JPS6332291B2 - - Google Patents

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JPS6332291B2
JPS6332291B2 JP56153020A JP15302081A JPS6332291B2 JP S6332291 B2 JPS6332291 B2 JP S6332291B2 JP 56153020 A JP56153020 A JP 56153020A JP 15302081 A JP15302081 A JP 15302081A JP S6332291 B2 JPS6332291 B2 JP S6332291B2
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Japan
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signal
circuit
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predictive
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JP56153020A
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JPS5854729A (ja
Inventor
Norio Suzuki
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NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
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Publication of JPS5854729A publication Critical patent/JPS5854729A/ja
Publication of JPS6332291B2 publication Critical patent/JPS6332291B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はTV(Television)信号等の画像信号
を予測復号化する装置に関し、特に予測誤差信号
を不等長符号化した信号から復号信号を得る予測
復号化装置に関する。 TV信号等のデイジタル化された画像信号を予
測符号化する装置の代表的なものとして、
DPCM(Differential Pulse Code Modulation)
符号化装置が良く知られている。このDPCM符
号化装置は、入力信号から、予測器によつて求め
られる予測信号を減算して、予測誤差信号を求
め、予測誤差信号を量子化器で量子化するように
構成されたDPCM符号器を備えている。そして、
量子化した予測誤差信号を符号化して伝送するも
のである。そして、量子化器で量子化された予測
誤差信号と予測器から出力される予測信号とを加
算して局部復号信号を求め、該局部復号信号を予
測器に送るフイードバツクループを備えている。
予測器は、受けた局部復号信号を基に次の予測信
号を出力する。即ち、予測器及び量子化器を含む
DPCM符号器は、フイードバツクループをもつ
リカーシブタイプの予測符号器で構成される。 近年、量子化器の量子化特性や予測関数を適応
的に切換える等の方式が開発されている。しかし
ながら、これらの方式をDPCM符号化装置に適
用する場合、DPCM符号器がリカーシブタイプ
で構成されているため、上述の適応符号化等の複
雑な処理を行なうためには超高速の回転素子が必
要となる欠点がある。又実時間のDPCM処理を
行なうためには符号化のループの処理時間が間に
合わない等の欠点があつた。 一方、フイードバツクループの無いノンリカー
ジブタイプの予測符号器をもつ予測符号化装置
は、予測誤差信号を量子化する量子化器が無く、
予測誤差信号より元の信号を復号することができ
る可逆な予測符号化装置である。いいかえると情
報保存が行なえる予測符号化装置である。予測誤
差信号は不等長符号に変換されて伝送される。 この予測符号化装置によれば、量子化を行なう
処理時間は不要である。また、予測符号器がノン
リカーシブタイプ(フイードバツクループが無い
ことよりこれをフオワードタイプとも言う)に構
成されているので、入力信号と予測器から出力さ
れる予測信号との相対的な位相を一致させながら
適当なだけ両者の信号を遅延させることにより、
信号処理の時間を引きのばすことができる。この
結果、低速の素子を用いた回路構成が可能であ
り、また上述した適応予測符号化等の複雑な信号
処理が行なえるようになる。しかし、このノンリ
カーシブタイプ(即ちフオワードタイプ)の予測
符号化装置では、入出力信号の情報量を制御でき
ないために、長時間連続するTV信号等をリアル
タイムで符号化して一定の伝送ビツトレートで伝
送することができないという欠点があつた。 本発明の目的は、TV信号等の画像信号を一定
の伝送ビツトレートで符号化でき伝送できるノン
リカーシブタイプ(即ちフオワードタイプ)の予
測符号化装置よりの出力情報を受け、復号信号を
得ることのできる予測復号化装置を提供すること
にある。 本発明の他の目的は、出力情報を一旦蓄え平滑
化して送出するための第1のバツフアメモリに入
力される情報量あるいは該第1のバツフアメモリ
の情報蓄積量を監視することにより、前処理部で
入力信号の情報量を適応的に制御して、伝送する
情報量を制御するノンリカーシブタイプ(即ちフ
オワードタイプ)の予測符号化装置よりの出力情
報を受け、復号信号を得ることができる予測復号
化装置を提供することにある。 本発明によれば、第1のバツフアメモリに入力
される情報量あるいは該第1のバツフアメモリの
情報蓄積量を基に決定される制御信号に従つて、
デイジタル化された画像信号の情報量の制御を行
い、該情報量の制御を受けた画像信号を予測符号
化して予測誤差信号を得、該予測誤差信号を不等
長符号化して不等長符号情報を得、上記第1のバ
ツフアメモリが該不等長符号情報及び前記制御信
号を一旦蓄え平滑化して出力情報として送出する
ようにした予測符号化装置における上記出力情報
を入力情報とする予測復号化装置であつて、上記
入力情報を一旦蓄え速度変換して順次出力する第
2のバツフアメモリと、該第2のバツフアメモリ
より出力された情報から前記不等長符号情報と前
記制御信号とを分離するとともに、該不等長符号
情報を前記予測誤差信号に変換する不等長復号化
回路と、該不等長復号化回路より出力された前記
予測誤差信号及び前記制御信号を受け、該予測誤
差信号を該制御信号に応じて予測復号化し前記情
報量の制御を受けた画像信号を出力する予測復号
器とを含むことを特徴とする予測復号化装置が得
られる。 なお、上記予測符号化装置において、第1のバ
ツフアメモリに入力される情報量あるいは該第1
のバツフアメモリの情報蓄積量を基に決定される
制御信号に従つて、デイジタル化された画像信号
の情報量の制御を行なう前処理回路は、具体的に
は、(1)前記制御信号によつて選択された量子化特
性に従つて、前記デイジタル化された画像信号を
量子化することができる量子化回路、又は(2)前記
制御信号によつて選択された間引き特性に従つ
て、前記デイジタル化された画像信号に対して間
引すべき画素を定める第1の制御と、該間引きす
べき画素を実際に間引きする第2の制御と、該間
引きすべき画素の信号をまわりの間引きすべきで
ない画素の信号より補間しておく第3の制御との
うち、少なくとも1つの制御を、前記デイジタル
化された画像信号に対して行なうことができる間
引き制御回路、又は(3)前記制御信号によつて選択
された帯域制限特性に従つて、前記デイジタル化
された画像信号の空間周波数及び時間軸方向の周
波数のうち少なくとも一方を帯域制限することが
できる帯域制限回路、又は(4)前記量子化回路と、
前記間引き制御回路と、前記帯域制限回路とのう
ち、少なくとも2つを組み合せた回路で構成され
る。 ここで間引きとは適当な画素ごとに画素を取り
除くことだけでなく適当な区間の画素をすべて取
り除くこと、適当なフイールドごとに1フイール
ドの全画素を除くこと等をいう。 次に、本発明の実施例について図面を参照して
説明する。 第1図を参照すると、本発明の第1の実施例に
よる予測符号化装置3及び予測復号化装置14が
示されている。本実施例においては予測符号化装
置3の前処理回路として量子化回路4が用いられ
ている。入力端子1に入力されたアナログの
NTSC方式カラーTV信号の画像信号は、標本化
周波数Sがサブキヤリア周波数SCの3倍に選ば
れているA/D変換器2によつてデイジタル信
号、例えば−16〜15のレベルの範囲の5ビツトの
PCM(Pulse Code Modulation)の画像信号に
変換される。標本化周波数SS=3SCの場合、
一水平走査期間中のサンプル数nHはnH=682.5で
ある。A/D変換器2の出力信号は予測符号化装
置3の量子化回路4に送られる。量子化回路4は
制御回路11から送られる制御信号によつて選択
された量子化特性従つて、入力画像信号を量子化
することができる。制御回路11はバツフアメモ
リ10の情報蓄積量によつて適応的に量子化回路
4の量子化特性の切換制御をする。制御回路11
は、バツフアメモリ10の情報蓄積量が少ない時
は量子化回路4への入力信号と同じ精度の細かい
量子化特性を選択する。これによつて量子化回路
4は例えば5ビツトPCMの画像信号をそのまま
出力する。一方、バツフアメモリ10の情報蓄積
量が多い時には制御回路11は粗い量子化特性を
選択する。これによつて量子化回路4は粗く量子
化された画像信号、例えば3ビツトのPCMに量
子化された画像信号、を出力する。量子化回路4
によつて量子化された画像信号は、予測符号器5
の減算回路7と予測器6とに送られる。予測器6
は、あらかじめ定められた整数係数の予測関数P
(Z) P(Z)=Z-1+Z-2nH−Z-2nH-1 (1) の特性に従つて量子化された画像信号から予測信
号を求めて出力する。予測器6から出力された予
測信号は、減算器7に送られる。減算器7は、量
子化された画像信号から予測信号を減算して予測
誤差信号を出力する。この予測誤差信号は、不等
長符号器8の不等長符号化回路9に送られる。不
等長符号化回路9は、量子化回路4の有する量子
化特性に対応した複数種類の符号変換特性を有
し、制御回路11からの制御信号によつて選択さ
れた符号変換特性に従つて予測誤差信号を不等長
符号に変換する。不等長符号化回路9から出力さ
れる不等長符号はバツフアメモリ10に送られ
る。バツフアメモリ10に送られて来る情報量は
予測符号化装置3に入力される画像信号に依存し
て時々刻々と変化する。バツフアメモリ10は、
不等長符号化回路9から送られてくる、不等長符
号の情報と復号化に必要な、前記制御信号や同期
信号等の制御情報とをともにバツフアメモリ10
に一旦記憶し、伝送路の伝送速度に合うように速
度変換して出力情報を出力端子12より伝送路に
送り出す。出力端子12の出力情報をマグネチツ
クテープ(Magnetic Tape)等の記憶装置に書
き込むことも考えられる。制御回路11はバツフ
アメモリ10に貯えられている情報蓄積量を監視
している。制御回路11はバツフアメモリ10か
らの情報蓄積量を基に量子化特性の切換の判定を
適当な周期ごとに行ない、量子化回路4の量子化
特性及び不等長符号化回路9の符号変換特性を切
換える前記制御信号を出力する。 以上が予測符号化装置3の動作説明である。 予測復号化装置14においては、伝送路より送
られてくる情報は入力端子13より不等長復号器
15のバツフアメモリ16に送られる。伝送路か
ら送られてくる伝送速度で情報がバツフアメモリ
16に一旦記憶される。一旦記憶された情報は不
等長復号器15の不等長復号化回路17からの要
求に従つて順次読み出され、不等長復号化回路1
7に送られる。不等長復号化回路17は、量子化
の前記制御信号と不等長符号の情報とを分離し、
分離した制御情報を量子化回路40に送る。不等
長復号化回路17は、予測符号化装置3の不等長
符号化回路9の有する符号変換特性に対応した逆
符号変換特性を有する。この不等長復号化回路1
7は、分離した不等長符号列より個々の不等長符
号を得ると、次に得られた不等長符号に対して、
分離した制御信号によつて選択された逆符号変換
特性に従つて、逆符号変換を行ない、量子化され
た予測誤差信号を出力する。得られた予測誤差信
号は予測復号器19の加算器20に送られ、予測
復号器19の整数係数を有する予測器21より送
られてくる予測信号と加算され、復号信号とな
る。復号信号は、制御信号によつて量子化回路4
0の量子化特性が切換えられなければ、予測符号
器5に入力された量子化の前処理を受けた信号と
等しくなる。しかし、量子化回路40の量子化特
性が細かい方から粗い方に切換つた場合、その切
変つた近傍のサンプルでは予測器21から出力さ
れる信号は、切変る前の量子化特性の精度を有し
ているので、不等長復号化回路17から出力され
る予測誤差信号の精度とは一致しない。このため
加算器20から出力される復号信号は、予測符号
器5へ入力された信号とは必らずしも一致しな
い。加算器20から出力された復号信号は量子化
回路40に送られ、量子化回路40は、不等長復
号化回路17よりの制御信号を基に復号信号が予
測符号器5への入力信号と一致するように処理を
行なう。一致させる処理としては、量子化を行な
う方法の他に、復号信号の値が制御信号で選択さ
れた量子化特性の精度より下位のビツトに値を含
んでいる場合にはその下位のビツトの誤差の値を
キヤンセルするように加減算を行なう方法があ
る。量子化回路40から出力された復号信号は予
測器21及びD/A変換器22に送られる。予測
器21は、予測符号化装置3の予測器6が有する
と同じ整数係数の予測関数P(Z)を有し、復号
信号から該予測関数に従つて次の標本化時刻の予
測信号を出力して加算器20に送る。D/A変換
器22は、デイジタルの復号信号をD/A変換し
て、出力端子23にアナログの復号信号を出力す
る。なお伝送路のエラー等による誤りの伝播をリ
セツトするため適当な周期で各部の信号の初期化
が行なわれる。 以上が予測復号化装置14の動作説明である。 第2図はこの発明の第1の実施例における予測
符号化装置3の量子化回路4の具体的な回路例で
ある。この量子化回路4は、2の補数で表わされ
た5ビツトのPCM信号Xを、制御回路11から
の制御信号QSに従つて、3〜5ビツトに量子化
して出力する。上記5ビツトのPCM信号Xのう
ち最下位デジツト(LSD)はx1でその大きさを
1とする。最上位デジツト(MSD)はxSで正負
を示すサインデジツトである。量子化回路4に入
力された5ビツトのPCM信号Xはx3〜xSまでの
上位の3ビツトはそのまま出力端子y3〜ySへ送ら
れ、下位のx2およびx1のビツトは各々論理積回路
28および29へ送られる。制御回路11から送
られてくる3ビツトの制御信号QSのうち、QS2
のビツトは反転回路26に、QS1のビツトは反転
回路27にそれぞれ接続され、QS0は無接続とな
つている。制御信号QSは、QS0からQS2のいずれ
かのビツトを正論理の1を示すHighレベルに設
定するとともに、他のビツトをすべて正論理の0
を示すLowレベルに設定する。反転回路26の
出力は論理積回路28及び29に送られ、反転回
路27の出力は論理積回路29へ送られる。従つ
て、制御信号QSのQS0のビツトがHighレベルと
なつて第1の量子化特性が選択された場合は、5
ビツトの入力信号がそのまま出力信号Yとして出
力される。また、QS1がHighレベルとなつて第
2の量子化特性が選択された場合は、y1のビツト
はLowレベルとなつて4ビツトに量子化された
信号が出力される。また、QS2がHighレベルと
なつて第3の量子化特性が選択された場合は、y1
およびy2がいつもLowレベルとなつて3ビツトに
量子化された信号が出力される。 第3図はこの発明の第1の実施例における予測
符号化装置3の予測器6の具体的な回路例であ
る。この予測器6は予測関数P(Z)として上記
(1)式で示される関数を用いている。この(1)式の予
測関数P(Z)は、標本化周波数Sがサブキヤリ
ア周波数SCの3倍に選ばれて標本化が行なわれ
た場合の、NTSCカラーTV信号を、能率よく直
接予測符号化することのできる。但し、S=3SC
であるので、(1)式において、nH=682.5であり、
Z-1=e-j2/ Sである。予測器6は、入力信号を、
1、1365及び1366の標本化クロツク周期だけ遅延
して出力する出力端子102,103及び104
を有するシフトレジスタ101と、端子102及
び103の信号を加算する加算器105と、加算
器105の出力信号より端子104の信号を減算
する減算器106とから構成されるノンリカーシ
ブタイプのデイジタルフイルタである。(1)式の予
測係数はすべて整数である。 予測復号化装置14の予測器21も予測器6と
同様に構成される。 次に、不等長符号化回路9の符号変換特性と不
等長復号化回路17の逆符号変換特性の具体的な
1例を示す。この場合、画像信号が5ビツトであ
るので、次の表に示す符号番号が−16〜15で示さ
れる32個の不等長符号が用いられる。
【表】 最短の符号長は2ビツトで最長の符号は9ビツ
トである。A/D変換器2から出力される5ビツ
トのPCM信号のLSDの大きさを1とし、減算器
7から不等長符号化回路9へ送られてくる予測誤
差信号をeとし、不等長符号の符号番号をNと
し、xをある実数とした時、記号〔x〕は、nを
整数として、nx<n+1の不等式を満すnの
値を表わすものとする。すなわち記号〔 〕は切
捨てによる整数化を表わす。第1、第2及び第3
の量子化特性に対応する第1、第2及び第3の符
号変換特性は、予測誤差信号eを各々(2)、(3)及び
(4)式で示される符号番号Nの不等長符号に変換す
る特性を有する。 N=〔e〕 (2) N=〔e/2〕 (3) N=〔e/4〕 (4) 例えば第2の符号変換特性の場合は、e=−2
の予測誤差信号は(3)式よりN=−1となり「11」
の不等長符号に変換される。ここで、予測係数が
整数の係数であるので、量子化特性が切換らなけ
れば、予測符号器5への入力信号と予測信号との
量子化の精度は一致している。すなわち予測符号
器5の入力信号と予測誤差信号の精度は一致し、
第1、第2及び第3の量子化特性の各々が選択さ
れている時の予測誤差信号eは、各々整数、2の
整数倍の数及び4の整数倍の数となり、各変換特
性において予測誤差信号と符号番号とは1対1に
対応づけられている。 次に不等長復号化回路17の逆符号変換特性は
次の様である。不等長復号化回路17で復号され
た不等長符号の符号番号をNとし、逆変換によつ
て得られる予測誤差信号をe^とすれば、第1、第
2及び第3の量子化特性に対応する第1、第2及
び第3の逆符号変換特性は、符号番号Nの不等長
符号を各々(5)、(6)及び(7)の式で示される予測誤差
信号e^に逆変換する特性を有する。 e^=N (5) e^=2×N (6) e^=4×N (7) 例えば第2の符号逆変換特性では「11」の不等
長符号はe^=−2の予測誤差信号に変換される。 情報保存の符号化を行なうためには、すなわち
予測符号器5への入力信号と一致する予測復号化
装置14の復号信号を得るためには、基本的に
は、予測器6および21の出力側にそれぞれ量子
化回路をもうけ、量子化された予測信号が予測符
号器5への入力信号の量子化の精度と一致するよ
う量子化を行なう必要がある。しかし、予測係数
が整数の係数のみの場合には、第1の実施例に示
したように量子化回路40あるいはそれと等価な
処理を行なう手段を設けることによつて、情報保
存の符号化が行なえる。量子化回路40と等価な
処理を行なう一方法として、量子化回路4の量子
化特性が切換つた時に予測器6及び21内の所定
のレジスタの値をリセツトする方法が考えられ
る。 次に、第1図において、予測器6及び21の予
測関数P(Z)の係数が整数でない場合に、情報
保存の符号化を行なう方法について説明する。第
1の方法は、既述したように、予測器6及び21
の出力側に量子化回路をもうける方法である。第
2の方法は予測器6の出力側に量子化回路をもう
けないで、不等長符号化回路9の符号変換特性を
工夫することにより、等価的に第1の方法を実現
する方法である。以下、第2の方法を達成するた
めの構成を示した第4図について説明する。 第4図を参照すると、この発明の第2の実施例
による予測符号化装置3及び予測復号化装置14
が示されている。第4図は、第1図において、小
数点を含む係数の予測関数を用いるとともに、予
測符号化装置3の量子化回路4から出力される量
子化された画像信号と予測復号化装置14の復号
信号とが一致するように量子化回路40を予測器
41の出力側に設けたものである。さらに、第4
図では予測器107および41の予測関数と、不
等長符号化回路108の符号変換特性が第1図の
ものとは異なる。その他の部分は、第1図の同じ
部分と同じ機能を有し同様の動作を行なう。 予測復号化装置14の加算器20から出力され
た復号信号は、D/A変換器22及び予測器41
に供給される。予測器41では予測関数にしたが
つて予測信号が求められ、量子化回路40へ送ら
れる。量子化回路40は、不等長復号化回路17
からの制御信号によつて選択される量子化特性に
よつて予測信号を量子化して出力し、量子化した
予測信号を加算器20に供給する。加算器20
は、量子化器40の出力信号と不等長復号化回路
17より送られてくる再生された予測誤差信号と
を加算して、予測符号器5へ入力した信号に等し
い復号信号を出力する。量子化回路40は、予測
符号化装置3の量子化回路4の量子化特性と同じ
量子化特性を有し、第2図と同様に構成される。
すなわち切捨てによる量子化が行なわれている。 第5図は第4図の予測器107の具体的な回路
例である。この予測器107は、標本化周波数S
がサブキヤリア周波数SCの3倍である時のカラ
ーTV信号を能率よく予測できる予測関数として
2つの予測関数を有し、2つの予測関数を適応的
に切換選択して予測信号を求めるようになつてい
る。第1の予測関数P1(Z)は、小数点以下の予
測係数を有する予測関数であり、(8)式で示され
る。 P1(Z)=0.5Z-1+Z-3−0.5Z-4 (8) 第2の予測関数P2(Z)は2ライン前から予測
する予測関数であり、(9)式で示される。 P2(Z)=Z-2nH (但しnH=682.5) (9) そして、2つの予測関数による予測信号と予測
器107への入力信号(局部復号信号)とを比較
し、予測器107への入力信号に近い予測信号を
出力した関数を次の予測に用いる。 予測器107に入力された量子化された画像信
号は、(8)式の予測関数の特性を有する第1の予測
回路42と、(9)式の予測関数の特性を有する第2
の予測回路43と、判定回路44とに入力され
る。第1の予測回路42から出力される第1の予
測信号は、切換回路45の端子aと、判定回路4
4とに入力され、第2の予測回路43から出力さ
れる第2の予測信号は、切換回路45の端子b
と、判定回路44とに入力される。判定回路44
は、量子化された予測器107への入力信号に対
してどちらの予測信号が近いかを判定し、第1の
予測信号の方が予測器107への入力信号に近い
場合は0の選択信号を、第2の予測信号の方が近
い場合は1の選択信号を出力する。選択信号はレ
ジスタ46で1標本化クロツクの周期遅延された
のち切換回路45へ送られる。切換回路45は、
選択信号が0の場合はスイツチは端子aの第1の
予測信号を出力し、選択信号が1の場合は端子b
の第2の予測信号を出力する。このようにして第
1の又は第2の予測信号のいずれかが選択されて
予測器107の出力から予測信号が出力される。 予測復号化装置14の予測器41も予測器10
7と同様に構成される。 この適応予測は1サンプル前の情報を用いて切
換が行なわれるので、予測関数を切換える信号を
伝送する必要はない。 第6図は第5図に示す予測器107の中の第1
の予測回路42と第2の予測回路43との具体的
な回路例である。第1の予測回路42は、入力信
号を1標本化クロツクの周期遅延させて出力する
レジスタ32,34,35及び38と、減算器3
3と、加算器37と、0.5の係数の乗算器31及
び36とを有するノンリカーシブタイプのデイジ
タルフイルタで構成される。第2の予測回路43
は、入力信号を1365標本化クロツクの周期遅延さ
せて出力するシフトレジスタ39で構成される。 第7図a及びbは、それぞれ第4図の実施例に
おける、量子化回路40を含む予測復号器24の
別の回路例である。第7図aにおいては、予測器
41から出力される予測信号と不等長復号化回路
17より送られてくる再生された予測誤差信号と
が加算器20で加算されたのち、量子化回路40
によつて量子化され復号信号とされる構成となつ
ている。第7図bにおいては、加算器20より得
られる復号信号が量子化回路40で量子化された
のち、予測器41に送られる構成となつている。
第7図a及びbはそれぞれ第4図の予測復号器2
4と同様の動作を行なう。 第4図の不等長符号化回路108の符号変換特
性は次のようである。不等長符号化回路108へ
送られてくる予測誤差信号をeとし、不等長符号
の符号番号をNとし、xをある実数とした時、記
号<x>はnを整数として、n−1<xn+1
の不等式を満すnの値を表わすものとする。すな
わち記号< >は切上げによる整数化を表わす。
第1、第2及び第3の量子化特性に対応する第1
および第2および第3の符号変換特性は、予測誤
差信号eを各々(10)、(11)及び(12)式で示される符号番
号Nの不等長符号に変換する特性を有する。 N=<e> (10) N=<e/2 (11) N=<e/4 (12) 例えば第2の符号変換特性の場合は、e=−3
の予測誤差信号は(11)式よりN=−1となり「11」
の不等長符号に変換される。 第4図の不等長復号化回路17の逆符号変換特
性は、第1図のものと同じで、(5)、(6)及び(7)式で
示される。 第8図を参照すると、この発明の第3の実施例
による予測符号化装置3及び予測復号化装置14
が示されている。この実施例においては、予測符
号化装置3の前処理回路として、制御回路11か
らの制御信号によつて選択された間引き特性に従
つて、デイジタル化された画像信号に対して間引
き制御を行なうことができる間引き制御回路50
が用いられている。間引きの処理は等価的に行な
われればよい。従つて、始めに間引き制御回路5
0′(後述する第10図の回路)で実際に間引き
を行なつてサンプル数を減少させ、その後予測符
号器で予測符号化する第1の方法と、間引き制御
回路では間引きする画素を定めておくだけで、画
像信号をそのまま予測符号器に与え、その後、不
等長符号化回路で実際に間引きを行なうとともに
符号変換を行なう第2の方法と、間引き制御回路
で間引きする画素を定めかつ間引きすべき画素の
信号をまわりの間引きすべきでない画素の信号よ
り補間しておき、不等長符号化回路で実際に間引
きを行なうとともに符号変換を行なう第3の方法
とが考えられる。この実施例は第3の方法を採用
している。 端子1へ入力された画像信号は、A/D変換器
2でサブキヤリア周波数の3倍の標本化周波数S
S=3SC)で標本化された5ビツトのPCM信号
に変換されて、間引き制御回路50に送られる。
間引き制御回路50は、制御信号によつて選択さ
れた間引き特性に従つて間引きすべき画素と間引
きすべきでない画素を定めるとともに、まわりの
間引きすべきでない画素の信号を用いて間引きす
べき画素の信号値をあらかじめ補間している。 間引き制御回路50から出力された画像信号
は、予測符号器5の減算器7と予測器107とに
入力される。減算器7では、間引き制御回路50
から出力された画像信号より、予測器107から
出力される予測信号が減算されて、予測誤差信号
が出力される。予測誤差信号は不等長符号器8の
不等長符号化回路51に入力される。不等長符号
化回路51は、制御回路11からの制御信号に従
つて、間引きすべきでない画素に対応する予測誤
差信号のみを符号変換特性にしたがつて不等長符
号に変換して、復号化に必要な制御情報(間引き
の制御信号の情報等)と共にバツフアメモリ10
に送る。 バツフアメモリ10は、不等長符号化回路51
から送られてくる情報を一旦記憶し、伝送路の伝
送速度に合うように速度変換して出力端子12よ
り伝送路に送り出すとともに、バツフアメモリ1
0に貯えられている情報蓄積量を制御回路11に
知らせる。制御回路11は、バツフアメモリ10
からの情報蓄積量を基に間引き特性の切換の判定
を適当な周期ごとに行ない、間引き制御回路50
の間引き特性及び不等長符号化回路51の符号変
換特性を切換える前記制御信号を出力する。制御
回路11は、情報蓄積量が多くなるにつれて間引
きを行なうサンプル数を増やすように、情報蓄積
量が少ない場合は間引きをしないように、制御を
行なう。 以上が予測符号化装置3の動作説明である。 予測復号化装置14においては、伝送路より送
られてくる情報は入力端子13より不等長復号器
15のバツフアメモリ16に送られ、一旦記憶さ
れる。この記憶された情報は不等長復号器15の
不等長復号化回路52からの要求に従つて順次読
み出される。不等長復号化回路52に送られる。
不等長復号化回路52は、間引きの制御信号の情
報と不等長符号の情報とを分離し、分離した間引
きの特性を切換える制御信号を補間処理回路53
に送る。不等長復号化回路52は、不等長符号化
回路51の符号変換特性に対応した逆符号変換特
性を有し、分離した不等長符号列より個々の不等
長符号を得る。そして、不等長復号化回路52
は、得られた不等長符号に対して、分離した制御
信号によつて選択された逆符号変換特性に従つ
て、間引きされてない画素に対応した時刻に、逆
符号変換を行ない、予測誤差信号を出力する。間
引きが行なわれた画素に対応する時刻には適当な
値、例えば0の値、の予測誤差信号が出力され
る。得られた予測誤差信号は、予測復号器24の
加算器20に送られ、予測器41より送られてく
る予測信号と加算され、復号信号となる。復号信
号は補間処理回路53へ送られる。補間処理回路
53は、間引かれた画素に対しては正しい復号信
号が得られていないので、制御回路11からの制
御信号によつて選択された補間特性に従つてまわ
りの間引きされていない画素の信号を用いて適応
的に補間を行なう。補間処理を受けた復号信号は
D/A変換器22及び予測器41に供給される。
D/A変換器22はアナログの復号信号を端子2
3に出力する。予測器41は復号信号より予測関
数P(Z)に従つて復号信号より予測信号を出力
して加算器20に送る。 以上が予測復号化装置14の動作説明である。
なお、この第3の実施例(第8図)における予測
器107および41の具体的な回路例には、第3
図に示した予測器が用いられる。従つて、予測関
数の係数が整数であることにより予測器107及
び41の出力側には予測信号を整数に量子化する
回路に設けられていない。また、不等長符号化回
路51の符号変換特性及び不等長復号化回路52
の逆符号変換特性には、第1の実施例(第1図)
または第2の実施例(第4図)で説明した第1の
符号変換特性及び第1の逆符号変換特性が用いら
れる。 第9図は、この発明の第3の実施例の間引き制
御回路50での間引き特性を説明するための、標
本化された画素の空間的配置を示す図である。標
本化周波数Sがサブキヤリア周波数の3倍(S
3SC)に選らばれているため、1水平走査ライン
中のサンプル数nHはnH=682.5となる。1フイー
ルドの第(l−3)ラインから第lラインまでの
画面の一部分を標本化した画素の配置は第9図a
で示される〇印の様になる。第9図bは、第1の
間引き特性による間引きが行なわれる画素を示す
図である。×印のが間引かれる画素を示す。水平
方向には3サンプルごとに間引きが行なわれ、垂
直方向には1ラインおきに間引きが行なわれ、有
効なサンプル数は5/6に減少する。間引きが行な
われる×印の画素は、間引きが行なわれるライン
ごとに1標本化周期だけずらされる。第9図c
は、第2の間引き特性による間引きが行なわれる
画素を示す図である。全ラインに対し水平方向に
3サンプルごとに間引きが行なわれ、有効なサン
プル数は2/3に減少する。 間引きが行なわれる画素の信号の補間は第9図
cに示すように行なう。第lライン上の間引きが
行なわれる画素xの補間は、近傍の間引きが行な
われない画素a,b,c,d及びeを用いて各々
の画像の信号に0.5、0.25、−0.5、0.5及び0.25の重
みずけを行なつて加算した値を画像xの信号とす
る。この補間をZ関数の補間フイルタ特性H(Z)
で表わせば(13)式のようになる。 H(Z)=0.5Z-1+0.5Z-681−0.5Z-682+0.25Z-
684
+0.25Z-1365(13) 第10図は実際に間引きを行なうことができる
間引き制御回路50′の具体的な回路例である。
間引き制御回路50′に入力された画像信号は、
切換回路62の端子63と補間フイルタ回路61
とに送られる。補間フイルタ回路61は、(13)
式で示される補間フイルタ特性を有するデイジタ
ルフイルタで構成されており、補間信号を出力す
る。補間信号は切換回路62の端子64に送られ
る。切換回路62では、制御回路11から送られ
る制御信号によつて間引きなしの特性(第7図a
の特性)と第1の間引き特性(第9図bの特性)
と第2の間引き特性(第9図cの特性)のうちの
いずれかの間引き特性が選択される。そして、こ
の間引き特性に従つて、間引きが行なわれる画素
に対してはスイツチ65が端子64に接続されて
補間信号が得られる。一方、間引きが行なわれな
い画素に対してはスイツチ65が端子63へ接続
され、なにも処理されないもとのままの画像信号
が出力される。 第3の実施例(第8図)における予測復号化装
置14の補間処理回路53は、第10図の間引き
制御回路50′と同じように構成される。予測関
数が小数点以下の値の係数を有する場合、第8図
の加算器20の出力のうち、補間処理回路53に
整数値のみを入力すれば、切捨てによる量子化が
行なえる。 第11図はこの発明の第3の実施例(第8図)
における間引き制御回路50及び予測符号器5の
両者を合せて構成した具体的な回路例である。こ
の回路例は、第10図の間引き制御回路50′の
補間フイルタ回路61を第5図の予測器107の
第2の予測回路43の遅延素子で兼用するように
構成されている。 端子70から画像信号が入力され、端子78か
ら制御信号が入力され、端子79から予測誤差信
号が出力される。切換回路62は、第10図の切
換回路62と同じ機能を有する。第1の予測回路
42、判定回路44、切換回路45及びレジスタ
46は、各々第5図の第1の予測回路42、判定
回路44、切換回路45及びレジスタ46と同じ
機能を有する。減算器7は第8図の減算器7と同
じ機能を有する。第2の予測回路43は、タツプ
付シフトレジスタで構成され、出力端子431,
432,433,434及び435にはシフトレ
ジスタの入力信号に対して各々680、681、683、
1364及び1365の標本化クロツクの周期だけ遅延し
た信号が出力される。乗算器73,74,75,
76及び77は、各々0.5、0.5、−0.5、0.25およ
び0.25の係数を有し、各々乗算を行なう。それら
乗算器の出力信号は加算器72に送られて加算さ
れた後、レジスタ71で1標本化クロツクの周期
だけ遅延される。このレジスタ71の出力に補間
信号が得られる。即ち、第2の予測回路43の入
力信号とレジスタ71の出力信号との関係は、(9)
式で示される補間フイルタ特性によつて決定され
る。 第8図の予測復号化装置14における補間処理
回路53と予測器41も同様に遅延素子を共用す
るように構成することができる。 第12図を参照すると、本発明の第4の実施例
による予測符号化装置3及び予測復号化装置14
が示されている。本実施例においては、前処理回
路として、量子化回路4と間引き制御回路50と
帯域制限回路80とを組み合せたものが用いられ
ている。 端子1へ入力された画像信号は、A/D変換器
2でサブキヤリア周波数の3倍の標本化周波数S
S=3SC)で標本化された5ビツトのPCM信号
に変換されて、帯域制限回路80に送られる。帯
域制限回路80は、制御回路82からの制御信号
によつて選択された帯域制限特性に従つて、デイ
ジタル化された画像信号の有する空間周波数及び
時間軸方向の周波数のうち少なくとも一方を帯域
制限することができる。そして画像信号中の雑音
成分の除去を行なうように帯域制限特性を定める
こともできる。帯域制限回路80で帯域制限を受
けた画像信号は、量子化回路4で制御回路82か
らの制御信号によつて選択された量子化特性によ
つて量子化される。量子化回路4で量子化された
画像信号は、間引き制御回路50に送られる。間
引き制御回路50は、制御回路82からの制御信
号によつて選択された間引き特性に従つて、間引
きすべき画素に対して補間処理を行なう。間引き
制御回路50で補間処理が行なわれた画像信号
は、予測符号器5に送られ、予測符号器5は予測
誤差信号を出力する。予測誤差信号は不等長符号
器8の不等長符号化回路81に送られる。不等長
符号化回路81は、量子化特性に対応した符号変
換特性を有し、制御回路82からの制御信号によ
つて選択された符号変換特性に従つて、間引きす
べきでない画素に対応する予測誤差信号のみを不
等長符号に変換する。不等長符号情報は復号化に
必要な制御情報と共にバツフアメモリ10に送ら
れ、バツフアメモリ10に一旦蓄えられる。バツ
フアメモリ10は、それら情報を平滑してから出
力端子12より伝送路へ送り出すとともに、バツ
フアメモリ10に貯えられている情報蓄積量を制
御回路82に知らせる。制御回路82は、バツフ
アメモリ10からの情報蓄積量を基に帯域制限特
性と量子化特性と間引き特性の切換の判定を適当
な周期ごとに行ない、帯域制限特性と量子化特性
と間引き特性と不等長符号化回路81の符号変換
特性とを切換える制御信号を出力する。 以上が予測符号化装置3の動作説明である。 予測復号化装置14においては、伝送路より送
られてくる情報は不等長復号器15のバツフアメ
モリ16に送られ、一旦記憶される。この記憶さ
れた情報は不等長復号器15の不等長復号化回路
83からの要求に従つて順次読み出され不等長復
号化回路83に送られる。不等長復号化回路83
は、前記制御信号と、不等長符号の情報とに分離
し、分離した制御信号の情報を量子化特性と間引
き特性と逆符号変換特性とを切換えるため量子化
回路40と補間処理回路53とに送る。不等長復
号化回路83は、予測符号化装置3の不等長符号
化回路81で選択された符号変換特性に対応した
逆符号変換特性を有し、分離した制御信号によつ
て選択した逆符号変換特性に従つて、分離した不
等長符号より予測誤差信号に変換する。この時、
間引かれた画素に対する予測誤差信号は適当な
値、例えば0、が補間される。予測誤差信号は、
予測復号器24の加算器20に送られ、量子化回
路40からの予測信号と加算され、復号信号とな
る。復号信号は、補間処理回路53に送られる。
補間処理回路53は、制御信号によつて選択され
た補間特性に従つて、間引きされた画素に対して
まわりの間引きされていない画素の信号を用いて
適応的に補間を行ない、予測符号器5に入力され
た信号に等しい復号信号を出力する。補間処理を
受けた復号信号は、D/A変換器22及び予測器
41に送られる。予測器41は復号信号より予測
特性にしたがつて予測信号を求め量子化回路40
に供給する。量子化回路40は予測信号を制御信
号で選択された量子化特性に従つて量子化し量子
化した予測信号を出力する。D/A変換器22は
アナログの復号信号を出力端23に出力する。 以上が予測復号化装置14の動作説明である。 本実施例によれば、前処理回路として、帯域制
限回路80と量子化回路4と間引き制御回路50
とを組み合せたものを用いているので、視覚的な
特性を考慮してきめこまかな制御が可能となり、
視覚的に画質劣化が目立たない符号化を行なうこ
とができる。上記視覚的な特性を考慮したきめこ
まかい制御としては、例えば、低周波成分を含ん
だ平坦な画像の部分では帯域制限又は間引きを比
較的優先的に行ない、高周波成分を多く含む部分
では量子化による制限を比較的優先的に行ない、
全体的にバランスのとれた情報の制限を行なう制
御が考えられる。 第13図は第4の実施例(第12図)の帯域制
限回路80の具体的な回路例である。この帯域制
限回路80は、空間周波数の帯域を制限するもの
で、水平方向の帯域制限フイルタと垂直方向の帯
域制限フイルタの積の形で構成されている。入力
端子84に入力された画像信号は、帯域通過フイ
ルタA87と減算器89とに供給される。入力端
子85に入力された制御回路82からの制御信号
は減衰回路88及び91に供給される。帯域通過
フイルタA87は、(14)式の関数HA(Z)で示
されるデイジタルフイルタで構成され、水平方向
の周波数帯域を通過させるフイルタ特性を持つ。 HA(Z)=1−(0.5Z-1+Z-3−0.5Z-4) (14) 帯域通過フイルタA87から出力される帯域通
過信号は、減衰回路88に送られる。減衰回路8
8は、制御回路82からの制御信号によつて減衰
の大きさが制御されkA(0≦kA≦1)倍の大きさ
の帯域通過信号を出力する。減衰回路88から出
力されたkA倍の帯域通過信号は、減算器89に
供給される。減算器89は、端子84の入力画像
信号からkA倍の帯域通過信号を減算し、水平方
向に帯域制限された信号を出力する。減算器89
の出力は、帯域通過フイルタB90と減算器92
に供給される。帯域通過フイルタB90は(15)
式の関数HB(Z)で示されるデイジタルフイルタ
で構成され、垂直方向の周波数帯域を通過させる
フイルタ特性を持つ。 HB(Z)=1−Z-2nH (15) 但しnHは1ラインのサンプル数でS=3SCの場
合はnH=682.5である。帯域通過フイルタB90
から出力される帯域通過信号は、減衰回路91に
供給される。減衰回路91は、制御回路82から
の制御信号によつて減衰の大きさが制御され、kB
(0kB1)倍の大きさの帯域通過信号を出力
する。減衰回路91から出力されたkB倍の帯域通
過信号は、減算器92に供給される。減算器92
は、水平方向に帯域制限された信号からkB倍の垂
直方向の帯域通過信号を減算し、水平方向と垂直
方向に帯域制限された信号を出力端子86に出力
する。帯域制限回路80の帯域制限特性を示すフ
イルタの関数H′(Z)は(16)式のようになる。 H′(Z)={1−kA(1−0.5Z-1−Z-3+0.5Z-4
)}×{1−kB(1−Z-1365)}(16) kAおよびkBは情報蓄積量が多い場合は各々1
または1に近い値に選ばれ、情報蓄積量が少ない
場合は各々0または0に近い値いに選らばれる。
kAおよびkBがともに0の場合は、(16)式の
H′(Z)は1となり入力画像がそのまま出力され
る。kA及びkBがともに1に近ずけば、0とSC
周波数の近傍でかつH/2(Hは水平走査周波数) の整数倍の近傍の周波数成分のみが通過される。 以上の説明より明らかなように、この発明によ
れば、帯域制限回路や量子化回路や間引き制御回
路等の前処理回路をもうけ、これを適応的に制御
することによつて、実時間で符号化を可能としか
つ回路構成を容易としたノンリカーシブタイプの
予測符号化装置よりの出力情報を受け、復号信号
を得ることができる予測復号化装置を提供でき
る。そして、ノンリカーシブタイプの予測符号化
装置及び予測復号化装置においては予測符号器に
入力されたと同じ信号を復号することができるた
め、この発明の予測復号化装置を用いれば画像の
情報が伝送ビツトレートより少ない場合には基本
的には情報保存の符号化復号化が行なえる。 なお、量子化回路4及び40の量子化特性及び
構成は、第2図に示したものに限定されることは
ない。予測器6,21,41及び107の予測関
数および構成は、第3図や第5図に示したものに
限定されることはない。符号変換特性、逆符号変
換特性および不等長符号は、第1の実施例又は第
2の実施例で示したものに限定されることはな
い。間引き制御回路50での間引き特性は第9図
に示す特性に限定されることはない。そして間引
き制御回路50′及び補間処理回路53は第10
図に示したものに限定されることなく、補間フイ
ルタ回路61のフイルタ特性は(13)式に示され
る関数に限定されない。間引き制御回路50と予
測符号器5とを合せて構成した回路は、第11図
に示したものに限定されることはない。帯域制限
回路80は、第13図に示すものに限定されるこ
とはない。不等長符号化回路9で用いられる符号
変換特性の不等長符号は、1種類の固定した不等
長符号を用いずに、種類の異なつたいくつかの不
等長符号を適応的に切換ながら用いるようにして
もよい。また、第1〜第4の実施例においては、
画像信号はNTSCカラーTV信号について示した
が、NTSC方式の信号に限定されず例えばPAC
方式のものでもよい。そして、標本化周波数もサ
ブキヤリア周波数の3倍に限定されるものではな
い。 さらに、前処理回路への制御信号を出力する制
御回路は、バツフアメモリ10に入力される情報
量を基に上記前処理回路に与えるべき制御信号を
決定するようにしてもよい。即ち、バツフアメモ
リ10に入力される情報のある区間における積算
量(バツフアメモリ10に入力される情報量の増
え方が急か緩やかか)によつて上記前処理回路に
与えるべき制御信号を決定するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例の構成を示す
ブロツク図、第2図は第1図の量子化回路4の具
体的な構成の一例を示す回路図、第3図は第1図
の予測器6の具体的な構成の一例を示す回路図、
第4図はこの発明の第2の実施例の構成を示すブ
ロツク図、第5図は第4図の予測器107の具体
的な構成の一例を示す回路図、第6図は第5図の
第1の予測回路42及び第2の予測回路43の具
体的な構成の一例を示す回路図、第7図a及びb
はそれぞれ第4図の予測復号器24の他の具体的
な構成を示す回路図、第8図はこの発明の第3の
実施例の構成を示すブロツク図、第9図a,b及
びcはそれぞれ間引き特性を示す図、第10図は
間引き制御回路50′を示す回路図、第11図は
間引き制御回路50と予測符号器5とを合せて構
成する場合の具体的な構成の一例を示す回路図、
第12図はこの発明の第4の実施例の構成を示す
ブロツク図、第13図は第12図の帯域制限回路
80の具体的な構成の一例を示す回路図である。 4は前処理回路としての量子化回路、50及び
50′は前処理回路としての間引き制御回路、8
0は前処理回路としての帯域制限回路、5は予測
符号器、9,108,51、及び81は不等長符
号化回路、10は第1のバツフアメモリ、11及
び82は制御回路、16は第2のバツフアメモ
リ、17,52及び83は不等長復号化回路、1
9及び24は予測復号器である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 第1のバツフアメモリに入力される情報量あ
    るいは該第1のバツフアメモリの情報蓄積量を基
    に決定される制御信号に従つて、デイジタル化さ
    れた画像信号の情報量の制御を行い、該情報量の
    制御を受けた画像信号をノンリカーシブタイプの
    情報保存型予測符号器で予測符号化して予測誤差
    信号を得、該予測誤差信号を不等長符号化して不
    等長符号情報を得、上記第1のバツフアメモリが
    該不等長符号情報及び前記制御信号を一旦蓄え平
    滑化して出力情報として送出するようにした予測
    符号化装置における上記出力情報を入力情報とす
    る予測復号化装置であつて、上記入力情報を一旦
    蓄え速度変換して順次出力する第2のバツフアメ
    モリと、該第2のバツフアメモリより出力された
    情報から前記不等長符号情報と前記制御信号とを
    分離するとともに、該不等長符号情報を前記予測
    誤差信号に変換する不等長復号化回路と、該不等
    長復号化回路より出力された前記予測誤差信号及
    び前記制御信号を受け、該制御信号に応じて前処
    理に対応した処理を加えながら該予測誤差信号を
    予測復号化し前記情報量の制御を受けた画像信号
    を情報保存して再生する予測復号器とを含むこと
    を特徴とする予測復号化装置。
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JPS5295916A (en) * 1976-02-06 1977-08-12 Nec Corp Prediction compound encoder decoder device

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JPS5854729A (ja) 1983-03-31

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