JPS6330817Y2 - - Google Patents

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JPS6330817Y2
JPS6330817Y2 JP1983047528U JP4752883U JPS6330817Y2 JP S6330817 Y2 JPS6330817 Y2 JP S6330817Y2 JP 1983047528 U JP1983047528 U JP 1983047528U JP 4752883 U JP4752883 U JP 4752883U JP S6330817 Y2 JPS6330817 Y2 JP S6330817Y2
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JP
Japan
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bearing
ball bearing
target plate
raceway
rotating shaft
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JP1983047528U
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JPS59152219U (ja
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Priority to JP4752883U priority Critical patent/JPS59152219U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は回転陽極X線管のターゲツト側に使
用される玉軸受の改良に関する。
従来、例えば回転陽極X線管の陽極部は第1図
あるいは実公昭55−35473号公報に記載されてい
る如く、ターゲツト板1に一体的に固定された回
転軸2とハウジング3間にカラー4を介して玉軸
受5,6が配置され、該軸受5,6は、前記回転
軸2にナツト7により締付け固定されている。8
は回転軸2と一体にされたロータである。前記玉
軸受5,6のうちターゲツト板1側の玉軸受6
は、第2図に示すように特殊形状の軌道を有し反
ターゲツト側の玉軸受5は通常の深溝形玉軸受が
使用されている。この軸受配列構造にする理由は
次のとおりである。すなわち回転陽極X線管の使
用時、ターゲツト板1に衝突する高速電子によ
り、該ターゲツト板1が高温になるが、ターゲツ
ト板1の熱が回転軸2に伝達し、このため、回転
軸2と該回転軸とは別体のハウジング3との間に
温度差が生じて回転軸2が軸方向に伸び、内輪1
0が回転軸2の熱により膨張する。このような回
転軸2の伸びおよび内輪10の膨張を逃がす必要
があるからである。
以上のような理由で従来はターゲツト板1側に
配置する玉軸受6を第2図に示す特殊形状の軌道
をもつたものとしている。すなわち玉軸受6は、
外輪9の軌道9aが軸線に平行な円筒面に形成さ
れ、内輪10の軌道10aが断面円弧状に形成さ
れ、両軌道9a,10a間に保持器12で円周方
向等間隔に保持された玉11が介装されており、
ターゲツト板1の高温時、第3図の如く回転軸2
の伸びや内輪10の膨張により軸受の内部すきま
が負になる恐れがあるため、あらかじめ玉軸受6
の軸受の内部すきまδをある程度大きく設定し、
回転軸2の伸びは、外輪9の特殊形状の軌道9a
により、また回転軸2の熱による内輪10の膨張
は軸受の内部すきまδにより第3図のようにそれ
ぞれ逃がされる構造としてある。しかしこのよう
な構造では、X線管の使用時にターゲツト板1が
室温状態にある間前記玉軸受6は、大きい軸受の
内部すきまδにより振動を生じ、このため騒音を
発生し、また軸受潤滑膜が破損しやすく、軸受寿
命が低下する欠点がある。
この考案は前述の従来軸受の欠点を解消し、低
騒音でかつ長寿命の回転陽極X線管のターゲツト
板側玉軸受を提供することを目的とする。
以下実施例について説明する。
第4図乃至第6図はこの考案の玉軸受を第1図
の従来装置と同じ回転陽極X線管の陽極部に使用
したもので、陽極部の構造は第1図のものと同様
であるため第1図のものと同一部品に同一番号を
付記し、陽極部自体の構造説明は省略する。この
考案の玉軸受13は、外輪14の軌道14aを円
錐面に形成するとともに、内輪15の軌道15a
を断面円弧状に形成し、内外輪14,15の各軌
道14a,15a間に保持器17で円周方向等間
隔に保持された複数個の玉16を介装した構造で
ある。実施例では、この玉軸受13はターゲツト
板1側の軸受として、外輪14の円錐軌道14a
面の大径側がターゲツト板1に対向するように配
置されている。尚実施例では、玉16は保持器1
7で保持されているが、保持器16を省き総玉軸
受として構成してもよい。
従つて、回転陽極X線管の使用時、ターゲツト
板1が高温になると、熱伝達により回転軸2がハ
ウジング3との間で温度差を生じて軸方向に伸
び、かつ内輪15が熱膨張を起こして、ターゲツ
ト板1側の玉軸受1は、第6図の如く、内輪15
が外輪14に対し軸方向に移動するが、玉16は
外輪14の円錐軌道14a面上を軸方向に滑動し
て軸受の内部すきまが負になるのを防止し、軸受
の内部すきまを常にほぼ一定に保。もちろんこの
考案の玉軸受13の外輪14の軌道14aは、回
転軸2の軸方向への伸び寸法と内輪15の半径方
向膨張寸法との合計寸法を、常に許容するよう
に、軸線に対する勾配を設定した円錐面としてお
く。
例えば玉軸受#608を使用した場合で、 2つの玉軸受間の距離 :100mm 内輪温度 :550℃ 外輪温度 :350℃ 軸受材(SKH4A)の線膨張係数 :11.0×10-6 回転軸(SKH4A) 〃 :〃 とした時の軸受の内部すきまの減少量と、回転軸
のハウジングに対する相対的な伸び(回転軸とハ
ウジングの平均温度上昇をそれぞれ500℃、300℃
とした場合)とを計算した結果、次のとおりであ
つた。
軸受の内部すきまの減少量:0.034mm 回転軸のハウジングに対する相対的伸び:
0.22mm 従つてこの時の外輪14の軌道14aの勾配は
約0.034/2/0.22≒0.08に設定すればよい。
次に第7図は、別の実施例であり、軌道を含む
外輪内径面の全体を円錐面とするかわりに、玉1
6が移動する外輪14の軌道14aのみを円錐面
とし、両端部内径面を円筒面14b,14cに形
成したものである。
さらに第8図も別の実施例であり、外輪の軌道
を含む外輪14内径面を円錐面に近い凹面14d
にて形成したものである。この場合凹面14dは
円錐面に近似しているため円錐面の場合とほぼ同
一の効果が得られる。
以上の如く、この考案の玉軸受は、回転陽極X
線管の陽極部に使用する場合、室温時での軸受の
内部すきまを従来のように大きく設定しておく必
要がなく、あらかじめ外輪の軌道の最適の勾配と
軸受の内部すきまを設定しておくことにより、回
転軸の伸びと内輪の熱膨張を許容して常にほぼ一
定の軸受の内部すきまを保つことができる。従つ
て軸受回転時の軸受の振動を可及的に小さくで
き、騒音も小さくなり、しかも潤滑膜の破損も少
くなり、玉軸受の長寿命化が計れる。
尚、この実施例では外輪の軌道を円錐面に形成
したが、逆に内輪の軌道を円錐面とし外輪の軌道
を断面円弧状に形成してもよい。この場合には内
輪の円錐面の大径側をターゲツト板に対向させる
ように配置する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の玉軸受を使用した回転陽極X線
管の陽極部の1部縦断面図、第2図はターゲツト
板側の玉軸受の拡大断面図、第3図は第1図の回
転陽極X線管の使用時のターゲツト板側の玉軸受
の拡大図、第4図、第5図、第6図はこの考案の
実施例で、それぞれ第1図、第2図、第3図に相
当する断面図である。第7図、第8図はそれぞれ
この考案の別の実施例である。 13……玉軸受、14……外輪、14a,14
d……外輪軌道、15……内輪、15a……内輪
軌道。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ターゲツト板に一体的に固定された回転軸をハ
    ウジング内に複数の玉軸受を介して支持してなる
    回転陽極X線管のターゲツト板側玉軸受におい
    て、玉軸受の内外輪の一方の軌道輪の軌道を円錐
    面または略円錐面に形成して、前記円錐面または
    略円錐面の大径側をターゲツト板に対向させると
    ともに、他方の軌道輪の軌道を断面円弧状に形成
    してなる回転陽極X線管のターゲツト板側玉軸
    受。
JP4752883U 1983-03-30 1983-03-30 回転陽極x線管のターゲット板側玉軸受 Granted JPS59152219U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4752883U JPS59152219U (ja) 1983-03-30 1983-03-30 回転陽極x線管のターゲット板側玉軸受

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4752883U JPS59152219U (ja) 1983-03-30 1983-03-30 回転陽極x線管のターゲット板側玉軸受

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Publication Number Publication Date
JPS59152219U JPS59152219U (ja) 1984-10-12
JPS6330817Y2 true JPS6330817Y2 (ja) 1988-08-17

Family

ID=30178074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4752883U Granted JPS59152219U (ja) 1983-03-30 1983-03-30 回転陽極x線管のターゲット板側玉軸受

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JPS59152219U (ja) 1984-10-12

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