JPS6329379B2 - - Google Patents

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JPS6329379B2
JPS6329379B2 JP6447181A JP6447181A JPS6329379B2 JP S6329379 B2 JPS6329379 B2 JP S6329379B2 JP 6447181 A JP6447181 A JP 6447181A JP 6447181 A JP6447181 A JP 6447181A JP S6329379 B2 JPS6329379 B2 JP S6329379B2
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JP
Japan
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astigmatism
sawtooth wave
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ray tube
cathode ray
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JP6447181A
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English (en)
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JPS57180060A (en
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Takashi Kimura
Masahiro Inoe
Seiichiro Satomura
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Akashi Seisakusho KK
Original Assignee
Akashi Seisakusho KK
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Publication date
Application filed by Akashi Seisakusho KK filed Critical Akashi Seisakusho KK
Priority to JP6447181A priority Critical patent/JPS57180060A/ja
Publication of JPS57180060A publication Critical patent/JPS57180060A/ja
Publication of JPS6329379B2 publication Critical patent/JPS6329379B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement or ion-optical arrangement
    • H01J37/153Electron-optical or ion-optical arrangements for the correction of image defects, e.g. stigmators

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、走査型電子顕微鏡およびその類似装
置における非点性収差を補正する方法ならびにそ
の装置に関する。
一般に、走査型電子顕微鏡およびその類似装置
において、試料に照射する電子ビームのスポツト
は円形であることが必要であるが、試料上に焦点
を結ぶためのレンズ(対物レンズ)の状態,電子
ビームが通る道程の状態や対物レンズに挿入され
ている絞りの汚れなどにより、電子ビームのスポ
ツトは円形ではなく楕円形になることが多い。
このような状態を電子ビームに非点性収差を有
するという。
従来より、このような非点性収差を補正する手
段としては、第1図に示すごとく、まず荷電粒子
線を水平,垂直方向へ走査するための水平,垂直
方向走査用鋸歯状波と同期する鋸歯状波SX,SY
の一方SXとX方向非点性収差補正用電気信号E
1とを重畳してX方向非点性収差補正コイルへ供
給するとともに、上記鋸歯状波の他方SYとY方
向非点性収差補正用電気信号E2とを重畳してY
方向非点性収差補正コイルへ供給することによ
り、ブラウン管スクリーンa上に非点性収差補正
像bを局部的に現出させる。
ついでこの像bの位置へマーカcを移動させ
て、両者の整合をとつてから、この整合地点へマ
ーカcを移動するのに要した電流値と絶対値が同
じ電流値となるようにX,Y方向非点性収差補正
用電気信号E1,E2の値を調整する。
その後は、上記の鋸歯状波SX,SYの両非点性
収差補正コイルへの供給を停止する。
しかしながら、このような従来の非点性収差補
正手段では、最適画像がスクリーンa上に一点し
か現われないため、どこか最適な位置であるのか
を正確に判別できず、これにより補正精度が悪い
という問題点がある。
また、全面が均一でない試料を用いた場合に、
非点性収差が補正されているのかどうかの判断が
難しい。
本発明は、これらの問題点を解決しようとする
もので、非点性収差の補正を容易にしかも確実に
行なえるようにした走査型電子顕微鏡およびその
類似装置における非点性収差補正方法ならびにそ
の装置を提供することを目的とする。
このため、本発明の方法は、試料像投映用ブラ
ウン管をそなえた走査型電子顕微鏡およびその類
似装置について、次の手順により、非点性収差の
補正を行なうことを特徴としている。
(ア) 荷電粒子線を水平,垂直方向へ走査するため
の水平,垂直方向走査用鋸歯状波と同期する鋸
歯状波のうちの一方の鋸歯状波およびこれを反
転させた波形を、交互に第1方向非点性収差補
正用電気信号に重畳させて、第1方向非点性収
差補正部材に供給するとともに、上記鋸歯状波
のうちの他方の鋸歯状波およびこれを反転させ
た波形を交互に、第2方向非点性収差補正用電
気信号に重畳させて、第2方向非点性収差補正
部材に供給する。
(イ) ついで上記の第1,第2方向非点性収差補正
用電気信号の値を制御することにより、上記ブ
ラウン管のスクリーン上に現われる複数の非点
性収差補正像域が上記ブラウン管のスクリーン
中央部で一つに合体するように調整する。
(ウ) 上記他方の鋸歯状波の上記第1,第2方向非
点性収差補正部材への供給を停止する。
また、本発明の装置は、試料像投映用ブラウン
管をそなえるとともに、同ブラウン管の水平方向
走査用偏向部材および鏡体内の水平方向走査用偏
向部材へ水平方向走査用鋸歯状波を供給するため
の水平方向用鋸歯状波発生器を含む水平方向走査
系と、上記ブラウン管の垂直方向走査用偏向部材
および上記鏡体内の垂直方向走査用偏向部材へ垂
直方向走査用鋸歯状波を供給するための垂直方向
用鋸歯状波発生器を含む垂直方向走査系とをそな
えた走査型電子顕微鏡およびその類似装置におい
て、上記水平方向走査用鋸歯状波に同期する鋸歯
状波および上記垂直方向走査用鋸歯状波に同期す
る鋸歯状波の一方の鋸歯状波を受けてこれを反転
して出力する第1の反転回路と、同第1の反転回
路からの出力および上記一方の鋸歯状波を受けて
これらを交互に出力しうる第1の切換スイツチ
と、同第1の切換スイツチからの出力と第1方向
非点性収差補正用電源からの出力とを加算してこ
の加算出力を上記鏡体内の第1方向非点性収差補
正部材へ供給しうる第1の加算器とをそなえると
ともに、上記両鋸歯状波の他方の鋸歯状波を受け
てこれを反転して出力する第2の反転回路と、同
第2の反転回路からの出力および上記他方の鋸歯
状波を受けてこれらを交互に出力しうる第2の切
換スイツチと、同第2の切換スイツチからの出力
と第2方向非点性収差補正用電源からの出力とを
加算してこの加算出力を上記鏡体内の第2方向非
点性収差補正部材へ供給しうる第2の加算器とを
そなえ、上記の第1,第2の切換スイツチを同期
して切換えるべく、同第1,第2の切換スイツチ
へ切換制御信号を送る切換制御回路が設けられ、
且つ、上記の第1の切換スイツチと第1の加算器
との間に第1のスイツチが介装されるとともに、
上記の第2の切換スイツチと第2の加算器との間
に第2のスイツチが介装されたことを特徴として
いる。
以下、図面により本発明の第1実施例としての
走査型電子顕微鏡における非点性収差補正装置に
ついて説明すると、第2図はその全体構成図、第
3図はその要部を示す電気回路図、第4図a〜f
はいずれもその各部の波形図、第5〜7図はいず
れもその作用を説明するための模式図である。
第2図に示すごとく、水平,垂直方向走査用鋸
歯状波発生器1,2は、偏向回路3,4を介して
試料像投映用ブラウン管5の水平,垂直方向走査
用偏向部材としての偏向コイル6,7に接続され
るとともに、倍率切換回路8,9を介し、鏡筒内
に配設されて荷電粒子線としての電子ビーム10
を走査する水平,垂直方向走査用偏向部材として
の偏向コイル11,12に接続されている。
したがつて、発生器1からの鋸歯状波は、倍率
切換回路8で適当に振幅を変えて偏向コイル11
へ供給され、ここで電子ビーム10を水平方向へ
走査することが行なわれ、一方この偏向コイル1
1へ供給される鋸歯状波と同期している鋸歯状波
は、ブラウン管5のコイル6へ供給され、ここで
電子ビーム10と同期させてブラウン管5内の電
子ビームを水平方向へ走査することが行なわれ
る。これにより発生器1,偏向コイル6,11,
偏向回路3および倍率切換回路8で水平方向走査
系HSが構成される。
また、発生器2からの鋸歯状波およびこれに同
期している鋸歯状波も、上述の水平方向走査系
HSの場合とほぼ同様にして、偏向コイル12,
7へ供給されて、ここで鏡筒内の電子ビーム10
およびブラウン管5内の電子ビームを垂直方向へ
走査することが行なわれる。これにより発生器
2,偏向コイル7,12,偏向回路4および倍率
切換回路9で垂直方向走査系VSが構成される。
ところで、非点性収差補正回路13が設けられ
ており、その2つの入力端13a,13bには、
それぞれ水平方向用鋸歯状波発生器1および垂直
方向用鋸歯状波発生器2が接続されていて、その
2つの出力端13d,13eにはそれぞれ第1,
第2方向非点性収差補正部材としての第1,第2
方向非点性収差補正コイル15,16が接続され
ている。
なお、第1方向非点性収差補正コイル15は、
相互に90゜の位相差をもつて配設された4個のコ
イル部で構成されており、この補正コイル15に
よつて、合成磁界の大きさおよび方向を変えるこ
とにより、電子ビーム10の断面形状をX方向
(水平方向)およびY方向(垂直方向)で伸縮さ
せて電子ビーム10を真円断面形状に近づける作
用を行なう。
また、第2方向非点性収差補正コイル16は、
第1方向非点性収差補正コイル15の各コイル部
から45゜ずつずれて相互に90゜の位相差をもつて配
設された4個のコイル部で構成されており、この
補正コイル16によつて、合成磁界の大きさおよ
び方向を変えることにより、電子ビーム10の断
面形状をX,Y方向からそれぞれ45゜回転した方
向で伸縮させて電子ビーム10を真円断面形状に
近づける作用を行なう。
さらに、この回路13には、第1,第2方向非
点性収差補正用電源を構成する第1,第2ポテン
シヨメータ17,18が付設されている。
この非点性収差補正回路13へは、水平方向走
査用鋸歯状波発生器1からの水平方向走査用鋸歯
状波に同期する鋸歯状波SX〔第4図a参照〕およ
び垂直方向走査用鋸歯状波発生器2からの垂直方
向走査用鋸歯状波に同期する鋸歯状波SY〔第4図
b参照〕が入力される。
さらに、この回路13は、第3図に示すごと
く、端子13aを介して入力された鋸歯状波SX
を受けてこれを反転して出力する第1の反転回路
19が設けられており、この反転回路19からの
出力SX′は第1の切換スイツチ20の一端子へ供
給されるようになつている。
また、鋸歯状波SXは第1の切換スイツチ20
の他端子へ供給されるようになつている。
この回路13は、第1の切換スイツチ20の切
換作用によつて出力された信号SM1〔第4図c
参照〕と第1のポテンシヨメータ17からの電気
信号(直流)E1とを加算する第1の加算器21
と、この加算器21の出力を電力増幅する増幅器
22とをそなえて構成されている。
されに、この回路13には、第3図に示すごと
く、端子13bを介して入力された鋸歯状波SY
を受けてこれを反転して出力する第2の反転回路
23が設けられており、この反転回路23からの
出力SY′は第2の切換スイツチ24の一端子へ供
給されるようになつている。
また、鋸歯状波SYは第2の切換スイツチ24
の他端子へ供給されるようになつている。
この非点性収差補正回路13は、第2の切換ス
イツチ24の切換作用によつて出力された信号
SM2〔第4図d参照〕と第2のポテンシヨメー
タ18からの電気信号(直流)E2とを加算する
第2の加算器25と、この加算器25の出力を電
力増幅する増幅器22とをそなえて構成されてい
る。
さらに、この回路13には、第3図に示すごと
く、切換制御回路Sが設けられており、この切換
制御回路Sは端子13bを介して入力される鋸歯
状波SYを所定レベルの電圧としてのゼロ電圧と
比較して、鋸歯状波SYが負電圧のときハイレベ
ルとなり正電圧のときローレベルとなる信号Sa
〔第4図e参照〕を出力するコンパレータ27を
そなえるとともに、この信号Saを受けて第1,
第2の切換スイツチ20,24へ切換制御信号と
してのゲート信号GS〔第4図f参照〕を送るフリ
ツプフロツプ回路28をそなえている。
また、この切換制御信号としてのゲート信号
GSを受けて、第1の切換スイツチ20は、ゲー
ト信号GSがハイレベルのときに、鋸歯状波SXを
導通させ、それ以外のときに反転した鋸歯状波
SX′を導通させるようになつている。
同様に、この切換制御信号としてのゲート信号
GSを受けて、第2の切換スイツチ24は、ゲー
ト信号GSがハイレベルのときに、鋸歯状波SYを
導通させ、それ以外のときに反転した鋸歯状波
SY′を導通させるようになつている。
さらに、第1の切換スイツチ20の出力端と第
1の加算器21との間に、第1のスイツチ29が
介装されるとともに、第2の切換スイツチ24の
出力端と第2の加算器25との間に、第2のスイ
ツチ30が介装されている。
そして、これらのスイツチ29,30は相互に
連動して作動するように構成されている。
なお、増幅器22,26の各出力はそれぞれ端
子13d,13eを介して第1,第2方向非点性
収差補正コイル15,16へ供給される。
また、第2図に示すごとく、試料31へ電子ビ
ーム10が照射されると、2次電子や反射電子等
が出て、この信号が、検出器32で検出されてか
ら増幅器33で増幅されたのちに、ブラウン管5
のカソードあるいはグリツドへ導入されて、ブラ
ウン管5のスクリーン5a(第5〜7図参照)上
に輝度変調により試料像が投映されるようになつ
ていて、この検出器32,増幅器33等で信号検
出系DSが構成されている。
上述の構成により、非点性収差の補正を行なう
に際しては、まず対物レンズの焦点距離を調節し
てから、第1,第2のスイツチ29,30を投入
する。これにより鋸歯状波SXとこれを反転した
鋸歯状波SX′とがゲート信号GSによつて1フレ
ーム毎に交互に切換えられ、このようにして選択
された信号出力SM1に、第1のポテンシヨメー
タ17からの信号E1を重畳し増幅した補正信号
M1が、第1方向非点性収差補正コイル15へ供
給されるとともに、鋸歯状波SYとこれを反転し
た鋸歯状波SY′とがゲート信号GSによつて1フ
レーム毎に交互に切換えられ、このようにして選
択された信号出力SM2に、第2のポテンシヨメ
ータ18からの信号E2を重畳し増幅した補正信
号M2が、第2方向非点性収差補正コイル16へ
供給される。
このとき、非点性収差がとれていない場合、す
なわち第5図に示すように第1,第2方向の非点
性収差がとれるレベルE1,E2が0レベルL
1,L2からそれぞれずれている場合は、第5図
から明らかなように、ブラウン管スクリーン5a
上に対をなす2つの非点性収差補正像域(画像の
鮮明な領域)P1,P2が現われ、これら第1,第
2の非点性収差補正像域P1,P2はスクリーン5
aの中央部(この場合は中心)Cを中心点として
点対称に2つに分かれて存在するところとなる。
第5図に示すように、スクリーン5aにおいて
2点に分かれて非点性収差補正像域P1,P2が存
在する場合は、まず、非点性収差補正を第1方向
のみに注目して行ない、第2方向の非点性収差補
正は一定の状態にしておかれる。
次に、第2方向に注目して、同様に非点性収差
補正を第2方向のみについて行ない、第1方向
(すでに補正された方向)の非点性収差補正は一
定の状態におかれる。
このような第1,第2方向の非点性収差が補正
されていない状態で第1のポテンシヨメータ17
のつまみを調整してその出力信号E1の値を変え
ることにより、その補正信号M1のバイアスをか
えて、第6図に示すごとく、上記のレベルE1を
上記の0レベルL1に整合させると、スクリーン
5aで第1方向の非点性収差補正が調整されて、
スクリーン5aの中央部Cをはさんで上下に第
1,第2の非点性収差補正像域P1,P2が形成さ
れる。
これにより、第1方向の非点性収差を補正でき
る。
つぎに、第2方向の非点性収差をとるために、
第2のポテンシヨメータ18のつまみを調整して
その出力信号E2の値を変えることにより、その
補正信号M2のバイアスをかえて、第7図に示す
ごとく、上記のレベルE2を上記の0レベルL2
に整合させ、非点性収差補正を調整すると、非点
性収差補正像域P1,P2がスクリーン中央部Cで
1つに合体し、これによりこの第2方向の非点性
収差も補正できる。
この整合状態で、第1,第2のスイツチ29,
30を切ることによつて変形波SM1,SM2を
除去しても、上記の整合状態は変わらない。
すなわち、このような整合状態にすることによ
り非点性収差の補正を全画面に亘つて行なうこと
ができるのである。
なお、ポテンシヨメータ17,18のつまみの
調整順序は入れかえて行なつてもまた同時に行な
つても、同様の結果が得られる。
このように調整したのちは、第1,第2のスイ
ツチ29,30を切つて、第1,第2方向の変形
波SM1,SM2の第1,第2方向の非点性収差
補正コイル15,16への供給を停止すればよい
のである。
これによりスクリーン5a上には、鮮明な試料
像が映し出される。
したがつて、本発明の非点性収差補正手段によ
れば、簡素な回路構成で、容易にしかも確実且つ
迅速に非点性収差の補正を行なえる。
なお、これらの補正手段は、低倍率でも高倍率
でも精度よく使用できる。
ところで、切換制御信号Sからのゲート信号
GSが、第1,第2の切換スイツチ20,24の
一方のみに送られるようにし、第1,第2の切換
スイツチ20,24の他方は手動で切換えられる
ようにして、上述の非点性収差補正を第1,第2
のそれぞれの方向に対して行なうようにしてもよ
い。
この場合には、2つの非点性収差補正像域P1
P2が、スクリーン5aの上下又は左右に並んで、
スクリーン5a上でその中央部Cを通る水平線又
は中央部Cを通る垂線に対しそれぞれ対称の位置
に現われる。
そして、この場合もこれらの非点性収差補正像
域をそれぞれスクリーン中央部Cで1つに合体さ
せることによつて、第1ないし第2方向の補正を
調整することができる。
第8〜10図は、本発明の第2実施例としての
走査型電子顕微鏡における非点性収差補正装置に
ついて示すもので、第8図はその要部を示す電気
回路図、第9図a〜gはいずれもその各部の波形
図、第10図はその作用を説明するための模式図
であり、第8〜10図中第2〜7図と同じ符号は
ほぼ同様の部分を示す。
この第2実施例では、第8図に示すように、そ
の非点性収差補正回路13′に、切換制御回路
S′が設けられており、この切換制御回路S′は、端
子13′bを介して入力される鋸歯状波SYを所定
レベルの電圧としてのゼロ電圧と比較して、鋸歯
状波SYが負電圧のときハイレベルとなり正電圧
のときローレベルとなる信号Sa〔第9図e参照〕
を出力するコンパレータ27をそなえるととも
に、この信号Saを受けて第2の切換スイツチ2
4へ切換制御信号としてのゲート信号GS1〔第
9図f参照〕を送るフリツプフロツプ回路28を
そなえており、さらに、このゲート信号GS1を
受けこれを分周し、この分周信号(ゲート信号)
GS2〔第9図g参照〕を第1の切換スイツチ2
0へ切換制御信号として送る他のフリツプフロツ
プ回路28′をそなえている。
また、この切換制御信号としてのゲート信号
GS2を受けて、第1の切換スイツチ20は、ゲ
ート信号GS2がハイレベルのときに、端子1
3′aを介して入力される鋸歯状波SXを導通さ
せ、それ以外のときに反転した鋸歯状波SX′を導
通させるようになつている。
同様に、この切換制御信号としてのゲート信号
GS1を受けて、第2の切換スイツチ24は、ゲ
ート信号GS1がハイレベルのときに、鋸歯状波
SYを導通させ、それ以外のときに反転した鋸歯
状波SY′を導通させるようになつている。
したがつて、非点性収差の補正を行なうに際し
ては、まず、対物レンズの焦点距離を調節してか
ら、第1,第2のスイツチ29,30を投入す
る。
これにより、第1,第2方向の補正信号M1,
M2が出力端13′d,13′eを通じて第1,第
2方向非点性収差補正コイル15,16へ供給さ
れるところとなる。
このとき非点性収差がとれていない場合、すな
わち第10図に示すように第1,第2方向の非点
性収差がとれるレベルE1,E2が0レベルL
1,L2からそれぞれずれている場合は、第10
図から明らかなように、ブラウン管スクリーン5
a上に4つの非点性収差補正像域(画像の鮮明な
領域)P3,P4,P5,P6現われ、これらの非点性
収差補正像域(画像の鮮明な領域)P3,P4,P5
P6はスクリーン5aの中央部Cを中心として4
つに分かれて存在するところとなる。
第10図に示すように、スクリーン5aに4つ
に分かれて非点性収差補正像域P3〜P6が存在す
る場合は、まず、非点性収差補正を第1方向のみ
に注目して行ない、第2方向の非点性収差補正は
一定の状態にしておかれる。すなわち、補正像域
P3と補正像域P4とを整合させ、これと同時に補
正像域P5と補正像域P6とを整合させる。
次に、第2方向に注目して、同様に非点性収差
補正を第2方向のみについて行ない、第1方向
(すでに補正された方向)の非点性収差補正は一
定の状態におかれる。すなわち、補正像域P3
P4が1つに合体した非点性収差補正像域と、補
正像域P5とP6とが1つに合体した非点性収差補
正像域とをスクリーン中央部Cで1つに合体させ
る。
この整合状態で、第1,第2のスイツチ29,
30を切ることによつて変形波SM1,SM2を
除去しても、上記の整合状態は変わらない。
すなわち、このような整合状態にすることによ
り非点性収差の補正を全画面に亘つて行なうこと
ができるのである。
なお、ポテンシヨメータ17,18のつまみの
調整順序は入れかえて行なつてもまた同時に行な
つても、同様の結果が得られる。
このように調整したのちは、第1,第2のスイ
ツチ29,30を切つて、第1,第2方向の変形
波SM1,SM2の第1,第2方向の非点性収差
補正コイル15,16への供給を停止すればよい
のである。
これによりスクリーン5a上には、鮮明な試料
像が映し出される。
したがつて、本発明の非点性収差補正手段によ
れば、簡単な回路構成で、容易にしかも確実且つ
迅速に非点性収差の補正を行なえる。
なお、これらの補正手段は、低倍率でも高倍率
でも精度よく使用できる。
ところで、切換制御信号S′からのゲート信号
GS1を切換スイツチ20へ送るとともに、ゲー
ト信号GS2を切換スイツチ24へ送るようにし
てもよく、また切換スイツチ20,24とフリツ
プフロツプ回路28,28′との間に、適宜反転
回路を介装しても、同様の効果が得られる。
本発明の非点性収差補正手段は、走査型電子顕
微鏡に類似の装置にも、前述の実施例とほぼ同様
にして適用できる。
以上詳述したように、本発明の走査型電子顕微
鏡およびその類似装置における非点性収差補正手
段によれば次のような効果ないし利点が得られ
る。
(1) 難解であつた非点性収差補正操作を、簡素な
構成で、容易にしかも確実且つ迅速に行なえ
る。
(2) 高倍率においても低倍率においても高い精度
で非点性収差補正を行なえる。
(3) 試料が均一でなくても用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の走査型電子顕微鏡における非点
性収差補正手段を説明するための模式図であり、
第2〜7図は本発明の第1実施例としての走査型
電子顕微鏡における非点性収差補正装置を示すも
ので、第2図はその全体構成図、第3図はその要
部を示す電気回路図、第4図a〜fはいずれもそ
の各部の波形図、第5〜7図はいずれもその作用
を説明するための模式図であり、第8〜10図は
本発明の第2実施例としての走査型電子顕微鏡に
おける非点性収差補正装置について示すもので、
第8図はその要部を示す電気回路図、第9図a〜
gはいずれもその各部の波形図、第10図はその
作用を説明するための模式図である。 1,2……鋸歯状波発生器、3,4……偏向回
路、5……試料像投映用ブラウン管、6,7……
ブラウン管の水平,垂直方向走査用偏向部材とし
ての偏向コイル、8,9……倍率切換回路、10
……荷電粒子線としての電子ビーム、11,12
……鏡体内の水平,垂直方向走査用偏向部材とし
ての偏向コイル、13,13′……非点性収差補
正回路、13a,13′a,13b,13′b……
入力端、13d,13′d,13e,13′e……
出力端、15,16……第1,第2方向非点性収
差補正部材としての補正コイル、17,18……
第1,第2方向非点性収差補正用電源を構成する
第1,第2のポテンシヨメータ、19……第1の
反転回路、20……第1の切換スイツチ、21…
…第1の加算器、22……増幅器、23……第2
の反転回路、24……第2の切換スイツチ、25
……第2の加算器、26……増幅器、27……コ
ンパレータ、28,28′……フリツプフロツプ
回路、29,30……第1,第2のスイツチ、3
1……試料、32……検出器、33……増幅器、
HS……水平方向走査系、VS……垂直方向走査
系、DS……信号検出系、SX,SY……鋸歯状波、
SM1,SM2……第1,第2方向変形波、M1,
M2……第1,第2方向補正信号、S,S′……切
換制御回路、GS,GS1,GS2……ゲート信号、
E1,E2……第1,第2方向の非点性収差補正
用電気信号。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 試料像投映用ブラウン管をそなえた走査型電
    子顕微鏡およびその類似装置について、次の手順
    により、非点性収差の補正を行なうことを特徴と
    する、走査型電子顕微鏡およびその類似装置にお
    ける非点性収差補正方法。 (ア) 荷電粒子線10を水平,垂直方向へ走査する
    ための水平,垂直方向走査用鋸歯状波と同期す
    る鋸歯状波SX,SYのうちの一方の鋸歯状波
    SXおよびこれを反転させた波形SX′を、交互
    に第1方向非点性収差補正用電気信号E1に重
    畳させて、第1方向非点性収差補正部材15に
    供給するとともに、上記鋸歯状波SX,SYのう
    ちの他方の鋸歯状波SYおよびこれを反転させ
    た波形SY′を交互に、第2方向非点性収差補正
    用電子信号E2に重畳させて、第2方向非点性
    収差補正部材16に供給する。 (イ) ついで上記第1,第2方向非点性収差補正用
    電気信号E1,E2の値を制御することによ
    り、上記ブラウン管5のスクリーン上に現われ
    る複数の非点性収差補正像域が上記ブラウン管
    のスクリーン中央部で一つに合体するように調
    整する。 (ウ) 上記他方の鋸歯状波SYの上記第1,第2方
    向非点性収差補正部材15,16への供給を停
    止する。 2 上記ブラウン管5のスクリーン上に対をなす
    2つの非点性収差補正像域を現わし、これらの非
    点性収差補正像域が上記ブラウン管5のスクリー
    ン中央部で一つに合体するように調整される、特
    許請求の範囲第1項に記載の走査型電子顕微鏡お
    よびその類似装置における非点性収差補正方法。 3 上記ブラウン管5のスクリーン上に4つの非
    点性収差補正像域を現わし、上記ブラウン管5の
    スクリーン中央部で一つに合体するように調整さ
    れる、特許請求の範囲第1項に記載の走査型電子
    顕微鏡およびその類似装置における非点性収差補
    正方法。 4 試料像投映用ブラウン管5をそなえるととも
    に、同ブラウン管5の水平方向走査用偏向部材6
    および鏡体内の水平方向走査用偏向部材11へ水
    平方向走査用鋸歯状波を供給するための水平方向
    用鋸歯状波発生器1を含む水平方向走査系HSと、
    上記ブラウン管5の垂直方向走査用偏向部材7お
    よび上記鏡体内の垂直方向走査用偏向部材12へ
    垂直方向走査用鋸歯状波を供給するための垂直方
    向用鋸歯状波発生器2を含む垂直方向走査系VS
    とをそなえた走査型電子顕微鏡およびその類似装
    置において、上記水平方向走査用鋸歯状波に同期
    する鋸歯状波SXおよび上記垂直方向走査用鋸歯
    状波に同期する鋸歯状波SYの一方の鋸発生器状
    波SXを受けてこれを反転して出力する第1の反
    転回路19と、同第1の反転回路19からの出力
    SX′および上記一方の鋸歯状波SXを受けてこれ
    らを交互に出力しうる第1の切換スイツチ20
    と、同第1の切換スイツチ20からの出力SM1
    と第1方向非点性収差補正用電源17からの出力
    E1とを加算してこの加算出力を上記鏡体内の第
    1方向非点性収差補正部材15へ供給しうる第1
    の加算器21とをそなえるとともに、上記両鋸歯
    状波SX,SYの他方の鋸歯状波SYを受けてこれ
    を反転して出力する第2の反転回路23と、同第
    2の反転回路23からの出力SY′および上記他方
    の鋸歯状波SYを受けてこれらを交互に出力しう
    る第2の切換スイツチ24と、同第2の切換スイ
    ツチ24からの出力SM2と第2方向非点性収差
    補正用電源18からの出力E2とを加算してこの
    加算出力を上記鏡筒内の第2方向非点性収差補正
    部材16へ供給しうる第2の加算器25とをそな
    え、上記の第1,第2の切換スイツチ20,24
    を同期して切換えるべく、同第1,第2の切換ス
    イツチ20,24へ切換制御信号GSを送る切換
    制御回路Sが設けられ、且つ、上記の第1の切換
    スイツチ20と第1の加算器21との間に第1の
    スイツチ29が介装されるとともに、上記の第2
    の切換スイツチ24と第2の加算器25との間に
    第2のスイツチ30が介装されたことを特徴とす
    る、走査型電子顕微鏡およびその類似装置におけ
    る非点収差補正装置。 5 上記切換制御回路Sが、上記ブラウン管5の
    スクリーン上に対をなす2つの非点性収差補正像
    域を映し出すべく、上記両鋸歯状波SX,SYのい
    ずれかと所定のレベルとを比較するコンパレータ
    27と、同コンパレータ27からの出力を受けて
    上記第1,第2の切換スイツチ20,24へ切換
    制御信号を送るフリツプフロツプ回路28とをそ
    なえて構成されている、特許請求の範囲第4項に
    記載の走査型電子顕微鏡およびその類似装置にお
    ける非点性収差補正装置。 6 上記切換制御回路S′が、上記ブラウン管5の
    スクリーン上に4つの非点性収差補正像域を映し
    出すべく、上記両鋸歯状波SX,SYのいずれかと
    所定のレベルとを比較するコンパレータ27と、
    同コンパレータ27からの出力を受けて上記第
    1,第2の切換スイツチ20,24の一方へ切換
    制御信号GS1を送るフリツプフロツプ回路28
    と、同フリツプフロツプ回路28からの出力を受
    けて分周しこの分周信号を上記第1,第2の切換
    スイツチ20,24の他方へ切換制御信号GS2
    として送る他のフリツプフロツプ回路28′とを
    そなえて構成されている、特許請求の範囲第4項
    に記載の走査型電子顕微鏡およびその類似装置に
    おける非点性収差補正装置。 7 上記第1のスイツチ29と上記第2のスイツ
    チ30とが相互に連動して作動するように構成さ
    れた、特許請求の範囲第4項に記載の走査型電子
    顕微鏡およびその類似装置における非点性収差補
    正装置。 8 上記第1方向非点性収差補正部材15が、相
    互に90゜の位相差をもつて配設された4個のコイ
    ル部で構成されているとともに、上記第2方向非
    点性収差補正部材16が、第1方向非点性収差補
    正部材15の各コイル部から45゜ずつずれて相互
    に90゜の位相差をもつて配設された4個のコイル
    部で構成されている、特許請求の範囲第4項に記
    載の走査型電子顕微鏡およびその類似装置におけ
    る非点性収差補正装置。
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