JPS63292954A - 歯科用光重合装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、光硬化性樹脂を用いた歯科用修復部材に紫外
線、可視光線等の活性化エネルギー光線を照射する歯科
用重合装置に係り、特に随時、歯科用重合装置の内部作
動情況を観察、点検し得る歯科用光重合装置に関する。

（従来の技術） 従来、歯科用光重合装置は、ケーシング内に、光硬化性
樹脂を用いた歯科用修復部材を載置するための昇降可能
なターンテーブル、該ターンテーブルの歯科用修復部材
に活性化エネルギー光線を照射するための照光ランプ、
該照光ランプからの熱気を排除するための送風機及び前
記歯科用修復部材の光重合、硬化に最適な状態になるよ
うにモーター、照光ランプ等の稼動時間等を制御するた
めの制御回路が設けられていた。

そして、前記歯科用光重合装置のケーシングには、強力
な活性化エネルギー光線が照射されている該装置内の状
況を外部から観察、点検するための裸眼保護用着色フィ
ルターが取着されていた。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、光硬化性樹脂を用いた歯科用修復部材に
活性化エネルギー光線を照光する従来の歯科用光重合装
置においては、光重合作業時の装置内の情況の観察、点
検は裸眼保護用着色フィルターを介して実施されるもの
であるため、ターンテーブル上に載置された歯科用修復
部材の１部、細部等が明瞭に観察できない。

また、そのフィルターの着色度が強いため、装置内部が
薄暗く見え、装置内の観察が容易でない。

そしてまた、その裸眼保護用着色フィルターの吸収特性
によっては、歯科用修復部材からの特定波長光線も吸収
されてしまい内部状態が明瞭に観察できなくなったり、
逆に強い照射光が外部に漏れて裸眼を損傷することにも
なる。

更にまた、通常光硬化性歯科用修復部材は、重合、硬化
の進行程度に応じて、その色調等の表面状態が変化する
ものであるが、着色フィルターを介する観察のため、そ
れら変化状態を看取することができない。

仮に、着色フィルターを外して、装置内部を裸眼で観察
したとしたら、非常に大光量の照光ランプからの光線を
受けて、たちまち裸眼を損傷する危険が生じる。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、歯科用重合
装置の運転状態の内部を直接、裸眼で明確に観察できる
ようにしたものである。

本発明はすなわち、ケーシング内に、光硬化性樹脂を用
いた歯科用修復部材を載置するためのターンテーブルと
、該歯科用修復部材に活性化エネルギー光線を供給する
ための照光ランプと、それらを制御するための制御回路
とが装着された歯科用光重合装置において、前記ケーシ
ングの一部に、内部を観察、点検するための開閉自在な
観察窓蓋と、内部観察時に照光ランプを減光する減光制
御回路を具備してなることを特徴とする観察窓蓋を有す
る歯科用光重合装置である。

本発明装置における観察窓蓋は、上部筐体の天蓋に貫設
された開口部に、例えばそれに開閉自在な蓋体をヒンジ
で取着され、その観察窓蓋を開けた時に、活性化エネル
ギー光線の照光ランプが減光して、歯科用光重合装置の
運転時の内部状態を裸眼で直接観察できるようにする・ （実施例） 以下に、本発明のａ察窓蓋を有する歯科用重合装置の一
実施例を添付の第１図ないし第４図に基づき具体的に説
明する。

第１図は本実施例装置の外観図であり１１図において、
１は歯科用光重合装置であって、この装置は開閉自在に
設けられた上部筐体２と下部筐体３とに分割されており
、上部筐体２に、観察用の開口部２ａ、ヒンジ部２ｄに
より開閉自在に設けられた観察窓Ｗ２ｂ、その前面側の
操作パネル１０には、電源開閉用のメインスイッチ１０
−６、テストスイッチ１０−１及びその他の操作釦等が
設けられている。　また、下部筐体３には、ターンテー
ブル３ａ、ターンテーブルを昇降操作するための手動つ
まみ３ｂが設けられている。

第２図は、第１図における上部筐体２を取り外した状態
の平面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線における断面図で
ある。

図において、４は上部筐体と下部筐体を開閉自由に結合
するためのヒンジ、１６はファン、６は照光ランプ支持
枠、１４は照光ランプである。

なお、照光ランプとしては、ハロゲンランプ、キセノン
ランプ等が使用され、その他各種照光ランプにフィルタ
ーを組み合わせたものも使用できる。

上記のように構成された歯科用重合装置を使用する場合
は、先ず、上記筐体２を開蓋してターンテーブル３ａ上
に歯科用修復部材を載置した後、上部筐体２を閉蓋し、
スイッチ操作によりモータ１５を回転させ、さらに照光
ランプ１４を点灯させて上記歯科用修復部材に活性化エ
ネルギー光線を照射する。　そしてまた、該装置の内部
の様子を観察、点検する場合は、テストスイッチ１０−
１をＯＮにし、観察窓蓋２ｂを開蓋すればよい、そうす
ると照光ランプが減光する。

その結果、装置内部の多数個の照光ランプ１４が全部点
灯しているか否か、又は歯科用修復部材がターンテーブ
ル３ａ上の正位１に載πされているか否か、あるいは歯
科用修復部材の色調変化による重合、硬化の進行度合等
が、随時裸眼で直接詳細に観察、点検することができる
。

そして、テストスイッチ１０−１をＯＦＦにすれば、照
光ランプ１４は元通りの光量に点灯するものである。

第４図は、本例装置の制御装置のブロック図であり、１
０は操作パネル、１１は制御部、１２は監視部、１３は
電源部、１４は照光ランプ、１５はモータ、１６はファ
ンである。

そして、操作パネル１０には、テストスイッチ１０−１
、各種モード切換スイッチ１０−２、プレタイムスイッ
チ１０−３、ファイナルタイムスイッチ１０−４、スタ
ートスイッチ１０−５、メインスイッチ１０−６及び時
間設定ボリューノ、１０−７等が設けられている。また
、制御部１１内には、減光制御回路１１−１、タイマ制
御回路１１−２等が設けられており、監視部１２には、
各種パイロットランプ１２−１、−ブザー１２−２等が
設けられている。

次に、上記制御装置の作用について説明する。

本例装置は、各種歯科用修復部材の光重合用途、例えば
築盛した補綴物、人工歯配列した模型、リンダ液を塗布
した補綴物等の光重合に対応できる多目的光重合装置で
ある。

まず、操作パネル１０のメインスイッチ１０−６を押し
て、制御部１１に電源部１３を接続すると、ファン１６
が作動する。

続いて、用途に応じて各種モード切換スイッチ１０−２
を操作し、選択すべきモードの１つを押す。

この場合、上記モード切換スイッチ１０−２はＬモード
（築盛した補綴物の処理モード）、Ｔモード（人工歯配
列した模型の処理モード）及びＰモード（リンク液を塗
布した補綴物の処理モード）の３つのモードがスイッチ
の切換えで任意に選択できるようになっている。

したがって、いま、Ｌモードを選択する場合には、次の
ようになる。

■　上記のモード切換スイッチ１０−２の操作でＬモー
ドを選択すると同時に、Ｌシステムが選択されたことを
表示するためのパイロットランプエ２−１が点灯する。

■　次に上部筐体２を開け、光硬化性樹脂で築盛した歯
科用補綴物をターンテーブル３ａ上に置き、上部筐体２
を閉める。

■　テストスイッチ１０−１を押し、観察窓Ｗ２ｂを開
け、照光ランプ１４の点灯状態、ターンテーブル３ａの
回転状態、補綴物が他のものに接触していないか等を裸
眼で直接確認する。この場合、テストスイッチ１０−１
を○Ｎ状態にすると、制御部１１内の減光制御回路１１
−１が作動し、照光ランプ１４は減光される。

■　プレタイムスイッチ１Ｏ−３（予備重合用）を押す
とパイロットランプ１２−１及び照光ランプ１４が点灯
し、ターンテーブル３ａが回転する。（約１分間）■　
前記■により予備重合が終了すると、ブザー１２−２が
鳴る（約５秒間）ので、上部筐体２を開け、補綴物を取
り出し、次の築盛を行う。

■　築盛、形態の修正後、補綴物を再度ターンテーブル
３ａ上に置き、ファイナルタイムスイッチ１０−４押し
て、最終重合を行う、（約８分間）■　前記■により最
終重合が終了するとブザー１２−２が鳴るので、補綴物
を取り出す。

以上により、Ｌシステムによる築盛補綴物の光重合が完
結する。

Ｔシステムを選択する場合には、次のようになる。

■　モード切換ス・ｆフチ１０−２の操作でＴモードを
選択すると、Ｔシステムが選択されたことをパイロット
ランプ１２−１が点灯して表示する。

■　次に上部筐体２を開け、人工歯配列した光硬化性樹
脂塗布模型をターンテーブル３ａ上に置き、上部筐体２
を閉める。

■　テストスイッチ１０−１を押し、観察窓１１２ｂを
開け、照光ランプ１４の点灯状態、ターンテーブル３ａ
の回転状態、模型の状態等を裸眼で直接確認する。この
場合、制御部１１内の減光制御回路１１−１が作動し、
照光ランプ１４は減光されている。

■　Ｔシステムタイマを約２分間（仮重合）に設定し、
Ｔシステムスタートスイッチを押すとパイロットランプ
１２−１及び照光ランプ１４が点灯し、ターンテーブル
３ａが回転する。

■　前記■により仮重合が終了すると、ブザー１２−２
が鳴るので、上部筐体２を開け、模型を取り出す。

■　模型に歯肉形成後、仮重合（２分間）を行い、義歯
床を模型から取り外す。

■　模型から外した義歯床を再びターンテーブル３ａ上
に置き、ファイナルタイムスイッチ１０−４を押して、
本重合を行う。

■　前記■により本重合が終了するとブザー１２−２が
鳴るので、義歯床を取り出す。

以上により、Ｔシステムによる義歯床の光重合処理が完
結する。

なお、咬合器を使用する場合は、上部筐体２を開け、咬
合器ごとターンテーブル３ａ上に置き、ターンテーブル
昇降用つまみ３ｂでターンテーブル３ａを下げてから上
部筐体２を閉じ、テストスイッチ１０−１を押して、装
置内部を観察、確認し、その後前記と同様の操作工程を
施し、重合終了後、咬合器を取り出す。

Ｐシステムを選択する場合には、次のようになる。

■　モード切換スイッチ１０−２の操作でＰモードを選
択すると、Ｐシステムが選択されたことをパイロットラ
ンプ１２−１が点灯して表示する。

■　次に上部筐体２を開け、リンク液を塗布した補綴物
をターンテーブル３ａ上に置き、上部筐体２を閉める。

■　テストスイッチ１０−１を押し、観察窓蓋２ｂを開
け、照光ランプ１４の点灯状態、ターンテーブル３ａの
回転状態、補綴物の表面状態等を裸眼で直接確認する。

■　Ｐシステムタイマを操作し、Ｐシステムスタートス
イッチを押すとパイロットランプ１２−１及び照光ラン
プ１４が点灯し、ターンテーブル３ａが回転する。

■　前記■により重合が終了するとブザー１２−２が鳴
るので、補綴物を取り出す。

なお、前記り、Ｔ、及びＰシステムの処理工程において
は、随時、テストスイッチ１０−１を押すことにより、
装置内の光重合状態等を裸眼で直接詳細に観察、点検す
ることができる。

以上により、Ｐシステムによる補綴物の光重合処理が完
結する。

以上の例では、ケーシングが上部筐体と下部筐体とから
なる開閉タイプの歯科用光重合装置の場合について説明
したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば
、引き出しタイプのもの等どのようなタイプのものにも
適用できる。

また、上記においては、テストスイッチ１０−１を独立
して設けであるが、これを観察窓蓋２ｂの開閉動作に連
動するようにして設けてもよい。

（発明の効果） 以上実施例等で詳述したごとく、本発明装置においては
、上部筐体に開口部とその観察窓蓋を設け、内部観察時
に照光ランプを減光させる減光制御回路を設けたことに
よって、歯科用修復部材の光硬化状慧、照光ランプの点
灯状態、ターンテーブルの回転具合等を裸眼で随時、直
接的にｔｉ察、点検することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例装置の外観図、第２図は同装置
の上部筐体を取り外した状態の内部平面図、第３図は第
２図のＡ−Ａｌｌ断面図、第４図は本例の制御装置のブ
ロック図である。 １・・・歯科用光重合装置、２・・・上部筐体、２ａ・
・・開口部、　　　　２ｂ・・・観察窓蓋、２ｄ・・・
ヒンジ部、　　　　３・・・下部筐体、３ａ・・・ター
ンテーブル、 ３ｂ・・・つまみ、　　　　　　４・・・ヒンジ、６・
・・照光ランプ支持枠、１０・・・操作パネル、１０−
１・・・テストスイッチ、 １０−２・・・モード切換スイッチ、 １Ｏ−３・・・プレタイムスイッチ、 １０−４・・・ファイナルタイムスイッチ、１０−５・
・・スタートスイッチ、 １０−６・・・メインスイッチ、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ケーシング内に、光硬化性樹脂を用いた歯科用修
   復部材を載置するためのターンテーブルと、該歯科用修
   復部材に活性化エネルギー光線を供給するための照光ラ
   ンプと、それらを制御するための制御回路とが装着され
   た歯科用光重合装置において、前記ケーシングの一部に
   、内部を観察、点検するための開閉自在な観察窓蓋と、
   内部観察時に照光ランプを減光する減光制御回路を具備
   してなることを特徴とする歯科用光重合装置。