JPS6331297Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 この考案は机上照明等に利用される照明装置に
関する。

ロ 従来技術 例えば机上の照明装置としては机上に載置され
る電気スタンドと、学習机のように机上に固定さ
れた本棚等の一部に固定して設置した固定照明装
置が一般的である。前者は机上での設置位置の変
更が可能である反面、机上に設置上の専有面積が
必要で机上の空間利用率を悪くし、また後者は机
上の空間利用率を良くするが、固定式のため机上
での被照明部分の変更ができない不便な欠点があ
つた。

上記２種照明装置の長所を活かし、欠点を除去
するものとして、例えば第１図に示すように取付
角θ1が調整可能に連結された２本のアーム１ａ，
１ｂの１本のアーム１ａの先端にランプ２を収納
した照明部３を取付角θ2を調整可能に連結し、他
の１本のアーム１ｂの後端を机４の上板４′の一
角に取付金具５を介して取付角θ3を調整可能に取
付けたものがある。この照明装置は各角度θ1、
θ2、θ3の変更により机４の上方での照明部３の位
置が任意に変更でき、而も机上での専有面積が少
なくて机上の空間利用率が高くなる利点を有す
る。しかし、ランプ２が螢光ランプの場合は照明
部３に安定器などを収納するため照明部３の重量
が大きくなり、従つてアーム１ａ，１ｂで照明部
３を安定に支持することが非常に難しい欠点があ
つた。またアーム１ａ，１ｂの連結部分が机４よ
り側方に食み出して机周辺の本棚や壁等に当る不
都合があつて設置場所に制約を受ける欠点があつ
た。

ハ 考案の目的 本考案は上記従来の欠点に鑑みなされたもの
で、ランプを収納する照明部を可動式に安定して
支持する机上照明等に有効な照明装置を提供する
ことを目的とする。

ニ 考案の構成 本考案は机等に垂設された支柱に取付けられ、
支柱より側方に平行に伸びる複数の支持棒に装着
した照明部を具備し、前記照明部を下面にランプ
など器具部品を収納する凹部を有し、両端開口し
た筒条本体の両端開口に複数の取付穴を有するエ
ンドキヤツプを被嵌して構成し、この取付穴に対
応する前記支持棒をその軸方向に摺動可能に挿通
したことを特徴とする。

ホ 実施例 第２図乃至第７図の実施例において、６は被照
明物の例えば水平な台、７は台６の側端に下端部
が固定されて上方へ延びる中空な支柱、８は第７
図に示すような支柱７の上端部外周に同軸に且つ
回転可能に被嵌された筒体、９は筒体８の外周に
中央部が固定されたＵ字形の棒体で、これの平行
に対向する２本の支持棒９ａ，９ｂは支柱７から
直交方向に延びて支柱７を中心に回転する。１０
は２本の支持棒９ａ，９ｂにその軸方向に摺動可
能に挿通された横長の照明部である。

照明部１０において、１１は断面形状が同じ両
端開口で下面中央に各種部品収納用凹部１２を有
するアルミニウム等の押出成形品である筒状本
体、１３及び１４は本体１１の両端開口に被嵌さ
れてネジ１５，１５…にて固定された樹脂製のエ
ンドキヤツプ、１６は凹部１２の一端部に被嵌さ
れネジ１７，１７…にて固定されたカバー、１８
は凹部１２の残りの部分に凹部１２に沿う如く嵌
着された反射笠、１９は反射笠１８内に装着され
た直管形螢光ランプである。本体１１とエンドキ
ヤツプ１３，１４には本体１１の長手方向に凹部
１２を挟んで平行な２条の取付穴２０ａ，２０ｂ
が貫通形成され、この各取付穴２０ａ，２０ｂに
対応する支持棒９ａ，９ｂが摺動可能に挿通され
て照明部１０が支持棒２０ａ，２０ｂにその軸方
向に摺動可能に支持される。

上記カバー１６内には螢光ランプ１９の点灯用
安定器２１やグロースタータ２２、押釦スイツチ
２３、商用電源周波数切換スイツチ２４などが取
付けられる。尚、第４図における２５はカバー１
６に形成した放熱孔、２６，２６はカバー１６側
とエンドキヤツプ１４側に取付けたソケツトで、
これに螢光ランプ１９が装着される。また２７は
エンドキヤツプ１３の一部から外部に導出された
電源コードで、その先は例えば一定の長さのとこ
ろで筒体８から支柱７内へと導入される。

上記照明装置は組付けの完了した照明部１０を
台６上方の支持棒９ａ，９ｂに開放端から取付穴
２０ａ，２０ｂを挿入して電源コード２７を支柱
７側に接続することにより組立が行われる。そし
て、台６上の照明肢体部所に合うよう支持棒９
ａ，９ｂを支柱７を中心に回転させ、支持棒９
ａ，９ｂに対し照明部１０を軸方向に移動させ
る。照明部１０の移動は支柱７に当る位置と、支
柱７から離れて電源コード２７が延び切る位置の
範囲内で行われる。尚、電源コード２７は一部に
スパイラルコードを使用して露出部分を少なく、
且つ垂れ下がりを小さな範囲内に規制する等の工
夫が可能であり、また電源コード２７を照明部１
０の移動のストツパー役にしたが別の特別なスト
ツパー手段を付設してもよい。

上記構成の場合、支柱７に支持棒９ａ，９ｂを
強固に取付けることが容易なため、照明部１０は
その位置に関係無く常に安定した姿勢を保つ。ま
た上記照明装置は台６からの食み出し部分がほと
んど無いので、台６の側方に本棚や壁などが在つ
てもこれに制約されること無く設置できる。更に
支柱７に対し支持棒９ａ，９ｂを360゜回転可能に
取付けると、台６上のみならず台６から離れた側
方の照明に使用することも可能となる。

尚、本考案は上記実施例に限らず、例えば支柱
７は壁に垂設されたものであつてもよく、照明部
１０に収納するランプは螢光ランプ以外のもので
あつてもよい。さらに支持棒は支柱に回転しない
ように固定することもできる。

ヘ 考案の効果 以上説明したように、本考案によれば機械的に
安定した構造の照明部可動式照明装置が提供で
き、特に机上照明装置として実用的価値の高いも
のが提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の照明装置の一例を示す正面図、
第２図及び第３図は本考案の一実施例を示す斜視
図及び正面図、第４図は第３図の要部下面図、第
５図及び第６図は第３図のＸ−Ｘ線及びＹ−Ｙ線
に沿う拡大断面図、第７図は第３図の一部拡大断
面図である。 ７……支柱、９ａ，９ｂ……支持棒、１０……
照明部、１９……ランプ（螢光ランプ）、１１…
…本体、１３……エンドキヤツプ、２０ａ，２０
ｂ……取付穴。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 垂設された支柱に取付けられ、支柱より側方に
   平行に伸びる複数の支持棒に装着した照明部を具
   備し、 前記照明部を下面にランプなど器具部品を収納
   する凹部を有し、両端開口した筒条本体の両端開
   口に複数の取付穴を有するエンドキヤツプを被嵌
   して構成し、 この取付穴に対応する前記支持棒をその軸方向
   に摺動可能に挿通したことを特徴とする照明装
   置。