JPS63299905A - 土練機の硬土、軟土防止方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は碍子その他のｌｌＩ！磁器製品の原料となる坏
土を押出す真空土練機から硬土や軟土が発生することを
防止するための土練機の硬土、軟土防止方法及び装置に
関するものである。

（従来の技術） 真空土練機は一次軸により押出される坏土を細分盤によ
り細分化して真空室へ落下させ、真空室内で坏土中の空
気やガスを脱気したうえで二次軸により押出す構造とな
っているが、細分盤から落下した坏土や二次軸の回転に
より盛り返された坏土が真空室の側壁に付着し乾燥する
と「硬土」と呼ばれる内部欠陥の原因となる。このため
例えば特公昭３６−２１１３８号公報に示されるように
、真空室の側壁に冷却水通路を形成し、水道水等を流し
て真空室内を冷却し付着土の乾燥を防止する工夫がなさ
れている。ところが冷却が過ぎると真空室の側壁に結露
が発生して付着土がどろどろに溶け、これが練り土に混
入すると「軟土」と呼ばれる内部欠陥の発生原因となる
。また逆に冷却が不足すると、「硬土」が発生するため
、硬土や軟土のない均質な練り土を製造することは容易
ではなく、作業者は常に結露の有無に注意を払わねばな
らなかった。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は上記のような従来の問題点を解決して、土練機
から押出される練り土中の硬土や軟土の発生を確実に防
止することができる土練機の硬土、軟土防止方法及び装
置を目的として完成されたものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は土練機の真空室の側壁に形成された冷却水通路
に供給される冷却水の温度を、真空室内の温度よりも２
〜６℃低温に維持しつつ真空室の冷却を行うことを特徴
とする土練機の硬土、軟土防止方法に関する第１の発明
と、土練機の真空室の側壁に形成された冷却水通路を流
れる冷却水の循環路中に熱交換タンクを設け、熱交換タ
ンクの出口側に冷却水温度センサーを取付けるとともに
真空室にも温度センサーを取付け、熱交換タンクの内部
には冷却水温度センサーにより測定された冷却水の温度
を真空室の温度よりも常に２〜６℃低温に維持するため
の冷却パイプ及びヒーターを設けたことを特徴とする土
練機の硬土、軟土防止方法装置に関する第２の発明とか
らなるものである。

（実施例） 次に本発明を図示の実施例について詳細に説明すると、
＋１１は土練機、（２）はその真空室、（３）は細分盤
、（４）は二次軸である０図面に断面で示したように、
真空室（２）の側壁には多数の冷却水通路（５）が形成
されている。（６）は冷却水の循環路中に設けられた熱
交換タンクであり、冷却水はこの熱交換タンク（６）か
らポンプ（７）、逆止弁（８）等を介して管路（９）か
ら冷却水通路（５）へ供給され、またリターン側の管路
α・から再び熱交換タンク（６）内へ戻される。

この熱交換タンク（６）には、冷凍機から供給されてく
る冷却液を循環させるコイル状の冷却パイブク１１）と
、電熱式のヒーター（１２）と、レベルを一定に保つた
めのフロート弁（１３）等が設けられている、　（１４
）は冷却パイプ（１１）の流量制御弁（１５）と、ヒー
ター（１２）とを制御するｍ扉器である。また（１６）
は熱交換タンク（６）から管路（９）を介して真空室（
２）へ供給される冷却水の温度を検出するために熱交換
タンク（６）の出口側に取付けられた冷却水温度センサ
ー、（１７）は真空室（２）内の温度を検出するために
真空室（２）の内部に取付けられた温度センサーである
。これらの冷却水温度センサー（１６）と温度センサー
（１７）とによって検出された冷却水の温度と真空室（
２）内の温度は制御器（１４）に内蔵された差温計に入
力され、制御器（１４）は冷却水の温度が真空室（２）
内の温度よりも常に２〜６℃低温となるように冷却液流
量とヒーター（１２）の出力とを制御している。

（作用） このように構成された第２の発明の装置を用いれば、冷
却水の温度を常に真空室（２）内の温度よりも２〜６℃
低温に維持しつつ真空室（２）の側壁を冷却することが
できることとなり、これによって真空室（２）の側壁に
付着した土が乾燥して硬土となることが防止される。ま
たこれとともに、真空室（２）の側壁が過度に冷却され
て結露を生ずることも防止されるので、結露によって付
着土がどろどろの軟土となることも防止される。このた
めには温度差を２〜６℃に維持することが必要であって
、温度差が２℃未満では付着土の乾燥を防止する効果が
不十分であり、逆に温度差が６℃を越えると坏土中の水
分による水蒸気が結露し易くなる。このように本発明に
よれば真空室（２）内の温度の変動に応じて制御器（１
４）がヒーター（１２）の発熱量や冷却パイプ（１１）
を流れる冷却液の流量を自動的に制御し、熱交換タンク
（６）から真空室（２）の冷却水通路（５）へ供給され
る冷却水の温度を真空室（２）内の温度よりも２〜６℃
低温となるように常に制御しているので、作業者は真空
室（２）内の結露の有無に注意を払う必要がなくなり、
しかも硬土や軟土のない適正な練り土の安定供給が可能
となる。

（発明の効果） 本発明は以上の説明からも明らかなように、土練機から
押出される練り土中の硬土や軟土の発生を確実に防止す
ることができ、硬土や軟土に起因する陶磁器製品の内部
欠陥をなくすることができる。また本発明によれば作業
者は従来のように真空室内の結露の発生状況を常に監視
する必要がなくなる。このように本発明は従来の問題点
を一掃した土練機の硬土、軟土防止方法及び装置として
、産業の発展に寄与するところは極めて大である

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示す断面図である。 （２）：真空室、（５）：冷却水通路、（６）：熱交換
タンク、（１１）：　冷却パイプ、（１２）　：　　ヒ
ーター、（１６）：冷却水温度センサー、（１７）：温
度センサー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、土練機の真空室の側壁に形成された冷却水通路に供
   給される冷却水の温度を、真空室内の温度よりも２〜６
   ℃低温に維持しつつ真空室の冷却を行うことを特徴とす
   る土練機の硬土、軟土防止方法。 ２、土練機の真空室（２）の側壁に形成された冷却水通
   路（５）を流れる冷却水の循環路中に熱交換タンク（６
   ）を設け、熱交換タンク（６）の出口側に冷却水温度セ
   ンサー（１６）を取付けるとともに真空室（２）にも温
   度センサー（１７）を取付け、熱交換タンク（６）の内
   部には冷却水温度センサー（１６）により測定された冷
   却水の温度を真空室（２）の温度よりも常に２〜６℃低
   温に維持するための冷却パイプ（１１）及びヒーター（
   １２）を設けたことを特徴とする土練機の硬土、軟土防
   止装置。