JPS6329305Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はヘツドベルトにラジオ受信機を構成す
るキヤビネツトを装着したヘツドホーン型のラジ
オ受信機に係り、簡単な構成で自動的に電源をオ
ン・オフ制御できる優れたラジオ受信機を提供す
ることを目的とするものである。

一般にヘツドホーン型のラジオ受信機の場合、
ヘツドホーンを耳から外すともはやヘツドホーン
からの音声が聞えなくなるため往々にして、電源
スイツチをオフするのを忘れ、電池を消耗してし
まうという問題がある。そのためこの種のラジオ
受信機の場合ヘツドホーンを耳から外すと自動的
に電源スイツチがオフするように構成することが
望ましい。

本考案はこのような要請に応えて考案されたも
のであり、以下、その実施例について図面ととも
に説明する。

第１図は本考案のヘツドホーン型ラジオ受信機
における一実施例の斜視図であり、図中、１はヘ
ツドベルト、２，３はそれぞれヘツドベルト１の
両端に装着されたラジオ受信機を構成するキヤビ
ネツト、４，５はキヤビネツト２，３の外面に一
体に形成されヘツドベルト１の両端を挿入保持す
るための保持枠、６，７はそれぞれキヤビネツト
２，３に装着されたヘツドホーン、８は一方のキ
ヤビネツト３に装着されたロツドアンテナであ
る。尚、キヤビネツト２，３内にはそれぞれラジ
オ受信回路が２分された状態で収納され両者間が
ヘツドベルト１内に収納されたリード線又は別個
に用意されたリード線を介して互に電気的に接続
されている。そして、上記キヤビネツト２，３に
はそれぞれ電源オン、オフ用の手動スイツチ、音
量調整用の可変抵抗器、バンド切換用のスイツチ
等が内装され、これらを操作するつまみ９は同調
用つまみ１０等がその外装面に突出するように取
付けられている。

第２図は第１図に示すヘツドホーン型ラジオ受
信機の要部を示す断側面図であり、図中、１１は
ヘツドホーン本体、１２はヘツドホーン本体１１
の後部中央に一体に突出して形成され先端に鍔部
１２ａを有する軸部、１３はヘツドホーン本体１
１の前部に装着されたスピーカ、１４はスピーカ
１３の前方を覆うように上記ヘツドホーン本体１
１に装着されたヘツドパツド、１５はキヤビネツ
ト３と保持枠５との間に形成された透孔、１６は
透孔１５に対向してキヤビネツト３に形成された
透孔、１７は印刷配線板、１８は印刷配線板１７
に装着された電源スイツチ、１９は透孔１５に挿
入され一端に形成された鍔部１９ａがスプリング
２０によつて常時軸部１２の先端に圧接し、軸部
１２を矢印Ａ方向に押圧するように作用する軸で
ある。

上記実施例において、ヘツドホーン本体１１に
形成された軸部１２は透孔１５に挿入され、その
先端に形成され鍔部１２ａが保持枠５の内面に係
合されている。そして、軸１９は軸部１２の先端
に当接しており、スプリング２０によつて矢印Ａ
方向に押圧されているため、常時軸部１２も矢印
Ａ方向に押圧されている。そして、この状態では
電源スイツチ１８がオフしておりラジオ受信回路
は非動作状態にある。ヘツドホーン６，７を耳に
当てるとこれによつてヘツドホーン７が相対的に
矢印Ａ方向と逆の方向に移行し、したがつて軸部
１２及び軸１９が共に矢印Ａ方向と逆の方向に移
行する。その結果軸１９の先端が透孔１６を通し
て電源スイツチ１８に当接し、電源スイツチ１８
をオンする。したがつて、もし、別の手動の電源
スイツチを備えている場合にはその電源スイツチ
をオンしておくことにより上記電源スイツチ１８
のオン動作によりラジオ受信回路が自動的に動作
状態になり、ラジオ放送を受信することができ
る。

以上、実施例より明らかなように本考案のヘツ
ドホーン型ラジオ受信機は、ヘツドホーン本体の
軸部をラジオ受信機を構成するキヤビネツトに対
して上記軸部の軸方向に摺動可能に取付け、この
軸部にこの軸部の先端に対向して上記キヤビネツ
ト内に取付けられた電源スイツチより遠ざかる方
向の付勢力に抗して上記電源スイツチに近ずけた
ときのみ上記電源スイツチがオンするように構成
したものであり、ヘツドホーンを耳より外ずし、
不使用の状態にしたときには必ず自動的に電源ス
イツチがオフし、したがつて、不要な電力消費が
皆無になり電池の寿命を著しく長くすることがで
きるという利点を有する。また電源スイツチはラ
ジオ受信機を構成するキヤビネツト内に配置し、
そのキヤビネツトに摺動自在に取付けられるヘツ
ドホーン本体の軸部により上記電源スイツチを操
作するようにしたので、ヘツドベルトはラジオ受
信機を構成するキヤビネツトに対して自由な位置
に設けることができ、かつ電源スイツチを確実に
動作させることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のヘツドホーン型ラジオ受信機
における一実施例の斜視図、第２図は同要部の断
側面図である。 １……ヘツドベルト、２，３……キヤビネツ
ト、４，５……保持枠、６，７……ヘツドホー
ン、１１……ヘツドホーン本体、１２……軸部、
１８……電源スイツチ、１９……軸、２０……ス
プリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ヘツドベルトに装着されたラジオ受信機を構成
   するキヤビネツトと、後部中央に突設する軸部を
   有し、上記キヤビネツト本体に対して上記軸部を
   その軸方向に摺動可能なように取付けられたヘツ
   ドホーン本体と、このヘツドホーン本体の軸部の
   先端部に対向するように上記キヤビネツト内に配
   置された電源スイツチと、上記ヘツドホーン本体
   の軸部に対し上記電源スイツチより遠ざかる方向
   の付勢力を与えるスプリングとを備え、上記ヘツ
   ドホーン本体の軸部を上記付勢力に抗して上記電
   源スイツチに近づけたときのみ上記電源スイツチ
   がオンしラジオ受信回路が動作するように構成し
   たヘツドホーン型ラジオ受信機。