柄、色彩
の股下部を自由に組合して多くの色柄が楽しめ気
分転換を図ることができ、ボタンが外れても股下
部が脱落するようなことがなく、さらに、古い股
下部だけを捨てるようにすると経済的である等の
利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例を示す分解斜視
図、第２図は同上の要部縦断側面図、第３図は股
下部の他の実施例を示す分解斜視図である。 １……連結帯、３……留め具、３ａ……凹型上
ボタン、３ｂ……凸型下ボタン、９……前帯、１
０……後帯、１４……連結板、１５……ボタン
孔、１８……防水布、１９……吸収材、Ａ……腰
回り部、Ｂ，B′……股下部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 前後下縁に連結帯を有する筒形腰回り部と、
   この腰回り部の前後下縁にボタン等によつて着
   脱自在に取付けた股下部とから成るパンテイに
   おいて、前記腰回り部の前後の連結帯は、端縁
   が遊離した二重帯とし、一方の帯に凹型上ボタ
   ンを固着し、他方の帯に先太の突起を有する凸
   型下ボタンを固着し、前記股下部には、前後端
   縁に張りをもたせるためプラスチツク薄板又は
   紙等からなる可撓性連結板を取付け、この連結
   板に上記凸型下ボタンの突起を嵌め込む前方後
   円形ボタン孔を設けたこと特徴とするパンテ
   イ。 (2) 前記股下部は、防水布を重ね合せ且つ内側に
   生理綿などの吸収材を止着した実用新案登録請
   求の範囲第１項記載のパンテイ。