JPS6335899Y2 - - Google Patents

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JPS6335899Y2
JPS6335899Y2 JP12355885U JP12355885U JPS6335899Y2 JP S6335899 Y2 JPS6335899 Y2 JP S6335899Y2 JP 12355885 U JP12355885 U JP 12355885U JP 12355885 U JP12355885 U JP 12355885U JP S6335899 Y2 JPS6335899 Y2 JP S6335899Y2
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stub shaft
valve housing
shaft
steering
piston
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車のハンドル操作力を軽減する
ために用いられる、いわゆるパワーステアリング
と称される動力舵取装置の改良に関する。
〔従来の技術〕 この種の動力舵取装置は、その動力源である作
動油をオイルタンクから本体部に供給する油圧発
生源となるオイルポンプ、このオイルポンプから
供給される圧油をハンドル操作に伴なつて分配制
御するコントロールバルブ、および圧油が一方の
液室に流入されることによつて移動されるピスト
ンを有するパワーシリンダなどからなり、この油
圧に伴なうパワーシリンダのピストンの動きをピ
ツトマンアーム等に伝達してその運動を補助する
構成とされている。そして、この種の動力舵取装
置においては、ハンドル操作による回転運動を用
いてパワーシリンダへの油圧回路を切替える構成
とするため、そのコントロールバルブとしてロー
タおよびスリーブからなる回転弁を用いることが
従来から一般に採用されている。
ところで、このような回転弁式のコントロール
バルブを、ピストンを有するパワーシリンダの軸
線方向に一体的に連設してなる構成をもつ動力舵
取装置が、たとえば特開昭53−49726号公報や実
公昭48−33387号公報等を始めとして、従来から
種々提案されていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した従来装置において、前
者のように、スリーブとウオームシヤフトを一体
に構成したものでは、バルブ回りのコンパクト化
を図るために装置全体を総組立する前に、入力ト
ルクの調整をバルブハウジングユニツトのシリン
ダ側から行なうような構成とされた。そして、こ
のような構成では、ウオームシヤフトと一体的な
ベアリングを締め付けるので、位置規制されると
同時に各部材の加工誤差などにより、総組立て後
においてウオームシヤフト、ピストン、シリンダ
の同心度を出すことができず、その結果ピストン
の作動不良やウオームシヤフトの回転不良等を招
き、再度分解、組立て作業を行なわなければなら
ず、組立てに困難さを極めていた。特に、上述し
た構成では、シヤフト等の調芯作業を行なえない
ため、適切な同心性を確保することが困難で、こ
れにより性能面で問題をもつものであつた。さら
に、上述したように入力トルクを再調整するため
に再分解が必要とされる従来構造では、各部材間
に介装されているシールリング等が切断され易い
といつた問題もあつた。
また、上述した装置では、スリーブとウオーム
シヤフトとが一体に形成されるとともに、ロータ
とスタブシヤフトも一体に形成されているが、上
述した回転弁を構成するスリーブおよびロータ
は、作動油をメタルシールするために微小なクリ
アランスをもつて嵌合させることが必要とされて
いる。しかし、このような微小なクリアランス
は、スタブシヤフトに加わる横荷重を受けるた
め、両部材が片当りし回転不良を起し易く、バル
ブの流路切替えを円滑に行なえるとは言えないも
のであつた。
また、上述したような再分解、調整等といつた
問題点が生じることはない後者の装置も提案され
ているが、このような構造では、ステアリングボ
デイをバルブ部分まで延設して形成しかつその内
部に回転弁を構成する各部材を個別に組込んで組
立てしているため、その構造が複雑で、構成部品
が多くなり、組立作業性の面で問題を生じるばか
りでなく、各部材間の調整も面倒で、しかもバル
ブ部分の大型化、特に軸線方向長さが大きくなる
等といつた実用上の問題を生じるもので、このよ
うな点をも考慮して、簡単でかつコンパクトな構
成を有ししかもその組立作業等もきわめて簡単に
行なえるような何らかの対策を講じることが必要
とされている。
〔問題点を解決するための手段〕
このような要請に応えるために、本考案に係る
動力舵取装置は、ステアリングボデイと共にパワ
ーステアリング本体のケーシングを構成するバル
ブハウジングに穿設された軸孔内に貫通配置され
た舵取ハンドル側のスタブシヤフトと、このスタ
ブシヤフトとトーシヨンバーを介して連結された
状態で同軸上に配設された操舵輪側のウオームシ
ヤフトと、バルブハウジング内でスタブシヤフト
と一体的に回転するようにその外周部に配設され
たロータと、このロータの外周に周方向に摺動自
在に嵌装されるようにウオームシヤフトと一体に
形成されたスリーブと、このスリーブをバルブハ
ウジングの外方端側に開口する開口部内で回動自
在に支持するボールベアリングと、このボールベ
アリングを締め付け固定するように開口部内に螺
合されるプラグ部材とを備えてなる構成としたも
のである。
〔作用〕
本考案によれば、装置全体、特に回転弁式のコ
ントロールバルブ部分のコンパクト化を達成でき
るとともに、装置外部から入力トルク調整やシヤ
フト等といつた各部材の調芯性確保をきわめて簡
単に行なえるものであり、またロータが入力側の
スタブシヤフトとは別体構成であるため、スリー
ブとの間の微小なクリアランスを適切に確保して
その性能を向上させ得るものである。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示した実施例を用いて詳
細に説明する。
第1図および第2図は本考案に係る動力舵取装
置の一実施例を示すものであり、これらの図にお
いて、符号1,2はステアリングボデイおよびそ
の開口端側を閉塞する弁カバーを兼るバルブハウ
ジングで、これにより形成される内部空間には、
図示しない舵取ハンドルの操舵操作に伴ない軸線
方向に進退動作されるピストン3が配設され、こ
れによりピストン3の両側に形成される前、後二
つの圧力室4,5と共にパワーシリンダが構成さ
れる。そして、ピストン3の動作はその側方に形
成されたラツク6と噛合するセクタギヤ7aを有
するセクタシヤフト7の回転が舵取機構を構成す
るピツトマンアーム(図示せず)を介して操舵輪
側に伝達される。
一方、前記ハウジング2には、ハンドル操作に
より回転されるスタブシヤフト8が貫通配置さ
れ、さらにその先端側には一端が前記ピストン3
内に臨むウオームシヤフト9が同軸上に配設され
ている。なお、10はこれらのシヤフト8,9内
に同軸的に配設されその両端側がそれぞれピン結
合されたトーシヨンバーで、このトーシヨンバー
10の働きによりスタブシヤフト8とウオームシ
ヤフト9とは所定角度範囲内において互いに独立
して回転し、この角度を越えると一体に回転する
ように構成されている。また、11は前記ハウジ
ング2内に配設された周知の回転弁式コントロー
ルバルブで、スタブシヤフト8の内方端に嵌装さ
れて一体的に回転するように配設されたロータ1
2および前記ウオームシヤフト9と一体に形成さ
れたスリーブ13を備え、これらの相対的な回転
により油圧流路の切替え動作を行ない、オイルポ
ンプ(図示せず)からの作動油をハンドル操作に
伴なつて前記パワーシリンダの二つの圧力室4,
5に選択的に供給し、操舵輪側へ操舵補助力を与
えるピストン3を所望の方向に移動させるように
構成されている。なお、図中14はスタブシヤフ
ト8の外方端に同心的に連結固定されたハンドル
軸連結部材、15は前記スタブシヤフト8とロー
タ12とを回転方向において連結するピン、16
は前記ウオームシヤフト9の内方端が螺入される
ピストン3の軸孔内との間に介装されたボールス
クリユー機構を構成するボールである。また、1
7はスタブシヤフト8の内方端に突設された突起
部、18はこれに対向してウオームシヤフト9側
に凹設された凹部で、第2図から明らかなよう
に、スタブシヤフト8がウオームシヤフト9に対
し所定角度以上回転変位されたときに、これらの
係合により両シヤフト8,9を一体的に回転させ
る役割りを果たすものである。
そして、このような構成を有する動力舵取装置
は、周知の通り、ハンドル操作に応じて回転弁1
1が回転変位することで切替えられる油圧流路に
より、パワーシリンダ側に油圧が供給されること
により、ピストン3の動きで所要の操舵補助力を
生じさせるもので、その詳細な説明は省略する。
さて、本考案によれば、上述したような構成に
よる動力舵取装置において、前記回転弁11を構
成するスタブシヤフト8とは別体のロータ12と
対設されたスリーブ13を、前記ウオームシヤフ
ト9と一体に形成するとともに、このスリーブ1
3をバルブハウジング2の外方端側に開口する開
口部20内で回動自在に支持するボールベアリン
グ21を、この開口部20内に螺合されるプラグ
部材22で締め付け固定するようにしたところに
特徴を有している。なお、図中23は前記プラグ
部材22内側で前記スタブシヤフト8側の連結部
材14を回動自在に支持するボールベアリング、
24はオイルシールで、また22aはプラグ部材
22を外部から螺合させる際の引掛け孔である。
そして、上述した構成によれば、ステアリング
ボデイ1に組付けられているバルブハウジング2
に対し形成された開口部20内に、外方から螺合
されるプラグ部材22を外部から締め付けること
で、スタブシヤフト8を回転させることにより各
部材間が調芯、調整された状態で、スリーブ13
を支持するベアリング21を所望の押圧力で締め
付け固定することができるため、入力トルク調整
をきわめて簡単かつ適切に行なえ、しかも上述し
たプラグ部材22の螺合状態によりベアリング2
1のボールを介して伝達される作用力により、そ
の内部部品、特にスタブシヤフト8、ウオームシ
ヤフト9、ロータ12、スリーブ13等の調芯性
を、各部の寸法誤差等にもかかわらず、適切かつ
確実に確保することができるものである。
特に、このような本考案による構成では、装置
全体を組立てた後、外部から入力トルクや、各部
材の調芯性を確保することができるため、従来に
比べ装置の組立作業、さらにはその分解、再組立
作業等がきわめて簡単に行なえるものである。こ
こで、上述した入力トルク調整は、装置外部から
簡単な工具により締め付けられるプラグ部材22
によつて行なえるため、トルクレンチによるトル
ク管理が簡単にしかも適切に行なえ、これにより
製品検査を効率よくしかも適切かつ迅速に行なえ
ることから、量産性に優れ、コストの低減化を図
るうえで、その効果を発揮し得るものである。
また、本考案によれば、回転弁11を構成する
ロータ12およびスリーブ13の一方、すなわち
ロータ12をスタブシヤフト8とは別体構成とし
ているため、組立て作業が簡単にしかも精度よく
行なえるもので、さらにこのロータ12とスリー
ブ13とのクリアランスを適切に確保し、かつス
タブシヤフト8側に加わる横荷重を、ボールベア
リング23で受けることで、回転弁側に影響しな
いような構成とすることもできる。
なお、本考案は上述した実施例構造に限定され
ず、各部の形状、構造等を、適宜変形、変更する
ことは自由で、種々の変形例が考えられるもので
ある。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案に係る動力舵取装
置によれば、回転弁を構成するスタブシヤフトと
は別体のロータと対設されたスリーブを、ウオー
ムシヤフトと一体に形成するとともに、このスリ
ーブをバルブハウジングの外方端側に開口する開
口部内で回動自在に支持するボールベアリング
を、この開口部内に螺合されるプラグ部材で締め
付け固定するようにしたので、簡単かつ安価な構
成にもかかわらず、最終組立完了時における検査
時において、ベアリングの締付力を外部からきわ
めて簡単に調整できるため、シヤフト等の同心性
を適切に確保することが可能で、これにより動作
性能を大幅に向上させかつ安定化させ得るという
実用上種々優れた効果を奏する。特に、本考案に
よれば、外部から入力トルク調整や内部部材の調
芯を簡単に行なえるため、従来のように内部部品
の再調整を行なうための分解作業等は不要で、こ
れにより組立作業性を大幅に向上させ得るもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る動力舵取装置の一実施例
を示す概略断面図、第2図はその−線断面図
である。 1……ステアリングボデイ、2……バルブハウ
ジング、3……ピストン、7……セクタシヤフ
ト、8……スタブシヤフト、9……ウオームシヤ
フト、10……トーシヨンバー、11……回転弁
式コントロールバルブ、12……ロータ、13…
…スリーブ、20……開口部、21……ボールベ
アリング、22……プラグ部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 舵取輪側のセクタシヤフトに噛合するピストン
    を軸線方向に移動可能に支持してなるステアリン
    グボデイと、このステアリングボデイと共にパワ
    ーステアリング本体のケーシングを構成するバル
    ブハウジングと、このバルブハウジングに穿設さ
    れた軸孔内に貫通配置されるとともに舵取ハンド
    ル側に連結されるスタブシヤフトと、このスタブ
    シヤフトとトーシヨンバーを介して連結された状
    態で同軸上に配設されるとともに前記ピストンの
    軸孔内に螺合されているウオームシヤフトと、前
    記バルブハウジング内でスタブシヤフトと一体的
    に回転するようにその外周部に配設されたロータ
    と、このロータの外周に周方向に摺動自在に嵌装
    されかつ前記ウオームシヤフトと一体に形成され
    たスリーブと、このスリーブを前記バルブハウジ
    ングの外方端側に開口する開口部内で回動自在に
    支持するボールベアリングと、このボールベアリ
    ングを締め付け固定する前記開口部内に螺合され
    るプラグ部材とを備えてなることを特徴とする動
    力舵取装置。
JP12355885U 1985-08-13 1985-08-13 Expired JPS6335899Y2 (ja)

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JP12355885U JPS6335899Y2 (ja) 1985-08-13 1985-08-13

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JP12355885U JPS6335899Y2 (ja) 1985-08-13 1985-08-13

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JPS6150078U JPS6150078U (ja) 1986-04-04
JPS6335899Y2 true JPS6335899Y2 (ja) 1988-09-22

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JP12355885U Expired JPS6335899Y2 (ja) 1985-08-13 1985-08-13

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