JPS6330030A - 光波長多重伝送方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、例えば光源に発光ダイオード（ＬＥＤ）を用
いた光波長多重伝送方式の改良に関する。

（従来の技術） 近年、種々の光通信システムが実用化されているが、そ
の光伝送方式の一つとして波長が異なる複数の光信号を
多重化して伝送する光波長多重伝送方式がある。この方
式は、例えば第２図に示す如く互いに対向する局にそれ
ぞれ光フィルタ１１．１２を組合わせて構成した光合分
波器１゜２を設け、図示しない発光部から出力された波
長の異なる２つの光信号（波長λ１．λ２）を光合分波
器１の各光フィルタ１１．１２で合波して光ファイバ３
へ送出し、一方この光ファイバ３を経て到来した多重化
光信号を光合分波器２のフィルタ１２．１１で波長λ１
およびλ２の光信号に分波してそれぞれ図示しない受光
素子に導くものである。

ところで、この方式において、各光合分波器１゜２の光
フィルタ１１．１２の通過特性は、従来より例えば第３
図Ｃ１，Ｃ２に示す如く設定されている。すなわち、光
フィルタ１１は波長λ１を通過させかつ波長λ２を反射
するために遮断波長をＡ１に設定し、また光フィルタ１
２は波長λ２を通過させ波長λ１を反射するために遮断
波長をＡ２に設定している。このようにすれば、各光信
号は先ず光合分波器１でスペクトラムの一部がそれぞれ
制限されて図中の斜線Ａ１．Ａ２に示す成分のみが光フ
ァイバ３へ送出され、さらに光合分波器２でスペクトラ
ムが制限されて受光素子へ導かれる。このため、各光信
号相互間の漏話は抑制され、これにより高品質の通信が
可能となる。また、このとき各光信号は、光フィルタ１
１．１２によりそれぞれスペクトラム制限を受けて信号
レベルが低下するが、この低下分を考慮して伝送距離を
設定すればよく、通信には支障は生じない。

ところがこのような従来の伝送方式には次のような問題
点があった。すなわち、各光信号は光合分波器１，２で
損失を受ける他、光ファイバ３においても伝送損失を受
ける。しかし、この光ファイバによる損失は例えば０．
７〜１．３　ｍの波長帯では波長が短いほど大きくなる
ため、Ａ１くＡ２である上記方式の場合、波長λ２の光
信号は十分なレベルで伝送されても、波長λ１の光信号
の伝送損失が大きく受光素子で規定される最低受光レベ
ルを満たさずに受光不可能になってしまうことがある。

したがってこのような場合には、島損失の光信号の受光
レベルに応じて伝送距離を短かく設定しなければならず
、この結果伝送系の規模を制限せざるを得なかった。ま
た伝送距離を延長するために伝送路中に中継器等を設置
することも考えられるが、このようにするとシステムが
ＩＩで高価になる問題があった。

（発明が解決しようとする問題点） 以上のように従来の伝送方式は、短波長の光信号に応じ
て伝送距離を設定しなければならず、これにより伝送系
の規模が制限され、また伝送距離を延長するにはシステ
ムが？！雑で高価になるという問題点を有するもので、
本発明はこの点に着目し、中継器等の新たな設備を用い
ることなく短波長の光信号であっても受光レベルを十分
高く保持して伝送距離を延長できるようにし、これによ
り簡単な構成で伝送系の規模を拡大し得る光波長多重通
信方式を提供しようとするものである。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 本発明は、波長の異なる？！数の光信号のうち短波長の
光信号に対する光合分波器によるスペクトラム制限によ
る損失を、光伝送路における伝送損失に応じて長波長の
光信号に対するスペクトラム制限による損失より小さく
設定するようにしたものである。

（作用） この結果、光合分波器により短波長の光信号に与えられ
る通過損失は減少し、このため光伝送路において大きな
伝送損失が生じたとしても受光信号レベルは受光素子で
十分に受光可能な値に保持される。したがって、その分
だけ光伝送路の長さを延長することができ、これにより
中継器等を設けることなく伝送系の規模を拡大すること
ができる。

（実施例） 第１図は、本発明の一実施例における光波長多重伝送方
式を適用した光合分波器の通過特性を示すものである。

尚、この光合分波器は前記第２図と同様に波長；４１用
の光フィルタと波長Ａ２用の光フィルタとにより構成さ
れる。

波長Ａ１用の光フィルタの遮断波長は、Ｃ１’に示す如
く波長λ１よりも長波長側に設定されており、これによ
り光信号の通過域が広く設定されている。また波長Ａ２
用の光フィルタの遮断波長は、Ｃ２’　に示す如く波長
λ２よりも長波長側に設定されており、これにより光信
号の通過域が狭く設定されている。またこれらの光フィ
ルタの通過領域は、相互に重なり合わないように設定さ
れている。

このような構成であるから、波長λ１の光信号は、送信
側の光合分波器から光ファイバへ送出される際に、波長
λ１用の光フィルタにより図中斜線ＡＩ’　に示す如く
そのスペクトラムの大半がそのまま通過し、これにより
高レベルの光信号が光ファイバへ送出される。そして受
信側の光合分波器でも、上記波長λ１の光信号は光フィ
ルタによりスペクトラムの大半が通過され、これにより
光ファイバを経て光合分波器に受波されたときの信号レ
ベルを略保持したまま受光素子で受光される。

このため、短波長であるが故に光ファイバで大きな伝送
損失が生じても、この伝送損失の一部は上記光合分波器
による通過域の増加分により相殺され、これにより光信
号の受光レベルは受光素子で十分に受光可能な値に保持
される。したがって、その分だけ中継器無しで伝送可能
な伝送距離を延長することができ、これによりシステム
の？ｉｌ化やコストアップを招くことなく伝送系の規模
を拡大することができる。また、受光レベルを高めるこ
とができるので、漏話による影響を少なくすることがで
きる。

また、本実施例では波長λ２用の光フィルタの通過域を
狭く設定しているので、波長λ２の光信号は光合分波器
を通過する際に比較的大きなスペクトラム制限を受ける
。このため、この長波長である波長λ２の光信号の受光
レベルは光ファイバによる伝送損失が少なくても適当な
レベルに抑えられ、これにより上記短波長である波長λ
１の光信号の受光レベルと略一致させることができる。

この結果、各光信号の受光回路に受光信号レベルを抑制
するために光減衰器を設ける必要がなくなり、その分受
信回路を簡単化することができる。

尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例
えば光合分波器に設定するスペクトラム制限による損失
の量や光合分波器の構成、光伝送路の構成、伝送する光
信号の数については、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施できる。

［発明の効果］ 以上詳述したように本発明によれば、波長の異なる複数
の光信号のうち短波長の光信号に対する光合分波器によ
るスペクトラム制限によ−る損失を、光伝送路における
伝送損失に応じて長波長の光信号に対するスペクトラム
制限による損失より小さく設定するようにしたことによ
って、中継器等の新たな設備を用いることなく短波長の
光信号であっても受光レベルを十分高く保持して伝送距
離を延長することができ、これにより簡単な構成で伝送
系の規模を拡大し得る光波長多重通信方式を提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における光波長多重伝送方式
を適用した光合分波器の通過特性を示す図、第２図は光
波長多重伝送方式を適用したシステムの構成の一例を示
す図、第３図は従来の光波長多重伝送方式を適用した光
合分波器の通過特性を示す図である。 １．２・・・光合分波器、１１・・・波長λ１用の光フ
ィルタ、１２・・・波長λ２用の光フィルタ、Ｃ１′・
・・波長λ１用の光フィルタの通過特性、Ｃ２’　・・
・波長λ２用の光フィルタの通過特性、Ａｌ’・・・波
長λ１の光信号の通過域、Ａ２’・・・波長λ２の光信
号の通過域。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）波長の異なる複数の光信号を送信側で光合波器に
   より多重化したのち光伝送路を介して受信側へ伝送し、
   この多重化光信号を受信側で光分波器により分波してそ
   れぞれ受信する光波長多重伝送方式において、前記複数
   の光信号のうち短波長の光信号に対する前記光合波器お
   よび光分波器によるスペクトラム制限による損失を、前
   記光伝送路における伝送損失に応じて長波長の光信号に
   対するスペクトラム制限による損失より小さく設定した
   ことを特徴とする光波長多重伝送方式。
2. （２）短波長の光信号に対するスペクトラム制限による
   損失および長波長の光信号に対するスペクトラム制限に
   よる損失を、それぞれ両光信号の光伝送路による伝送損
   失差を相殺するべく設定したことを特徴とする特許請求
   の範囲第（１）項記載の光波長多重伝送方式。