JPS6335994B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6335994B2
JPS6335994B2 JP58195666A JP19566683A JPS6335994B2 JP S6335994 B2 JPS6335994 B2 JP S6335994B2 JP 58195666 A JP58195666 A JP 58195666A JP 19566683 A JP19566683 A JP 19566683A JP S6335994 B2 JPS6335994 B2 JP S6335994B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveform
interpolation
musical
data
envelope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP58195666A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6087396A (ja
Inventor
Tatsuya Adachi
Masataka Nikaido
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP58195666A priority Critical patent/JPS6087396A/ja
Publication of JPS6087396A publication Critical patent/JPS6087396A/ja
Publication of JPS6335994B2 publication Critical patent/JPS6335994B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、電子楽器など、波形データをもとに
して楽音を発生する楽音発生装置に関する。 従来例の構成とその問題点 近年、電子楽器の分野においても、全デイジタ
ル式の楽音発生技術が取り入れられ、数々の楽音
発生方式が提案されている。 その中でも、素片合成方式による楽音発生方式
は、自然音の再生に適した方式と言われている。 素片合成方式は、従来、音声合成の分野から発
達した技術であり、音声波形の中から、ピツチ周
期で切り出した音声素片のうち、冗長な部分は、
一部の音声素片をくり返し用いることにより、デ
ータ圧縮を行うことを基本としている。この方式
を用いて自然楽音を再生しようとした場合、波形
の変化の激しい楽音については、十分な情報圧縮
が得られなかつた。また自然楽音の再生に関して
は音声合成以上に高品質の音が要求されるのが一
般的であり、従来の方式を用いると、巨大なメモ
リを必要とする。 発明の目的 本発明の目的は、所望の楽音を発生するために
楽音発生から終了までの間の一部分の波形データ
をもち、その波形データに補間演算を施すことに
よつて、少ないデータ量でもをの楽音を再生する
とともに、上記波形データを異なる読み出し周期
で読み出しても、原音のエンベロープが保存され
るようにし、また、自然楽音のアタツク部のよう
に振幅、周波数、位相の変化が急激な部分にも対
応できるように、原波形を、補間処理を介さず
に、そのまま出力する区間を設けることができる
楽音発生装置を提供するものである。 発明の構成 本発明の楽音発生装置は、複数の楽音波形デー
タと、PCMモードを指定するPCMフラグデータ
を格納する波形データメモリと、上記波形データ
メモリの中から複数の楽音波形データを読み出す
波形読み出し部と、常に和が一定になる複数の周
期的エンベロープ信号を発生するエンベロープ発
生部と、上記波形読出し部から出力される複数の
楽音波形データと上記エンベロープ信号を乗算す
る乗算器と、上記乗算器の出力信号を加算する加
算器を具え、上記波形読み出し部の読み出し波形
の更新を、上記エンベロープ信号の周期に同期し
て行なうようにし、また通常、上記エンベロープ
信号の周期を上記波形読出し部の読み出し周期と
は独立な、一定の周期とし、上記PCMフラグデ
ータが立つているときだけ、上記エンベロープ信
号の周期を、上記波形読み出し部の読み出し周期
と同一とするとともに補間処理を禁止するように
したものであり、楽音発生から終了までの間の一
部分の波形データによつて、もとの楽音を再生す
ることができ、また上記波形データを原音の周波
数と異なる読み出し周期で読み出しても、原音の
エンベロープが保存される。 また自然楽音のアタツク部のように、振幅、位
相、周波数の変化の急激な部分に対してPCMモ
ードの指定によつて、補間処理なしで、そのまま
原音を再生することができる。 実施例の説明 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。まず本発明の原理について説明する。第1図
に離散的に抽出した楽音1周期の楽音波形を示
す。発音開始時からの時間経過と楽音波形との関
係を下記に示す。 楽音波形――――時間経過 A ――――10ms B ――――25ms C ――――50ms D ――――320ms E ――――720ms 第1図からもわかるように、時間経過と共に楽
音波形の形状が変化している。本発明は、楽音波
形の時間的形状変化という点に着目し、波形の形
状に時間変化を施すことにより、自然楽器らしい
楽音を発生するものである。 データメモリの記憶内容についての説明 第2図に発音開始時から発音終了時までの楽音
波形のエンベロープ包絡状態の一例を示す。第2
図に示したエンベロープ包絡の発音開始時から発
音終了時までをI分割(I=0,1,……,i,
……,I−1)する。そして、各分割点から選択
抽出した楽音波形1周期をそれぞれN分割する。
第3図に選択抽出した楽音波形の一例を示す。抽
出したI個の楽音波形1周期をN分割して得たN
個の波形サンプル値すなわち、N×I個の波形サ
ンプル値と、楽音を発生する時に使用する制御デ
ータ(本発明では、波形補間を行なうための制御
データを考えている)とをデータメモリに記憶し
ておく。 音程の発生方法についての説明 音階の決定については、12音階に相当するクロ
ツク信号発生する。オクターブ関係については、
データメモリに記憶している楽音波形1周期のサ
ンプル数をかえることによりオクターブ関係の音
程を発生している。 C0音を512サンプルとすると、音階クロツク信
号は、32703Hz×512サンプル≒16.74kHzとなる。
第1表にノートクロツク周波数を、第2表に波形
サンプル数とオクターブ関係について示す。
【表】
【表】 波形補間方式について 上記の選択抽出された楽音波形を用いて、もと
の楽音を再生するために波形補間を行う。 本発明の楽音発生装置の波形補間方式は、選択
抽出した2枚の楽音波形に、常に和が一定になる
2つの周期的エンベロープをかけたものを加算す
ることによつて、2枚の楽音波形の間に存在する
波形を近似的に算出するものである。 第4図は、従来の楽音発生装置の構成を示すブ
ロツク図である。 101は、i番目のサンプル波形Wiとi+1
番目のサンプル波形Wi+1を読み出す波形読み出
し部で、サンプル波形Wi+1とWi+1に対応する出
力がそれぞれ信号WAVE,WAVEとして出
力される。102は、補間エンベロープクロツク
ENCKによつて周期的な補間エンベロープ波形
を発生するとともに、補間エンベロープ波形の1
周期ごとに波形ナンバを更新するための波形更新
フラグを発生する補間エンベロープ発生部、10
3はインバータ、104,105は乗算器、10
6は加算器である。 波形読み出し部101は、上述のノートクロツ
ク信号NTCKによつて、N個の波形サンプル値
を順次読み出して行く。一方補間エンベロープ発
生部102は、補間エンベロープクロツク
ENCKによつて、周期的なエンベロープ波形を
発生するとともに、1周期毎に波形読出し部10
1に対して、波形更新フラグFLAGを送出する。
上記補間エンベロープ発生部102の出力データ
は、乗算器106に加えられ波形読出し部101
の出力データWAVEと乗算される。一方補間
エンベロープ発生部102の出力は、インバータ
103を介して乗算器105に加えられ、波形読
み出し部の出力データWAVEと乗算される。 乗算器104と乗算器105の出力は加算器1
06に加えられ、加算されて、出力される。 第5図は上記の補間用エンベロープとして、鋸
歯状波を用い、補間エンベロープクロツク
ENCKは、ノートクロツクNTCKと同一とした
従来の補間方式の一例である。 (a)は波形読出し部の出力信号WAVE、(b)は
インバータ103の出力信号、(c)は波形読出し部
101の出力信号WAVE、(d)は補間エンベロ
ープ発生部102の出力信号、(e)は加算器106
の出力信号WAVEである。 なお第4図における補間エンベロープクロツク
ENCKとノートクロツクNTCKは同一のもので
あるので、補間処理は、ノートクロツクNTCK
に同期したタイミングで行われる。 この補間方式は、選択抽出したI枚のサンプル
波のサンプル位置iからi+1(i=0,1,2,
……,I−1)の間を楽音波形1周期がM回推移
するものとし、サンプル波上の各サンプル点の値
をf(Wi,n,o)とすると、補間処理によつて得られ
る仮想サンプル点のサンプル値f^(Wi,n,o)は、下
式のような補間式で表現することができる。 f^(Wi,n,o)={f(Wi+1,o) −f(Wi,o)}×Nn+n/MN+f(Wi,o) …(1) iは、I分割して抽出したサンプル位置で、波
形ナンバである。(i=0,1,2,……,I−
1) mは、波形ナンバiからi+1の間をM回繰り
返し推移している途中の位置を表わすものであ
る。(m=0,1,2,……,M−1) nは、楽音波形1周期をN分割したサンプル位
置で波形サンプルナンバである。(n=0,1,
2,……,N−1) Wiは、i枚目のサンプル波を表わす。 第5図eは、加算器107の出力WAVE、
つまり補間処理された出力波形を示している。 第5図eからわかるように、補間された出力波
形は、サンプル波Wiからサンプル波Wi+2に至る
まで連続的に変化している。 なお、この従来の補間方式を、補間エンベロー
プの発生が、ノートクロツクNTCKに同期して
行われることから、同期式補間方式と呼ぶことに
する。 この補間方式は以下のような特徴と有する。 (1) 補間された波形の波形間の不連続が生じな
い。 (2) M=1の場合、2枚のサンプル波間で補間で
きるとともに、補間エンベロープを0にするだ
けで簡単にもとの楽音波形を出力することがで
きる。 (3) 同じサンプル波形を、同じ繰り返し数Mのま
ま他のノートで用いると、ノートクロツク
NTCKの周波数が異なるので、再現される楽
音が時間軸上で圧縮あるいは伸長される。 (2)は、発生楽音のアタツクの部分のようにピツ
チが急激に変化する部分だけ、補間処理を行わ
ず、原楽音波形を周期に関係なく並べるPCM方
式に簡単に対応できることを示している。 (3)は、この方式の欠点であり、1つの楽音を形
成する1組のサンプル波形をもとのノート異なる
ノートで用いた場合、問題になつてくる。 第1表に示されるようにノートクロツク
NTCKの周波数は、16.738kHz〜31.624Hzまで変
化するので、例えば、1組のサンプル波形を、ノ
ートCに相当する音階クロツクNTCKで読み出
した場合と、ノートBに相当する音階クロツク
NTCKで読み出した場合とでは、発生楽音の長
さが2倍近く違つてくる。 本発明は上記従来例の欠点を解決するとともに
長所を生かすものである。 本発明の楽音発生装置は、従来の同期式補間方
式の楽音発生装置と異なり、ノートクロツクとは
別の一定のクロツクを用いて補間エンベロープを
発生する非同期式補間方式と、従来の同期式補間
方式を組み合わせたもので、楽音の原波形を補間
処理を介さずにそのまま読み出すPCMモードの
ときは、同期式補間方式を用いるとともに、補間
エンベロープを“0”にして、実質的な補間処理
を行わずに、波形の更新だけを行うようにし、抽
出されたサンプル波形に補間処理を施す場合は、
上記非同期式補間方式を用いるようにしたもので
ある。 第6図は本発明の楽音発生装置の構成を示すブ
ロツク図である。 107は、ノートクロツクとは別の一定のクロ
ツクSYCKと、ノートクロツクNTCKのうち、
いずれか一方を選択して、補間エンベロープ発生
部102に補間エンベロープクロツクENTCKと
して出力するセレクタである。このセレクタは、
PCMフラグPCMFが“1”のときノートクロツ
クNTCKを選択し、前述の同期式補間を行い、
PCMFが“0”のとき、一定のクロツクSYCKを
選択し、非同期式補間を行う。 またPCMFは、補間エンベロープ発生部10
2に加えられ、補間エンベロープを“0”にする
ことによつて、実質的に補間処理を禁止する。 第7図に補間用エンベロープとして、鋸歯状波
を用い、補間エンベロープクロツクENCKとし
て、ノートクロツクNTCKとは別の周波数一定
のクロツクSYCKを用いる非同期式補間方式の一
例を示す。 第7図a〜dは、第5図のa〜dと同様であ
る。 この場合、前述の従来の補間例と異なり、波形
読み出し部101から出力されるサンプル波形
Wiとサンプル波形Wi+1の更新は、必ずしも波形
サンプルナンバn=0のところで行われない。つ
まりサンプル波形Wi,Wi+1の更新位置は、ノー
トクロツクNTCKによつて変わる。 この補間方式は、下式のような補間式で表現さ
れる。 f(Wi,o)={f(Wi+1,o) −f(Wi,o)}×j/j+f(Wi,o) …(2) n=MOD(j,N) ただしMOD(j,N)は、jのNによる剰余
系を表わす。 Jは、補間エンベロープ発生部102から出力
される補間エンベロープの1周期分に当たるサン
プル数であり、jはその途中の位置を表わす。
(j=0,1,2,3,…,J−1)なおWi
N,nは前述の従来例と同じである。 第7図におけるeは、加算器106の出力
WAVEつまり、補間処理された出力波形を示
している。図からわかるように補間された出力波
形は、連続している。 第7図に示される非同期式補間方式は以下のよ
うな特徴をもつ。 (1) 補間された波形間の不連続が生じない。 (2) 波形サンプルナンバに関係なく波形の更新が
行われるので、原波形をそのまま並べるPCM
方式に対応するためには、複雑な処理を要す
る。 (3) 同じサンプル波形を用いて、補間エンベロー
プのくり返し周期を一定にすれば、ノートクロ
ツクに関係なく、一定の長さのエンベロープが
得られる。 したがつて本発明の楽音発生装置は、上述の同
期式補間と、非同期式補間を切り換えて用いるよ
うにしているので、ノートクロツクに関係なく一
定の長さの楽音波形が得られるとともに、容易に
PCM方式にも対応できる。 第8図は本発明の楽音発生装置を採用した電子
楽器のブロツク図である。601は鍵盤部
(KB)、602は音色タブレツトスイツチやビブ
ラート効果のオンオフスイツチやグライド効果の
オンオフスイツチなどにより構成される操作部
(TAB)、603は中央処理装置(CPU)で、コ
ンピユータなどに用いられているものと同様のも
の、604は読み書き可能な記憶装置(ランダム
アクセスメモリでRAMと呼ぶ)、605はCPU
603の動作を決定するプログラムが格納された
読み出し専用記憶装置(リードオンリーメモリで
ROMと呼ぶ)、606は楽音の合成を行なうた
めの波形サンプルデータや波形補間を行なうため
の制御データなどを記憶しているROMである。
607はROM606に記憶している波形サンプ
ルデータや制御データを用いて楽音を発生する楽
音発生部、608はサンプリングノイズを除去す
るフイルタ、609は電気音響変換器である。 鍵盤部601、操作部602、CPU603、
RAM604、ROM605,606、楽音発生
部607はデータバス、アドレスバスおよびコン
トロール線で結合されている。このようにデータ
バスとアドレスバスとコントロール線とで結合す
る方法そのものは、ミニコンピユータやマイクロ
コンピユータを中心とした構成方法として公知の
ものである。 次に第8図の電子楽器の動作について述べる。
鍵盤部601は、複数の鍵スイツチを複数の群に
分けて、群内の鍵スイツチのオン/オフ状態を一
括してデータバスに送ることができるように構成
される。 CPU603はその内部にあるプログラムカウ
ンタのコードに対応するROM605のアドレス
から命令コードを読み取り、これを解読して算術
演算、論理演算、データの読み込みと書き込み、
プログラムカウンタの内容の変更による命令のジ
ヤンプなどの作業を行なう。これらの作業の手順
はROM605に書き込まれている。まずCPU6
03はROM605より鍵盤部601のデータを
取り込むための命令を読み取り、鍵盤部601の
各鍵のオン/オフを示すコードを各群ごとに取り
込んで行く。そして、押鍵されている鍵コード
を、楽音発生部607の有限のチヤネルに割り当
て鍵コードに対応する楽音発生データを送出す
る。 なお、押鍵されている鍵コードを楽音発生部6
07の有限のチヤネルに割り当ててゆく方法その
ものは、ジエネレータアサイナ機能として公知の
ものである。 楽音発生部607ではCPU603から供給さ
れた楽音発生データに基づいて、楽音合成データ
ROM606から所定の波形サンプルデータや制
御データを取り込み波形補間処理を行なつて楽音
波形を発生し、フイルタ608を介して電気音響
変換器609から楽音を発生させる。 第9図は楽音発生部607の構成図である。第
9図において、801は主発振器、802は楽音
発生部607の動作内容を制御するシーケンサ、
803はCPU603から供給される各種データ
をラツチする入力レジスタ部、804はタイマ
ー、805は比較レジスタ部、806は発音すべ
き周波数に対応する周波数データを発生する周波
数データプロセツサ(以下FDPと略す)、807
は前述で説明した(2)式の波形補間処理を行なう波
形データプロセツサ(以下WDPと略す)、808
は楽音合成データROM606から波形サンプル
データや制御データなどを読み込むデータ・リー
ド・プロセツサ(以下DRPと略す)、809は所
定のパルス幅のパルス信号を生成する読み出しパ
ルス形成部、810はWDP807、DRP808
などの演算処理要求を行なう計算要求フラグ発生
部、811はデイジタル信号をアナログ信号に変
換するデイジタル/アナログ変換器(以下DAC
と略す)、812は1チヤネル当りアナログスイ
ツチ2つとコンデンサ1つとで構成されており、
アナログ信号を保持するアナログバツフアメモリ
部、813は積分器である。 上記構成において、804,805,806,
810は発音音階を決定するノートクロツク発生
部を構成し、その出力信号に基づいて、データ読
み出し部であるDRP808が楽音合成データ
ROM606からデータを読み出す。 入力レジスタ部803、比較レジスタ部80
5、FDR806、WDP807、DRP808、計
算要求フラグ発生部810はシーケンサ802に
よつて処理を行なう手順が決められている。 CPU603から所定のチヤネルたとえばチヤ
ネル1に楽音発生データが供給されると、シーケ
ンサ803で決められている所定のタイミングで
入力レジスタ部803からFDP806、WDP8
07、DRP808に楽音発生データが供給され
る。そうすると、DRP808において、楽音合
成データROM606から、波形サンプルデータ
と制御データを読み取る。そして、(3)式に示した
f(Wi,o)をデータWDとし、f(Wi+1,o)をデ
ータWDとしてWDP807に供給する。さら
に、読み取つた制御データに基づいた(3)式に示し
た補間係数をデータMLPとしてWDP807に供
給する。また、最終波形データになると最終波形
データを指示するWEF信号をWDP807に供給
する。 WDP807では、DRP808から供給された
データWD,WD,MLPを用い、(3)式の波形
演算処理を行なつてDAC811に供給する。そ
して、DAC811において、WDP807から供
給されたデイジタル信号をアナログ信号に変換
し、アナログバツフアメモリ部812にアナログ
信号として供給し、チヤネル1に対応するコンデ
ンサ電荷が蓄えられる。 一方、FDP806では、入力レジスタ部80
3から供給された楽音発生データに基づいた周波
数データが生成され、比較レジスタ部805のチ
ヤネル1に対応するレジスタに供給される。そし
て、比較レジスタ部805に供給されたデータと
タイマー804から供給されている時間データと
の比較処理を行ない、一致が検出できると一致パ
ルスを読み出しパルス形成部809と計算要求フ
ラグ発生部810に供給する。 そうすると、読み出しパルス形成部809で所
定のパルス幅の読み出し信号が生成され、アナロ
グバツフアメモリ部812に供給される。アナロ
グバツフアメモリ部812内のチヤネル1に対応
するコンデンサに蓄えられている電荷は読み出し
信号によつて積分器813に流れ込む。 計算要求フラグ発生部810では、次波形サン
プルすなわち、仮想サンプル点f^(Wi,o+1)を求め
るための計算要求フラグを発生し保持する。そし
て、その後再び処理タイミングがチヤネル1とな
ると、計算要求フラグが発生しているので前述と
同様に波形補間処理されたデータが出力されアナ
ログバツフアメモリ部812内のコンデンサに電
荷が蓄えられる。以後、計算要求フラグに対応し
て波形補間処理を施されたデータが出力され楽音
波形を発生することになる。 なお、コンデンサに蓄える電荷は、f^(Xi,o-1
と今回求めた波形サンプル値f^(Xi,o)との差分に
相当する。そして、積分器813によつて今回求
めた波形サンプル値f^(Xi,n,o)が復元されること
になる。アナログバツフアメモリ部812と積分
器813周辺の動作については、特願昭57−
126413号「波形読み出し装置」に述べてある。 データ・リード・プロセツサDRP808の説明 DRPでは、第6図の楽音発生装置の構成を示
すブロツク図における、波形読み出し部101、
補間エンベロープ発生部102、セレクタ107
に相当する処理を行つている。 まず、楽音合成データROM606(以後デー
タ・バンク(DBK)と称する)のデータフオー
マツトについて説明する。 第10図はDBK606のデータ構成図である。
アドレス(0000)16から128語の領域に、以後に続
く合成データの先頭位置を示す先頭アドレスを格
納している。合成データは制御データと波形デー
タとで構成されている。制御データは波形間の補
間周期指定データと最終波形フラグデータと
PCMフラグデータとで構成されている。 補間周期指定データについて説明する。 本実施例では、(2)式に示した補間係数MLP
(j/J)の算出を簡略化する方法として以下の
ようにしている。 (3)式の補間係数MLP(j/J)を下のように
置き換える。 j/J=(α/215)・j j=0,1,2,……,J−1 Jは補間エンベロープ周期、αは補間周期指
定データである。αは下のように表わされる。 α=215/J …(3) 補間エンベロープクロツクENCKの周期を
Te、ノートクロツクの周期をTn、波形サンプ
ルナンバをSN、波形繰り返し数をRPとすると
下式のような関係がある。 J・Te=SN・RP・Tn ∴J=(Tn/Te)・SN・RP =(fe/fn)・SN・RP …(4) ただしfn=1/Tn・fe=1/Te (3),(4)式より α=(215・fn)/(SN・RP・fe) …(5) となる。 fnはノートクロツクの周波数、feは補間エンベ
ロープクロツクの周波数である。 したがつて(5)式によつて所望の波形繰り返し数
RPに対応するαを求めて、補間周期指定データ
として用いれば、補間係数MLPは、(α/215
jとなり、(1/215)の項は右側シフトを行うだ
けでよく、簡単に算出できる。 なお補間周期とノートクロツクの周期が等しい
場合、つまりノートクロツクに同期した同期式補
間処理を行う場合(後述のPCMモード)はfn=
feとなり(4)式は J=SN・RP となり(5)式は α=215/(SN・RP) となる。 第11図はDBK606に格納されている制御
データのデータ構成図である。制御データ1語は
16ビツト構成であり、下位14ビツトは補間周期指
定データ、ビツト位置14は、補間の有無を指定す
るPCMフラグ(PCMF)、ビツト位置15は、最終
波形を示す最終波形フラグ(WEF)である。 DBK606の制御データ領域は波形枚数に関
係なく128語として固定化している。また、波形
データは1語16ビツト構成のPCMデータである。 PCMモードについて 上述のPCMフラグ PCMFが“1”のとき、
補間処理を行わずに、楽音合成データROM60
6に格納されているサンプル波形をそのまま出力
するモードになる。 具体的に言うと、前述の補間エンベロープを、
PCMモードに該当するサンプル波形1周期の間、
“0”にするような処理を行う。 PCMフラグPCMFが“0”のとき、前述の非
同期式補間方式に基づく、ノートクロツクに同期
しない補間が行われる。 なおPCMモードから補間モードへの移行が、
スムーズに行われるようにPCMモードのとき、
前述の同期式補間方式に基づく、ノートクロツク
に同期した補間処理に相当する処理を行う。ただ
しPCMモードのときは、補間エンベロープは、
クリアされて直接は用いられないが、波形更新の
ためのフラグFLAGを送出する役割を果たす。つ
まり補間エンベロープ発生部102は補間エンベ
ロープ1周期に対して、1回のフラグFLAGを波
形読出し部101に送出する。第12図のaは、
補間モードからPCMモード、PCMモードから補
間モードへの推移を示した波形推移図である。横
軸は時間を表わし、縦軸はサンプル値を表わす。
第12図のbは、第12図aのサンプル波W1
W6を示している。 第12図aにおいてWAVE,WAVEは、
第6図における波形読出し部101の出力信号
に、WAVEは、加算器106の出力信号、つ
まり、補間処理された出力信号を表わしている。 第13図は第6図におけるセレクタ107に相
当するPCMモード選択部000のブロツク図で
ある。信号SYCKは、シーケンサ802から供給
される一定周期のクロツクである。CLRFは、計
算要求フラグ発生部810から供給される計算要
求フラグで、ノートクロツクNTCKに相当する
クロツクで、8チヤネル分のノートクロツクが時
分割で送られてくる。PCMFは、前述の楽音合
成データの中のPCMフラグデータに対応した信
号で、セレクタ901はPCMF=“1”のとき、
CLRFを選択し、PCMF=“0”のときクロツク
SYCKを選択し、補間周期クロツクENCKとして
出力する。 したがつて、PCMモードのときは、計算要求
フラグCLRFに同期した同期式補間モードにな
り、通常のモードのときは、ノートに無関係な一
定のクロツクSYCKに同期した非同期式補間モー
ドになる。ただしPCMモードのときは、前述の
ように補間エンベロープデータは計算されるが、
楽音波形データとは、乗算されないようにしてい
る。 波形データプロセツサWDP807の説明 第14図はWDP807の演算処理の流れ図で
ある。 WDPは、DRPから供給される波形サンプル値
f^(Wi,o)とf(Wi+1,o)補間係数MLPに基づいて
補間演算を行つて、仮想サンプル値f(Wi,o)を
求める機能をもつている。 前述の第6図に示した楽音発生装置の説明で
は、波形サンプル値f(Wi,o)とf(Wi+1,o)にそ
れぞれ補間係数とMLPを乗算した値を加算
する方式をとつていたが、本実施例では、第14
図に示されるように乗算と加算の順序を交換し
て、乗算回数を減らしている。なお(i,o)と
f(Wi+1,o)の加算の際に1を加えているのは、
2の補間演算を行うためである。 発明の効果 本発明の楽音発生装置は、複数の楽音波形デー
タと、PCMモードを指定するPCMフラグデータ
を格納する波形データメモリと、上記波形データ
メモリの中から複数の楽音波形データを読み出す
波形読み出し部と、常に和が一定になる複数の周
期的エンベロープ信号を発生するエンベロープ発
生部と、上記波形読出し部から出力される複数の
楽音波形データと、上記エンベロープ信号を乗算
する乗算器と、上記乗算器の出力信号を加算する
加算器を具え、上記波形読み出し部の読み出し波
形の更新を、上記エンベロープ信号の周期に同期
して行うようにし、また通常、上記エンベロープ
信号の周期を上記波形読出し部の読み出し周期と
は独立な、一定の周期とし、上記PCMフラグデ
ータが立つているときだけ、上記エンベロープ信
号の周期を、上記波形読み出し部の読み出し周期
と同一とするとともに補間処理を禁止するように
しているので、原音から選択抽出された少数の波
形データをもとに、高品質の原音再生を行うこと
ができるとともに、同じ波形データを用いて、原
音と異なる周期で波形データを読み出しても原音
のエンベロープは保存される。 また、自然楽音のアタツク部など、振幅、周波
数、位相などが急激に変化する部分に対しては、
PCMモードを用いて、原波形をそのまま出力す
ることができる。またPCMの部分と補間処理を
施す部分とがスムーズにつながるので、PCMモ
ードの切換え時に、有害なクリツクノイズがでる
ことがなく、一つの楽音に対して部分的にPCM
モードを採用することができるので、必要最小限
のデータ量で高品質の楽音を再生することができ
る。 また本発明は、自然音の原音再生に役立つだけ
ではなく、補間用のエンベロープデータ信号と、
波形データを適当に設定することによつて、全く
新しい楽音を合成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の動作原理の説明図、
第4図は従来の楽音発生装置の構成を示すブロツ
ク図、第5図は従来の楽音発生装置の動作説明
図、第6図は本発明の一実施例における楽音発生
装置の構成を示すブロツク図、第7図は同実施例
の楽音発生装置の動作説明図、第8図は本発明の
楽音発生装置を採用した電子楽器のブロツク図、
第9図は第8図における楽音発生部607の構成
を示すブロツク図、第10図は第8図における楽
音合成データROM606のデータマツプを示す
図、第11図は制御データの内容を表わすデータ
構成図、第12図は本発明の楽音発生装置の動作
説明図、第13図はPCMモード選択部1001
のブロツク図、第14図はWDP807の演算処
理の流れ図であある。 101……波形読出し部、102……補間エン
ベロープ発生部、103……インバータ、104
〜105……乗算器、106……加算器、107
……セレクタ、606……楽音合成データ
ROM、807……ウエーブ・データ・プロセ
サ、808……データ・リード・プロセサ、10
00……PCMモード選択部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の楽音波形データWiと上記楽音波形デ
    ータWiに対してPCMモードを指定するPCMフラ
    グPCMF(i)を格納する波形データメモリと、
    発音音階を決定するノートクロツクを発生するノ
    ートクロツク発生部と、上記ノートクロツクと非
    同期の補間エンベロープクロツクを発生する補間
    エンベロープクロツク発生手段と、上記波形デー
    タメモリの中から二つの楽音波形データWi
    Wi+1を上記ノートクロツクに基づいて、繰り返
    し読み出す波形読み出し部と、上記補間エンベロ
    ープクロツクに基づいて上記楽音波形データWi
    Wi+1に対応する補間エンベロープj/Jiを発生す
    る補間エンベロープ発生部と、上記波形読み出し
    部から出力される楽音波形データWi,Wi+1と上
    記補間エンベロープ発生部から出力される補間エ
    ンベロープj/Jiを演算する演算手段を備え、上
    記PCMフラグPCMF(i)が立つていないとき、
    上記演算手段は下記(1)式に示す演算を行い、上記
    波形読み出し部は、補間エンベロープ・サンプル
    ナンバjが一巡する度に上記楽音波形データWi
    Wi+1を更新し、上記PCMフラグPCMF(i)が立
    つているとき、上記演算手段は下記(2)式に示す演
    算を行い、波形サンプルナンバnが一巡する度に
    上記楽音波形データWiを更新することを特徴と
    する楽音発生装置。 f^(Wi,n,j) =(i/Ji)f(Wi+1,n) +(1−j/Ji)f(Wi,n) …(1) f^(Wi,n,j)=f(Wi,n) …(2) f^(Wi,n,j):出力波形サンプル値 f(Wi,n):楽音波形データサンプル値 Wi:i番目の楽音波形データ i:波形ナンバ(i=0,1,2,……,I−
    1) N:楽音波形サンプル数 n:波形サンプルナンバ (n=0,1,2,……,N−1) Ji:楽音波形データWi,Wi+1に対応する補間エ
    ンベロープのサンプル数(i=0,1,
    2,……,I−1) j:補間エンベロープ・サンプルナンバ(j=
    0,1,2,……,Ji -1
JP58195666A 1983-10-19 1983-10-19 楽音発生装置 Granted JPS6087396A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58195666A JPS6087396A (ja) 1983-10-19 1983-10-19 楽音発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58195666A JPS6087396A (ja) 1983-10-19 1983-10-19 楽音発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6087396A JPS6087396A (ja) 1985-05-17
JPS6335994B2 true JPS6335994B2 (ja) 1988-07-18

Family

ID=16344969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58195666A Granted JPS6087396A (ja) 1983-10-19 1983-10-19 楽音発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6087396A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63122397U (ja) * 1987-02-02 1988-08-09
JP2734323B2 (ja) * 1992-11-30 1998-03-30 ヤマハ株式会社 電子楽器の音源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6087396A (ja) 1985-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6325359B2 (ja)
KR940005988B1 (ko) 악음파형 발생장치
JP3482685B2 (ja) 電子楽器の音源装置
US5185491A (en) Method for processing a waveform
KR100236686B1 (ko) 데이터 샘플열 액세스 장치
JPH07121181A (ja) 音声情報処理装置
JP3855711B2 (ja) 音波形データ用ディジタル信号処理装置
EP1262952A1 (en) Programmable melody generator
JPS6335994B2 (ja)
JP2950461B2 (ja) 楽音発生装置
JPS6087395A (ja) 波形補間装置
JP3324409B2 (ja) 楽音処理方法及び装置
JPH02135564A (ja) データ処理装置
JP3016470B2 (ja) 音源装置
JP3855710B2 (ja) 音波形データ用ディジタル信号処理装置
JP3659002B2 (ja) 楽音データ処理装置およびコンピュータシステム
JP2898841B2 (ja) 電子楽器
JP3275678B2 (ja) 楽音発生方法および装置
JPS5846036B2 (ja) 電子楽器
JP3862839B2 (ja) 波形圧縮伸長装置
JPS59220798A (ja) 電子楽器
JP3095323B2 (ja) 電子楽器
JPH02179698A (ja) 処理装置
JPH05323970A (ja) 楽音発生装置
JPH02130598A (ja) デジタル音声信号発生装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees