JPS6334084Y2

JPS6334084Y2 -

Info

Publication number: JPS6334084Y2
Application number: JP11330882U
Authority: JP
Priority date: 1982-07-28
Filing date: 1982-07-28
Publication date: 1988-09-09
Also published as: JPS5920408U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、レコード針の使用時間を使用者に知
らせるレコード針使用時間表示装置に関するもの
である。

従来より、この種の装置は多くのものが提案さ
れている。例えば、特公昭52−20251号公報、実
公昭53−25525号公報、実開昭48−58101号公報に
示される装置は、レコードプレーヤのアーム装置
近傍に、アームの回動にてスイツチが入り、その
アームの移動している時間をレコードによる演奏
時間として捕らえて、その時間をレコード針使用
時間として表示するものである。しかし、この装
置にあつては、アームの不用意な回動が、レコー
ド針の使用時間に積算され不正確なものである。

また、特公昭52−13410号公報、実公昭54−
45047号公報に示される装置は、レコードプレー
ヤのピツクアツプ中の音信号の存在をとらえて、
この音信号の発生時間をレコード針使用時間とし
て表示するものである。しかし、この装置にあつ
ては、レコード針使用時間の表示として正確であ
るものの、音信号の出力レベル範囲は広いもので
あるため、音信号の検出回路が雑複で高価なもの
である。

本考案の目的は、上記した従来装置の欠点を除
き、簡単な構成にて正確にレコード針の使用時間
を表示し得るレコード針使用時間表示装置を提供
するにある。

この目的を達成するため、本考案は、レコード
盤を駆動するモータの駆動電流を検出する検出回
路と、この検出回路の出力にて作動するカウンタ
と、デコーダと、このデコーダに従い作動する表
示装置とからなることを特徴とする。

以下、本考案の一実施例を図面に従い説明す
る。

第１図において、１は公知のレコードプレーヤ
を示し、２はレコード針使用時間表示装置であ
る。このレコード針使用時間表示装置２は、一般
の100ボルト電源３に接続し、また前記レコード
プレーヤ１とはジヤツク４にて接続している。

前記レコード針使用時間表示装置２の構成が、
第２図に示されている。即ち、コンセント部５に
は、導電材よりなる略コ状をした一対の受金具
６，６ａが固定され、この受金具６，６ａが前記
電源３の各極と接続するジヤツク７の接続線８，
８ａに各々接続している。また接続線８，８ａに
は、基準用電源部９を介してクロツク発生部１０
が接続しており、更に接続線８，８ａのいずれか
一方の接続線８には、電流ピツクアツプトランス
１１が設けられている。そして、前記クロツク発
生部１０と電流ピツクアツプトランス１１とは、
AND回路１２に接続され、このAND回路１２の
出力はカウンタ１３へ入力され、カウンタ１３は
デコーダ１４を介して表示装置１５と接続してい
る。

前記電流ピツクアツプトランス１１は、本考案
の検出回路１７の一部として使用されるものであ
り、電流が流れると磁束が形成され、電流値に対
向する信号を発生できるものである。一般に、レ
コードプレーヤ１のスイツチを入れて、レコード
盤を駆動するモータが始動するまでの間は、第３
図に示すＡ区間の低電流を示すが、レコード針が
レコード盤上に乗り、演奏可能状態に入つてレコ
ード盤を駆動するモータが駆動すると、第３図に
示すＢ区間の高電流を示す。本考案においては、
このＢ区間の高電流を電流ピツクアツプトランス
１１と、前記AND回路１２との間に接線したダ
イオード１６にて形成した検出回路１７を検出
し、その信号をAND回路１２へ入力するもので
ある。

また前記基準用電源部９は公知のものであつ
て、整流素子１８に対し、平滑用のコンデンサ１
９と抵抗２０を接続し、更にこのコンデンサ１９
に抵抗２１とツエナーダイオード２２を接続した
構成である。

次に、上記実施例の作用を説明する。

前記接続線８に、第３図に示すＡ区間の低電流
が流れる時は、検出回路１７からAND回路１２
へ入力されないが、第３図に示すＢ区間の高電流
が流れると検出回路１７からAND回路１２へ入
力され、クロツク発生部１０からのAND回路１
２への入力と相俟つて、カウンタ１３での積算作
用が始まる。そして、このカウンタ１３の積算結
果がデコーダ１４を介して表示装置１５にて、レ
コード針がレコード盤上を摺動する時間として表
示される。

尚、上記実施例において、レコード針使用時間
表示装置は、レコードプレーヤ１と別体として説
明したが、レコードプレーヤ１の一構造として組
込んでも良く、回路的にもレコードプレーヤ１の
電気回路の一部をなすよう構成しても良い。

また、本考案における表示装置１５としては、
一般的な液晶デイスプレ、発光ダイオードデイス
プレ等を使用して、レコード針の使用時間を数表
示すること、更にカウンタ１３に減算用のものを
用い、レコード針の寿命の残り時間を数表示する
ことが考えられる。また表示装置１５として、ブ
ザー等の発音体を使用し、レコード針の使用時間
を発生音の回数にて表示すること、レコード針が
寿命に達したことを音で表示することも考えられ
る。

以上説明したように、本考案によれば、レコー
ド盤を駆動するモータの駆動電流を検出して、レ
コード針使用時間表示を行うため、簡単な構成に
て正確にレコード針の使用時間を表示し得るレコ
ード針使用時間表示装置を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の一使用態様を示す
図、第２図は本考案の一実施例の電気回路説明
図、第３図はレコードプレーヤでの消費電流状態
を説明する図である。１３……カウンタ、１４……デコーダ、１５…
…表示装置、１７……検出回路。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) レコード盤を駆動するモータの駆動電流を検
出する検出回路と、この検出回路の出力にて作
動するカウンタと、デコーダと、このデコーダ
に従い作動する表示装置とからなるレコード針
使用時間表示装置。 (2) 実用新案登録請求の範囲第(1)項記載におい
て、表示装置に液晶デイスプレーや発光ダイオ
ードデイスプレーなどのデイスプレーを使用し
てなるレコード針使用時間表示装置。 (3) 実用新案登録請求の範囲第(1)項記載におい
て、表示装置に発音体を使用してなるレコード
針使用時間表示装置。