JPS6333555Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はたんす等の家具における足ふみ台に関し
更に詳しくは家具の下部に出入れ可能に一体に設
けた足ふみ台の改良に関する考案である。

従来、家具の上部の抽出し内に収納物を出し入
れする時、又は家具上面に物品を載置する時等に
おいて別途、足ふみ台又は脚立を用意して行つて
いたが足ふみ台等の移動が面倒であるだけでなく
不安定な置き方をすれば転倒して怪我をするおそ
れがあり、問題であつた。これを解決すべく家具
自体に足ふみ台を設置する構成が案出されたが、
その構成は足ふみ台の台板を抽出し式に家具内に
設置したものであつたために家具の外観を損うだ
けでなく、該台板の下面に折畳み自在に付設され
た脚杆を、台板の引出し使用時において確実に折
畳み防止する構成が不完全であつた為に使用時の
危険が残されていた。

本案は以上のような従来の欠点を解決すべく使
用時には台脚の不用意な回動折畳みを防止でき格
納時には格納部を被覆して美観上優れた足ふみ台
を簡易な構成で達成したもので、その要旨とする
ところは家具内に引出し使用、押込み格納可能に
設けた足ふみ台において、該足ふみ台を引出して
使用する際においては台板の一部として作用し足
ふみ台を家具内に格納した時には家具の足ふみ台
格納部分の前面を被覆して化粧の作用をするよう
に化粧板を該足ふみ台の台脚に一体形成又は別体
物の結合によつて形成した点にある。

以下本案を添附の実施図例にて詳説すれば、本
案の足ふみ台Ａはたんすその他の家具Ｂの下部に
設けられた格納部１内に折畳み状態で格納される
もので、その構成は、前面開口の〓型基枠２の上
面にその前端部分の所定距離を除いて足ふみ台板
３を固定し該基枠２の両側枠４，４の内側面の前
端部（第１図中右端部）において枢軸５，５でも
つて台脚６，６を回動折畳み可能に枢着連結して
いる。該台脚６，６は第１図に示すように下部
（図中左部）に横架した補強横杆７にて一体に連
結され且つ上端に図中右端には化粧板８を架設固
定しており、該化粧板８は第１図に示す足ふみ台
Ａの格納時において家具Ｂの格納部１及び該格納
物内の足ふみ台Ａの前面を確実に被覆し、しかも
図中一点鎖線で示す足ふみ台Ａの引出し使用状態
下においては図示の如く基枠２の前端部上面に載
つた形で前記足ふみ台板３に連続して台板として
作用し得るように考慮したものである。尚、図中
９は両台脚下端に設けられたアジヤスターを示
す。

而して以上のようになる本案の足ふみ台を引出
して使用するに際して、危険防止の観点から起立
状の台脚６，６が折畳み方向へ不用意な回動を行
わないようにすることが肝要であるが、本案では
上記のように台脚６と一体の化粧板８が足ふみ台
使用時において、台板を代用するので該化粧板８
上に足を載せて立つていれば台脚６，６が不用意
に折畳み方向に回動するおそれは全くないのであ
る。さらにより安全を図る為に化粧板８と台板
３、若しくは化粧板８と基枠２の側杆４を一時掛
止状態となして当該化粧板８を不動状に保持する
ことによつて台脚の不用意な回動を防止するよう
に構成してもよい。例えば第３図に示すように台
板３、化粧板８の下面に連係金具１０，１０を固
設し両連係金具に連結棒１１を貫通することによ
つて化粧板８即ち台脚６が枢軸５を中心に不用意
に回動することを防止するようになす。

又本案の他の実施例としては第４図に示すよう
に基枠２の側杆４前端部上面に化粧板８の厚さに
相当する切欠部１２を形成するとともに台板３は
図示の如くヒンジ１３にて前端部を折畳み可能に
連結した２枚分割構造として、図示の如き足ふみ
台の使用時において、側杆４の上縁と同一面とな
つた化粧板８の上面に台板３の前板３′を重ねて
載くように構成してもよい。

以上のようになる本案の足ふみ台Ａは不使用時
には家具Ｂ内に格納し、使用に際して引出せばよ
く使用に極めて便利であり、又従来の脚立などの
ように一々他所から持つて来て使用後再び戻すと
いう手間がかからず簡単に引出し使用、押込み格
納でき格納状態から使用状態への変換作業も単に
化粧板８下縁部を手前に引出せば、それにより台
脚も自動的に回動して垂下立起状態となり、且つ
化粧板８裏面が基枠２上面に突き当り使用状態へ
変換できる。又台脚６に化粧板８を取付けたので
足ふみ台Ａを家具Ｂ内に折畳んで格納した状態下
において、該化粧板８で格納部１及び該格納部内
の足ふみ台Ａを完全に被覆することができ、格納
状態の足ふみ台が露呈するといつた不細工な状態
をなくすることができ、又、該化粧板８の表面に
適宜彩色、模様を施せば、家具の外観、デザイン
上の効果もあり、加えて該化粧板８は足ふみ台使
用時には台板を兼ねるので前記の如く、化粧板に
足をのせて使用すれば台脚６が折畳み方向に不用
意に回動することを防止でき、更に化粧板８と台
板３又は化粧板８と基枠２を一時掛止可能となし
た場合台脚６の不用意な回動を確実に防止して安
全に足ふみ台を使用できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の足ふみ台の一実施例を示す折畳
み格納状態の一部断面とした側面図、第２図は第
１図中の−断面図、第３図は他の実施例を示
す使用状態の側面図、第４図は同じく他の実施例
を示す部分側面図である。 Ａ……足ふみ台、Ｂ……家具、１……格納部、
２……基枠、３……足ふみ台板、４……側杆、５
……枢軸、６……台脚、７……補強横杆、８……
化粧板、９……アジヤスター、１０……連係金
具、１１……連結棒、１２……切欠部、１３……
ヒンジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両側枠４，４と後枠とよりなり前端を遊端とな
   した基枠２の、該前端部上面を除いて、他の上面
   に足ふみ台板３を固定し、この台板３付きの基枠
   ２を収納しうる内部空間を有し且つ押込み格納、
   引出し可能に支持しうる前面開口の格納部１を家
   具Ｂの下部適所に設け、前記両側枠４，４間に収
   容しうる大きさで、前記基枠２の遊端間に内設で
   きる間隔に配置した両側台脚６，６の上端面間に
   該格納部の前面開口を遮蔽できる大きさの化粧板
   ８を横架して固定し、該台脚６，６の上部であつ
   て、該化粧板８の下面が基枠２の前端部上面と当
   接しうる位置で基枠２の前端部の遊端それぞれに
   回動可能に枢着してなり、前記台脚６，６を立起
   状態にした際は化粧板８が基枠２上面に位置して
   足ふみ用台板として使用でき、該台脚６，６を回
   動折畳みして基枠２の両側枠４，４間に収容させ
   た状態で前記格納部１内に押込み格納した際は台
   脚の化粧板８の表面が該格納部１の前面開口を遮
   蔽できることを特徴とする足ふみ台。