JPS6330762A - 塩化ビニル樹脂中の残留塩化ビニルモノマ−の定量方法 - Google Patents

塩化ビニル樹脂中の残留塩化ビニルモノマ−の定量方法

Info

Publication number
JPS6330762A
JPS6330762A JP17374386A JP17374386A JPS6330762A JP S6330762 A JPS6330762 A JP S6330762A JP 17374386 A JP17374386 A JP 17374386A JP 17374386 A JP17374386 A JP 17374386A JP S6330762 A JPS6330762 A JP S6330762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl chloride
chloride monomer
gas
monomer
inert gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17374386A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Terada
寺田 建司
Tsuneya Kamiya
神谷 恒哉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP17374386A priority Critical patent/JPS6330762A/ja
Publication of JPS6330762A publication Critical patent/JPS6330762A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、塩化ビニル樹脂及びその成型品、特に食品包
装材として使用されている塩化ビニル樹脂製のフィルム
、缶及び瓶等の製品並びに飲料用液体が接触する塩化ビ
ニル樹脂製の配管材や貯槽材などに残留している可能性
があり、発癌性物質のおそれがある塩化ビニルモノマー
を、比較的短時間に、高感度でしかも精度よく容易に定
量できる方法に関するものである。
本発明の方法は、塩化ビニルの単独重合又は共重合によ
る樹脂及びその成型品中の残留塩化とニルモノマーの定
量分析に適用できろものである。
〔従来の技術〕
塩化ビニル樹脂及びその成型品中のppbレベルでの残
留塩化ビニルモノマーの分析方法としては、米国の食品
医系品局(F D A )が公表している方法(J、L
、 Dennisonら、 J、As5oc。
Of f、 Anal、Chem、、 Vol、61.
 p、 813.1978)(以下FDA法という)と
米国化学工業会が推奨し、材料試験協会が制定した方法
(ASTM。
D−4443−84)(以下A S T M法という)
との2つの方法が公知である。
FDA法の概要は、つぎのとおりである。まず、試料2
C1をN、  N−ジメチルアセトアミド200mに溶
かし、この溶液にヘリウムガスを通して溶解している塩
化ビニルモノマーを追い出し、これをドライアイス−エ
タノールで冷却されたバイアル瓶に入ったエタノール(
10dX2本)中に導いて塩化ビニルモノマーヲ吸収さ
せて捕集する。ついで、バイアル瓶を密栓し一定温度に
保持して、エタノール溶液中の塩化ビニルモノマーを気
液平衡状態に到達させたのち、気相部の一定量をガスク
ロマトグラフに注入してクロマトグラムを測定し、あら
かじめ求めた気液平衡状態における分配係数を用いて試
料中の塩化ビニルモノマーの濃度り算出する方法である
A S T M法は、試料1〜4.li’をN、  N
−ジメチルアセトアミドloml’ciかし、このM?
lを密栓状態で一定温度に保持して気液平衡状態に到達
させたのち、気相部の一定量をガスクロマトグラフに注
入する方法で、定量は、標準添加法によろものである。
)” D A法及びASTM法はともに、一般にヘッド
6スペー7、 (Head 5pace )法と呼ばれ
ているガスクロマトグラフ分析法を用いているが、ヘッ
ド・スペース・インジェクターを備えたガスクロマトグ
ラフを用いる場合はともか(、上記方法を一般的に普及
しているガスクロマトグラフを使用して実施する場合に
は、注入に高度の熟練を要する。また、熟練者が行なっ
た場合でも、通常のガスクロマトグラフ分析の場合に比
し分析精度が数倍劣る。又、ヘッドスペース分析用のガ
スクロマトグラフが開発市販されているが、高価であり
汎用の装置とはなっていないだけでな(、この装置を使
用してさえも精度は十分とは言えない。
FDA法では、あらかじめ分配係数を測定しておく必要
があるが、この測定は相当に繁雑で1〜2日を要する。
また、食品包装材中の低r)pbレベルの分析では、試
料毎に気液平衡達成時間が異なるため正確な測定は期し
難い。
ASTM法では、試料を溶かしたN、 N−ジメチルア
セトアミド溶液をそのま〜ヘッドスペース法で分析する
ために、気液平衡状態における塩化ビニルモノマーの分
配係数が試料の配合組成に影響されて異なるので、その
影響を排除すべく標準添加法により定量する方法を採用
しているが、標準添加法では、試料面に、添加濃度を変
えた標準添加試料を少な(とも2試料望ましくは3試料
追加分析する必要があり、1試料の分析のために少な(
とも3回の測定を実施しなければならず、分析時間及び
分析作業が長大となってしまう。
さらに、F’DA法、ASTM法ともに、試料溶液中に
含まれろ塩化ビニルモノマーの一部しか測定できないた
め、定量下限がFDA法で約Lppb、ASTM法で約
5ppbとpI)bレベルの残留塩化ビニルモノマーを
精度よく定量するためには、感度不足である。
以上に述べた如く、公知のFDA法とASTM法はとも
に、分析所要時間が長く作業は煩雑で、特殊なガスクロ
マトグラフを使用してもppbレベルの極微量の残留塩
化ビニルモノマーを定量するには精度、感度ともに不十
分である。
(ロ)発明の構成 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は塩化ビニル樹脂を溶媒に溶解ないし膨潤させる
工程(ト)、工程(A)で得られる溶液または膨潤液に
不活性ガスを導入し、液中に溶出する塩化ビニルモノマ
ーを該ガスに随伴させて系外に取出す工程(B)、工程
[F])からの塩化ビニルモノマー含有不活性ガスから
、これに随伴する前記溶媒の少なくとも一部を分離除去
する工程(C)、捕集材が充填され一10℃以下に冷却
された捕集管に、工程(C)からの塩化ビニルモノマー
含有不活性ガスを導入して該ガス中の該モノマーの全量
を捕集する工程■)および塩化ビニルモノマー捕集後の
捕集管を加熱することにより、補集された該モノマーの
全量をガスクロマトグラフに導入する工程色)からなる
ことを特徴とする、塩化ビニル樹脂中の残留塩化ビニル
モノマーの定量方法である。
本発明の方法によれば、塩化ビニル樹脂中に含まれる塩
化ビニルモノマーの全量を、ガスクロマトグラフに導入
することが可能となるため、試料中に低濃度しか含まれ
ていない該モノマーを高精度に測定することが可能とな
る。
以下、本発明について、本発明の一実施態様の概略を示
す第1図に基づき、詳細に説明する。
第1図において、流量調節弁1より不活性ガスを導入し
、その流量は流量計2により確認し、約100LI/m
とする。不活性ガスは次いでドライアイス5を詰めたジ
ャー6で冷却したモレキーラーシーブ3の充填された精
製管4に導かれ、ここで不純物が除去される。精製され
た不活性ガスは、80°Cの湯浴10に浸漬したインピ
ンジャーZ中にある、試料(塩化ビニル樹脂)を溶媒に
溶解又は膨潤させて得た溶液又は懸濁液9中に吹き込ま
れる。ガス吹き込みにより、液側に存在した塩化とニル
モノマーは不活性ガス気流に同伴し、冷却器11に導か
れる。不活性ガス中に含まれる溶媒蒸気の一部は冷却器
11において除去されるが、更に必要に応じ設置される
蒸留水13を入れたインビンジャー12と無水炭酸カリ
ウム15を充填した乾燥管14とにおいても除去される
。塩化ビニル七ツマ−を随伴した不活性ガスは、乾燥管
14を通過後注射針16を経て、冷媒19により一10
℃以下に冷却された捕集材17の充填された捕集管18
に通気される。
上記操作を60分間継続して行ない、不活性ガス中に随
伴されてくる試料中の塩化ビニルモノマーの全量を捕集
材17に補集する。
捕集が完了した後、注射針16を捕集管18より抜き取
り、これに代えてガスクロマトグラフ22のキャリヤー
ガス導管25を注射針26を介して捕集管18と接続し
、次いで捕集管18に固定された注射針21をガスクロ
マトグラフ注入口24に差し込み、同時にガス流路切替
えコック23を操作して、捕集管18内にキャリヤーガ
スを流す。しばらくして記録計のベースラインが安定し
た後ジャー20を捕集管18より取り去り、捕集管18
に巻かれたニクロム線に通電するか、或いは捕集管18
を約150〜250℃の熱媒を入れたジャーに浸漬する
などして、これを短時間の内に加熱することにより捕集
材17に捕集された塩化ビニルモノマーをガスクロマト
グラフ22に導入し、以後通常行なわれるガスクロマト
グラフィーにより塩化ビニルモノマーを定量スル。
本発明の工程(A)における塩化ビニル樹脂としては、
塩化ビニル単独重合体或いは塩化ビニル系共重合体等の
塩化ビニル単量体単位を含有する樹脂が挙げられ、塩化
ビニル樹脂は改質剤、安定剤、可塑剤、無機フィラー及
び酸化防止剤等を含有するものでも良い。
さらに、上記塩化ビニル樹脂の形体は粉体、粒体、ベレ
ット或いは成型体のいずれであっても差しつかえないが
、本発明の定量方法は、熱溶融処理を経て通常残留塩化
とニルモノマーを極めて微蓋しか含有しないと考えられ
るベレット及び成型体に対し、公知の分析方法より定量
下限が低いことより、より有効である。
又、塩化ビニル樹脂を溶解または膨潤させるのに用いる
溶媒としては、塩化ビニル単独重合体を溶解または良く
膨潤させる溶媒を用いることができ、具体例としてアセ
トド/、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
、シクロヘキサノン等のケトン類、ベンゼン、トルエン
、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、酢酸アミル等のエステル顧、クロロホルム、クロ
ロベンゼン、ジクロロペンペン等の塩素化炭化水素類、
N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチルアセ
トアミド等のアミド類、ニトロメタン、ニトロエタン、
ニトロベンゼン等のニトロ化炭化水素類及びテトラヒド
ロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類等が挙げられ
る。上記溶剤の内、塩化ビニル単独重合体の溶解力の大
きいテトラヒドロフラン、ニトロベンゼン、N、N−ジ
メチルホルムアミド、N、N−ジメチルアセトアミドが
分析に要する時間を短かくし得ることから好ましり、N
N−ジメチルアセトアミドがガスクロマトグラフィーに
おいて塩化とニルモノマーの妨害となる不純物を含まな
い試薬を入手し易いことから、特に好ましい。
これらの溶媒は塩化ビニル樹脂的41に対し、5[1m
/はど使用することが適当であり、塩化ビニル樹脂及び
溶媒を入れる漆器は、次の工程(B)において不活性ガ
スをバブリングするのに適する容量が1004はどのイ
ンビンジャーを用いると良い。
工程(B)において用いる不活性ガスとしては、市販の
高純度窒素ガス、高純度ヘリウムガス或いは高純度アル
ゴンガス等が挙げられる。
工程(C)において、不活性ガス中の溶媒の一部を除去
するのは、多量の溶媒が塩化とニルモノマーと共に捕集
管に補集されて補集物の全量がガスクロマトグラフへの
注入量として過多とならないためになされるもので、こ
れは冷水を通した冷却器により凝縮除去するか、又は該
除去と室温下の蒸留水への溶解による除去とを組合わせ
て行なうことができる。
工程0)に用いられる捕集管としては、例えば昭和47
年5月30日付の環境庁告示第9号「悪臭物質の測定の
方法」に記載されているもののような公知のものが挙げ
られる。該捕集管に充填すべき補集材としては、粒度が
50〜100メツシュ程度の無機質の粉体やアクゾ・ヘ
ミ−社製のテナックスCC(■)の如きポリマービーズ
が適当である。無機質の粉体の具体例としては、表面を
不活性処理したケインクエ、シリカゲル及び石英等が挙
げられる。塩化ビニルモノマーを補集した後、ガスクロ
マトグラフに導入するためになされる加熱脱着が容易で
あることより、石英粉末が最も望ましい。
工程■)において、捕集管を一10’C以下に冷却する
ことが必要であるが、不活性ガスの通気を比較的高流速
で行ない得る点と不活性ガスとして窒素ガスを使用する
壱合、窒素ガスが捕集管内で液化しないことから、−3
0°〜190℃に冷却することが好ましい。
工程(8))において使用するガスクロマトグラフの測
定条件としては、通常塩化ビニルモノマーの測定におい
て使用される条件で差しつかえなく、−例として次の条
件を挙げろことができる。
ガスクロマトグラフ : 日立063型(’F’ID検
出器付き) 分離カラム:ボラバックS(ウォーターズ社商品名)。
80〜100メツシユ+3” 温度二カラムオープン100℃、注入口150℃。
検出器200℃ キャリヤーガス: N、   2 M/顛なお、定量は
、塩化ビニルモノマーの標準ガスによって得られるクロ
マトグラムのピーク面積との比較により行なうことがで
きろ。
〔実施例および比較例〕
実施例1 硬質塩化ビニル配合のコンパウンドを用いて成形したボ
トルを試料とし、鋏で細片に切り刻んだものを41秤り
取り、内容g1oom/のインビンジャー中でN、N−
ジメチルアセトアミド5Qdと混合した後、常温で1時
間振とうし、若干の不溶解物を含む懸濁液を得た。
懸濁液を含有するインビンジャーを第1図にあるように
接続した後、湯浴で80℃に加温しながら、M製窒素ガ
スを100m//mで60分間通気し、塩化ビニルモノ
マーをガスクロ工業和製商品名フルシンF(石英粉末、
60〜8゜メツシュ)を充填し液体酸素で冷却された捕
集管に捕集した。
次いで、液体酸素ジャーを取り除き、捕集管に巻かれた
ニクロム線に電流を通じることにより捕集管を150℃
に加熱して塩化ビニルモノマーを水素炎イオン化型検出
器(以下FIDと称す)付ガスクロマトグラフに導入し
てクロマトグラムを得、該クロマトグラム中の塩化ビニ
ルモノマーのピークは、別途調製した塩化ビニルモノマ
ーの標準溶液により得られる塩化ビニルモノマーのピー
クと比較することにより検量した結果、24n、9に相
当することが分った。このJkは元の試料4y−に対し
、6.0ppbである。
なお、以上の測定に要した時間は2.5時間であった。
引き続き、同一試料を用いて全分析操作をさらに5回繰
返し行ない、以上の結果を合わせて第1表に示した。
比較例1 FDA法により、実施例1と同一の試料について試料中
の塩化ビニルモノマーの定量分析を行なった。即ち、試
料201を大型のインビンジャーに採取し、これにN、
N−ジメチルアセトアミド200パを加えて密封し溶解
した後、この中にヘリウムガスを85m1/xmの流速
で2.0〜2.5時間通気し、通気したガスをあらかじ
めドライアイス−エタノール寒剤中で冷却したエタノー
ル(10mjX2本)中に導入して塩化ビニルモノマー
を捕集した。次に塩化ビニルモノマーを捕集したエタノ
ール10dづつを内容積23ゴのバイエルびんに移し、
ゴム製キャップで密封した後90℃の湯浴中に浸して1
時間静置し、気液平衡状態とした。次いであらかじめ9
0℃に加温したグレアシャーロック式シリンジで気相部
のガス1Mを採取して、FID付ガスクロマトグラフに
注入し、クロマトグラムを得た。
上記気相部のガス1d中に含まれる塩化ビニルモノマー
の量を、別途調製した塩化ビニルモノマーの標準ガスの
クロマトグラムにおけるピークとの比較により求め、次
式により試料中の塩化ビニルモノマー濃度を算出した。
試料中の塩化ビニルモノマー濃度(ppb)=全塩化ビ
ニルモノマーt(ng)/20デCvX14rrtl+
CA X 1 ay20? CvX 14rILt+(Cv/ 0.11 )X 1
0mj=5.25Cv (上式において、 C■:気相部の塩化ビニルモノマー濃度(ng/ゴ) CJ3:エタノール溶液部の塩化ビニルモノマー濃度(
nII/ml) るピ 14d:気相部の容積(バイエルゼんの気相部15rn
l+シリンジに採取した気相部1y) 101rLl=エタノール溶液の容積 0.11:FDA法を開発した研究者らが実験によって
求めた、塩化ビニルモノマ ーのエタノール溶液の90℃におけ る気液分配定数 である。) 定量結果は6.9 p p bであった。又、以上の測
定に要した時間は5.0時間であった。
引き続き、同一試料を用いて全分析操作をさらに5回繰
返し行ない、以上の結果を合わせて第1表に示した。
第  1  表 表より、本発明の方法がFDA法に比し、約3倍精度の
良いことが確かめらnた。
比較例2 ASTM法により、実施例1と同一の試料について試料
中の塩化ビニルモノマーの定景分析を行なった。
即ち、6個のバイエルびんを用意し、それぞれのバイエ
ルびんに試料4デを秤り取り、次いでN、N−ジメチル
アセトアミド10m1を加え密栓し、間欠的に振り混ぜ
ながら80℃に3時間維持し、粘稠な懸濁液を3点得た
この内の2点については、別途調製した塩化ビニルモノ
マーのN、N−ジメチルアセトアミド標準溶液(濃度:
 5. (] nil/i紹)をそれぞれ6ae 、5
 lLe添加した。
次いで、これらバイエルびんを90℃の湯浴中に浸し、
1時間静置して気液平衡状態とした後、予じめ90℃に
加温したプレッシャーロック式シリンジで気相部のガス
1成を採取し、FID付ガスクロマトグラフに注入した
得られた6点のクロマトグラム中の塩化ビニル七ツマ−
のピーク面積を用いて、標準添加法による検量線を作成
し、これより試料中の塩化ビニルモノマーの量を求めた
結果は5.7ppbであった。
なお、以上の測定に要した時間は5.5時間であった。
実施例2 実施例1において精製窒素ガスの通気時間を90分間と
する以外は、実施例1と同一の方法により同−試料中の
塩化ビニルモノマーを測定した結果は、試料に対し5.
5 p p bであった。
この値は実験誤差を考慮すれば、実施例105.5pp
b(平均値)と同等のものであるので、結局精製窒素ガ
スの通気は60分間で十分であることが分る。
実施例3 一実施例1における窒素ガスの通気後のU塩化ビニルモ
ノマーを含まない試料の懸濁液の入ったインビンジャー
を氷バス中で冷却し、これにドライアイス−エタノール
で冷却した塩化ビニルモノマーのエタノール希釈!11
i:1nF//1t13)を40μe添加し、直ちに密
栓をして振り混ぜた後、これについて実施例1と同様に
塩化ビニルモノマーの定量を実施し、本発明の方法にお
ける回収率を検討した。得られたクロマトグラム中の塩
化とニルモノマーのピークは38 n# に相当し、こ
れは添加した4 0 nJに対し、95%であった。
実施例4及び比較例3〜4 市販の食品包装用硬質塩化ビニル製ボトルから5検体を
試料として選び、これらについて実施例1の測定方法に
より試料中の塩化ビニルモノマーの量を測定した結果は
、第2表に示すとおりであった。
同じ試料につき、比較例1 (FDA法)及び比較例2
(ASTM法)の測定方法で測定した結果を、それぞれ
比較例3及び比較例4として第2表に併記した。
第2表 表より、本発明の方法がFDA法及びASTM法より高
感度な分析方法であることが分る。
(ハ)発明の効果 本発明の効果を判り易くするため、分析所要時間、定量
下限濃度及び分析精度について公知の方法と対比させた
ものを第3表に示す。
第6表 *ASTM、D4443−84に記載の値表上り明らか
なように、本発明の方法は公知の方法に比べ、高感度で
且つ精度の高い方法であって、しかも分析所要時間が短
いものであるので、塩化ビニル樹脂中罠残留する極(微
量(1桁のppbレベル)の塩化とニルモノマーを比較
的容易に、且つ高い信頼度で定量することができ、産業
上有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を実施する際の試料中の塩化ビニルモ
ノマーを捕集管に捕集するために用いる実験装置概略図
及び捕集した塩化ビニルモノマーを注入するための必要
部品を示したガスクロマトグラフの概略図を示したもの
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、塩化ビニル樹脂を溶媒に溶解ないし膨潤させる工程
    (A)、工程(A)で得られる溶液または膨潤液に不活
    性ガスを導入し、液中に溶出する塩化ビニルモノマーを
    該ガスに随伴させて系外に取出す工程(B)、工程(B
    )からの塩化ビニルモノマー含有不活性ガスから、これ
    に随伴する前記溶媒の少なくとも一部を分離除去する工
    程(C)、捕集材が充填され−10℃以下に冷却された
    捕集管に、工程(C)からの塩化ビニルモノマー含有不
    活性ガスを導入して該ガス中の該モノマーの全量を捕集
    する工程(D)および塩化ビニルモノマー捕集後の捕集
    管を加熱することにより、捕集された該モノマーの全量
    をガスクロマトグラフに導入する工程(E)からなるこ
    とを特徴とする、塩化ビニル樹脂中の残留塩化ビニルモ
    ノマーの定量方法。
JP17374386A 1986-07-25 1986-07-25 塩化ビニル樹脂中の残留塩化ビニルモノマ−の定量方法 Pending JPS6330762A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17374386A JPS6330762A (ja) 1986-07-25 1986-07-25 塩化ビニル樹脂中の残留塩化ビニルモノマ−の定量方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17374386A JPS6330762A (ja) 1986-07-25 1986-07-25 塩化ビニル樹脂中の残留塩化ビニルモノマ−の定量方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6330762A true JPS6330762A (ja) 1988-02-09

Family

ID=15966305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17374386A Pending JPS6330762A (ja) 1986-07-25 1986-07-25 塩化ビニル樹脂中の残留塩化ビニルモノマ−の定量方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6330762A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01219753A (ja) * 1988-02-26 1989-09-01 Fuji Electric Co Ltd 電子写真用セレン感光体
JPH0262962A (ja) * 1988-08-29 1990-03-02 Shimadzu Corp ガスクロマトグラフ装置
CN104764814A (zh) * 2014-12-30 2015-07-08 东莞市正明检测技术有限公司 检测废水中二甲基甲酰胺含量的方法
CN105044245A (zh) * 2015-08-31 2015-11-11 山东蓝帆化工有限公司 Pvc糊树脂残留有机物测定方法
CN112379023A (zh) * 2020-11-18 2021-02-19 江南大学 一种顶空气相的方法检测离子交换树脂中8种有机物残留的方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01219753A (ja) * 1988-02-26 1989-09-01 Fuji Electric Co Ltd 電子写真用セレン感光体
JPH0262962A (ja) * 1988-08-29 1990-03-02 Shimadzu Corp ガスクロマトグラフ装置
CN104764814A (zh) * 2014-12-30 2015-07-08 东莞市正明检测技术有限公司 检测废水中二甲基甲酰胺含量的方法
CN105044245A (zh) * 2015-08-31 2015-11-11 山东蓝帆化工有限公司 Pvc糊树脂残留有机物测定方法
CN112379023A (zh) * 2020-11-18 2021-02-19 江南大学 一种顶空气相的方法检测离子交换树脂中8种有机物残留的方法
CN112379023B (zh) * 2020-11-18 2021-12-07 江南大学 一种顶空气相的方法检测离子交换树脂中8种有机物残留的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Simell et al. Provisional protocol for the sampling and anlaysis of tar and particulates in the gas from large-scale biomass gasifiers. Version 1998
JPS6330762A (ja) 塩化ビニル樹脂中の残留塩化ビニルモノマ−の定量方法
Hamlin et al. Analysis of Volatile Inorganic Fluorides by Gas Liquid Chromatography.
Naughton et al. The chemistry of volcanic gases: 1. Collection and analysis of equilibrium mixtures by gas Chromatography
JPH09236564A (ja) 微量相互作用性ガスの検出方法
CN106950303B (zh) 生物样本血液中苯系物的测定方法
US3560158A (en) Method for analysis of labile hydrogen containing compounds
CN104713975B (zh) 一种同时检测氢气中烃类杂质和氮气杂质含量的方法
Williams Gas-liquid chromatographic headspace method for vinyl chloride in vinegars and alcoholic beverages
Mitchell Jr Methods for the determination of water in polymers
CAMPBELL et al. The quantitative determination of acrylonitrile, acrolein, acetonitrile and acetone in workplace air
US5327779A (en) Vapor pressure measurement by gas saturation for mixture
Barbour et al. Inverse gas-liquid chromatographic studies of asphalt. Variations in experimental parameters
Venema The usefulness of the headspace analysis‐gas chromatography technique for the investigation of solid samples
US3167947A (en) Gas detector and analyzer
US2736638A (en) Detection of sulfur dioxide
McCURRY et al. Evaluation of desorption efficiency determination methods for acetone
US6180413B1 (en) Low level TOC measurement method
Poy et al. Determination of vinyl chloride monomer residue in poly (vinyl chloride) at the parts-per-billion level with an automatic purge-and-trap technique
US3048029A (en) Gas chromatographic analysis of inorganic materials
Loeper et al. Indirect method for the determination of water using headspace gas chromatography
Giacin et al. Analytical measurements of package components for unintentional migrants
RU2055360C1 (ru) Способ определения воды в жидких органических средах
Miller et al. Determination of a 24-hour time-weighted average value of environmental vinyl chloride monomer concentration by charcoal adsorption followed by gas chromatography
Spagnolo et al. Quantitative determination of small amounts of toluene diisocyanate monomer in urethane adhesives by gel permeation chromatography