JPS6322626Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はジヤツクに関するものであり、その目
的とするところは簡単な構成で多機能化を図るこ
とのできるジヤツクを提供することにある。

一般にジヤツクはケース本体内に可動片と固定
片を設けると共にケース本体に装着した口金部に
アース端子を接続したものである。上記ジヤツク
は通常イヤホン、ヘツドホン等に接続したプラグ
が着脱可能なように構成されており、上記プラグ
の装着時に上記プラグは上記可動片自体のばね力
で口金部の間で抜け止めされるようになつてい
る。

近年、ラジオ受信機等の電気機器の小型化が要
求される中で部品の多機能化が要望されている。
そして、上述したジヤツクにおいても本来のイヤ
ホン、ヘツドホン等の接続の他にアンテナの接続
に利用する試みがなされている。この場合、アン
テナに接続したプラグはジヤツクの口金部のみに
接続しなければならないため、その口金部のみで
プラグを支持する機構が必要とされる。そのた
め、口金部に溝部を設け、この溝部にプラグに設
けた舌片を出し入れできるように構成すると共に
その舌片にて押圧されるバネ片によつてスイツチ
を開閉するように構成していた。しかしながら、
上述したジヤツクではバネ片およびスイツチをア
ンテナ接続のために余分に設けなければならず、
構造が複雑化して組立てにくく、またコストアツ
プになるという問題があつた。

本考案はこのような従来の欠点を解消するもの
であり、以下、本考案について実施例の図面と共
に説明する。

第１図および第２図は本考案のジヤツクの一実
施例を示しており、図中、１はアース端子、２は
可動片、３は固定片であり、これらはケース本体
６内に適宜配置され収納されている。４は上記ケ
ース本体６に装着した口金部であり、そのプラグ
挿入孔４−２の内面に雌ねじ部４−１が設けられ
ると共に上記アース端子１がかしめ止めされてい
る。上記雌ねじ部４−１は上記口金部４の内径よ
り少し大きく構成されており、上記口金部４に挿
入されるプラグの外周に設けた雄ねじ部と螺合す
るようになつている。５は上記可動片２の補助ば
ねであり、上記可動片２が上記固定片３に確実に
接触するよう作用する。

上述したジヤツクは第３図に示すようにアース
端子１がコイル７を介してアースされると共にコ
ンデンサ８を介してチユーナ回路部９に接続され
ており、また、固定片３がスピーカ１０を介して
アースされている。そして、可動片３に上記チユ
ーナ回路部９からの信号を増幅する増幅器１１が
コイル１２を介して接続されている。

このような構成のジヤツクにおいて、今、第４
図に示すようにイヤホン、ヘツドホン等に接続し
たプラグ１３を挿入した場合には、プラグ１３が
可動片２および口金部４に接してアース端子１を
介してアースされると共に可動片２と固定片３が
開放されてスピーカ１０がオープンとなる。そし
て、増幅器１１からの信号は可動片２を介してプ
ラグ１３に導びかれ、イヤホン、ヘツドホン等に
加えられる。また、第５図に示すようにアンテナ
に接続したプラグ１４を挿入した場合には、その
プラグ１４の外周に設けた雄ねじ部１４−１が口
金部４に設けた雌ねじ部４−１に締め付けられて
保持される。そして、プラグ１４は口金部４にの
み接触するため、アンテナがアース端子１を介し
てチユーナ回路部９に接続される。

以上のように本考案によれば、ケース本体に装
着した口金部の内面にその口金部の内径より少し
大きい雌ねじ部を設けたので、アンテナに接続し
たプラグを口金部に挿入し、そのプラグに設けた
雄ねじ部を締め付けるだけで簡単にして確実にア
ンテナの接続を行なうことができ、また、イヤホ
ン、ヘツドホン等に接続したプラグを何ら支障な
く着脱することができる利点を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のジヤツクの一実施例を示す断
面図、第２図はその要部の拡大断面図、第３図は
同ジヤツクの一使用例を示す回路結線図、第４
図、第５図は同ジヤツクの動作説明図である。 １……アース端子、２……可動片、３……固定
片、４……口金部、６……ケース本体、４−１…
…雌ねじ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース本体に設けた口金部のプラグ挿入孔の内
   面に、当該プラグ挿入孔の内径より大きく形成さ
   れ、かつアンテナを接続したプラグに設けた雄ね
   じ部が螺合される雌ねじ部を設けてなるジヤツ
   ク。