JPS6335803A - 使いすておむつ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は使いすておむつに関する。更らに詳しくはおむ
つの性能を改良した使いすておむつに関する。

（従来の技術及びその問題点） 周知の通り、使いすておむつはポリエステル、ポリプロ
ピレンあるいけレーヨン々どの繊維素材を用いた不織布
から成る液透過性の表面シートとポリエチレン々どの合
成樹脂フィルムから成る液不透過性の裏面シートの間に
、吸水紙、綿状パルプ、高吸水性ポリマーなどの吸収材
全配置した構成から成り、持ち運びに便利であることな
どの理由から広く利用される様になってきている。

従来、この種の使いすておむつでは、自重の数１０倍の
吸収能を有する高吸水性ポリマーが用いられており、そ
のポリマーとしては、ポリアクリル酸塩系、酢と・アク
リル酸塩共重合体、ポリエチレンオキサイド系、デンプ
ン・アクリルニトリル共重合体、デンプン・アクリル酸
共重合体、カルボキシメチルセルロース架橋体々どが知
られている。これらの高吸水性ポリマーは綿状パルプと
綿状パルプの間に層状に散布、あるいは綿状パルプ中に
均一に分散させて使用されている。使いすておむつ吸収
体として高吸水性ポリマーを使用することにより、おむ
つ全体の重量は軽くなり、厚さも薄くコンパクトに出来
る様になったが、綿状パルプの使用量が減少したため、
吸収層全体の強度が低下し、着用時に吸収層に裂は目が
生じて破れ、吸水した高吸水性ポリマーか露出するとい
った問題点が生じてきた。この吸水層の強度ｆｒ：あげ
るために、綿状パルプを加圧プレス処理したり、実公昭
５９−９６１８号公報、実公昭５９−９０６号公報に記
載されている様なデンプン、ＰＶＡ。

ＣＭＯとｂつた吸収接着性物質、吸水性高分子物質を付
着させ熱ロールで加圧処理する方法、あるいは特開昭５
９−１１２００３号公報に報告されている様に合成パル
プを綿状パルプ中に入れ熱融着させて強度アップを図る
とｈつた方法が知られている。しかし、加圧プレス法で
は余り強くプレスすると吸収層が硬くなり、また吸水能
力も低下するとｂつた問題点があり、また、デンプン％
ＰＴＡ％ＣＭＣなどを用いる方法においては乾燥時の強
度は向上するが、着用時、即ち尿を吸収し九場合、全て
水溶性物質であり溶解するため、何ら強度アップ効果が
得られないといった問題点があった。更に綿状パルプに
合成パルプを混合する方法についても合成パルプの値段
が高くおむつ全体のコストアンプにつながるといった問
題点があった。

本発明者らは上記の問題点を解決するために鋭意検討し
九結果、水溶性高分子物質に架橋剤を添加した水溶液を
綿状パルプに添加後、１００℃以上の温度で熱処理する
ことによって漏れた状態での強度も強く、しかも水溶性
高分子物質と架橋剤との反応によって高吸水性高分子物
質が生成するため吸水能も向上することを見い出し本発
明を完成するに至った。

（発明の目的） 本発明は前述した使いすておむつの問題点を解決し、刈
れた状態での強度、吸水性能の優れた使いすておむつを
提供することを目的とするものである。

（発明の構成） 本発明は液透過性の表面シートと液不透過性の裏面シー
トの間に綿状パルプ及び吸水紙から成る吸収層を設けて
成り、該吸収層は下層を形成する第１吸収層と上層を形
成する第２吸収層から構成されており、且つ、第１吸収
層と第２吸収層の間に高吸水性ポリマーが介在している
使いすておむつにおいて、第１吸収層の綿状パルプが水
溶性高分子物質と架橋剤の混合溶液全付着せしめた後％
　１００℃以上の温度で熱処理されていることを特徴と
する使いすておむつである。水溶性高分子物質としては
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ースなどのセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、
ポリビニルアルコールなどが使用可能である。また、架
橋剤としては、エピクロルヒドリン、ジグリシジルエー
テルなどの水溶性エポキシ化合物、カチオン基を有する
ポリアミドポリアミン樹脂、エピクロルヒドリン樹脂、
ポリエチレンイミン樹脂、カチオン化デンプンなどを使
用することが出来る。

水溶性高分子物質と架橋剤の混合溶液は綿状パルプを作
る工程でスプレーなどの手段により添加することが望ま
しい。また添加後の綿状パルプは熱風乾燥機あるいはヒ
ートロール等で熱処理することにより乾燥及び水溶性高
分子物質の架橋反応を同時に行うことが出来る。熱処理
温度としては、１００℃以上、望ましくは１２０℃以上
の温度が短時間で乾燥及び架橋反応を終結させうるので
好ましい。本処理を施こした綿状パルプ層の上に高吸水
性ポリマーを散布して用いる場合、本処理を施こした吸
収層が尿の拡散に効果的に働くといった利点もある。

水溶性高分子物質はパルプ１００２当りＬＬ５〜１αＯ
ｆの範囲内の量で使用するのが好ましい。また、架橋剤
は水溶性高分子物質１００２当りｔＯ〜１［ＬＯｒの範
囲内の量で使用するのが好ましい。

以下図面により本発明を更らに詳細に説明する。

第１図は本発明の１実施列を示すもので、表面シートの
一部を切除した表面展開図であり、第２図は第１図のＸ
　−Ｘ’線における断面図である。第１図、第２図にお
いて、１は表面シート、２は裏面シート、３は第１吸収
層、４は第２吸収層、５は高吸水性ポリマー、６は吸水
紙％７は弾性部材、８はファスニングテープを示す。

第１吸水層３は吸水紙６の上に綿状パルプを積層するこ
とにより形成されるが、本発明の水溶性高分子物質と架
橋剤の混合溶液は、綿状パルプ？積層する工程、あるい
は積層した綿状パルプの表面にスプレーなどで所定量添
加した後、加熱ロールあるいは熱風乾燥機などで１００
℃以上の熱処理をすることにより付着せしめることが出
来る。熱処理の前または後に加圧ロール処理２行うこと
により、強度を更にアップすることも可能である。第１
吸収層６の上に高吸水性ポリマー５を散布し、更に第２
吸水層４を重ね、更らに吸収層の表面及び裏面を表面シ
ート１、裏面シート２でおおいおむつを組立てることが
出来る０本発明の処理を行った第１吸水層３は、吸水時
の強度アップに効果があるばかりでなく、第１吸収層上
で、尿が拡散し、その上に散布された高吸水性ポリマー
５を有効に働かせるといった効果も発揮する。更には水
溶性高分子物質が架橋剤との反応で不溶化し、高吸水性
樹脂となるので吸水量ヲアップするという効果もある。

以下実施例に基いて更に詳しく説明する。

（実施列） 比較列１ 第１図、第２図て示した構成から成シ、第１吸収層、第
２吸収層の綿状パルプの坪量が２００１／ｍ２であり、
且つその大きさが、各々％　１７画巾Ｘ３５ｍ長であり
、第１吸収層と第２吸収層の間に高吸水性ポリマー（日
本触媒■！！りを５０２７枚の割合で、均一に散布し、
プレス処理により一体化して緊度がα０８〜ｌ１１０ｆ
／口３の吸収体を作成した。更にこの吸収体の両面に表
面シート、裏面シートラ接着して使いすておむつ全作成
した。

この使いすておむつについて、吸収体の破れの有無、吸
水量についてテストした。その結果を表−１に示す。

実施例１ 第１吸収層の表面に、アクリル酸−アクリル酸エステル
共重合体ソーダ塩（松本油脂■製）１００部に対し、架
橋剤としてエチレングリコールジグリシジルエーテル２
部から成る水溶液（濃度５０重量％）を綿状パルプに対
しアクリル酸−アクリル酸エステル共重合体ソーダ塩と
して五〇重量係となる様に添加し、１２０℃で熱処理し
た以外は比較例１と全く同一の条件で使いすておむつを
作成し、同様のテスｌｒ行った。その結果を表−１に示
す。

実施列２ 実施例１におけるアクリル酸−アクリル酸エステル共重
合体ソーダ塩の代わりにカルボキシメチルセルロースソ
ーダ塩を使用し、カルボキシメチルセルロースソーダ塩
１００部に対し、エチレンクリコールジグリシジルエー
テル５部の水溶液を用いた以外は、実施例１と全く同条
件の下で使いすておむつを作成し、同様のテストを行っ
た。結果を表−１に示す。

比較例２ 実施例２において、架橋剤？用いなかった以外は全て実
施例２と同一条件の下で使いすておむつを作成し、同様
のテスト２行った。結果を表−１に示す。

実施例３ 実施例２において、架橋剤としてジグリシジルエーテル
の代わシにエピクロルヒドリン５部を使用した以外は全
て実施例２と同一条件の下で使いすておむつを作成し、
同様のテストを行った。結果を表−１に示す。

表−１テスト結果 なお、吸収層の彼れの有無、及び吸収量の測定法は次の
とおシである。

１）吸収層の破れの有無の測定法 テスト用おむつの中央部に１５０−の人工尿を添加後、
振動数２００回／　ｗｉｎ　、振幅４０ｍの振動テスト
機の上に水平にセットしく四隅をクリップでとめた）、
中央部に２時の重り？のせて５分間振動させた時の吸収
層の破れを観察した。

２）吸水量の測定法 テスト用おむつの長手方向の一端部を吸収層の端部に沿
って切断し、傾斜角が４５°の傾斜板上に切断部が下に
なるようにセットし、おむつの中央部に１０ｄ／分の速
度で人工尿を滴下し、下面の切断部から人工尿が漏れ出
すまでにおむつが吸収した液量を吸水量とした。

表−１の比較ｇＡＵ１、比較例２に示す様に従来のおむ
つにおいては吸収層に破れが生じ易く、且つ吸水量も少
ないのに対し、本発明のおむつにおいては吸収層の破れ
も皆無であるばかりでなく、吸水量が比較例１及び比較
例２に比し向上していることがわかる。

【図面の簡単な説明】

第１図は表面シートの一部を切除した本発明のおむつの
一実施例の表面展開図、第２図は第１図のＸ　−Ｘ’線
における断面図を示す。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. １．液透過性の表面シートと液不透過性の裏面シートの
   間に、綿状パルプ及び吸水紙から成る吸収層を設けて成
   り、該吸収層は下層を形成する第１吸収層と上層を形成
   する第２吸収層から構成されており、且つ、第１吸収層
   と第２吸収層の間に高吸水性ポリマーが介在している使
   いすておむつにおいて、第１吸収層の綿状パルプが水溶
   性高分子物質と架橋剤の混合溶液を付着せしめた後、１
   ００℃以上の温度で熱処理されていることを特徴とする
   使いすておむつ。
2. ２．水溶性高分子物質がカルボキシメチルセルロース、
   ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、
   ポリアクリル酸塩、ポリビニルアルコールから選ばれた
   ものである特許請求の範囲第１項記載の使いすておむつ
   。
3. ３．架橋剤が水溶性エポキシ化合物、カチオン基を有す
   るポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂、ポリ
   エチレンイミン樹脂、カチオン化デンプンから選ばれた
   ものである特許請求の範囲第１項又は第２項記載の使い
   すておむつ。