JPS63308273A - ピストン・シリンダ構造のシ−ル装置 - Google Patents
ピストン・シリンダ構造のシ−ル装置Info
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- JPS63308273A JPS63308273A JP14336187A JP14336187A JPS63308273A JP S63308273 A JPS63308273 A JP S63308273A JP 14336187 A JP14336187 A JP 14336187A JP 14336187 A JP14336187 A JP 14336187A JP S63308273 A JPS63308273 A JP S63308273A
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Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、シリンダとシリンダに対して摺動自在のピス
トンとの間のシール装置に関する。
トンとの間のシール装置に関する。
シリンダとそれに対して摺動自在のピストンとの間のシ
ール装置は、種々の分野に見られ、たとえば、エアー電
極弁にも見られる。
ール装置は、種々の分野に見られ、たとえば、エアー電
極弁にも見られる。
従来のエアー電極弁のシール装置は、第3図に示すよう
に、シリンダ1とピストン2との間のシールを、ピスト
ン2に形成した周方向に全周にわたって延びる溝3に弾
性変形可能なシール材4を装着しシール材4をシリンダ
lの内面に接触させるとともに、シール材4の流体圧力
のかがる側の面と反対側の面をピストン2の溝3の面に
接触させることによって、行なっている。
に、シリンダ1とピストン2との間のシールを、ピスト
ン2に形成した周方向に全周にわたって延びる溝3に弾
性変形可能なシール材4を装着しシール材4をシリンダ
lの内面に接触させるとともに、シール材4の流体圧力
のかがる側の面と反対側の面をピストン2の溝3の面に
接触させることによって、行なっている。
しかし、使用しているうちに、シール材4の表面の摩耗
が大となり、シール材4の外面とシリンダ1の内面との
間に隙間が生して、ピストン2に流体圧がかかったとき
に流体が逃げて作動不良を生しる。
が大となり、シール材4の外面とシリンダ1の内面との
間に隙間が生して、ピストン2に流体圧がかかったとき
に流体が逃げて作動不良を生しる。
かかる作動不良を少なくするために、シール材4を強く
シリンダ1の内面に弾性力等で押しつけると、シール材
4とシリンダ1との摺動性が悪くなる。シール材4がゴ
ム材から成る場合は、冬期に低温のため硬化するので、
シール材4とシリンダ1との摺動性はとくに悪くなり、
シール材4のとりかえが必要になったり、ンール部を温
める必要が生じたりすることもある。
シリンダ1の内面に弾性力等で押しつけると、シール材
4とシリンダ1との摺動性が悪くなる。シール材4がゴ
ム材から成る場合は、冬期に低温のため硬化するので、
シール材4とシリンダ1との摺動性はとくに悪くなり、
シール材4のとりかえが必要になったり、ンール部を温
める必要が生じたりすることもある。
かかる問題は、エアー電極弁のシール装置のみの問題で
はなく、−触に、ピストン・シリンダ構造のシール装置
に云える問題でもあり、かかるピストン・シリンダ構造
のシール装置を有するものには、たとえば、通常のエア
シリンダ、油圧シリンダ、ショックアブソーバ(たとえ
ば車両用サスペンシコンのモノチューフ型、ツインチュ
ーブ型ショックアブソーバ等)、往復動型内燃機関(車
両、船用等)のピストン−シリンダ間のピストンリング
部、等がある。
はなく、−触に、ピストン・シリンダ構造のシール装置
に云える問題でもあり、かかるピストン・シリンダ構造
のシール装置を有するものには、たとえば、通常のエア
シリンダ、油圧シリンダ、ショックアブソーバ(たとえ
ば車両用サスペンシコンのモノチューフ型、ツインチュ
ーブ型ショックアブソーバ等)、往復動型内燃機関(車
両、船用等)のピストン−シリンダ間のピストンリング
部、等がある。
上記問題点は、本発明によれば、次のピストン・シリン
ダ構造のシール装置によって解決、または軽減される。
ダ構造のシール装置によって解決、または軽減される。
すなわち、シリンダと、
シリンダ軸心方向にシリンダに対して摺動自在であり両
端面を有し外周部に周方向に全周にわたって延びる溝を
有するピストンと、 ピストンの前記溝に嵌着された弾性変形可能なシール材
と、を有し、 前記シール材がシリンダ内面およびピストンの前記溝の
表面に接触することによってピストンとシリンダ間の隙
間をシールするピストン・シリンダ構造のシール装置に
おいて、 ピストンに、ピストンの両端面の一方からピストンの前
記溝にわたって延びる連通路を形成したことを特徴とす
るピストン・シリンダ構造のシール装置。
端面を有し外周部に周方向に全周にわたって延びる溝を
有するピストンと、 ピストンの前記溝に嵌着された弾性変形可能なシール材
と、を有し、 前記シール材がシリンダ内面およびピストンの前記溝の
表面に接触することによってピストンとシリンダ間の隙
間をシールするピストン・シリンダ構造のシール装置に
おいて、 ピストンに、ピストンの両端面の一方からピストンの前
記溝にわたって延びる連通路を形成したことを特徴とす
るピストン・シリンダ構造のシール装置。
上記において、連通路は、ピストンに形成されたもので
あることが必須の要件であり、ピストンとシリンダ間に
ピストンのシリンダに対する相対動きを許すために必然
的に形成されるような隙間は、ピストン自体に形成され
たものではないので、上記の連通路には含まれない。
あることが必須の要件であり、ピストンとシリンダ間に
ピストンのシリンダに対する相対動きを許すために必然
的に形成されるような隙間は、ピストン自体に形成され
たものではないので、上記の連通路には含まれない。
上記の本発明のシール装置においてはピストンが軸心に
沿う方向に一方向に、シリンダに対して、動くと、その
方向にある室の流体が加圧され、この加圧された流体は
ピストンとシリンダ間の隙間を通して他方の方向にある
室に逃げようとするが、シール材があるために、自由な
逃げは抑制される。
沿う方向に一方向に、シリンダに対して、動くと、その
方向にある室の流体が加圧され、この加圧された流体は
ピストンとシリンダ間の隙間を通して他方の方向にある
室に逃げようとするが、シール材があるために、自由な
逃げは抑制される。
シール材は、シール材にかかる流体圧力によって、シリ
ンダ内面に押しつけられるとともにピストンの溝の面に
押しつけられ、また場合によってはシール材自体がもつ
弾性拡開力によってもシリンダ内面に押しつけられて、
効果的なシール機能を果たす。
ンダ内面に押しつけられるとともにピストンの溝の面に
押しつけられ、また場合によってはシール材自体がもつ
弾性拡開力によってもシリンダ内面に押しつけられて、
効果的なシール機能を果たす。
この場合、加圧された流体は、シール材を、またはシー
ル材の一部を、半径方向外方に向って変形させるように
、シール材に作用するとともに、シール材の外面とシリ
ンダ内面との間に、シール材の摩耗や望ましくない変形
が生じることによって、隙間が生じると、この隙間に入
ってシール材またはシール材の一部を半径方向内方に向
って変形させるようにシール材に作用するであろう。流
体圧によるシール材またはシール材の一部を径方向外方
に変形させる力とシール材自体の有する拡開力との和は
、流体圧によるシール材またはシール材の一部を径方向
内方に変形させる力より大でなければならないが、これ
らの力を発生する流体は、従来構造では、ピストンとシ
リンダとの間の隙間を通って、加圧された方の室から溝
へ向って流れる同一の流体によって発生させられ、両刀
を別々にコントロールすることができず、しかもこの流
体はピストン軸心に沿う方向の動圧を有するので、容易
にシール材とシリンダ間の隙間に入りこもうとして、シ
ール材を半径方向に付勢する圧力を強めることを困難な
ものとしていた。
ル材の一部を、半径方向外方に向って変形させるように
、シール材に作用するとともに、シール材の外面とシリ
ンダ内面との間に、シール材の摩耗や望ましくない変形
が生じることによって、隙間が生じると、この隙間に入
ってシール材またはシール材の一部を半径方向内方に向
って変形させるようにシール材に作用するであろう。流
体圧によるシール材またはシール材の一部を径方向外方
に変形させる力とシール材自体の有する拡開力との和は
、流体圧によるシール材またはシール材の一部を径方向
内方に変形させる力より大でなければならないが、これ
らの力を発生する流体は、従来構造では、ピストンとシ
リンダとの間の隙間を通って、加圧された方の室から溝
へ向って流れる同一の流体によって発生させられ、両刀
を別々にコントロールすることができず、しかもこの流
体はピストン軸心に沿う方向の動圧を有するので、容易
にシール材とシリンダ間の隙間に入りこもうとして、シ
ール材を半径方向に付勢する圧力を強めることを困難な
ものとしていた。
しかし、本発明では、ピストンに連通路があるので、連
通路を通っても、加圧された流体は、加圧された方の室
からピストンの溝内に流れ、溝内に入って、静圧にかわ
り、シール材またはシール材の一部を半径方向外方に向
って付勢する。連通路を通る流体の流れは、ピストンと
シリンダとの間の隙間を通って溝へと流れる流体とは、
本質的にほぼ独立しており、かつ、シール材とシリンダ
内面との間に隙間がたとえ生じてもその隙間に入り込む
動圧成分をもたない。このため、シール材を半径方向外
方に付勢する圧力成分が増加され、そしてこの連通路を
通る流体によるシール材を半径方向外方に付勢する力の
コントロールは、ピストンとシリンダとの間の隙間を通
る流体と独立のためコントロールは独立にでき、さらに
シール材とシリンダ内面との間にできるかもしれない隙
間に入り込む動圧成分をもたないので、半径方向外方へ
の付勢は効果的に行なえる。このため、シール材に、た
とえ摩耗や好ましくない変形が生じても、ピストンとシ
リンダ間のシールは非常に良好となり、耐久性も維持さ
れる。
通路を通っても、加圧された流体は、加圧された方の室
からピストンの溝内に流れ、溝内に入って、静圧にかわ
り、シール材またはシール材の一部を半径方向外方に向
って付勢する。連通路を通る流体の流れは、ピストンと
シリンダとの間の隙間を通って溝へと流れる流体とは、
本質的にほぼ独立しており、かつ、シール材とシリンダ
内面との間に隙間がたとえ生じてもその隙間に入り込む
動圧成分をもたない。このため、シール材を半径方向外
方に付勢する圧力成分が増加され、そしてこの連通路を
通る流体によるシール材を半径方向外方に付勢する力の
コントロールは、ピストンとシリンダとの間の隙間を通
る流体と独立のためコントロールは独立にでき、さらに
シール材とシリンダ内面との間にできるかもしれない隙
間に入り込む動圧成分をもたないので、半径方向外方へ
の付勢は効果的に行なえる。このため、シール材に、た
とえ摩耗や好ましくない変形が生じても、ピストンとシ
リンダ間のシールは非常に良好となり、耐久性も維持さ
れる。
流体圧によるシール材の半径方向外方への付勢は、時間
的に速やかに行なわれることが必要となる場合が多い。
的に速やかに行なわれることが必要となる場合が多い。
たとえば高速でピストンが往復動されるようなときは、
加圧される室がらの清への流体の流れは瞬時に行なわれ
なければならない。
加圧される室がらの清への流体の流れは瞬時に行なわれ
なければならない。
従来のように、ピストンとシリンダとの間の隙間を通し
てのみ溝に流体が流れる場合は、ピストンとシリンダと
の間を隙間を大きくすれば勿論流体は速やかに溝へと流
れるが、隙間を大にすることによってピストンの首振り
が激しくなったり、スラップ音が大きくなったり、シー
ル材とシリンダ間にできるかもしれない隙間への流体の
流れ込みを大きくしたり、するという別の、本質的に避
けられなければならない、大きな問題を発生してしまう
。しかし、本発明では、ピストンとシリンダ間の隙間を
従来より大きくとることなく、或いは隙間を逆に小さく
するという可能性を伴なって、連通路を通して速やかに
、加圧された室から溝へ加圧された流体を導くことがで
きる。すなわち、シール材のシール応答性が向上される
。
てのみ溝に流体が流れる場合は、ピストンとシリンダと
の間を隙間を大きくすれば勿論流体は速やかに溝へと流
れるが、隙間を大にすることによってピストンの首振り
が激しくなったり、スラップ音が大きくなったり、シー
ル材とシリンダ間にできるかもしれない隙間への流体の
流れ込みを大きくしたり、するという別の、本質的に避
けられなければならない、大きな問題を発生してしまう
。しかし、本発明では、ピストンとシリンダ間の隙間を
従来より大きくとることなく、或いは隙間を逆に小さく
するという可能性を伴なって、連通路を通して速やかに
、加圧された室から溝へ加圧された流体を導くことがで
きる。すなわち、シール材のシール応答性が向上される
。
以下に、本発明に係るピストン・シリンダ装置の望まし
い実施例を第1図および第2図を参照して説明する。
い実施例を第1図および第2図を参照して説明する。
第1図および第2図において、シリンダ11には、ピス
トン12が軸心を合わせて、軸心方向(軸心に沿う方向
)に摺動自在に配設されている。ピストン12は両端面
12a、12bを有し、外周部に周方向全周にわたって
延びる、外方に向って開放した溝13を有する。ピスト
ン12の溝には弾性変形可能なシール材14が嵌着され
ている0弾性変形可能という意味は、(イ)シール材1
4が、たとえばゴムのような、弾性材料からできていて
シール材14が弾性変形可能となっている場合と、(ロ
)シール材14が、たとえば金属のように大きな弾性変
形が困難な材料から成っているに拘らず、シール材の形
状、構造によって、シール材14全体が弾性変形可能と
なっている場合と、(ハ)材料、形状、構造の縮合によ
って弾性変形を生しる場合との3者を含む。(イ)の場
合には、たとえばエア電磁弁の、リップ部をもたないゴ
ムシール材等が含まれ、(ロ)の場合には、エンジンの
金属材のピストンリング等が含まれる0図示例は(ハ)
の場合であって、シール材14の材料自体はゴムであり
、このゴム材による弾性変形の他リップ14aの形成に
よって構造的にもリップ14aの部分を弾性変形しゃす
くしている。
トン12が軸心を合わせて、軸心方向(軸心に沿う方向
)に摺動自在に配設されている。ピストン12は両端面
12a、12bを有し、外周部に周方向全周にわたって
延びる、外方に向って開放した溝13を有する。ピスト
ン12の溝には弾性変形可能なシール材14が嵌着され
ている0弾性変形可能という意味は、(イ)シール材1
4が、たとえばゴムのような、弾性材料からできていて
シール材14が弾性変形可能となっている場合と、(ロ
)シール材14が、たとえば金属のように大きな弾性変
形が困難な材料から成っているに拘らず、シール材の形
状、構造によって、シール材14全体が弾性変形可能と
なっている場合と、(ハ)材料、形状、構造の縮合によ
って弾性変形を生しる場合との3者を含む。(イ)の場
合には、たとえばエア電磁弁の、リップ部をもたないゴ
ムシール材等が含まれ、(ロ)の場合には、エンジンの
金属材のピストンリング等が含まれる0図示例は(ハ)
の場合であって、シール材14の材料自体はゴムであり
、このゴム材による弾性変形の他リップ14aの形成に
よって構造的にもリップ14aの部分を弾性変形しゃす
くしている。
ピストン12には、ピストン両端面12a、12bの一
方から、溝13にわたって延びる連通路15が形成され
ている。
方から、溝13にわたって延びる連通路15が形成され
ている。
連通路15は、図示したような貫通孔であってもよく、
また、ピストンの外周部に形成された外周に向って開放
した溝であってもよい。
また、ピストンの外周部に形成された外周に向って開放
した溝であってもよい。
連通路15の個数は、少なくとも1個あればよく、1個
であっても、試験によれば、十分に望まれるソール増加
作用を発揮するが、図示例のように複数個設けてもよい
。複数個設けても、試験において、良好なシール増加作
用が得られた。
であっても、試験によれば、十分に望まれるソール増加
作用を発揮するが、図示例のように複数個設けてもよい
。複数個設けても、試験において、良好なシール増加作
用が得られた。
連通路15の1個の通路断面積および個数は、各々適用
される対象物に要求される特性によって決められればよ
いが、種々の試験において判明したことは、全通路断面
積が大になる程、シール材14の応答性は高くなるが、
シール材14がシリンダ11に対して押しつけられる力
は大きくなるという事実であった。
される対象物に要求される特性によって決められればよ
いが、種々の試験において判明したことは、全通路断面
積が大になる程、シール材14の応答性は高くなるが、
シール材14がシリンダ11に対して押しつけられる力
は大きくなるという事実であった。
つぎに作用について説明する。
ピストン12が軸心方向に往復動すると、動いた方向に
ある室の流体(試験においてはエアを用いたが、他のガ
ス、または液体であってもよい)は、加圧された流体は
ピストン12の動く方向と反対方向にある室に向って、
流れようとする。この流れは、ピストン12とシリンダ
11との間の隙間を通して行なわれようとするが、シー
ル材14によって止められようとする。
ある室の流体(試験においてはエアを用いたが、他のガ
ス、または液体であってもよい)は、加圧された流体は
ピストン12の動く方向と反対方向にある室に向って、
流れようとする。この流れは、ピストン12とシリンダ
11との間の隙間を通して行なわれようとするが、シー
ル材14によって止められようとする。
シール材14にかかる力は、次の種類の力から成ると考
えられる。
えられる。
まず、第1の力は、ピストン12とシリンダ11との間
の隙間を通って溝13内へと流れる加圧された流体がシ
ール材に及ぼす力である。ピストン12とシリンダ11
間の隙間は小さく、溝13でスペースが増大して、いわ
ゆるラビリンス効果を生ぜしめ、溝13において大部分
静圧にかわる圧力でシール材14を溝13の面に軸方向
に押しつけるとともに、半径方向外方にシリンダ11内
面に押しつけてシールするものである。ピストン12と
シリンダ11間の隙間を通るときの流体の速度は軸方向
に向かうので、溝13部にきても、一部の軸方向速度は
そのまま残り、これによる動圧をもった流体流れはシー
ル材14とシリンダ11の内面との間の隙間に入ってそ
こで静圧に変わってシール材14を半径方向内方に押す
という問題が必然的に生じる。
の隙間を通って溝13内へと流れる加圧された流体がシ
ール材に及ぼす力である。ピストン12とシリンダ11
間の隙間は小さく、溝13でスペースが増大して、いわ
ゆるラビリンス効果を生ぜしめ、溝13において大部分
静圧にかわる圧力でシール材14を溝13の面に軸方向
に押しつけるとともに、半径方向外方にシリンダ11内
面に押しつけてシールするものである。ピストン12と
シリンダ11間の隙間を通るときの流体の速度は軸方向
に向かうので、溝13部にきても、一部の軸方向速度は
そのまま残り、これによる動圧をもった流体流れはシー
ル材14とシリンダ11の内面との間の隙間に入ってそ
こで静圧に変わってシール材14を半径方向内方に押す
という問題が必然的に生じる。
第2の力は、弾性変形可能なシール材14に半径方向外
方に拡開しようとする拡開力が付与されている場合の、
シール材14自体がもつ半径方向外方に拡がる力である
。上記比の力は従来のシール構造にも存在していた。
方に拡開しようとする拡開力が付与されている場合の、
シール材14自体がもつ半径方向外方に拡がる力である
。上記比の力は従来のシール構造にも存在していた。
第3の力は、本発明に特有の力であって、連通路15を
通って、加圧された方の室から溝13内に流れ込む加圧
された流体がシール材14に及ぼす力である。連通路1
5を通って溝13に流入した流体の圧力は溝13で静圧
となり、シール材14を溝13の面に押しつけるととも
に、シール材14と溝底面との間のスペースにある流体
からシール材14にかかる力はシール材14を半径方向
外方に押しシール材14をシリンダ11の内面に押しつ
ける。連通路15を通る流体の流れは、シール材14と
シリンダ11の内面との間の隙間に直接入り込もうとす
る成分は本質的にもたない、この第3の力は、前記第1
の力、第2の力とは起因が独立である。第3の力は、連
通路15の断面積を変えることによって流れる流体量を
制御でき、第1の力、第2の力と独立に大きさを制御で
きる。この第3の力の加入によって、シール材14のシ
ール性は向上する。
通って、加圧された方の室から溝13内に流れ込む加圧
された流体がシール材14に及ぼす力である。連通路1
5を通って溝13に流入した流体の圧力は溝13で静圧
となり、シール材14を溝13の面に押しつけるととも
に、シール材14と溝底面との間のスペースにある流体
からシール材14にかかる力はシール材14を半径方向
外方に押しシール材14をシリンダ11の内面に押しつ
ける。連通路15を通る流体の流れは、シール材14と
シリンダ11の内面との間の隙間に直接入り込もうとす
る成分は本質的にもたない、この第3の力は、前記第1
の力、第2の力とは起因が独立である。第3の力は、連
通路15の断面積を変えることによって流れる流体量を
制御でき、第1の力、第2の力と独立に大きさを制御で
きる。この第3の力の加入によって、シール材14のシ
ール性は向上する。
連通路15は、また、シール材14のシール応答性も同
時に向上する。第1の力は、ラビリンス効果を一部に利
用したものであるため、ピストン12とシリンダ11と
の間の隙間はシール性上は小さければ小さい程良い、第
3の力は、第1の力の発生の概念と逆行するもので、積
極的に溝13に加圧された流体を導入しようとするもの
である。連通路15の存在によって、溝13内により多
量に、より早く加圧された流体が導入される。このため
、シール材14はより早く、溝13の面およびシリンダ
11の内面に押しつけられる力を増し、シール応答性が
向上される。
時に向上する。第1の力は、ラビリンス効果を一部に利
用したものであるため、ピストン12とシリンダ11と
の間の隙間はシール性上は小さければ小さい程良い、第
3の力は、第1の力の発生の概念と逆行するもので、積
極的に溝13に加圧された流体を導入しようとするもの
である。連通路15の存在によって、溝13内により多
量に、より早く加圧された流体が導入される。このため
、シール材14はより早く、溝13の面およびシリンダ
11の内面に押しつけられる力を増し、シール応答性が
向上される。
本発明によるときは、ピストンに、溝に連通する連通路
を設けたことによって、シール性、シール応答性を向上
できる。
を設けたことによって、シール性、シール応答性を向上
できる。
たとえば、前記実施例のように、エア電磁弁のピストン
・シリンダ間のシール部に適用すれば、シール材が摩耗
や、冬期の低温によるゴム硬化が生じても、シール材を
とり換えることな(、シール不良を解消できる。
・シリンダ間のシール部に適用すれば、シール材が摩耗
や、冬期の低温によるゴム硬化が生じても、シール材を
とり換えることな(、シール不良を解消できる。
本発明は、エア電磁弁のシール装置のみでなく、前記し
た一般のピストン・シリンダ間のシール装置にも利用で
きる。
た一般のピストン・シリンダ間のシール装置にも利用で
きる。
第1図は本発明の一実施例のピストン・シリンダ構造の
シール装置の断面図、 第2図は第1図の装置の平面図、 第3図は従来のピストン・シリンダ構造の一例の断面図
、 である。 11・・・・・・シリンダ 12・・・・・・ピストン I3・・・・・・溝 14・・・・・・シール材 15・・・・・・連通路
シール装置の断面図、 第2図は第1図の装置の平面図、 第3図は従来のピストン・シリンダ構造の一例の断面図
、 である。 11・・・・・・シリンダ 12・・・・・・ピストン I3・・・・・・溝 14・・・・・・シール材 15・・・・・・連通路
Claims (1)
- (1)シリンダと、 シリンダ軸心方向にシリンダに対して摺動自在であり両
端面を有し外周部に周方向に全周にわたって延びる溝を
有するピストンと、 ピストンの前記溝に嵌着された弾性変形可能なシール材
と、を有し、 前記シール材がシリンダ内面およびピストンの前記溝の
表面に接触することによってピストンとシリンダ間の隙
間をシールするピストン・シリンダ構造のシール装置に
おいて、 ピストンに、ピストンの両端面の一方からピストンの前
記溝にわたって延びる連通路を形成したことを特徴とす
るピストン・シリンダ構造のシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14336187A JPS63308273A (ja) | 1987-06-10 | 1987-06-10 | ピストン・シリンダ構造のシ−ル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14336187A JPS63308273A (ja) | 1987-06-10 | 1987-06-10 | ピストン・シリンダ構造のシ−ル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63308273A true JPS63308273A (ja) | 1988-12-15 |
Family
ID=15336998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14336187A Pending JPS63308273A (ja) | 1987-06-10 | 1987-06-10 | ピストン・シリンダ構造のシ−ル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63308273A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999037941A1 (fr) * | 1998-01-21 | 1999-07-29 | Jacques Lagarrigue | Piston de moteur a combustion interne |
DE102013005711A1 (de) * | 2013-03-30 | 2014-10-02 | Wabco Gmbh | Kolben für ein Druckluft-Steuerventil |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57140966A (en) * | 1981-02-25 | 1982-08-31 | Sanyo Electric Co Ltd | Piston |
JPS5868546A (ja) * | 1981-10-16 | 1983-04-23 | Hoei Kogyo Kk | ピストンヘツドのシ−ル装置 |
-
1987
- 1987-06-10 JP JP14336187A patent/JPS63308273A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10094475B2 (en) | 2013-03-30 | 2018-10-09 | Wabco Gmbh | Piston for a compressed air control valve |
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