JPS63325Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスクリーンかすを定量ずつ供給する定
量供給装置に関するものである。

下水処理場等の除塵機より掻揚回収されるスク
リーンかすの量は必ずしも一定ではなく多く回収
される時や、回収量が無のときがあり、回収量は
不定である。これを直接コンベヤ等の搬送手段を
介して後段の処理設備例えば脱水機へ供給すると
設定量以上即ち脱水能力以上のスクリーンかすが
供給されるようになつて該脱水機が破損する危険
がある。これを未然に防止するため除塵機より回
収されたスクリーンかすを一旦ホツパーに貯留
し、定量供給装置にて定量づつ後段処理設備へ供
給するようになしている。

従来の定量供給装置ではホツパー内に水を供給
しスクリーンかすをさばきつつ一定量づつを掻き
揚げ供給するようになしている。そしてこの給水
は一定量になると給水を停止し、段階的に水位を
下げレーキ摺動面（一枚の板状エプロン面）にス
クリーンかすを寄せ掻き上げるようになしている
ので水を抜いた直後は多く掻き上げられるがその
掻揚量は徐々に減少し、必ずしも定量供給とはな
らない。

本考案はこれに鑑みてなしたもので、ホツパー
内をスクリーンで区画し、スクリーンの通過する
水の流れを利用してスクリーンかすをスクリーン
に安定的に捕捉せしめることにより定量化を図る
ことを特徴とする。

以下図示の実施例にもとづいて説明する。

図に於て１は設定された所定量のスクリーンか
すが貯留されるようになした受入ホツパーで、こ
のホツパー１内にある角度傾斜してスクリーン２
をホツパー底部より上部にかけて配設するが、こ
のホツパー１はスクリーンかすがホツパー底部に
向つて降下してもスクリーン及び掻揚装置にて確
実に掻き上げられるような形状とすると共にホツ
パー上部より回収された不定量のスクリーンかす
の投入と給水３とを行うようになし、底部でスク
リーンを通過して排水されるようにスクリーン後
面側に排水口４を設け、この給排水は連続的に行
われるが、この間ホツパー内に投入供給されたス
クリーンかすは水に同伴してスクリーンに向か
い、スクリーンに捕捉されることになる。

上記スクリーン２はスクリーンかすが流出しな
いよう受入ホツパーのスクリーンかす貯留槽部ａ
と汚水流出槽部ｂとを分離するようにしてホツパ
ー内にその底部より上部に傾斜して配設する。
（第１図参照） そしてこのスクリーン２は第２図にてその平面
図、第３図にて拡大断面図を示すようにアングル
材２ａをスクリーン目となる所定の間隔にして多
数並列し、この各アングル材をフレーム下に固定
されて構成される。アングル材２ａをフレームに
固定される際逆三角形となるようつまり折曲部の
角部を下流側になるようにして上流側を所定のス
クリーン目幅とし、下流側をスクリーン目幅より
もテーパ状に拡大されるようになしこれにて目詰
りを防止するようになす。

スクリーンかすの流出を防止するためできるだ
け細い目のスクリーンを製作するのが望ましいが
従来のスクリーンは平鋼・丸鋼を使用しているた
め目詰りが生じやすく、またレーキの歯を平鋼と
平鋼との間に挿入し、掃除しながらレーキを運転
しているためレーキの歯にスクリーンかすがから
み付き、平鋼との噛み合い部及び途中でロツクす
る等の欠点があつたが本考案はアングル材を使用
し、且逆三角形となるように配設することにより
上述の如き欠点を解消できるようになつた。

また上記スクリーンには捕捉されたスクリーン
かすを掻き揚げ排出するための手段が設けられ
る。これは第４図以下に詳示される。この掻揚装
置５はスクリーン２の両側部の上方と下端に夫々
配設されたスプロケツトホイール５１，５１間に
チエン５２が二条平行状にして張架され、このチ
エン間にレーキ本体５３が架設され、このレーキ
本体５３にレーキ歯５４が固定されてなるもの
で、このレーキ歯５４はスクリーンの表面（上流
側）に沿うようになすが、この場合スクリーン目
には挿入される必要はなく、逆三角形（Ｖ字形）
のアングル材表面をその断面形状に沿う鋸歯状と
なつているものである。

さらにスクリーンの断面形状が逆三角形である
ので、スクリーン目幅を通過するスクリーンかす
も（バースクリーンではスクリーン目幅と同等の
スクリーンかすは全部スクリーンを通過）Ｖ形の
スクリーン内部で捕捉するので、それらのスクリ
ーンかすもレーキで掻揚げられる。

本考案によれば、ホツパー内にスクリーンを設
けてこれによりスクリーンかすを捕捉するので、
スクリーンかすは、スクリーンを通過する水に同
伴してスクリーンに安定的に捕捉されることにな
る。

このため、スクリーンを定常的に掻き上げるこ
とにより、スクリーンかすを定量ずつ供給するこ
とが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は縦断面図、第２図はスクリーンの平面
図、第３図は同縦断側面図、第４図は掻揚装置の
正面図、第５図は同側面図、第６図は同断面図、
第７図は下部スプロケツトホイール部の正面図、
第８図は同断面図である。 １…ホツパー、２…スクリーン、２ａ…アング
ル材、３…給水口、４…排水口、５…掻揚装置、
５１…スプロケツトホイール、５２…チエン、５
３…レーキ本体、５４…レーキ歯、Ｆ…フレー
ム、ａ…ホツパーのスクリーンかす貯留槽部、ｂ
…汚水流出槽部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ホツパー内をスクリーンにより貯留槽部と汚水
   流出槽部に区画すると共に、前記貯留槽部にはス
   クリーンかすと水を供給する装置を設け、他方前
   記汚水流出槽部には排水装置を設けてなり、更に
   前記スクリーンには、前記貯留槽部から前記汚水
   流水槽部への水の移動の際スクリーンに捕捉され
   るスクリーンかすを掻き揚げる装置を設けてなる
   ことを特徴とするスクリーンかすの定量供給装
   置。