JPS6330105B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は冶金用容器のためのスライド式ノズル
であつて、容器の湯口の下側に配置された底プレ
ートと、ノズルを開閉するためにスライドユニツ
ト内で前記底プレートをシールしつつしゆう動可
能に配置された少なくとも１つのスライドプレー
トと、該スライドプレートに緊締機構によつて押
しつけられる下側の錠プレートとを有しており、
該下側の錠プレートに鋳込み管が接続されている
形式のものに関する。

従来の技術 前記形式の公知のスライド式ノズル（ドイツ連
邦共和国特許出願公開第2219064号明細書参照）
によれば加圧シリンダによつて往復運動可能なス
ライドユニツトが、加圧シリンダのピストンロツ
ドに接続されたプツシユ部材を有しており、この
プツシユ部材に引張りロツドが取りつけられてい
る。この引張りロツドはスライドプレートの横に
沿つて延びていて端部でスライドプレートに接続
された引張り部材を有している。スライドプレー
トを交換する場合は、新しいスライドプレート
が、使用されているスライドプレートと引き出さ
れた引張り部材との間に挿入され、次いで引張り
部材を介して加圧シリンダによつて錠プレートの
箇所に突き当てられる。この時に新たに挿入され
たスライドプレートは、横に配置され定置の軸を
中心にして旋回可能でばね負荷されているレバー
によつて底プレートに押しつけられる。閉鎖され
た鋳込み管を備えた下側の錠プレート又は保持プ
レートは同じように旋回レバーによつてスライド
プレートに押しつけられる。保持プレートを鋳込
み管と一緒に交換する場合は、スライドプレート
におけるのと同じように、引き出された引張り部
材と使用されている保持プレートとの間に新しい
保持プレートを挿入し、この新しい保持プレート
は、これが古い保持プレートの位置を占めるまで
加圧シリンダを操作することによつて引張り部材
によつて古い保持プレートに当てつけられる。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら前記のような交換形式によれば鋳
込み管若しくは下側の錠プレートは加圧シリンダ
の補助がなくては交換できないという欠点があ
る。しかも下側の錠プレートを受容及びスライド
させるための支持機構と、この錠プレートが不意
にスライドするのを避けるための解除可能なしや
断機構とが必要である。

そこで本発明の課題は、下側の錠プレートを有
利には鋳込み管と一緒に、スライドユニツトを移
動させる加圧シリンダによつてずらすことなしに
迅速かつ簡単に交換することができるようなスラ
イド式ノズルを提供することである。

問題点を解決するための手段 前記問題点を解決した本発明によれば、スライ
ドユニツトにこのスライドユニツトのスライド方
向に延びるガイド軌道が設けられており、該ガイ
ド軌道が、前記スライドユニツトの閉鎖範囲で隆
起していて、前記下側の錠プレートに作用する押
圧力を解除するために間接的又は直接的に緊締機
構を押しつけるようになつている。

作 用 本発明の構成によれば下側の錠プレートはノズ
ルの閉鎖位置で自動的に解放されるので、この下
側の錠プレート若しくはこれに接続された鋳込み
管は、あらかじめ規定された閉鎖された錠止位置
で特別な手段を溝じる必要なしに保守のため又は
交換するために取り外され、交換又は再び取りつ
けられる。

実施態様 本発明の１実施態様によれば、ガイド軌道がそ
れぞれ閉鎖範囲に向かつて深さが次第に狭くなる
長手方向溝として構成されており、この長手方向
溝に、それぞれ１つのカムレバーが配属されてい
る。このカムレバーは前記閉鎖範囲で緊締機構を
押しつけ、これによつて下側の錠プレートは解放
される。この場合、長手方向溝はスライドユニツ
トのフレーム内で保持された滑り条片に形成され
ている。

また別の有利な実施態様によれば、下側の錠プ
レートの両側に、場所的な理由により、互いに並
んで配置された３つの旋回レバーが配置されてい
る場合、カムレバーはこれら３つの旋回レバーの
うちの中央の旋回レバーにのみ作用して、外側の
２つの旋回レバーは互いに向き合つて配置された
中央のストツパ面によつて連行される。

また別の実施態様によれば、スライドユニツト
に設けられたリブとして構成されたガイド軌道
は、下側の錠プレートに作用する旋回レバーを直
接押しつける。

実施例 次に図面に示した実施例について本発明の構成
を具体的に説明する。

第１図に示したスライド式ノズル２０は分配溝
１０の底部に固定されている。この部分的に図示
された分配溝１０はほぼ金属湯容器の形状を有し
ていて鋼被覆材１２によつて取り囲まれている。
さらにこの分配溝１０は鋼被覆材１２内に埋め込
まれた湯口スリーブ１４を有しており、この湯口
スリーブ１４には、耐火性の鋳込みプレート２５
がシールされて配置されている。鋳込みプレート
２５には破線で示された下側の耐火性の錠プレー
ト３０が配置されており、この錠プレート３０に
は金属薄板被覆部３４によつて鋳込み管３２が固
定されている。

スライド式ノズル２０の図示の開放位置で、金
属湯は分配溝１０から耐火性部分の互いに同一列
に並んでいる開口１６を通つて図示していない連
続鋳造鋳型に流れ込む。

鋼被覆材１２にねじ固定されたケーシング２２
内で、スライドユニツト２８が図示していない駆
動装置によつて長手方向移動可能にガイドされて
いる。スライドユニツト２８は１つのフレーム２
９とこのフレーム２９によつて取り囲まれた２つ
のスライドプレートとを有しており、これら２つ
のスライドプレートのうちの一方は鋳込みプレー
ト２５として構成されていて、他方は閉鎖プレー
ト２６として構成されている。鋳込みプレート２
５は閉鎖位置でスライド式ノズル２０の外に位置
しており、ここで容易に交換される。これに対し
て閉鎖プレート２６は鋳込みプレート２５程しば
しば交換する必要がないので、蓋２７のねじを外
して下側からケーシング２２から取り外して交換
することができる。

スライドプレート（鋳込みプレート２５、閉鎖
プレート２６）は、第２図に示してあるように、
湯口１６の範囲で定置の旋回レバー６０及びこの
旋回レバー６０に作用するばね６４によつて底プ
レート２４に押しつけられる。旋回レバー６０と
鋳込みプレート２５、閉鎖プレート２６との間に
はそれぞれフレーム２９内で保持された滑り条片
６６が配置されている。これらの滑り条片６６は
第１図ではずらした断面図で示されている。

下側の錠プレート３０と鋳込み管３２とは第２
図によれば金属薄板被覆部３４に埋め込まれてい
て、緊締機構４０によつて湯口１６の下側に存在
する鋳込みプレート２５又は閉鎖プレート２６に
押しつけられる。緊締機構４０は、ケーシング２
２内に固定された鋳型２３内に配置されたばね４
２と旋回レバー４４とから成つている。錠プレー
ト３０の両側にはスライド方向に対して直交する
方向に、定置の軸３５を中心にして旋回可能なそ
れぞれ３つの旋回レバー４４，４４′が配置され
ており、これらの旋回レバー４４，４４′の最も
外側の端部４６にはそれぞれ１つのばね４２が作
用し、最も内側の端部４５には錠プレート３０が
載つている。

本発明によればこの錠プレート３０及びこれに
接続された鋳込み管３２は迅速かつ簡単に交換で
きる。このために、スライドユニツト２８内では
スライド方向に延びるガイド軌導５０が滑り条片
６６に設けられている。このガイド軌道５０は、
間鏡範囲Ｓに向かつて次第に狭くなる長手方向溝
５２として構成されており、これらの長手方向溝
５２には、定置の軸５６を中心にして旋回可能な
それぞれ１つのカムレバー５５（押圧機構）が配
属されている。このカムレバー５５の自由端部５
５′は一方では、長手方向溝５２として構成され
たガイド軌導５０に係合し、他方では中央の旋回
レバー４４′と接触している。さて、スライドユ
ニツト２８が閉鎖位置に走行すると、カムレバー
５５は、前記長手方向溝５２の深さが次第に狭く
なつているために旋回レバー４４′に押しつけら
れ、この旋回レバー４４′自体は遊びがなくなつ
てから下側のストツパ面４７によつて外側の旋回
レバー４４の上側ストツパ面４８に押しつけられ
る。これによつて下側の錠プレート３０は、この
錠プレート３０に作用する押圧力から解放され、
この錠プレート３０の端面側に存在するストツパ
５７を下方旋回させると取り外され新しいものと
交換される。錠プレート３０はストツパ５７及び
蓋２７によつてスライド方向で位置決めされてい
る。

錠プレート３０の両側にはそれぞれ１つのガイ
ド軌道５０とカムレバー５５が設けられている。
このカムレバー５５は、スライドプレート２５，
２６のための旋回レバー６０と同様に鋳型２３内
に配置されている。（第２図の左側半部では、カ
ムレバー５５の後ろの断面が延びているので、こ
のカムレバー５５の位置で旋回レバー６０が見え
る。） 旋回レバー４４′若しくは４４のストツパ面４
７，４８間の、スライド式ノズルの開放位置に存
在する遊びは、旋回レバー４４，４４′を互いに
独立して錠プレート３０の載設面の非扁平性に合
わせるためのものである。

カムレバー５５は、すべての３つの旋回レバー
４４，４４′上に載り、閉鎖位置でこれらの旋回
レバー４４，４４′に直接押しつけられるように
構成されている。

第３図に示した別の実施例によれば、旋回レバ
ー４４，４４′は閉鎖範囲で、リブ５１として構
成されたガイド軌道５０によつて直接下方へ押し
やられる。これらのリブ５１は、フレーム２９内
で閉鎖プレート２６の下側に保持された滑り条片
６６に固定されていて、旋回レバー６０と錠プレ
ート３０との間を通つて延び、閉鎖範囲でそれぞ
れ対応する旋回レバー４４′を押しつける。

効 果 以上のように本発明のスライド式ノズルによれ
ば、下側の錠プレートは鋳込み管と一緒に、特別
な手段を講ずる必要なしに迅速かつ簡単に交換す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例によるスライド式ノ
ズルの概略的な縦断面図、第２図は第１図による
スライド式ノズルの横断面図、第３図は別の実施
例によるスライド式ノズルの部分的な横断面図で
ある。 １０……分配溝、１２……鋼被覆材、１３……
耐火性ライニング、１４……湯口スリーブ、１６
……湯出し口、２０……スライド式ノズル、２２
……ケーシング、２３……鋳型、２４……底プレ
ート、２５……鋳込みプレート、２６……閉鎖プ
レート、２７……蓋、２８……スライドユニツ
ト、２９……フレーム、３０……錠プレート、３
２……鋳込み管、３４……金属薄板被覆部、３５
……軸、４０……緊締機構、４２……ばね、４
４，４４′……旋回レバー、４５……内側端部、
４６……端部、４７……下側ストツパ面、４８…
…上側ストツパ面、５０……ガイド軌道、５１…
…リブ、５２……長手方向溝、５５……カムレバ
ー、５５′……自由端部、５６……軸、５７……
ストツパ、６０……旋回レバー、６６……滑り条
片、Ｓ……閉鎖範囲。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 冶金用容器のためのスライド式ノズルであつ
   て、容器の湯口１４の下側に配置された底プレー
   ト２４と、ノズルを開閉するためにスライドユニ
   ツト内で前記底プレート２４をシールしつつしゆ
   う動可能に配置された少なくとも１つのスライド
   プレート２５，２６と、該スライドプレート２
   ５，２６に緊締機構４０によつて押しつけられる
   下側の錠プレート３０とを有しており、該下側の
   錠プレート３０に鋳込み管３２が接続されている
   形式のものにおいて、前記スライドユニツト２８
   にこのスライドユニツト２８のスライド方向に延
   びるガイド軌道５０が設けられており、該ガイド
   軌道５０が、前記スライドユニツト２８の閉鎖範
   囲Ｓで隆起していて、前記下側の錠プレート３０
   に作用する押圧力を解除するために間接的又は直
   接的に前記緊締機構４０を押しつけることを特徴
   とする、冶金用容器のためのスライド式閉鎖装
   置。 ２ ガイド軌道５０がそれぞれ、閉鎖範囲Ｓに向
   かつて深さが次第に狭くなる長手方向溝５２とし
   て構成されており、該長手方向溝５２に、可動に
   ガイドされた押圧機構が配属されていて、該押圧
   機構が一方では前記長手方向溝５２に係合し、他
   方では、ばね４２と協働して緊締機構４０を形成
   する旋回レバー４４′に接触している、特許請求
   の範囲第１項記載のスライド式ノズル。 ３ 長手方向溝５２が滑り条片６６に形成されて
   おり、該滑り条片６６がスライドユニツト２８の
   フレーム２９内で保持されている、特許請求の範
   囲第２項記載のスライド式ノズル。 ４ 下側の錠プレートの両側でこの錠プレートの
   スライド方向に対して直交する方向に、定置の軸
   を中心にして旋回可能な少なくともそれぞれ３つ
   の互いに並んで配置された旋回レバーが配置され
   ており、該旋回レバーの一端部がばねによつて負
   荷されていて、他端部が錠プレートの下側に作用
   しており、それぞれ３つの旋回レバー４４′のう
   ちの中央の旋回レバーの、下側の錠プレート３０
   に向けられた端部４５が押圧機構５５に接触して
   いて下側のストツパ面４７を有しており、該スト
   ツパ面４７がスライド式ノズルの閉鎖範囲におけ
   る遊びを克服してから、外側の旋回レバー４４の
   対応する上側のストツパ面４８を押しつける、特
   許請求の範囲第１項から第３項までのいずれか１
   項記載のスライド式ノズル。 ５ ガイド軌道５０がスライドユニツト２８に設
   けられたリブ５１として構成されており、該リブ
   ５１が、スライド式ノズルの閉鎖状態で緊締機構
   ４０を直接的に押しつける、特許請求の範囲第１
   項記載のスライド式ノズル。