JPS63312296A - 船舶推進機の操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、推進機の手動操作と遠隔操作との切替操作
が可能な船舶推進機の操作装置に関するものである。

（従来の技ｖ＃） 船舶に塔載された船外機や船内外機等の推進機の速度及
びシフト制御等を推進機に備えられているスロットルレ
バーやシフトレバ−等の手動操作レバーで操作するもの
や、操作ワイヤで連結された遠隔操作レバーで遠隔操作
するものがある。

このように、船舶に搭載された推進機の速度及びシフト
制御等は手動操作レバーによるか、或いは遠隔操作レバ
ーによるかのいづれかに限定されており、同操作機能を
有していない。このため手動操作レバーによるものは推
進機が備えられている船体後方で操作を行ない、一方遠
隔操作レバーによる操作は推進機から離れた船体前方で
行なっている。

ところで、船舶の運転状態においては、手動または遠隔
操作ができると都合が良い場合がある。

さらに、通常は船体の前方で操作し、後進する場合等に
は船体の後方で操作した方が良い場合等がある。このた
め、この出願人は先に、特願昭６０−２８０６５５号に
おいて、例えば、遠隔操作レバーにより推進機を操作す
る場合には、操作ワイヤの切断されたアウタワイヤを固
定状態とし、遠隔操作レバーの操作力がインナワイヤを
介して推進機に伝達さね、速度又はシフト等の遠隔制御
を行ない、一方、手動操作レバーにより推進機を制御す
る場合には、操作ワイヤのアウタワイヤの固定を解除し
て移動可能にし、手動により速度又はシフト等の制御が
遠隔制御側と切離された状態にするものを提案した。

（発明が解決しようとする問題点） ところで１手動操作レバーにより推進機を制御する場合
に、遠隔操作レバーと接続された操作ワイヤのアウタワ
イヤの固定を解除して移動可能にする必要があるため、
予めアウタワイヤの可動側にたわみを持たせているが、
このたわみ部に運転者の足や乗船物等の異物があると、
この異物がアウタワイヤの移動を邪魔することがあり、
手動操作レバーでの操作不良の一原因となる。また、手
動操作レバーでの操作で、操作ワイヤのインナワイヤに
はアウタワイヤの可動抵抗の反力が作用するため、手動
操作レバーによる操作時に手を離すと戻ってしまう不都
合があり、これを防止するため推進機側でのフリクショ
ンを大きくする必要があり、これが円滑な操作の妨げと
なる等の問題がある。

この発明はかかる点に鑑みてなされたもので、操作ワイ
ヤの取扱いが容易で、しかも推進機側でのフリクション
を軽減して操作性の一層の向上を図る船舶推進機の操作
装置を提供することを目的としている。

（問題点を解決するための手段） この発明は前記問題点を解決するため、手動操作レバー
で操作される推進機と、この推進機を操作ワイヤを介し
て遠隔操作する遠隔操作レバーとを備え、前記操作ワイ
ヤは途中にクラッチ装置を有するアウタワイヤとインナ
ワイヤとから構成され、このクラッチ装置でアウタワイ
ヤの切断部を固定し、インナワイヤの切断部は断続可能
となしたことを特徴としている。

（作用） この発明では、例えば、遠隔操作レバーにより推進機を
操作する場合には、クラッチ装置で操作ワイヤのアウタ
ワイヤは予め固定状態にされており、インナワイヤを接
続すると、遠隔操作レバーの操作力がインナワイヤを介
して推進機に伝達さね、速度又はシフト等の遠隔制御が
行なわれる。

一方、手動操作レバーにより推進機を制御する場合には
、クラッチ装置で操作ワイヤのインナワイヤの接続を断
つと、遠隔操作レバー側との接続が遮断され１手動によ
り速度又はシフト等の制御か遠隔制御側と切り離された
状態で行なわれる。

この手動操作レバーを操作するとき、アウタワイヤの移
動がなく、インナワイヤにはクラッチ装置の小さなＰＪ
ｆｉ力のみが作用することになり、手動操作が容易であ
る。

（実施例） 以下、この発明の一実施例を添付図面に基づいて詳細に
説明する。

第１図はこの発明を通用した小型船舶の側面図である。

図において、符号！は小型船舶で、この船舶１の船体２
の後方には内燃機関で駆動する推進機３が１＆載されて
いる。この実施例では推進機３は船外機を用いているが
船内外機でもよい。

推進機３には操作レバーとして、内燃機関の速度制御を
行なうスロットルレバー４及び前進又は後進のシフト制
御を行なうシフトレバ−５が設けられている。

また、船体２の萌側には推進機３を遠隔操作する遠隔制
御装置６に備えられ、この遠隔制御装置６には推進機３
の速度制御及びシフト制御を行なう遠隔操作レバー７が
設けられている。

推進機３と遠隔制御装置６とは操作ワイヤ８を介して連
結さね、操作ワイヤ８はスロットルワイヤ９とシフトワ
イヤ１０とからなっており、それぞれインナワイヤ９ａ
、１０ａとアウタワイヤ９ｂ、１０ｂとから構成されて
いる。

このスロットルワイヤ９とシフトワイヤ１０の途中には
クラッチ装置１１が設けられ、それぞれのインナワイヤ
９ａ、１０ａの一端部は遠隔制御装置６の遠隔操作レバ
ー７に連結され、他端部は推進機３のスロットル制御機
構及びシフト制御機構に連結されている。そして、それ
ぞれのアウタワイヤ９ｂ、１０ｂの一端部は遠隔制御装
置６の固定体に固定され、他端部の推進機３の固定体に
固定されている。

面記クラッチ装置１１は第２図乃至第７図に示すように
構成されている。クラッチ装置１１のケース１２はネジ
等の締付手段によって船体２に固定され、このケース１
２にキャップ１３がネジ止めされる。このケース１２内
にはスロットルワイヤクラッチ機構１４と、シフトワイ
ヤクラッチ機構１５が内蔵されている。スロットルワイ
ヤクラッチ機構１４の連結レバー１６はケース１２のボ
ス１２ａに設けられた支持軸１７に回動可能に支持され
、この連結レバー１６に設けられたピン１８には遠隔操
作側のスロットルワイヤ９のインナワイヤ９ａが連結部
材１９を介して連結され、割ビン２０で抜は止めされて
いる。前記支持軸１７にはスプリング２１を介して大径
円板２２が回動可能に嵌合され、この大径円板２２の凹
部２２ａは連結レバー１６の突部ｌｅａに、第２図に示
すスロットル全閉の位ＩＣで係合するようになっている
。なお、記号０はスロットル全開位置を示している。

この大径円板２２には推進機側のスロットルワイヤ９の
インナワイヤ９ａが接続され、支持軸１７にはさらには
小径円板２３を介してスイッチ２４が回動可能に装着さ
れている。このスイッチ２４はキャップ１３の挿通孔２
５から挿通して支持円板２６に螺着して組み付けられて
おり、スイッチ２４の軸部には突起２４ａが設けられて
いる。　このスイッチ２４の突起２４ａが挿通孔２５の
凹部２５ａに位置するときには、第３図に示すようにス
プリング２１によって大径円板２２がキャップ１３方向
へ付勢され、支持円板２６がキャップ１３の内側に当接
して係止され、大径円板２２の凹部２２ａと連結レバー
１６の突部１６ａの係合が解除されている。従って、遠
隔操作レバー側のインナワイヤ９ａと推進機側のインナ
ワイヤ９ａの接続は遮断されている。

そして、遠隔操作レバー側のインナワイヤ９ａと推進機
側のインナワイヤ９ａとを第２図に示すようにスロット
ル全閉の位置Ｃにして、スイッチ２４を押し込みむと、
大径円板２２がスプリング２１に抗して移動して凹部２
２ａが連結レバー１６の突部１６ａに嵌合し、さらにス
イッチ２４を所定角度、図において９０度回転させると
、第４図及び第６図に示すように突起２４ａがキャップ
１３の内側に形成されているストッパ溝２７に係合して
位置規制され、スイッチ２４の回り止めとなっている。

シフトワイヤクラッチ機構１５は第７図に示され、第３
図乃至第６図に示すスロットルワイヤクラッチ機構１４
と略同様に構成されている。このシフトワイヤクラッチ
機構１５はシフトワイヤ１０の位置がスロットルワイヤ
９の位置と異なるため、ケース１２のボス１２ａを高く
し、このボス１２ａに設けられた支持軸１７に挿通され
る小径円板を省略してスイッチ２４で直接大径円板２２
を押動するようにしている。このシフトワイヤクラッチ
機構１５は遠隔操作側のインナワイヤ１０ａと推進機側
のインナワイヤ１０ａとを第２図に示すようにニュート
ラル位置Ｎにして位置決めを行ない、スイッチ２４を押
し込みむと、大径円板２２がスプリング２１に抗して移
動して、その凹部２２ａが連結レバー１６の突部１６ａ
に嵌合する。さらに、スイッチ２４を所定角度回転させ
ると、その突起２４ａがキャップ１３の内側に形成され
ている図示しないストッパ溝に係合して位置規制される
。なお、記号ＦはＩｉη進の操作位置、Ｒは後進の操作
位置を示している。

第８図は推進機３に搭載された内燃機関２８の側面図で
あり、遠隔操作レバー及び手動操作レバーで操作される
。

遠隔操作レバー７にスロットルワイヤクラッチ機構１４
を介して接続したスロットルワイヤ９のアウタワイヤ９
ｂはステー２９を介して内燃機関２８のサイレンサー３
０に支持され、その先端部はビン３１で内燃機関２８に
回動可能に支持されたレバー３２の一端部に接続されて
いる。このレバー３２はワイヤードラム３３と一体に回
転可能になっており、このトラム３３には手動操作ワイ
ヤ３４が巻装され、前記スロットルレバー４の手動操作
で回動可能になフている。

前記レバー３３の他端部はロッド３５を介してアクセル
カム３６に連結され、このアクセルカム３６はビン３７
を介して回動可能に内燃機関２８に支持され、アクセル
レバ−３８のカムフォロワー３９に当接している。この
アクセルレバ−３８はビン４０を介して一方の気筒のキ
ャブレタ４１に回動可能に支持され、このアクセルレバ
−３８は連結ロッド４２で他方のアクセルレバ−４３に
連結され、このアクセルレバ−４３は他方の気筒のキャ
ブレタ４４にビン４５で回動可能に支持されている。こ
の両アクセルレバ−３８゜４３は連動して回動し、スロ
ットルバルブ４６゜４７の開度を調節するようになって
いる。

なお、この実施例ではシフト操作機構の説明は省略して
いる。

次に、この実施例の作動について説明する。

例えば、船体２の前方において遠隔制御装置６で推進機
３を操作する場合には、スロットルワイヤ９をスロット
ル全閉位置Ｃにし、シフトワイヤをニュートラル位置Ｎ
にして、クラッチ装置１１のスロットルワイヤクラッチ
機構１４及びシフトワイヤクラッチ機構１５のそれぞれ
スイッチ２４を押し、所定角度回転させてスイッチ２４
の突起をキャップ１３のロック溝２７に係合して固定す
る。これにより、スロットルワイヤクラッチ機構１４及
びシフトワイヤクラッチ機構１５の連結レバー１６と大
径円板２２が凹凸係合され、スロットルワイヤ９及びシ
フトワイヤ１０はいずれもインナワイヤ９ａ、１０ａ同
士が連結された状態になる。

従って、遠隔操作レバー７を操作するとスロットルワイ
ヤ９及びシフトワイヤ１０のアウタワイヤ９ｂ、１０ｂ
はクラッチ装置１１のケース１２に固定されているため
移動せず、インナワイヤ９ａ、１０ａに操作力が生じて
推進機３のスロットル機構及びシフト機構を操作するこ
とができる。　一方、船体２の後方でスロットルレバー
４やシフトレバ−５等の手動操作レバーにより推進機３
を制御する場合には、クラッチ装置１１のスロットルワ
イヤクラッチ機構１４及びシフトワイヤクラッチ機構１
５のスイッチ２４を回転して突起２４ａをロック溝から
外して挿通孔２５の凹部２５ａに位置決めすると、スプ
リング２１が大径円板２２を押し上げ、連結レバー１６
との凹凸係合を解除する。

従って、推進機３に設けられたスロットルレバー４又は
シフトレバ−５を操作すると、この操作に応じてそれぞ
れのインナワイヤ９ａ。

１０ａが第２図に示すように移動して操作されるが、こ
のときアウタワイヤ９ｂ、１０ｂはクラッチ装置１１に
固定されており、この操作で移動することがないから、
運転者の足や乗船物等の異物が手動操作レバーの操作不
良になることがない。

なお、特願昭６０−２８０６５５号のものでは、手動操
作レバーによる操作においてもアウタワイヤ９ｂ、１０
ｂ相当品が変形する必要がある。このことは変形に□対
する反力がインナワイヤ９ｂ。

１０ｂ相当品に作用□することを意味する。この反力が
あるため大きな手動操作力を必要とさせるとともに、手
動操作レバーから手を離せば手動操作レバーそのものが
戻されるという不都合があった。

本実施例における手動操作レバーによる操作では、操作
ワイヤのインナワイヤ９ａ、１０ａにクラッチ装置１１
の小さい摩擦力のみが作用するだけであるため、操作性
が向上する。

なお、クラッチ装置１１は前記のものに限定されず、遠
隔操作を行なう場合に操作ワイヤのインナワイヤを接続
し、手動操作を行なう場合に切断するものであればよい
。

（発明の効果） この発明は前記のように、手動操作レバーで操作される
推進機と、この推進機を操作ワイヤを介して遠隔操作す
る遠隔操作レバーとを備え、操作ワイヤは途中にクラッ
チ装置を有するアウタワイヤとインナワイヤとから構成
され、このクラッチ装置でアウタワイヤの切断部を固定
し、インナワイヤの切断部は断続可能となしたから、遠
隔操作レバーにより推進機を操作する場合に、クラッチ
装置でインナワイヤを接続すると、遠隔操作レバーの操
作力が推進機に伝達され遠隔制御を行なうことができる
。一方、手動操作レバーにより推進機を制御する場合に
は、クラッチ装置でインチワイヤの接続を解除すると、
遠隔操作側と切り離された状態で行なわれ、このときア
ウタワイヤはクラッチ装置で固定されて移動しないため
、予めアウタワイヤの可動を許容するたわみを持たせる
必要がなく、しかも運転者の足や乗船物等の異物で手動
操作レバーの操作不良になるおそれがない。また、手動
操作レバーによる操作で、操作ワイヤのインナワイヤに
はクラッチ装置の摩擦力のみが作用し、アウタワイヤの
可動抵抗の反力が作用することがないから、その分操作
性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を適用した小型船舶の側面図、第２図
はクラッチ装置の左右の壁を破断して示すとともにキャ
ップを外した状態を示す平面図、第３図は第２図の■−
■断面図、第４図はスロットルクラッチ機構の連結状態
を示す断面図、第５図は第３図のＶ−Ｖ断面図、第６図
は第５図のＶｌ−ＶＴ断面図、第７図は第２図の■−■
断面図、第８図は推進機に搭載された内燃機関の側面図
である。 図中符号１は船舶、２は船体、３は推進機、４はスロッ
トルレバー、５はシフトレバ−１６は遠隔制御装置、７
は遠隔操作レバー、８は操作ワイヤ、９はスロットルワ
イヤ、１０はシフトワイヤ、１１はクラッチ装置である
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 手動操作レバーで操作される推進機と、この推進機を操
   作ワイヤを介して遠隔操作する遠隔操作レバーとを備え
   、前記操作ワイヤは途中にクラッチ装置を有するアウタ
   ワイヤとインナワイヤとから構成され、このクラッチ装
   置でアウタワイヤの切断部を固定し、インナワイヤの切
   断部は断続可能となしたことを特徴とする船舶推進機の
   操作装置。