JPS63294794A - バクテリアセルロ−ス膜の乾燥法 - Google Patents

バクテリアセルロ−ス膜の乾燥法

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JPS63294794A
JPS63294794A JP12923987A JP12923987A JPS63294794A JP S63294794 A JPS63294794 A JP S63294794A JP 12923987 A JP12923987 A JP 12923987A JP 12923987 A JP12923987 A JP 12923987A JP S63294794 A JPS63294794 A JP S63294794A
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cellulose
membrane
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water
cellulose membrane
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Shiro Saka
志朗 坂
Sadao Kageyama
蔭山 貞夫
Haruhiko Yamashita
治彦 山下
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、微生物により生産されたセルロース膜を乾燥
する方法に関し、特に膜全体を破壊することなく効果的
に乾燥するだめの改良方法に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
騙ルロースは天然に最も多量に存在する有機高分子物質
であり、セルロースとしてそのま1利用されるほかセル
ロース誘導体原料として利用されている。
植物から得られるセルロース原料は、一般に繊維の形態
をしており、セルロース以外にリグニンやヘミセルロー
スなどを含有し且つそれらと強く結合した複合体として
得られる。従って、セルロース繊維を得るためKは化学
処理を処こしリグニンや一部ヘミセルロースを除去せね
ばならない。
こうして得られた精製パルプ繊維(幅: 30−50μ
m;長さ:3〜5 m )をさらに抄紙することでセル
ロースシートが得られる。
一方、アセトバクター・キシリナム (Aeetobacter xyl inum ;以下
、「AXJと略称する)やアセトバクター・アセチグナ
ム(Acstobacteracetigenum ;
以下、「AA」 と略称する)などのバクテリアはグル
コースをセルロースに転換スる性質があり、セルロース
生産菌として一般によく知られているが、これらのセル
ロース生産菌の生産するセルロースは純度が高く、リグ
ニ/及びヘミセル口、−スをほとんど含まない。
セルローろ生産菌によるセルロースの製造に関してはい
くつかの提案がされており、特開$59−120159
号には、培養液表面に生成せるセルロース薄膜を培地か
ら剥がし、含有液体を搾り出してから3%苛性ソーダ水
溶液で処理して菌体を破壊し酸中和、水洗して薄膜を回
収する方法が記載されている。このようにして得られた
セルロース薄膜は、前述の精製パルプ繊維からのセルロ
ースシートに比してその構造もち密で薄く、機能性は高
く半透膜としての利用価値は高い。さらに保水性の点か
らもすぐれており創傷や火傷の手当用の人工皮膚として
用いられている。
従来の精製パルプ繊維に比して、これらの特徴は、それ
ぞれのセルロース繊維の形態の差によるところが大であ
る。すなわちパルプ繊維は幅;30〜50μm、長さ3
〜5鴎の細胞であるのに対し、バクテリアセルロースは
、断面約1.6 nm X 5.8 nmのミクロフィ
ブリルが46本集ったフィラメント束として生産される
ため一単位あたシの大きさはノぐクチリアセルロースが
約−「正で1と小さくその分構造はち密で高機能となる
と思われる。またセルロースミクロフィブリル表面のフ
リーな水酸基量もバクテリアセルロースの方が多く保水
率も極端に高い。
しかしながら、バクテリアセルロース膜を乾燥させる場
合には、これらの特徴が短所となジ保水率が高い分だけ
乾燥による収縮も大きく、そのためバクテリアセルロー
ス膜をしわなく破れなく乾燥させることは困難であった
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の乾燥法の要点はセルロース生産菌が生産したセ
ルロース膜に対し、乾燥にともない発生する膜内内部応
力に対応して伸び縮みする弾性物たとえば、ゴムなどで
膜を宙づりにして乾燥させることにある。
AXおよびAAは好気性ダラム陰性菌の一種であり、約
3μmX0.6μmの寸法を有する桿状菌である。AX
及びAAとしては、甘味植物汁の発酵あるいは丈、カロ
ースを含んだ果物、野菜の腐敗の際に自然に発生するも
のが見出されているが、特にセルロース生産性の高いA
Xの精製菌株であるアセトバクター・キシリナム・スト
レインATCC23769Fi特定の供給先から入手可
能である。
AXはセルロースを・断面約1.6 nm X 5,8
 nmのミクロフィブリルが46本集ったフィラメント
束として生産する。ファイバーの長さ方向は理論的には
AXの寿命が続く限シ連続したものとして得られる。即
ち、植物起源のセルロースに比して高分子量のセルロー
スを得ることが可能である。AXは好気性菌であるので
、グルコースその他の炭化水素を基礎とした培養液の表
面にミクロフィブリルの集合である連続薄膜として生産
する。
以下、本発明の微生物生産セルロース膜の乾燥方法をセ
ルロース生産効率の高いAXについて具体的に説明する
が、AAその他のセルロース生産菌についても同様に適
用しうるものである。
AXの培養に適した培地は、糖と蛋白質を含有した複合
培地であって、例えば、次のような構成のものが知られ
ている。
グルコース       2.OW/Vチペゾトン  
      0.50 酵母抽出物      0.5   ”リン酸2ナトリ
ウム   0.27  //クエン酸       0
.11” 水           残 シ 希H(’を及び/又は希NaOHを用いてpH=6に調
整。
AXによるセルロース生産は時空収率の高いものである
ことが望ましい。培養温度は、28℃前後がセルロース
の生産速度が最も大きいので好ましい。AXを静置培養
すると、大部分のセルロースは培養液面に薄膜状で得ら
れ、一部数中にグル状で見られる。この場合、得らnる
薄膜は特開昭59−120159号に記載されるように
人工皮膚として使用することができるものである。
培地内のAX産出セルロースは水で膨潤した状態にある
。セルロースの分離回収にあたっては、先ず、含有する
水及び栄養分の残υなどを追出す操作を行う。実験室的
には薄膜セルロースをすべてガーゼ上に集め、搾液して
水洗する。このようにして実質的にセルロース及び菌体
のみを含む生成物を得る。
上記生成物から菌体を分離しセルロースのみを得る必要
があるならば、必要に応じてアルカリ処理、超音波処理
、遠心分離処理などを行う。
このようにして得られたバクテリアセルロース膜を図に
示すように乾燥による収縮に対応して延びる弾性物たと
えばゴム、バネなどで宙づりにし適度な張りをもたせて
保持しながら乾燥させることで平な破れのないバクテリ
アセルロース膜を得ることができる。
本発明に使用する弾性物は膜の引張強度よりも弱いもの
であシ、セルロースMを適度な張シになるような強度を
もつものでるnぽいずれでも良い例えばゴム、バネなど
がある。
乾燥温度としては0〜100℃の範囲であnばよいが好
ましくは20°C〜60℃がよい。また短時間に急激に
乾燥させることは避けた方が良い。
乾燥促進のため適当な風量で風乾することも出来る。
〔発明の効果〕
本発明のセルロース膜乾燥法によれば、膜全体を破壊す
ることなく効果的に乾燥することができる。
このセルロース膜は従来の木材繊維などよシ得らnるパ
ルグシートやろ紙に比して構造がち密で半透膜として用
いられるのみならず、菌体除去したものはセルロース純
度が高く、医用材料等に用いても有用である。
〔実施例〕
以下実施例をあげて本発明方法を具体的に説明するが本
発明は、これにより限定されるものではない。
実施例1 アセトバクター・キシリナム・ストレインATCC23
769を用い、下記組成を有する複合培地にて温度30
℃で7日〜14日間培養してセルロース膜を生成させた
グルコース       2.Ow/v%ペプトン  
      0.5〃 酵母抽出物      0.5〃 リン酸2ナトリウム   0.27  Ilクエン酸 
      0.11  M水           
 残 り pH= 6に調整 培養液からのセルロース分離のために行った単位操作は
次の通りである。
搾成:ガーゼ上に培養液中の固形分を評し取シ、包みこ
んで軽くプレスし、搾成する。
水洗A:培養液中の固形分をガーゼに包んだまま水道水
で洗浄する。
アルカリ処理:搾成、水洗後の固形分を、絶乾量の10
0倍量の1%NaOHに浸漬し、常温で24時間保持す
る。
超音波処理:固形分を絶乾量の約100倍の水に懸濁さ
せ、28 kHz (5ONOCLEANER100。
KAIZODENKI製)1時間処理。
遠心分離:超音波処理した懸濁液をそのまま(KUBO
TA KR/20000 )で110000rp、1 
hr処理する。セルロース固形分は下方に集まり、菌体
は一部が浮遊し、一部はセルロースの塊よりさらに下方
に沈降する。セルロースの塊以外を除去し、元の量まで
水を追加し、再度同様に遠心分離を繰返し菌体を除去す
る。
水洗B:培養液中の固形分をフィルター上で水洗する。
こうして得たバクテリアセルロース膜を乾燥するにあた
ジアクリル製のケース(縦21.5瓢、横25、5 m
、高さ285m)を作製しセルロース膜の端を収縮自在
なゴム付ダ7”/I/クリップで数ケ所はさみゴムの一
方の端をアクリル製のケースに固定してセルロース膜を
宙づりの状態にする。張り具合を調節するためにゴムの
長さを調節しセルロース膜が一様にうまく張られるよう
にした一晩そのまま放置し風乾することによシ平な乾燥
されたセルロース膜が得られ、ダブルクリ、グをはずし
ても膜は破れなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. セルロース生産菌により生合成したセルロース膜を弾性
    体で宙づりにして乾燥処理することを特徴とするバクテ
    リアセルロース膜の乾燥法。
JP12923987A 1987-05-26 1987-05-26 バクテリアセルロース膜の乾燥法 Expired - Lifetime JP2603829B2 (ja)

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JPS63294794A true JPS63294794A (ja) 1988-12-01
JP2603829B2 JP2603829B2 (ja) 1997-04-23

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997045452A1 (fr) * 1996-05-24 1997-12-04 Bio-Polymer Research Co., Ltd. Suspension concentree de cellulose bacterienne et procede de traitement associe
WO1997048730A1 (fr) * 1996-06-21 1997-12-24 Bio-Polymer Research Co., Ltd. Procedes de traitement de cellulose bacterienne
WO2006025148A1 (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Univ Nihon バクテリアセルロース有機ゲルを利用したリチウムイオン導電性材料、それを用いたリチウムイオン電池及びバクテリアセルロースエアロゲル

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997045452A1 (fr) * 1996-05-24 1997-12-04 Bio-Polymer Research Co., Ltd. Suspension concentree de cellulose bacterienne et procede de traitement associe
WO1997048730A1 (fr) * 1996-06-21 1997-12-24 Bio-Polymer Research Co., Ltd. Procedes de traitement de cellulose bacterienne
WO2006025148A1 (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Univ Nihon バクテリアセルロース有機ゲルを利用したリチウムイオン導電性材料、それを用いたリチウムイオン電池及びバクテリアセルロースエアロゲル

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